2017年3月25日 | お役立ち情報
会話が続かない人の悩みを解消する!口下手が一変するコミュニケーション術
『会話が続かなくて気まずい・・・』『場の空気をなごやかにさせたいけど話すネタが思い浮かばない・・・』このような経験をした方というのは意外と多いのではないでしょうか。職場、学校などにより喋る必要があまりない環境というのもありますが、基本的には社会で生きていくためにはコミュニケーションが大切となる場面は多かれ少なかれあります。
コミュニケーションがしっかりとできれば相手の印象も変わり、その後の人付き合いや職場での評価も一変する可能性があります。そこで今回は会話が苦手な方に役立つコミュニケーション術をまとめましたのでご覧ください。
会話が続かない原因を考えてみよう
まずは会話が続かない原因というのを考えてみましょう。原因がわかればコミュニケーション力をアップさせるために必要な対策や方法も見つかる可能性があります。ここでは会話が続かない主な原因を2つ取り上げたいと思います。
話さなきゃ、話さなきゃを意識しすぎている
沈黙の場を作ってはいけないという考えを持っている人が陥りがちなパターンです。コミュニケーションをとる上で『会話が途切れないように頑張らないと!』という意識を強く持ちすぎると、逆に会話のネタが全く頭に思い浮かばなくなるケースというのは多いです。
会話が途切れないように一生懸命、ネタや話題を探す方というのは非常にマジメで場の雰囲気を大切にしようとする素敵な方だと思いますが、焦りすぎても良い結果が出ることはないでしょう。
苦手意識からくる恐怖感や不安感が強すぎる
『自分は昔から人と接するのが苦手で・・・』という方にありがちなのがコミュニケーションをとることへの恐怖感や不安感が心の中を支配していることです。このような方の場合はコミュニケーションをとる場に出ると会話のネタや話題探しはそっちのけで『早くこの時間が過ぎてくれないかな・・・』という気持ちが先行しがちです。
そのため仮に相手から話を振られても『はい』『そうです』『違います』という会話のキャッチボールができない返答が多くなりがちとなります。とにかくこの場をしのげばいいという方に見られがちな傾向でもあるため、このようなケースでは良好な関係を築くのは難しいともいえるでしょう。
また中には『嫌だ』という心の叫びを隠すことができずに知らず知らずのうちに顔に出てしまう方もいます。
しかし、ちょっとした工夫で会話というのは続けることができたり、楽しくなったりするため苦手意識が強すぎる方はコミュニケーション術というのをぜひ覚えてみましょう。
明日から使えるコミュニケーション術を徹底解説!
ここからはある程度、会話が盛り上がるコミュニケーション術をいくつか紹介してみましょう。ちょっとした努力が必要なものから、その場の空気感を利用した会話術まであり、幅広いシーンで活用することができるため、ぜひ参考にしてください。
会話のネタを常にストックしておく
コミュニケーションをとるのが苦手という方に多いのが『会話のネタがない』ということ。これは同じ人間であれば誰もがわかる悩みだと思いますが、相手によってネタや話題を変える必要もあるため相性が良い人と悪い人がはっきりと分かれます。
共通のネタで話が広がる方であればいいですが、問題は自分とは全く異なるタイプの方とコミュニケーションをとる時です。プライベートであればこのような方とムリに接する必要はありませんが職場、学校、地域の行事などにおいては全ての人が自分と同じ趣味、話題が好きというわけではありません。
そのため自分の好きなこと以外のネタや話題も多少、覚えておいたほうがいいこともあります。興味のない分野を1から10まで把握しろというのは難しいため、例えばその日にあった事件、事故といったニュースなどをある程度頭に入れておいたりするだけでも、いざという時に役に立ちます。
相手と自分が話す時間のバランスを意識する
コミュニケーションをとる上で大切なのは相手が話す時間と自分が話す時間のバランスを意識することです。人によっては自分の話ばかりをする方がいますが、これは残念ながら『会話のキャッチボール』には当てはまっていません。
もちろんこのような方の中には会話が途切れないようにあえて自分の思いつくネタを振っている可能性もありますが、長時間聞き役に徹する立場の方は心の中でうんざりしていることもあるのです。このような状況を招かないように自分ばかりの話題ではなく相手の方の話もしっかりと聞くことが大切となります。
