2019年10月16日 | お役立ち情報
ほこり掃除の基本は「溜めない」「発生させない」こと
日々の生活の中で発生してしまうほこり。部屋の隅や家具の隙間、棚の上など、部屋のいたるところに溜まってしまい、掃除法に悩んでいる方も多いのではないでしょうか?
掃除をしてもすぐに溜まってしまうので面倒ですが、掃除をしないとさらに溜まってしまい、アレルギーなどの原因になることも。面倒でも、いつかは掃除をしなければなりません。
そんな「ほこり」に悩まされている方へ。おすすめのほこり掃除法からほこりを予防する方法までご紹介します。
ほこりはなぜ発生する?
ほこりは、1つの物質ではなく、いくつかの物質が合わさってできています。例えば、布の繊維。洋服から落ちた繊維やクッション、じゅうたんなどから舞い上がった繊維はほこりの原因の1つです。
また、布製品についたダニの死骸やフンもほこりの原因になります。外から入ってくる物質としては、砂や花粉、細かな枯れ葉。屋外で服に細かなゴミが付き、室内に入ってくることもあります。
他にも人が生活する中で、抜けた髪の毛や皮膚など、さまざまなほこりの原因物質が生まれ、これらが合わさってほこりが発生します。
ほこりの溜まりやすい場所
ほこりはどんな場所にでも溜まりますが、特に溜まりやすいのが部屋の隅や家具、家電の裏や隙間です。人が生活する中で舞い上げられたほこりは、部屋の隅に集まります。
ほこりは細かいので、家具や家電の裏や隙間にも入り込むのです。部屋の隅や家具、家電の裏や隙間は掃除がしにくいので、さらにほこりが溜まるという悪循環に。また、黒っぽい棚や家電の上は、ほこりが白く目立ちやすいため、ほこりが溜まりやすく感じることもあります。
ほこりが溜まると危険な場所
ほこりはアレルギーなどの原因になることもありますので、全ての場所で取り除きたいところです。中でも特に気を付けたい場所が家電のコンセント。
コンセントとプラグの間にほこりが溜まると、ほこりが空気中の水分を吸収して漏電し、発火する危険性があるのです。これを「トラッキング現象」と呼びます。冷蔵庫などの、長年差し込んだままになっているコンセントは特に危険です。こまめにほこりを除去し、火災を防ぎましょう。
ほこり掃除の仕方
ほこりの特徴を知ったところで、いよいよ掃除方法を見ていきましょう。
まずは壁から!高いところから低いところへを意識して
ほこり掃除と言うと、床のほこりを重点的に掃除しようと考える方が多いですが、床掃除の前にやるべきことがあります。それが壁の掃除です。壁はあまりほこりが気にならない場所ではありますが、実は細かいほこりがたくさんついています。どんなに床をきれいに掃除しても、壁からほこりが落ちてしまえば、またすぐにほこりだらけになってしまうのです。
そうならないためには、高いところから低いところへと意識して掃除をすることが重要。まずは、壁をハンディモップやフロア用ワイパーなどで掃除をします。高いところにある家具や電気のかさなども一緒に掃除しましょう。掃除をするとほこりが下に落ちますので、そこで低いところにある棚や床を掃除すれば、効率よくほこり掃除ができます。
掃除機をかける前にすること
ほこり掃除をする時に、初めから掃除機をかけてしまうと、排気の風でほこりを舞い上げてしまう可能性があります。そうならないためには、まずはフロア用ワイパーやモップなどほこりを吸着しやすい道具で細かなほこりを絡めとりましょう。舞い上がりやすい細かいほこりを除去してから、掃除機で大きなほこりを吸い取ると、ほこりを舞い上げることなく掃除ができます。
掃除機で巻き散らさない
掃除機はほこりやごみを吸い取ってくれる掃除用品ですが、時には反対に、ほこりを巻き散らしてしまうことがあります。それが掃除機の排気。排気の風で部屋のほこりを舞い上げるだけではなく、一度吸い込んだほこりが掃除機の中でさらに細かくなり、排気口から出てしまうことがあるのです。
