2017年10月25日 | 園芸・ガーデニング
ペットボトルプランターで水耕栽培!こんなに使えるガーデニングの小技
各種飲料水などが入って販売されているペットボトル。でも、飲み終わったあとは捨てるだけ?そんな風に思っている人も多いはず。でも、このペットボトルガーデニングでは大活躍させることができちゃうんですよ。
今まで飲んだらポイと捨てていたペットボトルをリサイクという気持ちを込めてガーデニングシーンで活用してみませんか?
ペットボトルはタネをまくときにオススメ
ガーデニングに使う植物を、苗からではなくタネから育てたいと思ったらペットボトル。ペットボトルはケガなどをしないようにタテ半分に切れば、やや深めの皿状になるので、底に穴をあけて使うことができます。
使う土は、タネまきをおこなう場合には古土は使わず、市販されているタネまきようの土やバーミキュライトと呼ばれている茶褐色の層の中に金色や銀色をしたかけらの混ざった土などを使うといいでしょう。
ちなみに、このバーミキュライトは、ヒル石を原料とし、700度以上高温で焼き、膨張させて作ったものでマグネシウムやカリウム、鉄分といった微量要素を多く含み、土壌改良材や種まき、挿し木などでも使うことができます。
ペットボトルを使った上手なタネのまき方
タネはその種類によってまき方が違います。
その基本は、ヒマワリやヘチマのような大きなタネは粒まき(点まき)と呼ばれる、土に一定の間隔で穴をあけ、その穴に数粒ずつタネをまく方法を使います。また、細かいタネは、土に溝をつけて、その溝の中にタネをまくすじまきや、土の表面にぱらぱらとまんべんなくタネをまくその名の通りばらまきと呼ばれる方法でまくといいでしょう。
もちろん、タネはそのまき方だけではなくタネの性質によってもまき方は異なります。例えば、硬実種子 (こうじつしゅし)と呼ばれる、皮が硬いアサガオやスイートピーなどのタネは皮に傷をつけたり、種をぬるま湯に一晩つけてからまくといいでしょう。その他、コットンなど綿毛に包まれたタネの場合は、表面が綿毛で覆われ、うまく吸水することができないので、綿毛を取り除いてからまきます。
発芽抑制物質を含んでいるタネの場合は水で洗い流してからまくようにするといいでしょう。また、発芽に光を必要とする好光性種子や発芽に光を嫌う嫌光性種子もあります。そのため、タネをまく場合にはタネ袋をよく読むようにしましょう。
やってみよう!ペットボトルでスクスク育てるミニトマト
夏野菜の代表トマト。トマトのなかでもミニトマトは比較的誰でも上手に育てることができる野菜のひとつです。ちょっと育てておくと、お弁当に付け合せやサラダなどにもプラスすることもでき、とても便利です。
最近では、ミニトマトと言っても色や形など様々なものがあるので1種類ではなく、2~3種類育てておくのもオススメですよ。コンテナ(鉢)がないから、スペースがないからと野菜作りをあきらめていた人は是非チャレンジしてみてくださいね。
【用意するもの】
- ミニトマトの苗
- 洗った2L以上のペットボトル
- 培養土
- 鉢底ネット
- 紐または、いらないタオル
- ビニールテープ
【ペットボトルでトマト用コンテナを作る】
- ペットボトルの飲み口に合わせ鉢底ネットを切り、中心に穴を開け太い紐か切ったタオルを通しておく
- ペットボトルのふたをとる
- ペットボトルを3分の1ぐらいの位置で切る
- ペットボトルの切口は手を切らないようにビニールテープなどを張る
- ペットボトルの上部の飲み口の部分に1を置く
- 紐が下にたれるように、ペットボトルの上部をペットボトルの下部の上にかぶせるように置く
- 培養土を3分の1ぐらいまでいれる
- トマトの苗を植え付ける
- 水をたっぷりやる
【育て方のポイント】
ミニトマトは、小さい粒のトマトの総称名です。そのため、植物は育つとどんどん背が高くなるなど大きくなります。ペットボトルが倒れないようにある程度の大きさになったら、成長点を止めるようにして育てましょう。
また、ペットボトルの下に水を入れて、水やり不用の鉢として使うこともできますが、蚊が発生しやすい時期など水はためおきしないように心がけてください。
ミニトマト以外でも色々な野菜や植物でも応用できますが、底面給水コンテナの応用なので、どちらかというと水を好む植物の栽培に適しています。そのため、あまり水を好まない植物を栽培する場合には下部には水をためないようにすることが大切です。
やってみよう!ペットボトルで水耕栽培
水耕栽培は土を使わない植物の栽培方法のひとつです。そのため、ベランダや窓辺、ライトなどを使うことで室内でもガーデニングやミニ家庭菜園を工夫しだいで楽しむことができます。
もちろん、植物によってはあまり適さないものもあるようですが、ほとんどの植物で応用することができるのでトライしてみてください。夏休みの自由研究などにもピッタリですよ。
