学生服の洗い方。洗える・洗えないの判断方法と洗い方を詳しく紹介!

学生服の洗い方。洗える・洗えないの判断方法と洗い方を詳しく紹介!

学生服は毎日着るのに、洗ってもいいのか悩む方も多いのではないでしょうか。暑い季節はとくに汗や皮脂の汚れが気になります。クリーニングに出さずに自宅で洗えたら、クリーニング代を節約できるだけでなく、汚れたときにすぐに洗えます。

この記事では、学生服の洗える・洗えないの判断方法と、洗える場合の洗濯方法をご紹介します。

学生服は汚れている?

濃い色の学生服は汚れがあまり目立たないかもしれませんが、毎日着用するものなので、汗や皮脂、手垢、食べこぼしなどで汚れています。袖は鉛筆の汚れがついているかもしれません。

学期ごとの長期休暇を待っていると3ヵ月前後の汚れが蓄積されてしまうため、制服がダニの温床になっているかもしれません。ダニは繊維の中の皮脂や垢を原因に繁殖します。増殖したダニは湿疹やかゆみのようなアレルギー症状を引き起こす可能性があるため注意が必要です。

制服にダニを発生させないためにも、学生服は定期的に洗濯やクリーニングが必要です。とくに夏は汗をかくため、こまめに洗うようにしましょう。

まずは洗えるか確認しよう

制服の主な素材はウールやポリエステルですが、ほとんどの制服が自宅で洗えます。ウールが50%以上であれば家庭で洗わずにクリーニングに出すことをおすすめします。ただし、ボタンなどの付属品によっては家庭で洗えないものもあるので、素材だけで洗濯が可能か判断できません。

自宅で洗えるか判断するには、洗濯表示を見るのが確実です。洗濯機や手洗いで洗えるマークがあるか確認してみてください。

学生服の洗濯方法

学生服の洗濯方法

学生服の洗濯表示を確認して、洗濯機で洗うか手洗いか確認しましょう。洗う前にすべきことと、それぞれの洗い方を解説します。

洗う前にすること

ポケットの中を確認

ポケットの中に、ティッシュやメモ、学生証、ボールペンなどが入っていないか確認してください。ポケットの中身は取り出しておきましょう。

ボタンは閉めておく

洗濯する前に制服のボタンやファスナーは閉めておきます。取れかけのボタンがあれば、紛失しないように付け直しておきましょう。

ブラッシングする

洗濯する前にブラッシングして、ホコリを落としておきましょう。

詰襟のボタンやカラーを外す

詰襟の学生服のボタンがチェンジボタン式仕様であれば、裏側から簡単に外せます。ボタンが洗濯槽に当たって割れたり、衣類を傷めることがないように、外しておきましょう。ただし縫い付けてある場合など、簡単に外せない場合は制服を裏返してネットに入れてから洗ってください。

また、詰襟のカラーには、取り外しができるレギュラーカラーと襟の上部がパイピングになった埋め込みタイプのラウンドトリムカラーがあります。レギュラーカラーの場合は、取り外してから洗濯しましょう。

手洗いする方法

  1. 大きめの洗濯おけに水とおしゃれ着用洗剤を入れて洗浄液を作ります。
  2. 制服を大きめにたたみ、洗浄液につけます。
  3. 丁寧に押し洗いしてください。もみ洗いやこすり洗いは生地が縮む恐れがあるので避けましょう。
  4. 洗濯おけの水を入れ替えて、押し洗いですすぎます。泡が出なくなるまで何度か繰り返してください。
  5. 脱水も押し洗いするように押しながら水気を切ってください。絞るとシワや型崩れの原因になるので注意しましょう。

洗濯機で洗う方法

洗濯機で洗う方法

  1. 大きめにたたんで洗濯ネットに入れます。小さくたたむとシワの原因になるので注意しましょう。
  2. 「ドライコース」や「手洗いコース」など、標準コースより優しいコースで洗濯します。
  3. 30〜60秒程度脱水してください。長すぎる脱水はシワや型崩れの原因になります。

干し方

洗濯が終わったら、放置せずすぐに干しましょう。干すまでに時間がかかるとシワがつきやすくなってしまいます。脱水が終わったら両手で挟んでシワを伸ばし、形を整えてから干しましょう。

ブレザーはハンガーにかけて風通しがいい場所に陰干ししてください。直射日光に当たると色あせの原因になってしまいます。ズボンやスカートは内ポケットが乾きにくいため、早く乾くように裏返しにして風通しが良い場所に陰干ししましょう。ズボンは裾を上にしてピンチで挟んで干すと、重みでシワが伸びやすいです。スカートはウエスト部分をピンチハンガーで挟んで筒状に干すと、風の通り道ができるため早く乾きます。

