2020年7月13日 | 虫
エアコンからゴキブリが…。未然に防ぐための対策・駆除方法を紹介
久しぶりにエアコンをつけたら、中からカサカサと物音が…。こんなホラー映画のような恐ろしい経験された人もいるのではないでしょうか。ゴキブリと遭遇する定番の場所は、キッチンなどの水場です。ですが、ゴキブリは外部からの侵入経路があるところに潜んでいることもあるため、エアコンから這い出てくることも、十分に考えられることなのです。
一見エサがあるとは思えないこの場所に、なぜゴキブリは棲みつくのでしょうか。そこで今回は、ゴキブリがエアコンを好む理由や、侵入を未然に防ぐ方法や駆除する方法について解説していきます。
ゴキブリがエアコンの中を好む理由
どうしてゴキブリはエアコンの中に侵入し、棲みつくのでしょうか。理由は、そこが居心地のよい環境だからです。エアコンの中には、ゴキブリにとってどれほどの好条件がそろっているのか見ていきましょう。
高温多湿
北海道出身の人から「あまりゴキブリを見たことがない」という話を聞いた人も多いのではないでしょうか。実際、ゴキブリはジメジメした高温多湿な環境を好みます。冬も暖かく適度な湿度があるエアコンの中はまさにゴキブリにとって最適な環境と言えます。
水分がある
キッチンやお風呂場などゴキブリはよく水場に現れます。なぜ、こうしたジメジメしたところに集まるかと言うと、ゴキブリも水を飲むからです。ちなみにゴキブリの強い生命力は、水一滴あれば数週間は生き延びられると言われています。
暗くて狭い
ゴキブリを退治しようとして、家具などの隙間に逃げられてしまった場合、電気がついているうちはしばらくそこから出てくることはありません。ゴキブリは夜行性で狭いところを好むという習性があり、エアコンのほかにも、冷蔵庫と壁の隙間やテレビの裏側などの暗くて狭いところを好んで棲み処にしています。
どうやってエアコンの中へ侵入する
夜中にキッチンの電気をつけたら、シンクの中にゴキブリの姿が…。このようにゴキブリはいつのまにか家の中へと入り込んできます。家の中をすばやく移動する瞬間に立ち会うこともありますが、エアコンの中へ逃げ込む姿を目にした人はなかなかいないのではないでしょうか。ゴキブリはどうやってエアコンの中へ侵入するのでしょうか。ここでは、その侵入経路について見ていきます。
ドレンホース(排水ホース)から侵入
エアコンは室内に設置する際、屋外に室外機を設置します。エアコンは室内の熱や冷気を外へ逃がすことで室内の温度を調整していますが、室外機はその熱と冷気を逃がす役割を担っています。ゴキブリは基本的に外部から侵入するため、外に置かれた室外機と室内のエアコンをつなぐホースが侵入経路となる可能性があります。
室外機側には「ドレンホース」と呼ばれる、空気を冷却するときエアコン内部に生じる結露を外へ逃がすホースがついていて、そこから侵入することがあります。
これって、映画などにある「強盗が地下道から銀行の金庫にたどり着く」というパターンに似ていると思った人もいるのではないでしょうか。ゴキブリにとっても、人に気づかれる心配がない万全のルートと言えるかもしれません。
ホースを通すための穴(スリープ穴)から侵入
室内のエアコンから出ているホースの先に粘土のようなものがついていますが、これは、ホースを室外機とつなぐため壁に空けた穴の隙間を埋めるためのもので、パテと呼ばれます。このパテが経年劣化などでくずれたり、ひび割れしたりして隙間ができると、その隙間が室内への侵入経路となる可能性があります。
部屋の中からエアコンに侵入
ゴキブリはドアや窓などわずかな隙間があれば、どこからでも家の中に入ってくるため、別ルートで家の中に入っていたゴキブリがエアコンに侵入する可能性があります。
エアコンの中にゴキブリがいるかどうか確認する方法
自宅のエアコンの中にはゴキブリが潜んでいるか、気になりはじめた人もいるのではないでしょうか。そこで、ゴキブリがいるかどうか、エアコンの音やゴキブリの痕跡をチェックしてみましょう。
エアコンの中から音がする
エアコンの中からカサカサと音がしたら、ゴキブリがいるサインかもしれません。スイッチを入れた途端、エアコンの動きに反応して動き出すことがあるので、エアコンの動作音のほかに変な音を感じたら疑ってみましょう。
