思春期の子供の反抗期に対処する方法と悪化させてしまう親のNG言動

思春期の子供の反抗期に対処する方法と悪化させてしまう親のNG言動

ここでは思春期の子供を持つ親目線から見た対策とNG行動について紹介していきます。
中学生から高校生くらい、あるいは早い子だと小学校高学年ぐらいから反抗期が始まりますね。

反抗してくると、やはり親とはいえ人間なので腹も立ってきます。
さらに反応して注意すると、収拾がつかなくなり子供との関係が悪くなるなんてことも・・・。

反抗期の子供への対応は、どんな振る舞いをすればよいのか紹介していきましょう!

反抗期に入った子供への対策とは

反抗期に入った子供への対策とは

怒るラインを決めておく

思春期に入った子供は、とにかく否定されるのが嫌。
もう親の言われるがままに行動するのは嫌になってきていて、自分の考えで行動を起こしたいと思っています。

親としては、ちょっとでも悪いことがあれば口を出したくなるもの。
しかしそこはぐっと我慢して、怒るラインをちょっと高めに設定しておくと子供もストレスをためず円満な関係を築くことができます。

例えば、夜帰りが遅くて9時頃帰ってきたとしましょう。

そこで思わず、

「帰ってくるの遅いわよ!何時だと思っているの!早く帰ってこないとダメでしょ!」

などと怒るのはNG。
最初は理由を聞いてあげて、穏やかに迎えてあげましょう。

「今日は遅かったね!どこかに寄っていたの?」

などと優しく出迎え、そして理由を聞いてみましょう。
子供にとってみれば、約束を破りたくて破ったわけではないかもしれません。

何か理由があって遅れたということも十分考えられます。
そこで頭ごなしに怒ってしまうと、親はうざい存在という印象が深くなってしまいます。
もし帰ってくるのが遅く、注意したいという気持ちでも、

「最近は物騒だから、次からはもうちょっと早く帰ってこれるといいね。」

などと伝えましょう。
そういったことが何度も繰り返し起こるようになってから、初めて本気で叱るのがベストです。

父親と母親で役割分担

父親と母親で役割分担

父親と母親が両方とも叱り役だと、子供も窮屈な環境でストレスを溜め込んでしまいます。
緊張と緩和が必要なので「お母さんは怒り役、お父さんは慰め役」などと役割分担するのがベストです。

例えばお母さんがガミガミ怒ったあとに、お父さんは子供に対して下記のような言葉を投げかけてみましょう。

「お母さんはああ言ってるけど、別に怒ってないから大丈夫だよ。お前のことが心配でちょっと強めに言っちゃっているだけ。
別にお前がやりたいと決めたことなら、最終的に父さんも母さんも受け入れるから引き続き頑張ればいいよ。」

などと後押ししてあげる存在も家庭の中では必要です。
2人とも怒り役になってしまうと、子供の頭の中がパンクしてさらに反抗心が高まり、最悪、家出や非行に走るといったことも考えられます。

一般家庭では、どちらかというとお母さんの方が子供と接する機会が多いかもしれません。
毎日接する分、お母さんが毎日ガミガミ言ってしまうと子供はちょっと辛いかも。

お母さんはフォローしてあげて、お父さんがたまに叱るという方が、メリハリがきいて良いかもしれません。
ただ子供が女の子の場合、お父さんがガミガミ言ってしまうと、お父さんから更に離れてしまうので言い過ぎには注意しましょう。

必要以上に話しかけない

思春期の子供は親が考えている以上に、考え方が大人になってきています。
必要以上にアドバイスしたり、話しかけるとちょっとうざったく感じる可能性も・・・。

例えば受験に向けて頑張っている時に、

「ちゃんと勉強はしているの?」
「この前数学の点が悪かったけど大丈夫?」
「友達と勉強しないで、自分一人でちゃんと勉強すれば?」
「期末テストが近いのに、テレビ見てても大丈夫?」

などと声をかけると、「別に言われなくても分かってる!」と反抗心が生まれてしまう可能性もあります。
例えばテレビを見ていたとしても今まで3、4時間と勉強していて、ほんの息抜きにちょっとだけ見ていた可能性もあります。

そのことも知らずに注意されると、子供はウザイと感じる可能性が高いです。
全く相手にしないのもいけませんが、節目だけ声をかければ十分です。

否定から入らない

親は自分が思っていることと違う行動を子供が起こすと、すべて注意したくなります。
例えば洋服、音楽の趣味、交際相手など。

「なんでそんな奇抜な変な服を着ているの?カッコ悪いよ。」
「そんな音楽聴いてても全然心が休まらないでしょ?もっと違うの聴けば?」
「この前連れて来たお友達、普段からよく遊んでいるの?なんかマナーが良くなくて、ちゃんとしていない子だったね。もっと違う友達と付き合ったら?」

このように子どもは、良いと思って築き上げてきたものを否定されると、かなり反抗的な気持ちが強くなります。
「そんな個人のことまで親に干渉されたくない」と子供は思うでしょう。

