2020年10月26日 | お役立ち情報
ソファのお手入れ方法を素材別に解説。ニオイ・汚れを防ぐ毎日のお手入れとしっかり掃除を紹介!
家族がくつろげる憩いの場所でもあるソファですが、しっかり掃除をしている方は、意外に少ないかもしれません。汗や皮脂汚れ、食べこぼしや飲み物のシミなど、気づかぬうちに蓄積した汚れはかなり頑固です。おもてなしの場としてお客さまが座ることも考え、日ごろからお手入れしておきましょう。
ソファは、素材や汚れに合わせた掃除をすることがポイントです。今回は、ソファの日常的な掃除方法としっかり掃除する方法を、素材別にご紹介いたします。汚れやニオイを防いで、ソファを快適に使いましょう。
布製ソファのお手入れ方法
布製のソファは素材や色のバリエーションが豊富で、好みや予算に合ったものを見つけやすいものです。しかし、繊維の間にホコリが入り、汚れが目立ちやすいという特徴があるため、毎日の掃除を怠らないようにしましょう。
日常的な掃除
まずは布製ソファの日常的な掃除方法をご紹介いたします。汚れをためないように気をつけましょう。
掃除機をかける
ホコリや髪の毛、お菓子の食べこぼしなどは、掃除機で吸い取ります。背もたれや肘掛とクッションのすき間からゴミやホコリが入ることもありますので、クッションが取り外せる場合は外して掃除機をかけましょう。
掃除機のカーペット用アタッチメントは回転しながらごみをかき出すため、ソファの生地を傷めるおそれがあります。ブラシタイプのアタッチメントで、やさしくごみを吸い取るのがおすすめです。
粘着式クリーナーを使う
食べこぼしなど、一部だけを掃除したいときは、粘着式クリーナーが便利です。リビングに常備すれば、重い掃除機を取りに行かなくてもすぐに汚れを取り除けます。急な来客など、急いで掃除したいときにも、粘着式クリーナーがあれば便利です。
ただし、頻繁に使いすぎると、ソファの表面が毛羽立つ原因になることがありますので、注意しましょう。
ブラッシングする
縫い目や布の目に詰まったホコリは、ブラシを使って取り除きましょう。織り目に沿って、ホコリやゴミをかき出すように軽くブラッシングします。硬い毛のブラシは布地を傷めるおそれがあるので、柔らかくてハリのあるものを選びましょう。
汚れたとき
布地は吸湿性が高いため、飲み物などの汚れがシミになるおそれがあります。液体をこぼしたときは、早めに拭き取りましょう。
中性洗剤で拭き取る
ぬるま湯に中性洗剤を薄めて、タオルに染み込ませてください。輪ジミにならないよう、汚れの外側から中心に向かってたたきながら拭き取ります。ゴシゴシこすると生地が毛羽立ちやすいので注意しましょう。拭き終わったあとは、洗剤や水分が残らないよう、固く絞ったタオルと乾いたタオルで十分に拭き取って乾燥させます。
乾く前に座ると、摩擦によって布地を傷めるおそれがあります。また、クッションにカビが生える原因にもなりますので、乾燥してから座ってください。
油性汚れにはベンジンを使う
中性洗剤を使っても落ちない油性の汚れには、ベンジンが効果的です。まずは色落ちしないか確認するために、目立たないところで試してみてください。大丈夫であれば、タオルや使わなくなった歯ブラシにベンジンを染み込ませ、汚れをたたいて落とします。
引火しやすく、揮発性が高いベンジンは取り扱いに注意が必要です。使用する際は、火気の近くで使わない、換気するといったことを忘れないようにしましょう。
ニオイが気になるとき
汗などを吸収するためニオイがつきやすい布製ソファは、定期的に消臭しましょう。
重曹で消臭する
布製ソファのニオイは、掃除機では除去できません。消臭効果のある重曹を使って定期的に消臭しましょう。
まずは掃除機や粘着式シートを使い、ソファのゴミやホコリを取り除いてください。汚れを取り除いたら、重曹をソファ全体にまんべんなくまき、そのまま一晩放置しましょう。アルカリの性質をもつ重曹には、皮脂や汗など酸性の汚れを消臭する効果があります。また、ニオイと同時に湿気も吸収します。
翌朝掃除機で重曹を吸い取れば、気になるニオイもなくなっているでしょう。
除菌スプレーを使う
除菌スプレーを使うと、菌による嫌なニオイを抑えることができます。フマキラーの「ウイルシャット ノンアルコール除菌プレミアム」は、原材料が100%食品成分で、アルコール不使用。子どものいる家庭や、屋内でペットを飼っている家庭でも安心して使用できます。細菌やウイルスを99.99%除去するので、菌による嫌なニオイを抑え、抗菌効果は1ヵ月持続します。
しっかり掃除
日常的な掃除のほかに、丁寧な掃除を定期的にしておくことをおすすめします。布製ソファをしっかり掃除する方法をご紹介いたします。
カバーを洗濯する
ソファのカバーには、皮脂や汗が染み込んでいることがあります。カバーが外せる場合は洗濯表示を確認のうえ、水洗いが可能であれば洗濯しましょう。家庭で洗濯ができなくても、クリーニング店でドライクリーニング可能なものもありますので、表示を確認してみましょう。
