メラミンスポンジの正しい使い方を紹介。鏡・ガラス・食器など種類別に解説!

メラミンスポンジの正しい使い方を紹介。鏡・ガラス・食器など種類別に解説!

メラミンスポンジは、水だけで簡単に汚れを落とすことのできる、便利な掃除道具です。手軽に掃除できるので、使っている方も多いのではないでしょうか。

しかし、正しい使い方を知らないと失敗してしまうこともあります。今回は、メラミンスポンジの正しい使い方と、使ってよい場所・NGな場所について、それぞれ解説いたします。

メラミンスポンジとは

触ると柔らかくて弾力があるメラミンスポンジは、一見すると他のスポンジとさほど違わないように感じます。まずはそれがどのような素材で、どのように汚れを落とすのか、確認しておきましょう。

メラミンスポンジの素材

メラミン樹脂で作られており、手にすると柔らかい感触です。しかし原料のメラミン樹脂は、非常に硬い素材です。汚れをよく落とすあの細かい網目は、硬い樹脂を細かく発泡させることで作られているのです。

水だけで汚れを落とす

最大の魅力は、水だけで簡単に汚れを落とすことです。洗剤を拭き取ったり洗い流したりする手間がいらないので、手軽に掃除することができます。また、洗剤を使いたくない場所の掃除にも向いています。

メラミン素材で汚れが取れる理由

非常に硬いメラミン樹脂を原料とし、細かい網目で汚れごと削り取って落とします。一般的なスポンジとは、汚れを落とす仕組みがまったく異なります。メラミンスポンジの研磨効果をきちんと把握したうえで使いましょう。

メラミンスポンジの基本的な使い方

メラミンスポンジの基本的な使い方

すでに活用している方も多いメラミンスポンジですが、その基本的な使い方をおさらいしましょう。

1. 使いやすい大きさに切る

キューブ状のものもあれば、大きなサイズのフリーカットタイプもあります。キューブ状は1回ずつ使い捨てにしやすいサイズで、その手軽さが魅力です。また、フリーカットタイプは、求めるサイズに合わせて切って使えることがメリットです。キューブ状のものが小さすぎて使いにくい場合は、フリーカットタイプを選びましょう。

2. 水で濡らす

洗剤なしで掃除できますが、水で十分に濡らしてから使うのが基本です。濡らすことで滑りがよくなり、汚れを吸着しやすくなります。たっぷりと水を含ませたら、軽く絞って使ってください。キシキシと音がするときは、濡らし方が足りません。もう一度水で十分に濡らしてから使用しましょう。

3. 汚れをこする

水で濡らしたら、汚れた部分をこすって落とします。メラミンスポンジには研磨剤の働きがあるため、力を入れすぎずにこすってください。場合によっては一緒に洗剤を使うことで、頑固な汚れも落としやすくなります。ひどい油汚れには、弱アルカリ性の重曹を一緒に使うとよいでしょう。塩素系の漂白剤は使えませんので、注意してください。

4. 拭き取る

こすった後は、小さな削りカスが出ます。研磨剤も含有するこの削りカスを放置しておくと、周りを傷つけてしまうおそれがあります。メラミンスポンジで掃除した後は水拭きか乾拭きをして、削りカスを確実に拭き取っておきましょう。

メラミンスポンジを使うときのポイント

メラミンスポンジを使うときのポイント

メラミンスポンジを使う際には、いくつかの注意点があります。主なものを4つご紹介いたしますので、確認してから使用してください。

どこにでも使えるわけではない

洗剤なしでも汚れを落とすメラミンスポンジですが、どこにでも使える万能の掃除道具ではありません。場所によっては、素材を傷めるおそれがあります。

メラミンスポンジを使うことができないのは、主に次の特徴がある場所や素材です。

  • コーティングされているところ
  • メラミンスポンジよりも柔らかい素材

使える場所と使えない場所については、後ほど詳しく解説いたします。

熱湯を使わない

メラミンスポンジは熱に弱いため、汚れたときも熱湯で消毒してはいけません。汚れた場合は使い捨てにして、新しいものを使用しましょう。

手袋をした方がよい

メラミンスポンジは研磨剤の働きをします。肌が弱かったり長時間使ったりする場合、手を傷めてしまうかもしれません。短時間の使用であれば問題ないことがほとんどですが、念のためにゴム手袋をしてから使う方がよいでしょう。

人体に使ってはいけない

手に油性ペンがついたときなど、洗っても簡単に取れないことがありますが、メラミンスポンジを皮膚に使ってはいけません。皮膚を傷つけ、炎症を起こすおそれがあるからです。また、メラミンスポンジで歯の着色汚れを落とすのもNGです。あやまってホワイトニングに使うと、歯のエナメル質に傷がついてしまいます。