そんな状況を防ぐためには、排気循環式と呼ばれる排気をした空気を再度掃除機に吸い込んでくれる掃除機や、細かなほこりを逃がさない作りの紙パックが使われている掃除機を使用すると良いでしょう。
仕上げは水拭きで
乾拭きと掃除機である程度のほこりを除去したら、最後はフロア用ワイパーやモップ、雑巾などで水拭きをして仕上げます。床だけではなく、棚や家具の上、電気のかさも仕上げ拭きをすれば完璧です。水拭きも上から下へを意識すると良いでしょう。
ほこり掃除は窓を開けて行う
ほこり掃除を行うときに窓を閉め切ってしまうと、舞い上がったほこりは床や棚の上に落ちます。しかし、窓を開けておけば、いくらかのほこりは外に逃げてくれるのです。空気中にほこりが舞っていますので、空気の入れ替えをするためにも、必ず窓を開けて行いましょう。
効果的な掃除用品
ほこり掃除に最適な掃除用品を使えば、掃除を効果的に楽しく行うことができます。おすすめのほこり掃除用品をご紹介いたします。
ハンディモップ・ハンディワイパー
ほこりが気になる家具や家電の上などをサッと拭くだけで、ほこりを除去してくれるアイテムです。ほこりを吸着するモップ部分に持ち手が付いた作りで、中には持ち手部分が伸びる優れ物も。持ち手部分が伸びることで、なかなか手の届かない家具や家電の隙間、電気の笠も掃除することが可能です。コンセント部分のほこりも優しく除去できるので安心です。
種類は大きく分けて2つ。洗って繰り返し使えるタイプと、持ち手の先端部分にモップを取り付けて、汚れたら取り換える使い捨てタイプがあります。使う頻度や場所に合わせて選ぶと良いでしょう。メーカーによって、モップと名付けられている物とワイパーと名付けられている物があります。
フロア用モップ
フロア用モップとは、床掃除用にピッタリの大きめのモップに、腰をかがめなくても届く長めの持ち手が付いた掃除用品です。販売されている物もあれば、レンタルで利用できる物もあります。こちらも1番の特徴は手軽さ。ほこりに気付いた時に、サッと拭くことができるので、溜める前に拭きとることができます。
手軽に使える乾拭き用の他に、水拭き用のモップも販売されています。
フロア用ワイパー
フロア用ワイパーとは、持ち手の付いた本体の先端に専用のシートを付けて、床の掃除ができるアイテムです。ドライシートを付ければ乾拭きに、ウエットシートを付ければ水拭きとして使えます。1つのアイテムで、乾拭き・水拭きの両方ができるのはうれしいですね。
持ち手の長さを変えられるものも多いので、ベッドやソファーの下など、届きづらい部分の掃除にも最適。先端部分を倒して使えば、狭い場所も掃除できます。持ち手を長くすれば、壁の掃除にも良いですね。シート部分を交換すれば、すぐにきれいなシートで掃除ができます。
雑巾
昔ながらの雑巾は、やはり掃除には欠かせません。特に、棚や家具の上の水拭きや窓についたほこりの除去、部屋の隅の掃除など。他のアイテムよりも、便利な場合も少なくありません。すぐにでも使えるように1枚は常備しておくと良いでしょう。
電気ちりとり
電気ちりとりとは、モップやフロア用ワイパーで集めたほこりやごみを、電動で吸い取ってくれる機械です。掃除機をかける前にモップなどで乾拭きをすると、大きなほこりもモップについてしまいます。そのままの状態で、他の部分を掃除すれば、ほこりが散らばってしまいますよね。
そんな時に便利なのが、電気ちりとりです。部屋の隅に電気ちりとりを置いておき、ほこりを集めたらすぐに吸い取るようにすれば、ほこりを引きずったまま他の場所を掃除するという状況を防げます。モップやフロア用ワイパーとセットで使うと良いでしょう。
予防の基本は「溜めない」「発生させない」
ほこりはこまめに掃除することも大切ですが、それと同時に大切なのが予防すること。ほこりの予防を意識しながら生活すると、ほこりの発生はかなり防げます。ほこり発生の予防策をいくつかご紹介します。
部屋の換気