布団乾燥機でダニ対策
ダニは50度以上の熱で20〜30分、60度以上の熱であれば一瞬で死滅します。天日干しではダニを駆除できないので、布団乾燥機を使ってダニ対策をしましょう。ソファに布団乾燥機を使用した後は、掃除機でダニの死骸を吸い取ってください。
合皮ソファのお手入れ方法
合皮ソファには、お手入れが楽で汚れにくいというメリットがあります。掃除方法を確認しましょう。
日常的な掃除
合皮ソファは汚れに強く、汚れを落としやすいという特徴があります。しかし、布製ソファに比べると傷つきやすいため、日常的な掃除方法はやや異なります。次の方法でやさしく掃除してください。
ブラシでホコリをかき出す
合皮ソファは傷がつきやすいため、掃除機を使わない方が無難です。ホコリが気になるときは、ブラシで丁寧にかき出しましょう。掃除機を使う場合は、ブラシ付きのノズルを使うようにしてください。
乾拭きする
普段のお手入れは、乾拭きが基本です。乾いた布でやさしく拭き取るようにしましょう。
汚れたとき
汚れを落としやすいというメリットをもつ合皮は、次の方法で掃除しましょう。
ぬるま湯で水拭きする
まずは柔らかい布をぬるま湯に浸して固く絞り、たたくように拭き取りましょう。ソファに傷が入ると劣化の原因になりますので、固くない素材の布で拭くようにしてください。
中性洗剤で拭き取る
水拭きで汚れが落ちない場合は、中性洗剤を薄めた洗浄液に柔らかい布を浸し、固く絞ってから汚れを拭き取りましょう。洗剤が残らないように水拭きした後、乾いた布などで乾拭きしてください。ぬれたままにすると劣化の原因になるので、なるべく早く乾燥させましょう。
頑固な汚れにはメラミンスポンジと重曹
水100ml、重曹小さじ1杯で重曹水を作り、汚れが気になる部分にスプレーします。メラミンスポンジで汚れを軽くこすり、ソファ全体を水拭きして重曹水を拭き取ります。最後に乾拭きして乾燥させましょう。変色する場合もありますので、まずは目立たない部分にスプレーして確認してください。
しっかり掃除
念入りに掃除できるときは、乾拭きしてから合皮用クリーナーや水で薄めた中性洗剤で全体を拭いて汚れを落としましょう。その後水拭きして洗剤を拭き取り、乾拭きして乾燥させてください。
汚れがついたらすぐ掃除する習慣があれば、定期的なしっかり掃除はほとんど必要ありません。日常のお手入れに気を配りましょう。
本革ソファのお手入れ方法
本革ソファは高級感があり、正しくお手入れして使えば経年変化が楽しめます。吸湿性や通気性に優れているというメリットがありますが、デリケートな素材なので掃除には注意が必要です。本革ソファの掃除方法を確認しましょう。
日常的な掃除
デリケートな本革素材は、お手入れを怠ると傷んでしまいます。日常的な掃除を怠らないようにしましょう。
やさしく乾拭きする
本革ソファは他の素材に比べてデリケートです。普段のお手入れは乾いた布でやさしく拭いてください。ホコリが残るとカビやシミなどの原因になることがありますので、丁寧に乾拭きしておきましょう。水などの液体がこぼれた場合は、たたくように拭き取って、水分をしっかり取り除いてください。
水や洗剤を使うのはNG
本革は耐水性がないので、布地や合皮のように水や洗剤を使うことはできません。水にぬれると皮が硬くなるおそれがあります。
汚れたとき
本革ソファが汚れたときは、次の方法で汚れを落としてください。
専用のクリーナーやオイルを使う
軽い汚れなら基本的には乾拭きでお手入れしますが、汚れが気になるときは専用のクリーナーやオイルを使います。その場合は変色しないか確認するため、目立たない場所で試してから使用してください。汚れを落としたら、革が乾いてから専用クリームを塗っておきましょう。
時間がたって落とせない汚れは
汚れはできるだけ早く落とすのが鉄則です。時間がたってしまい落ちない汚れがある場合は、プロへの修繕依頼を検討するのがよいでしょう。無理に汚れを落とそうとすると、革を傷めてしまう可能性もありますので注意しましょう。
しっかり掃除
本革ソファをしっかり掃除するときは、最初に乾拭きしてから専用クリーナーを使い、柔らかい布で拭き取ってください。年に数回、革用クリームで拭いておくと、ひび割れ防止効果があります。
まとめ
ソファのような大型家具は、なかなか買い換えることもありません。しかも、家の中でもとくに目立つところで活躍するツールですから、日ごろのお手入れを欠かさないようにしましょう。
家族のだんらんや来客のおもてなしが気持ちよくできるよう、お気に入りの風合いを保ち、できる限り傷まないようにしたいものです。素材によってお手入れ方法が異なりますので、ご自宅のソファの素材に合わせたやさしいお手入れを心がけてください。