学生服の洗濯で気をつけるポイント

洗うときの水温

手洗いも洗濯機で洗うときも、30度くらいの水が適しています。しかし、素材がウール混の場合は30度以下の水で洗ってください。

他のものと一緒に洗わない

他のものと一緒に洗うと糸くずがつく可能性があるため、学生服は単独で洗ってください。

おしゃれ着洗い用中性洗剤を使う

一般的な洗剤はアルカリ性ですが、制服にはおしゃれ着用中性洗剤を使ってください。塩素系漂白剤は色あせの原因になるので、使わないようにしてください。

タンブラー乾燥をしない

タンブラー乾燥(回転させながら温風で乾燥させる)すると、生地の劣化や縮み、型崩れの原因になるので避けてください。とくにウール素材はデリケートなので、絶対にタンブラー乾燥をしないようにしましょう。

アイロンのかけ方

アイロンのかけ方

洗濯後の制服のシワが気になる場合はアイロンをかけておきましょう。まずは洗濯表示を見て、アイロンの適温を確認してください。生地がテカらないように当て布をしてからスチームアイロンでこすらずに軽く押さえながらかけましょう。

詰襟は低温(80〜120度)に設定して、必ず当て布をしてからアイロンをかけてください。パイピング埋め込みタイプの詰襟は、パイピング部分にアイロンが当たらないように注意しましょう。プリーツスカートは裾を洗濯バサミで挟んでプリーツを固定すると、アイロンをかけやすいです。

学生服の日頃のお手入れ方法

学生服は洗濯も大事ですが、日頃からお手入れをしておくことで、きれいな状態を保てます。汚れがついたときは放置せず、なるべく早く対処しましょう。

脱いだらハンガーにかけてブラッシングする

シワや型崩れを防ぐため、脱いだらハンガーにかけましょう。制服は汚れていないようでもホコリがつきやすいため、ブラッシングを習慣にしてください。布地の目に沿って、上から下にブラシをかけてホコリを払っておきましょう。

雨に濡れたとき

雨の日は制服が濡れてしまうかもしれません。濡れたままにしておくとカビやシミの原因になってしまうので、まずはタオルで水気を拭き取りましょうそれからハンガーに掛けて風通しの良い場所に干すか、ハンガーにかけたままドライヤーの風で乾かしましょう。

泥が跳ねたとき

雨の日は、制服の裾に泥が跳ねることがあります。泥汚れは乾かしてから落としてください。泥が乾燥したらブラシで軽くこすって落としましょう。もし落ちない場合は、中性洗剤をぬるま湯で薄めて洗浄液を作り、タオルを浸して固く絞ってから汚れた部分を拭き取ってください。

シミがついたとき

シミは時間がたつと落ちにくくなるため、できるだけ早く染み抜きをしましょう。次の方法で染み抜きをしてください。

  1. シミがついた部分にタオルなどを当てます。
  2. シミの裏側からブラシや綿棒に洗剤液などをつけて叩きましょう。こすらないように気をつけてください。
  3. シミがタオルに移ります。

シミの種類に合わせて水・溶剤・洗剤液を選びましょう。家庭でシミ抜きをしても取れない場合は、クリーニング店に相談してください。

テカリが気になるとき

テカリが気になるとき

長く着ていると制服のお尻や肘のあたりのテカリが目立ってくる場合があります。テカリの原因は、生地の表面の毛が摩擦などによってつぶれてしまい、光が反射するからです。毎日着用している制服のこすれやすい部分はどうしてもテカリが目立ちます。

また、アイロン掛けをするときに当て布をしなかったり、洗濯表示より高温に設定してしまうとテカリの原因になります。

アイロンによるテカリは注意することで防げますが、着用時の摩擦は防げないため、気になるときは次の方法でテカリを直してください。

布目に沿ってブラッシングする

摩擦によって平らにつぶれた毛が立ち上がるため、テカリが改善します。

アイロンのスチームをあてる

当て布をしてアイロンのスチームをあてると、表面の毛が湿気を吸って立ち上がるため、テカリが改善します。スチーム後にブラッシングをおこなえば、さらに効果的です。

学生服をしまうときは

一般的には、6月1日と10月1日が学生服の衣替えです。学生服をしまう前には、必ず洗濯するかクリーニングに出してください。次に着るときまで大切に保管するため洋服ダンスには防虫剤を入れておきましょう。

フマキラー「サザン・ロング 洋服ダンス用」は、臭いがつかないタイプの防虫剤です。数ヵ月ぶりに着るときも、防虫剤のニオイが気にならないので安心です。また、洋服ダンスにありがちな衣類の混在による臭いやカビなどの臭いもしっかり消臭します。12ヵ月も効き目が長持ちするので、たびたび交換する必要もありません。

学生服を3年間大切に着られるように、洋服ダンスの中に入れておいてはいかがでしょうか。

まとめ

学生服の洗濯表示を確認して自宅で洗える場合、定期的に洗濯することで汚れや臭いの蓄積を防げます。月に1回くらいの頻度で洗濯をすれば、お子さんも快適に着ることができますね。

また日頃のお手入れで、ホコリやテカリは防げます。物を大切にする心を育むためにも、お子さんには学生服を自分でブラッシングする習慣をつけてもらってはいかがでしょうか。

「For your LIFE」で紹介する記事は、フマキラー株式会社または執筆業務委託先が信頼に足ると判断した情報源に基づき作成しておりますが、完全性、正確性、または適時性等を保証するものではありません。

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