長時間窓を閉め切ってしまうのは、ほこりが溜まる原因の1つ。窓を開けて空気の流れを作ってあげれば、空気中のほこりが外に出やすくなります。空気の流れを作り、ほこりを外に出すためにも、定期的に換気を行いましょう。
洗濯物を干しっぱなしにしない
洗濯物を干しっぱなしにしていると、乾いた洗濯物から服の繊維が落ちます。布製品の繊維はほこりの原因の1つ。また、洗濯物には空気中の細かなほこりも付着しています。梅雨や冬の寒い季節は特に、室内干しが多くなってしまいますが、乾いたらできるだけ早くしまい、服の繊維によるほこりの発生や服へのほこりの付着を防ぎましょう。
ほこりを部屋に入れない
外出先で服についた花粉や細かな砂も、ほこりの原因になります。外から部屋に入る時には、服についたほこりの原因を取り除くようにしましょう。手で払うだけでも効果的ですが、洋服ブラシなどで払えばさらに安心。服だけではなく、帽子やマフラーなどの小物や髪も軽く払って、外からの汚れを部屋に入れないようにしましょう。
布製品に掃除機をかける
部屋にあるソファーやクッション、ぬいぐるみなどの布製品からも、ほこりはたくさん舞い上がります。じゅうたんは頻繁に掃除機をかける方も多いと思いますが、一緒にそれらの布製品にも掃除機をかけるようにしましょう。抜けた繊維や絡まったほこり、ダニの死骸やフンなども除去できて衛生的です。
たくさんの物を並べない
棚の上や出窓に、ディスプレイとしてさまざまな物を飾っている方も多いと思います。すてきな部屋を演出してくれるディスプレイも、ほこりが溜まっていては台無しです。物がたくさん並んでいると掃除がしづらく、ほこりが溜まりやすい場所となってしまします。物を並べる時には掃除のしやすさも考慮して、細かすぎるものは避けたり、数を減らすなどの工夫をしましょう。
脚のある家具を選ぶ
家具の下は掃除がしづらい場所の1つです。特に脚がなく、ほとんど隙間のない家具は、一度どかさなければ掃除ができません。ほこりはどんなに狭い隙間にも入り込みますので、気付いたらほこりだらけということも。
そうならないためには、脚付きの家具を選び、こまめに掃除をしましょう。フロア用ワイパーやモップ、ハンディモップなど、掃除用品が入る脚の長さの家具を選べば、掃除が手軽にできます。
空気清浄機を使用する
空気清浄機は、空気中の花粉やハウスダスト、ほこりを除去してくれる家電です。最近では、匂いを除去してくれる物も多く販売されています。
空気清浄機を使えば、空気中に舞うほこりが少なくなりますので、結果として床や家具に落ちるほこりも少なくなるのです。加湿機能や除湿機能が付いた物もありますので、部屋の環境に合わせて選ぶと良いでしょう。
部屋を加湿する
空気が乾燥していると、空気中のほこりは常に室内に舞っている状態になります。そこで、加湿器を使用して部屋の湿度を上げ、ほこりを床に落としましょう。加湿機能付きの空気清浄機を使用している場合には、一度加湿機能だけを使用しほこりを落とし、掃除をしてから再度空気清浄機をつけると効果的です。
扉のある家具を選ぶ
扉のない本棚やディスプレイラックを使用すると、本や収納してあるディスプレイの間にもほこりが入り込んでしまいます。しかし、扉のある家具を選べば、中まではほこりが入り込みません。中を掃除する手間が省けるので、棚の上と周りを拭くだけで、手軽に掃除ができます。ほこり掃除をこまめに行うためには、どれだけ手軽に掃除できるかということも、大切な基準です。
まとめ
ほこり掃除についてご紹介しました。ほこりが発生したらこまめに掃除をすることは大切です。発生した場所に合わせたアイテムを使い、手順を踏まえた掃除をすることで、ほこりを効率的に除去できます。
しかしその前に、日々の生活の中でほこりの発生を予防することで、ほこり掃除の大変さは大幅に軽減されます。「溜めない」「発生させない」をキーワードに、発生するほこりを減らすことにも重点を当ててみてください。