人体に使うのは危険ですから、絶対に使わないようにしてください。

メラミンスポンジを使ってもよい場所

メラミンスポンジで掃除できる主な場所を挙げます。ただし、基本的には使える場所でも、コーティングされている場合はNGということもありますので、注意してください。

コンロ

コンロ

ギトギトした汚れを落とすのは大変ですが、メラミンスポンジを使えばコンロの油汚れも効果的に落とせます。普通のスポンジでそのままこすっても汚れは落ちませんが、メラミンスポンジは水に濡らすだけで、油汚れも比較的簡単に落とすことができます。

ただし、油汚れがこびりついているときは、重曹を入れた水にしばらくつけ置きした方が効率よく落とせるでしょう。

窓ガラス

メラミンスポンジより硬いので、ガラス掃除にも使えます。窓の外側は砂ぼこりなどで汚れやすいので、きれいに磨いておきましょう。ほこりのたまりやすいサッシ掃除にも、メラミンスポンジはおすすめです。

ただし、くもり止めや汚れ防止などのコーティングが施されている窓ガラスには使うことができません。また、紫外線カットなどのフィルムを貼っている窓ガラスにも使わないようにしましょう。

鏡にもメラミンスポンジの使用が可能です。しかし、コーティングされている場合はNGです。たとえばお風呂や洗面台の鏡には、くもり止め防止などコーティングされたものがあります。このような鏡には使えませんので、事前に確認しておきましょう。

玄関のタイル

マンションの場合、玄関タイルを水洗いできませんので、汚れが落ちなくて困っている方も多いのではないでしょうか。メラミンスポンジで掃除をすれば、タイルの汚れもきれいに落とすことができます。ただし大理石は柔らかいので、メラミンスポンジを使うのは控えましょう。

網戸

土ぼこりや排ガスで黒くなりがちな網戸汚れにも、メラミンスポンジはおすすめです。メラミンスポンジを2つ準備し、表と裏の両面から挟んで動かしましょう。網戸が傷まないよう、やさしく動かすのがポイントです。スポンジが汚れを吸着し、手間なくきれいになります。床やベランダに削りカスが落ちますので、後片付けが簡単にすむように新聞紙を敷いておきましょう。

食器

使うたびこまめに洗っていても、湯のみや急須には茶渋がついてしまうものです。このようなときも、メラミンスポンジで磨きましょう。気になっていた茶渋もすっきり落ちて、白さがよみがえります。においの気になる漂白剤なしで、茶渋とさよならしましょう。

使わない方がよい場所

素材を傷めてしまうため、メラミンスポンジを使わない方がよい場所もあります。次に挙げる場所では、使用を控えておきましょう。

浴槽

浴槽

浴槽の素材はFRPなどの樹脂なので、メラミンスポンジでこすると傷をつけてしまいます。表面を傷つけるとかえって汚れがつきやすくなるため、浴槽の水垢などにはメラミンスポンジを使わないようにしましょう。

光沢のあるステンレスのシンク

メラミンスポンジは水垢を効率よく落としますが、ステンレスのシンクに使うと傷がついてしまいます。光沢のあるシンクをくもらせてしまうデメリットにも注意しましょう。

また、傷がついたシンクにはカビが繁殖しやすくなります。衛生面と美観の双方から考えても、シンクは柔らかいスポンジで掃除をすることをおすすめします。

プラスチック

プラスチックをメラミンスポンジでこすると、傷をつけてしまうおそれがあります。黒ずみ汚れが気になるときでも、メラミンスポンジを使った掃除は控えておきましょう。

フローリング

メラミンスポンジを使うと、材質を傷めるおそれがあります。また、研磨剤の働きでワックスまではがしてしまうため、フローリングには使わないようにしましょう。

漆器

柔らかい素材なので、メラミンスポンジを使うことはできません。万一使った場合は光沢をなくしてしまい、美しい漆器を台無しにしてしまうおそれがあります。

車のボディ

メラミンスポンジを使うと、汚れを落とすだけでなく光沢までもなくしてしまいます。大切な車のコーティングをはがしてしまわないためにも、車のボディには使わないようにしてください。

まとめ

頑固な汚れも水だけで簡単に落とすことのできるメラミンスポンジは、とても便利なアイテムです。しかし、汚れを削り取って落とすという原理を知らなければ、正しい使い方ができません。掃除をしてきれいになっても、素材に傷をつけて汚れがつきやすくなったり、コーティングがはがれたりしては困ります。

掃除を楽にしてくれるメラミンスポンジは、素材の特徴をよく知ったうえで、上手に活用しましょう。

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