バランスとしては相手5・自分5の割合でも全く問題はありませんが、相手を喜ばせることに重点を置いたコミュニケーションをとるなら相手7・自分3の割合も覚えておくといいでしょう。
また相手7・自分3の割合であれば聞き役に回る機会が多くなるため、喋るのが苦手という方にもおすすめです。ただ聞き役に徹して、自分の意見をいわないと逆に『つまらない人間だな』『あまり自分に興味ないのかな?』と思われてしまうためこの点は注意が必要となります。
ひと呼吸おいて喋るテンポを落とすことを意識する
会話をするのが苦手な方というのは、いざコミュニケーションをとる時に緊張状態が通常の人より強くなる傾向にありがちです。そのため知らず知らずのうちに声が上ずって早口になることがあります。
これでは会話のネタ、話題などが全く頭に入らない状態となったり相手も何をいっているのか理解できないといったことがあります。そのためこのような方はまずは会話のネタ云々ではなく喋るスピード、つまり会話全体のテンポを落とすことを意識してみましょう。
最もおすすめなのが会話の話題は向こうから振ってもらって、そこですぐに返答するのではなくひと呼吸おいて頭の中で整理してから相手に答えを返してあげるといった方法です。
緊張状態になると『相手から質問されたことは早く返事をしなきゃ』というものが前面に出てくるため、ここでワンテンポおくことで冷静に会話の内容というのが把握できるようになります。またひと呼吸おくことで不用意な発言をしたり、全く的外れな意見を述べてしまうといったことも少なくなるでしょう。
コミュニケーションをとるのが苦手な方は最初はこのような方法で慣れていけば、最終的には自分から会話が広がるような話題を振れるようになるという可能性もあります。コミュニケーション術も他のことと同様に少しずつ覚えていけばいいのです。
5W1Hで質問をしながら話題を作っていく
学生時代に習ったと思いますが、5W1Hを使用して会話を広げていく方法もおすすめ。ちなみに5W1Hは以下のとおりですね。
- 【When (いつ)】
- 【Where (どこで)】
- 【Who (誰が)】
- 【What (何を)】
- 【Why (なぜ)】
- 【How (どのように)】
コミュニケーションをとるのが上手な方は会話の中でこの5W1Hを違和感なく使用しており、見事に楽しい会話を演出しています。例えばですが相手の方が『こないだ行ってきた〇〇のライブよかったよ』という話題を振ったとしましょう。
ここでコミュニケーションが苦手な方だと『あ~、そうなんですか』という返事をします。これでは次への会話につなげることが難しい状況となっていますね。相手の方からしてみたらこのような返事をされたら『う、うん・・・』というしかありません。
そこで5W1Hの登場となります。5W1Hを使用すると『いつ(When)行ってきたんですか?』『どこで(Where)開催されたライブだったんですか?』『なぜ(Why)その〇〇のライブに行ってきたんですか?』と会話が広がる可能性のある質問を投げかけることが可能です。
相手が答えを返しやすいような言葉を発信するということは会話のキャッチボールを成立させる上では非常に大切であり、意識しておきたいポイントでもあります。
必要以上におだてるようなことはしない
相手の気分を害さないコミュニケーション、会話を心がけているという人もいます。このような心構えを持っている方というのは場の空気や雰囲気を乱す心配がないタイプですが、必要以上に相手のことを褒めすぎたり持ち上げたりすると逆に『うさんくさい』『その場しのぎ』の対応と思われてしまうこともあります。
もちろん、心の中では嬉しいと感じる方もいますが多くの人とコミュニケーションをとってきた人からしてみれば当たり障りのない褒め言葉は聞き飽きたと感じている可能性もあります。また『素晴らしいですね!』『さすがですね!』という言葉から次の会話につなげるということも少し難しいため、褒め言葉などが会話の中心にならないように注意しておきましょう。
目の前にあるものを話題にする
日頃から多くの人とコミュニケーションをとる方であれば会話のネタ、話題は常に考えていると思いますが、そうでない方の場合は急にコミュニケーションをとりなさいといっても何を話せばいいかわからないですよね。そのような時は目の前に見えているものを話題にしてみるのもありです。
例えば休憩所でタバコを吸っている時に相手の方が吸っている銘柄について質問してみたり目の前に犬、猫などが見えたら『珍しい種類の犬ですね』『私が自宅で飼っているのと同じ種類です』などでもOKです。
