2019年6月12日 | お役立ち情報
子供部屋の収納アイデア集。子どもでも片付けられる部屋をつくろう!
本やおもちゃが散乱していて、片付かない子供部屋に悩んでいませんか?子どもが散らかしたものをただ片付けているだけでは、改善する見込みもなくキリがありません。
「子どもが自分からお片付けしたくなる」そんな子供部屋だったら「散らからない子供部屋」も実現できるかも。そこで今回は、子どもでも片付けやすい収納のコツやアイデアを紹介していきます。
お片付けは子どもの「考える力」を育てる
自分の身の回りのことを自分でできることは、先々とても大切です。そして、お片付けができる、できないは、「子どもの将来を左右する」と言っても過言ではありません。まずは、子どものお片付けについて親がどう関わっていくのかを確認することが大切になります。
片付ける力をつけることで身につく力
「お片付け」は単に整理整頓ではなく、子どものさまざまな力を育成するトレーニングとも言えます。
- 何が必要で何が不必要かを決める「選ぶ力」
- どれをどう片付けるべきかを考える「判断力」
- 毎日続ける「持続力」
- 人に言われなくても率先してやる「自主性」
- 自分のことは自分でする「責任感」
など、お片付け教育は感情や脳の発達において、実はとても大切なことなのです。
お片付けをさせることが目的ではない
親が片付けることが大変だから、部屋が汚いのがイライラするなど親の都合を押し付けることは避けましょう。あくまで、教育の一貫として、自分で自分のことができるように、その土台として片付けを習慣にすることを目的とします。そのためには、焦らない、気を長く持つ、そして、完璧を求めないことが大切になります。
なぜお片付けをしないのかを考える
小さい子どもは力もなく、動作も大人と同じようにというわけにはいきません。そして、いつも怒られていると、「お片付けはイヤなこと」とインプットされてしまいます。一度、子どもの目線になって観察してみることが重要です。
片付けやすい子供部屋になっているか
子どもにとって片付けやすい収納になっているでしょうか?子どもはちょっとしたことで面倒に感じてしまいます。手が届かない、引き出しが重い、出し入れに手間がかかるなど片付けない理由があるのかも。
片付ける意味がわかっていない
子どもが片付けない原因として、「片付ける」という意味を理解できていない可能性もあります。ただやみくもに「片付けなさい!」と叱ったり、自分がやったほうが早いからと大人が片付けてしまっていれば、子どもはいつまでも「片付けられる子」にはなりません。
小学校に入学すれば整理整頓の評価も出てきますが、やり方を学校では教えてくれません。あくまで、家庭でのしつけの一貫ということになります。
モノが多すぎる
おもちゃ箱に乱雑に詰め込みすぎると、遊びたいものも取り出しにくく、扱いも乱暴になってしまうかもしれません。モノが多すぎる状況は、「壊れてもいいや」「また買ってもらえばいいや」など、モノを大切にする心が育ちにくい可能性もあります。おもちゃは、子どもの成長とともに変わってきます。おもちゃ箱がいっぱいになったら、整理整頓するタイミング。子どもの意見を尊重しつつ、一緒に分別して処分しましょう。
子どもにお片付けをしてもらうコツ
子どもの片付けを親の都合として考えるのではなく、子どもの成長のためとして捉えることが重要です。次は、自分から進んでお片付けをするようになるポイントをご紹介していきます。
お片付けはワンアクションに
扉を開けて、引き出しを開けて、さらに箱を取り出して、フタを外してなど、アクションが多いと子どもは片付けることが面倒になってしまいます。そこで、収納をすべてワンアクションで完結するようにすることで、お片付けが苦手な子も嫌がらずスムーズにできるでしょう。
まずは、決めた場所にボックスを用意して、そこに入れるだけ。最初からハードルが高いと、途中であきらめてしまいます。まずは、視覚的に片付いている状態と自分で片付けたという達成感を体験させましょう。
適切な声掛け
「片付けないなら捨てるよ!」という脅しで効果があるのは初めだけでしょう。そこで、声掛けも言い方を工夫してみましょう。例えば、「あっ、どうしよう。片付けてないから、いらないものだと思って間違えて捨てちゃったかも。ごめんね」と言ったらどうでしょう。出しっぱなしにすると、間違えて捨ててしまったり、壊れることもあるということがきっと伝わるでしょう。
お片付けは楽しいと思わせる
片付けたくなるような遊びの感覚も取り入れてみましょう。「お人形はあの箱だよ」と最初に決めて、「一緒にお片付けしよう。どっちが早いかな?よーい、どん!」と競争ごっこにしてみるのも。楽しく一緒にすることで、お片付けの方法を教えます。お片付けのBGMを作るのもおすすめです。「この曲が終わるまでに終わらせよう」と決めれば、自発的にお片付けをするでしょう。