エアコンの真下に小さな黒い粒がある
エアコンの真下に小さな黒い粒が落ちていたら、それはゴキブリのフンかもしれません。フンは仲間を呼ぶ恐れがあるため、フンを見つけたらすぐに処分するようにしましょう。
ゴキブリのフンについては、「ゴキブリのフンを放置しない!フンの特徴や見分け方、掃除方法について 」で詳しく解説しています。
ゴキブリを放っておくと
エアコンの中にゴキブリが棲みついていることに気づかずそのままにしておくと、侵入したゴキブリがエアコンの中で卵を産み、増えてしまうことも考えられます。
エアコンのゴキブリを駆除するには
ここでは、エアコンの中に潜んでいるゴキブリを駆除する方法について紹介します。
殺虫剤を使用する
エアコンの中に潜んでいるゴキブリを駆除する場合、まずは新聞紙などをまるめてエアコンを軽くたたき、エアコンの中からゴキブリを追い出します。そして、ゴキブリが出てきたところを殺虫剤でスプレー。内部に潜んだままのゴキブリには、くん蒸剤がおすすめです。エアコン内部には精密機器が使用されているため、殺虫剤を直接エアコンに噴霧することは避けましょう。
フマキラー ゴキファイタープロストロング
ゴキファイタープロ ストロングは、ボタンを押すと0.1秒で起き上がる「ワンタッチストロングノズル」を採用。わざわざノズルを着脱する必要がなく、急に現れたゴキブリにもすばやく対応できます。フマキラー史上最長となる18cmのロングノズルで、嫌なゴキブリに近づかなくても退治が可能。「イミプロトリン」の速攻殺虫効果で、すばやいゴキブリを逃がさず、さらに優れた殺虫効果が長く持続する「フェノトリン」の働きにより、ゴキブリが通りそうな場所に噴霧しておけば、夜間にエサを求めて活動する隠れゴキブリも退治できます。
フマキラー ゴキ・ダニまとめてジェット
ゴキ・ダニまとめてジェットは、足でボタンを踏むだけのらくらく噴霧。パワフルなダブルジェット噴射とガスリッチ処方により、粒子の小さな薬剤が部屋のすみずみまで届き、高い場所にいるゴキブリも低い場所にいるゴキブリもしっかり退治します。また今まで届きにくかったすき間のゴキブリやエアコン内に侵入したゴキブリも逃がしません。屋内塵性ダニ、ノミもまとめて駆除できます。
エアコンクリーニングを依頼する
ゴキブリの駆除は面倒だし、そもそも虫が苦手だし…という人は、専門業者にエアコンのクリーニングを依頼しましょう。エアコンもきれいになって一石二鳥です。
エアコンへの侵入を予防する
エアコンの中にゴキブリがいるかもしれない。そう思っただけで気持ちが落ち着かないという人もいるのではないでしょうか。そうした不安を少しでも解消できるように、ここではエアコンへの侵入を予防する方法について紹介します。
部屋の中をゴキブリが出にくい環境にする
床に食べカスが落ちていたり、シンクに食器などの洗い物が溜まっているとゴキブリを誘引する原因となります。ゴキブリは汚い環境を好むため、こまめに掃除をして部屋の中を常に清潔に。ゴキブリは高温多湿を好むため、部屋の換気も心がけましょう。さらに、網戸などにスキマテープを貼って隙間を埋めることでゴキブリの侵入を減らすことができます。また、段ボールなどはゴキブリの産卵場所になるため、必要のない段ボールは処分しておきましょう。
エアコンのフィルターを定期的に掃除する
フィルターに溜まったホコリはゴキブリのエサとなるため、フィルターの掃除も定期的に行うようにしましょう。
室外機のまわりに毒餌や捕獲機を設置する
屋外に置かれた室外機のまわりは、虫たちとの接触が多い場所と言えます。そこで、室外機のまわりに毒餌や捕獲機を設置するという方法もあります。
ドレンホースからの侵入を防ぐ
外にいるゴキブリの侵入経路とされるドレンホースを地面から少し浮かせたり、ホースの先に専用の防虫キャップを取り付けます。ゴキブリが通り抜けできない網目状のものでも代用は可能です。ストッキングなどでもOKですが、網の目詰まりは故障の原因となるため定期的に交換するようにしましょう。
まとめ
部屋にゴキブリが出ないように掃除を徹底していたのに、ゴキブリが出現することを不思議に思っていた人も多いのではないでしょうか。エアコンの風は部屋中に行き渡るものですから、エアコンまわりの対策をしっかりと行い、常に気持ちのいい風で涼や暖をとりたいものですね。