どんなに他愛もない話でも沈黙という微妙な空気を避けることが可能となります。またこのような中身が薄い会話からでも大切な人や友人ができることもあるため、コミュニケーションが苦手な方は試してみる価値はあります。
緊張していることを先に正直に伝えてしまう
緊張を隠そう、隠そうと思っていてもいざコミュニケーションが必要となる場に出ると、そのような心構えはすっかり忘れてしまいついついボロが出てしまうこともあります。そのため場所や環境にもよりますが、可能であれば最初にコミュニケーションが苦手で非常に緊張しているということを事前に伝えたほうが楽になるケースもあるでしょう。
特に目上の方には正直に伝えたほうが『かわいいヤツだな』と思われることが多いです。また人見知りや会話が苦手という方は意外と多いため、正直に自分から伝えることで相手も『あ~そうなんですか、いや~実は自分も人との会話は苦手で・・・』と本音を漏らしてくれることもあり、そこから親しい仲になることもあります。
会話が続かない微妙な空気感をあえてネタにする
緊張していることを正直に伝えるのと少し似ていますがムリにコミュニケーションをとろうとするとおかしな発言をしてしまい、相手に変な印象を与えてしまうこともあります。そのためネタがどうしても思いつかない場合はあえて会話がない微妙な空気感を振ってみるのもありです。
『僕、会話が苦手ですからいつもこんな静かで微妙な空気になってしまうんですよね』という話をすればそこから『そうですか、私は家では子どもたちが騒ぐからこのような静かな場所は好きですよ』など自然と会話が弾む可能性があります。またこのような自虐的なネタを話題にすることで相手も『おもしろい人だね』と感じてくれるかもしれません。
会話が続かない時に重宝する合言葉を覚えておこう!
不特定多数の人とコミュニケーションをとる仕事に就いている方は知っていると思いますが、会話に困った時に使える合言葉というのがあります。会話のネタがないという時には非常に重宝するため、もしもの時に覚えておくと便利です。ここではその合言葉を2つ取り上げてみたいと思います。
適度に整理すべし(テキドニセイリスベシ)
この合言葉はホステス、キャバ嬢など主に水商売の業界では有名となっています。言葉の意味は以下のとおりです。
- 【テ】テレビ
- 【キ】気候
- 【ド】道楽
- 【ニ】ニュース
- 【セ】生活
- 【イ】田舎
- 【リ】旅行
- 【ス】スター・スキャンダル
- 【ベ】勉強
- 【シ】仕事
ご覧のように多くの場面で使用できるネタが豊富に詰め込まれており、この語呂を覚えておくことで臨機応変なコミュニケーションをとることも難しくはありません。学生であれば『今度テストあるけど勉強してる?』『昨日の〇〇のテレビ見た?』などでもOKですし、社会人であれば『最近、仕事の調子はどうですか?』『大型連休は田舎に帰りますか?』などでもいいでしょう。
裏木戸に立てかけさせし衣食住(ウラキドニタテカケサセシ衣食住)
営業の世界で伝わる会話で困った時の合言葉です。それぞれの文字の意味は以下のとおりです。
- 【ウラ】裏話
- 【キ】気候・季節・気温など
- 【ド】道楽
- 【ニ】ニュース
- 【タ】旅・旅行
- 【テ】天気・転職
- 【カ】家族・家庭
- 【ケ】健康
- 【サ】お酒
- 【セ】生活・大人の営み
- 【シ】趣味
- 【衣食住】
こちらも『適度に整理すべし(テキドニセイリスベシ)』と同様に幅広いジャンルがありさまざまなシーンで活用することができます。営業の世界では仕事の話ばかりではお客様の心をつかむのは難しいといわれており、コミュニケーション力が大切となることからこの魔法の言葉が広く浸透したといわれています。
焦っても会話は長続きしない!冷静に考えて楽しい会話を生み出そう
今回は会話が長続きしない方に向けて役に立つコミュニケーション術を解説してきましたがいかがでしたでしょうか?コミュニケーションをとる相手によって、会話のネタや話題も変えていく必要があるため慣れが大切となる部分もあります。
しかし他愛もない話から楽しい会話が生み出されるケースも多々あるため、頭を抱えるほど難しく考える必要はありません。また会話が苦手、コミュニケーションをとるのが上手でない方も素直に打ち明けたほうが後々、楽になることもあります。
自身の性格やタイプ、相手の特徴を把握しながら自分にとってやりやすい方法でコミュニケーションをとるようにしましょう。焦っても良い結果は出ないため、落ち着いて行動することが大切です。