【美しい見た目!】家庭菜園でロマネスコを栽培する方法や調理方法をご紹介

【美しい見た目!】家庭菜園でロマネスコを栽培する方法や調理方法をご紹介

アートのように美しい「ロマネスコ」という野菜をご存じでしょうか。ロマネスコはブロッコリーやカリフラワーと同じ仲間で、つぼみ部分が不思議な模様をしているのが特徴です。

今回は、ロマネスコの基礎知識と栽培のポイントのほか、調理法とおすすめのレシピをご紹介します。この機会に家庭菜園でロマネスコを栽培し、美しい見た目と風味を楽しみませんか?

ロマネスコの基礎知識

ロマネスコの基礎知識

はじめに、ロマネスコの基礎知識を簡単にご紹介します。

フラクタル形状が特徴のロマネスコ

ロマネスコはアブラナ科アブラナ属の野菜で、見た目の形状から「珊瑚礁(さんごしょう)」と呼ばれることもあります。茹でると黄緑色から鮮やかな翡翠色に変わります。原産はイタリアを中心とした地中海沿岸で、ヨーロッパでは一般的に流通し「世界一美しい野菜」と称されます。ブロッコリーとカリフラワーのかけ合わせという説も聞かれますが、定かではありません。

つぼみが小さい突起が螺旋(らせん)状に並んでおり、1つのまとまりが全体の形状と似ている「フラクタル」の構造をしています。ロマネスコの旬は11~12月頃ですが、春と秋の2回収穫できる品種もあります。

甘みが強いものや短期間で収穫できるもの、暑さに強く形が崩れにくいものなど多くの品種が流通し、最近では種苗店でも見かけるようになりました。

ロマネスコの栄養は?

ロマネスコはカリフラワーとして分類されることが多く、栄養価も似ています。カリフラワーのカロリーは100gあたり27kcalで、ナトリウムやカリウム、カルシウムや食物繊維が多く、ビタミンB群やCも含まれます。

【参考サイト】文部科学省 「日本食品標準成分表」

なお、海外の資料によると、色がついたカリフラワーは一般的なカリフラワーよりも全体的に栄養価が高く、ビタミンCの数値は40mgほど多いデータが出ています。

【参考サイト】U.S. DEPARTMENT OF AGRICULTURE「カリフラワー」 「カリフラワー グリーン

ロマネスコを栽培してみよう

ロマネスコを栽培してみよう

続いて、家庭菜園でロマネスコを栽培する際のポイントをご紹介します。

用意するもの

ロマネスコの栽培では、スコップやじょうろなどの基本的なツールのほかに下記のものを用意しましょう。

苗またはタネ

ロマネスコは品種によって栽培する時期や生長の速さが異なるので、環境に合わせて選びましょう。初めてロマネスコを栽培するときは、育ちが速いタイプを選んで管理に慣れるとよいでしょう。タネから栽培するときはまく時期や栽培方法を詳しく調べましょう。園芸用のポットやタネまき用の土、霧吹きも必要です。

畑またはプランターなど

ロマネスコは、畑だけでなくプランターや鉢でも栽培できます。プランターは幅が60cmほど、鉢は10号(直径が30cmほど)以上のもので、どちらも深さがあるタイプを選びましょう。害虫の予防として、防虫ネットや不織布(ふしょくふ)なども用意すると安心です。

土と肥料など

ロマネスコは、前年に同じアブラナ科の植物を育てた土で栽培するのは避けましょう。プランターや鉢には、野菜用の新しい土を用意することをおすすめします。畑の土はあらかじめ掘り返し、ゴミなどを取り除き、日光に当ててから使用しましょう。

植えつけの2週間ほど前には石灰をまいて酸性度を調節し、腐葉土(ふようど)やたい肥を加えて下準備をします。1週間ほど前になったら、植物や魚粉などが原料の有機質肥料を土に混ぜてください。

タネから栽培する場合

ロマネスコの発芽に適した気温は20〜25℃で、温暖な地域のタネまきは7~8が目安です。地域や品種によってまく時期が異なるので、説明書に従いましょう。タネをまくときは、園芸用のポットにタネまき用の土を入れて浅く穴を掘ります。2~3粒のタネをまいて少量の土をかぶせ、手で軽く押さえましょう。