【用意するもの】
- 植物の苗
- ペットボトル(育てる植物の大きさに合ったもの)
- 液体肥料(ホームセンター、園芸店などで販売されているものを利用する)
- ハイドロボールなど
- スポンジ(台所用スポンジ)
【ペットボトルで水耕栽培用コンテナを作る】
- ペットボトルの飲み口に合わせ鉢底ネットを切り、中心に穴を開け太い紐か切ったタオルを通しておく
- ペットボトルのふたをとる
- ペットボトルを3分の1ぐらいの位置で切る
- ペットボトルの切口は手を切らないようにビニールテープなどを張る
- 水を入れる部分は藻の発生をおさえるため、周りにアルミホイルなどをまく
- 下部に水と液体肥料を入れておく
【苗の植え方】
- 苗をポットから抜く
- 苗の周囲の土を落とす
- 周囲の土を、根をいためないように洗う
- 根と茎の部分に切ったスポンジをまく
- 根をいためないよう、ペットボトルの口から根をだす
- ペットボトル下部の上に置き、植物が倒れないように周囲をハイドロボールなどで固定する
【ポイント】
水を入れるところが日光に当たると、藻が発生しやすくなるので、周囲をアルミホイルで覆っておきましょう。植物の苗は、購入したもの以外でも料理の時に使用したホウレンソウ、コマツナなど株が残っているものであれば発根するものもあるので試してみてくださいね。
蚊が発生しやすい時期には、マメに水を取り換えるようにすることをオススメします。
色々使えるペットボトル
紹介した方法以外にもまだまだガーデニングの場ではペットボトルの使い方は広がります。
ペットボトルで球根を育てる!
球根の中でもクロッカスやヒヤシンスなど水栽培ができるものは、ペットボトルの上部を浅い場所で切り取ったものを利用するとカンタンな水栽培容器に早変わりさせることもできます。もちろん、この方法で少し傷をつけたアボカドのタネなどを発芽させることも可能です。
また、水栽培ができないものは上部を切り取り、下部に穴をあけてから土を入れて植え込むといいでしょう。ただし、球根の大きさなどはペットボトルのサイズに合わせて選ぶことが大切です。
ペットボトルの水耕栽培
水耕栽培とは、簡単にいうと水栽培のことを言います。ペットボトルを使った方法はいろいろありますが、一番簡単なのは上部を切り取り、クルリと裏返し、そこにハイドロボールなどを少し入れて栽培する方法です。ミニトマト、ジャスミンなどを育てることができます。水耕栽培をする場合には、植物の根は一度洗ってから植えることがポイントになります。
ペットボトルコンテナ
もちろんペットボトルは通常のコンテナ、鉢のかわりにも利用することができます。方法はいたって簡単。ペットボトルの上部を切り、底に穴をあけて培養土を入れるだけです。ペットボトルの大きさに合わせて好みの植物を植え付けることができます。
ペットボトルで水草を育てる
普通の植物だけでなく、ペットボトルを使えば水草、流行のアクアプランツを育てることも可能です。この場合は、フタをしたペットボトルを横置きにして、上部に穴をあけるように切り取り使用します。アクアプランツと一緒にメダカなどを育てることもできます。
ペットボトルを温室のかわりにする
ペットボトルの下部を切り取ったものは、植物のカバーとしても使うことができます。冬場など気温が下がりすぎたときなどは、ビニールをかぶせるかわりに、ペットボトルをカバーとしてかぶせることもいいでしょう。
ペットボトルでスプラウトを育てる
スプラウトは発芽したばかりの植物の上部のことです。栄養化が豊富などで注目を集めています。スプラウト栽培をする場合は、茎を伸ばしたいのでペットボトルの一部を黒い紙などで覆うことをオススメします。
ペットボトルを土入れシャベルのかわりにつかう
植える、育てるだけでなく、ペットボトルを適当な大きさに斜めにカットしたものは、土入れシャベルとしても利用することができます。
タネ保存
小さなペットボトルなどは乾燥剤などを入れておけば、タネの保存容器としても重宝します。
100円アイテムと組み合わせてジョーロや水さしに
100円アイテムと組み合わせることでジョーロや水さしに早変わりさせることも可能です。
最後に
今回は、ペットボトルをガーデニングで使う方法をご紹介しました。もちろん、今回紹介した方法以外にも色々な使い方ができますので、考えて使ってみて下さいね。
ペットボトル捨てちゃうなんてもったいない!そう思った人は、上下上下を上手につなげて再利用すれば見た目も素敵な室内ガーデニグスペースだってできちゃうはずですよ。自分なりのアイデアで工夫してみて下さいね。もちろん、超面倒くさがりやさんは、ペットボトル栽培セットも販売されていますので利用するのもいいでしょう。