もちろん、ちゃんとできたらたくさんほめることも忘れないように。
出しやすく片付けやすい収納を目指す
子どものお仕事は遊ぶこと。おもちゃは、子どもの成長とともにさまざまな能力を育む重要な役割を果たしてくれます。理想は、おもちゃでいっぱい遊んで、しっかり片付けること。そのために出しやすく片付けやすい収納を目指しましょう。
【子供部屋の収納術①】カラーボックスを活用しよう
カラーボックスは、収納アイテムとして非常に優秀です。棚の高さが変えられる、用途に合わせてサイズや色がいろいろある、100円ショップのトレーやボックス、カゴなど組み合わせるアイテムによって自由にアレンジができる、サイドにフックをつけたりDIYもできるなど、たくさんのおすすめポイントがあります。
おもちゃ収納
おもちゃの収納には段差の調整できるカラーボックスがおすすめです。ぬいぐるみやお人形、フィギュアやミニカーなどのお家にしてあげましょう。「◯◯のお家」と書いたものを一区切りずつ貼り付けます。子どもは、お遊びが終わるとそれぞれのお家に帰してあげるでしょう。字が読めないお子さんには、写真や絵などを貼ってあげるとよいでしょう。
お片付けが苦手なお子さんには、カラーボックスに入る大きさのバケツを用意して、放り込み収納がおすすめです。使ったおもちゃをバケツに放り込んで、カラーボックスにセットするだけ。持ちやすい軽くて柔らかい素材のカラフルなバケツが安心でおすすめです。
ランドセル専用ラック
ランドセルや学用品用に高価な収納家具を購入する前に、安価なカラーボックスを利用してみましょう。小学校低学年のうちは、リビングやダイニングで勉強することも多いでしょう。そして、重いランドセルを2階にある子供部屋まで運ぶのもとても大変です。ランドセルは子供部屋にという固定観念は捨てましょう。
子どもの生活リズムや動線を考えて置き場所を決めます。教科書もランドセルも、子どもが生活のほとんどの時間を過ごすリビングのわきに置きます。給食袋、学習用品、ハンカチなどの身支度用品など学校に必要なものは一緒に管理しましょう。子どもがいつもいる場所で置きやすい場所に作って、決まった場所に置く習慣をつけます。
高学年になると置き場所は子供部屋に移動すると良いでしょう。いきなり専用ラックを用意する前に、使い回しがきくカラーボックスをぜひ試してみてください。
【子供部屋の収納術②】オープン収納がおすすめ
扉や目隠しを取り払って、オープンな見せる収納にしてみましょう。ワンアクションで出し入れしやすく、どこに何があるのか一目でわかります。そのまま棚に置くだけ、ボックスに入れるだけなど、お片付けも簡単にできるのが魅力です。そして、いつも目に触れているので、お気に入りを大切にしようとする意識も高まるでしょう。
最初は、乱雑に突っ込まれていたおもちゃが、少しずつキレイに並び始めていくのが感じられますよ。
【子供部屋の収納術③】子ども目線の収納
収納家具は、高さを抑えて子どもの目の高さになるようにしましょう。子ども目線に子どもの世界を作ってあげることが大切です。本やおもちゃ、学用品など見つけやすく、使いたいものを「自分で選択する」ことができて考える力も育ちます。大人に探してもらったり取ってもらったりせず、小さな頃から自分でできることを増やしていくことが大切でしょう。
【子供部屋の収納術④】衣類や小物はシーン別に収納
クローゼットやタンスにアイテム別に収納するのではなく、「お着替えシーン別」の収納にしてみましょう。一段ずつ、「幼稚園・学校用」「遊び用」「お風呂用」などまとめて収納してあれば、何度も開けたり閉めたりする手間もなく、一人でお着替えもできるでしょう。横に洗濯用のカゴを置いておけば、脱ぎっぱなしも防げますね。
【子供部屋の収納術⑤】作品管理は子どもに任せよう
学期末に持ち帰ってくる、かわいい我が子の力作たち。処分できないと思いつつも、収納スペースは限られています。そこで、片付けも作品の管理も子どもに任せます。思い出の箱は一つと決めましょう。その箱に残す作品は、子どもが自分で決めます。特にお気に入りの絵や作品は、壁などに飾って家族みんなで楽しみましょう。泣く泣く処分すると決めた作品は、写真に撮って残しておくとよいでしょう。
子どもに任せて信じることも大切
子供部屋は、子どもが主役です。小学生になったら、子どもを信じて任せてみましょう。「片付けはこうでなければいけない」という親の価値観や思い込みを押し付けないことが大切です。
最初から完璧にできるわけがありません。少しずつ始めるのがポイントです。最初から大きな目標を立てると挫折の原因になるからです。片付けを習慣化するためには、小さなことを確実に続けることが必要です。子どもがさまざまな力を身につけて、成長していくことを見守りましょう。きっと「散らからない子供部屋」もそう遠くはないでしょう。