霧吹きで静かに水やりをしたら、新聞紙をかぶせて日陰に置きます。土が乾燥しないように、毎日水やりをしてください。発芽したら新聞紙を外して日光に当て、乾燥しないように気をつけましょう。害虫対策には、防虫ネットなどをかぶせると安心です。

双葉または本葉が開いたら、間引き(まびき)をして元気な2本を残します。本葉が4枚になったら1本を残して育て、本葉が5~6枚の頃に植えつけましょう。

苗の植えつけ

苗の植えつけ

ロマネスコを植えつけるときは、株と株の間を40~50cmほど空けます。プランターで栽培する場合は2株、鉢は1株が限度です。ロマネスコは気温が下がると花の芽が出てしまうので、植えつけは夏の終わりまでに済ませてください。また、植えつけの時期が遅すぎると、小さい株のまま冬を迎え十分に生育しません。

水やりと管理

畑は雨水のみで構いませんが、残暑で極端に土が乾いたときは朝に水を与えましょう。プランターや鉢で栽培するときは、土の表面が乾いてきたら水やりをします。ロマネスコは土が乾燥すると生育が悪くなるので、特に気温が高い時期は土の観察をしながら適宜水やりをしてください。

なお、ロマネスコは形を整えるせん定などの作業は必要がありません。冬に入って霜が降りるときは、不織布をかぶせて保温しましょう。

肥料の与え方

ロマネスコは、植えつけから2~3週間すぎた頃とつぼみができた頃に肥料を追加します。大きく育てたいときは、魚粉や米ぬかなどのリン酸が多い肥料で栽培しましょう。肥料を与えたときに、周囲の土を軽く耕したり株の根元に土を寄せたりすると、土の通気性や排水性が改善されて根がしっかり育ちます。

収穫とタネの採取

一般的には、植えつけから3~4カ月後、生長が速い品種は60~70日くらいで収穫できます。つぼみの部分の直径が15~20cmくらいに生長したら、ブロッコリーやカリフラワーと同様に株の根元を切って収穫しましょう。

タネを採取するときは、つぼみを収穫せずに芽を伸ばして花を咲かせます。混み合った部分はカットして、日当たりと風通しをよくしましょう。開花後に茶色く枯れたら、花の中からタネを出してください。なお、ロマネスコに限りませんが、異なる品種をかけ合わせた植物から採取したタネは、必ずしも元の植物と同じ形状や性質に育ちません。

トラブルや病害虫について

先述したように、ロマネスコは植えつけの時期が遅いと十分に発育せず、全体に株が小さくなります。また、生長の過程で気温が高かったり窒素分が多かったりすると、つぼみの部分に小さな葉が生えるケースも見られます。

また、細菌が原因の葉の縁が褐色や黒っぽい紫色に変わる黒腐病(くろぐされびょう)や、糸状菌(しじょうきん)が原因の下部の茎がくびれたり黒いはん点が出たりする根朽病(ねくちびょう)などにかかることがあります。異変が出た部分は早急に取り除いて適切な薬剤を散布し、被害が広がったときは株を抜いて処分しましょう。

なお、ロマネスコはアオムシやアブラムシ、ヨトウムシなどの被害に遭いやすいので注意してください。早い時期から防虫ネットなどをかぶせて予防し、害虫を見つけたらすぐに駆除しましょう。害虫の数が多いときは、薬剤を使用すると効果的です。

フマキラーの「カダンセーフ」は食品の成分を原料にした殺虫殺菌剤です。化学薬品を使用していないため、ロマネスコなどの野菜を収穫する当日も安心して散布ができます。

カダンセーフは、食品成分由来の膜が病害虫を包んで退治。害虫は呼吸ができずに窒息死し、病原菌も栄養を得られず死滅します。屋内での使用や、お子様・ペットのいるご家庭でも安心してご使用いただけます。また活力成分の天然アミノ酸とAO(アルギン酸オリゴ糖)を配合していますので、病害虫対策だけでなく植物の生育もサポートする優れものです。