子供の心を理解したくても、理由やきっかけを聞く程度にとどめておくのが良いです。
「何がきっかけでそれが好きになったの?」と聞いたり、「あのお友達とはいつから知り合いなの?」という質問に終始しましょう。

逆に反抗期の子供にとってはいけない親のNG行動とは

逆に反抗期の子供にとってはいけない親のNG行動とは

決め付けた言い方

子供に対して、「自分が絶対正しい」という言い方はいけません。
子供には子供なりに考えがあって、芯の通ったものを持っている可能性も十分あります。

例えば

「そんなものはやっても意味がない。すぐやめるべき!」
「そんなことしても力がつくはずがない。」
「時間の無駄!やるだけ無駄!」

こういった言い切りの否定は、かなり煙たがられます。
例えば有名になったミュージシャンやお笑い芸人さんなども、おそらく最初は親に否定されていたという人が大半でしょう。

しかし親の否定を覆してまで頑張って、成功している人も多数います。
つまり、親の言うことが絶対に正しいというわけではないのです。

親が考えている道以外でも成功の道もあると考え、子供に対して出来るだけサポートするような考え方が望ましいです。
もちろんその中でいくつか注意点を挙げたり、メリハリをつけるような支援の仕方が望ましいです。

周りの目を意識していない

思春期の子供は、周りの目を気にし始めます。
例えば親に何かやってもらっていたり、サポートしてもらっている姿を友達に見られてしまうのがとても恥ずかしいです。

よくある例として、

「母親が自分の忘れ物を学校にまで届けてくれて、その姿を友達に見られた」
「家族で外食に行っている時に友達に見られてしまった」

こういった場面は何故か、気恥ずかしいという経験を皆さんしているのでは?
なぜ恥ずかしいと感じてしまったかというと、「まだ親の存在を頼りにしている」という部分が垣間見れるからです。

思春期の子供は、「もう自分は自立した大人なんだ」と周りに思わせたいと考えているので、少なくとも友達などが周りにいる状況では、子供に対して声をかけたり、支援するのはできるだけ控えましょう。

自分が中学生ぐらいの時に、周りに友達がいるのに親にされて恥ずかしかった事を思い出せば、自分がしてはいけないNG行動もおのずと見えてくるはずです。

関心を持たない

あれこれ世話を焼くのも嫌がられますが、逆に関心を持たないことも子供の心が親から離れてしまう原因になります。

一般的に子供が非行に走ってしまう要因として、「親からの愛情が足りない」という部分が多いです。

  • 親が浮気して全然家に帰ってこない
  • 夫婦仲が悪く、いつも喧嘩している
  • 自分(子供)のことに全く関心を示してくれない

こういった状況が続けば、子供もだんだんと家に帰るのが嫌になってきます。
つまり子供に対して関心を示さないと、子供も段々と「自分は必要とされていないんだ」という感情になり、さらに悪い方向へと進んでいきます。

「いつでも遠くから見守っている」ということを子供に感じさせてあげることが大切です。
例えば、

  • どんなに仕事で忙しくても子供のお弁当は必ず作ってあげる
  • 子供の誕生日には必ずプレゼントをあげる
  • 子供の誕生日には必ず早く帰って、おもてなしをしてあげる

といったことが大切です。
「子供は親の背中を見て育つ」なんて言いますが、正しい愛情の注ぎ方をしていないと子供がそっぽを向いてしまいます。

必要ない確認

関心を持たないとは真逆のことで、過剰なまでの確認は子供に煙たがられます。
例えば、毎日毎日、

「今日は学校でどんなことがあった?」
「お友達の子はみんなもう実験に向けて勉強しているみたいだよ。あなたはどうなの?」
「最近好きな男の子とかできたの?」

こういったことを毎日聞かれると、子供もうんざりです。
段々と質問されるのが嫌になって、自分の部屋に引きこもるなんてことも。

親としては子供の事を全て把握したいという心理ももちろんあるかもしれませんが、確認魔は嫌われるので注意しましょう。

周りの子供と比較する

「うちは家、外は外」などと叱っているのに、何か友達の方がちょっと優れていると感じれば、すぐ比較して子供に言う親がいます。

「同級生の○○ちゃんはもう自分1人でやってるよ!」
「○○君はできるのに、どうしてあなたはできないの?」
「○○君は練習して頑張っていたよ。あなたももっとちゃんと練習しなさい!」

こういった比較をして、叱りつけられるのは子供にとって嫌なことです。
他人を意識せず、自分の子供のペースを信じて温かく見守りましょう。

まとめ

まとめ

以上、反抗期の子供を持つ、親の対策とNG行動について紹介しました。

自分も反抗期を経て、親になったはずなのにいつの間にか子供の心理を忘れて、親目線でしか発言できなくなってしまいます。
しかし親目線で話したところで、子供には理解を得られず心を閉ざしてしまうだけ。

子供の心理もわきまえた上で「でもこういった方法もあるんだよ」と、人生の先輩のようにアドバイスすれば子供も素直に聞いてくれます。

頭ごなしに否定したりなど、偏った見方になってしまうのは十分注意しましょう。

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