ロマネスコの調理法とおすすめレシピ

ロマネスコの調理法とおすすめレシピ

最後に、収穫したロマネスコの調理法とおすすめのレシピをいくつかご紹介します。

ロマネスコの切り方

ロマネスコは、基本的にブロッコリーやカリフラワーと同じように調理します。はじめに茎から伸びる葉を取り除き、包丁でつぼみの部分を子房に切り分けます。最上部は手で折れますが、全体に同じ大きさに分けると均等に加熱されます。

先に茎をくりぬいてから、子房に分けても構いません。茎もおいしいので、短冊状に薄く切って使用しましょう。

下ごしらえと保存

切り分けたロマネスコは、下ごしらえをして保存すると便利です。ゆでるときは、沸騰した湯に塩を少々入れ、好みで2分30秒~4分くらいゆでてザルに上げます。電子レンジの場合は、耐熱皿に入れてラップをかけるか、スチーマーを利用して2~3分加熱します。フライパンにロマネスコを並べ、塩を少々と水を大さじ3ほど入れて蒸す方法もあります。

加熱後は水気を切り、冷ましてからチャック付きのビニール袋などに入れましょう。冷蔵庫では数日、冷凍庫では1カ月ほど保存ができます。

おすすめレシピ①~サラダ

カリフラワーのような硬めの食感と、ブロッコリーに似た甘みを楽しめるロマネスコ。初めて食べるときには、シンプルなサラダがおすすめです。

【用意するもの】

  • ロマネスコ
  • トマト
  • チーズ
  • ドレッシングまたはオリーブオイルと塩、こしょう、レモン

【作り方】

  1. ロマネスコを下ごしらえし、トマトとチーズを食べやすい大きさに切る
  2. 1を混ぜて器に盛る
  3. ドレッシングまたはオリーブオイルと塩、こしょう、レモンを混ぜたものとあえる

おすすめレシピ②~パスタ

材料を自由に組み合わせれば、さまざまなバリエーションを楽しめます。

【用意するもの】

  • ロマネスコ
  • ベーコンまたはウインナー
  • 玉ねぎ
  • パスタ
  • バターまたはオリーブオイル
  • 塩・こしょう、しょう油など

【作り方】

  1. ロマネスコを下ごしらえし、玉ねぎを薄切りにする
  2. パスタを好みの硬さにゆでる
  3. 2の間に玉ねぎとベーコンをいため、しんなりとしたらロマネスコを加えていためる
  4. ゆでたパスタを湯切りして3に加える
  5. 全体にバターをからめて塩・こしょうなどで味を整える

おすすめレシピ③~シチュー

ロマネスコはシチューやスープ、カレーとの相性もよいので、好みの材料でお試しください。

【用意するもの】

  • ロマネスコ
  • 玉ねぎ、にんじん、じゃがいも、きのこなどの野菜
  • 鶏肉
  • シチューのルー
  • 水、牛乳

【作り方】

  1. ロマネスコを下ごしらえし、野菜と鶏肉をひと口大に切る
  2. 鍋(なべ)を熱して油を少量入れ、鶏肉と玉ねぎ、にんじんをいためる
  3. 水を加えて沸騰させ、アクを取り除く
  4. 10分ほど煮込み、じゃがいもやきのこを加えてさらに煮込む
  5. 材料が柔らかくなったら火を止め、ルーを割り入れて混ぜる
  6. 再び加熱してとろみがついたら、牛乳を入れて5分ほど煮込む
  7. 仕上げにロマネスコを加えてひと煮立ちさせる

ロマネスコを栽培しておいしくいただこう

ロマネスコを栽培しておいしくいただこう

今回は、アートのように美しい野菜、ロマネスコをご紹介しました。見た目は不思議ですが、基本的にはブロッコリーやカリフラワーと同じなので難しく考える必要はありません。家庭菜園では、水やりと肥料、病害虫の早期発見に気を配りながら栽培しましょう。

新鮮なロマネスコを収穫したら、独特の美しさを楽しみながら味わってくださいね。

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