【苺】知っているだけで2倍うまい!!美味しいイチゴの見分け方

【苺】知っているだけで2倍うまい!!美味しいイチゴの見分け方

イチゴの見た目や種類、糖度がベストなシーズン、そして育てている環境など、ここではおいしいイチゴを食べるために知っておきたい情報を様々な角度から紹介していきます。

単に「赤いものが甘くておいしそう!」というぐらいの知識しかなかった人は、さらにおいしいイチゴに出会えるはずです。

また一般的に誤りがちな勘違いされやすい部分もあるので、その辺りも詳しく解説していきます。イチゴ好きの方はぜひチェックしてみてください。

まずは見た目を分析しよう!

まずは見た目を分析しよう!

ヘタ

イチゴのおいしさを分析するには、まずは見た目が大事。
その一つの要素として、ヘタの色や生えている角度に注目してください。

ヘタはイチゴの実を覆っている葉っぱの部分を指しますが、このヘタができるだけイチゴから離れて反った形をしているのがベスト!

これは実が完熟したことを意味するものなので、非常に糖度が高いです。
例えばスーパーで売っているようなものはヘタがまだ実に覆いかぶさったものが多いはずです。
スーパーなどは完熟したものは置きませんからね。

見た目としてはちょっと不格好なので、かわいらしさの部分ではやや劣るんですけど、甘さでは優れているのでお勧めです。

そしてヘタはできるだけ濃い緑色をしていた方が良いです。
それだけ日光をたくさん浴びて、実が成熟している表れになります。

まだちょっとヘタが青い(薄い黄緑色)だと、完全に生育しきっていない状態です。

イチゴの甘さをチェックするときは種も重要です。
種1粒1粒がしっかりしていて、実に埋もれず浮き上がったようなものほど糖度が高いです。
そして艶があって、光り輝いているようなものほどオススメ!

ただし、品種によってはそんなに種の部分が浮き出ないものもあります。
例えば細長い形が特徴的な「章姫(あきひめ)」は、そんなに果肉と種の分け目がないので、種が浮き出たような形にはなっていません。

その他のイチゴは比較的、種のつぶつぶが素人でも分かるぐらい浮き出ているものが多いです。
これはイチゴ狩りなどで、すぐその場で食べる時の見極めポイントです。

浮き上がったような種になっているイチゴをスーパーで購入する場合は、すぐ食べないと早い段階(3,4日)で劣化してしまうので注意が必要です。
黒ずんだり、傷んだりしてしまいますので気をつけましょう。

そして色も甘いイチゴを見極めるのに大事です。
イチゴを見るときのポイントとして、あまりにも黒ずんだような赤色は、おいしさのピークを過ぎています。

これは完熟しきった状態なので、若干苦味を感じるほど糖度が抜け落ちています。
しかもちょっと張りがなくなり、ジュクジュクしたような食感なので歯ごたえも悪いです。
後味も良くないので避けましょう。

ただ、「あまおう」のように濃い赤色がベストのイチゴもあるので、品種による違いも収穫前に勉強しておくと良いでしょう。

基本的には赤みがあって、表面に光沢があるものが理想です。
そしてイチゴの先端までしっかりと赤くなっているものを選択しましょう。

もしその場で食べるのではなく、持ち帰って2、3日後に食べる場合は、完熟した赤みのあるものは避けましょう。
酸化が早く、すぐに傷んだり、腐ったりしてしまいます。

種類

種類によっても見極めポイントが若干異なります。
例えば、「とちおとめ」は全体的なサイズが大きいので、一般的なイチゴのサイズよりもうちょっと成熟するのを待って、大きめを選ぶのがポイント!

「ふさの香」は若干桃に匂いが似ているという特徴があるので、実を嗅いで、匂いが強く感じられたら採取どきです。
また、色も若干他のイチゴより薄めなので、完熟したかのような色まで待つ必要はありません。

一般的なイチゴはひし形がベストですが、「章姫」はチョコボールのような縦長の球体なので、縦に伸びたイチゴがお勧めです。

「あまおう」は、形の悪いものも多いですが、大ぶりで香りがよく、糖度も高いので形にとらわれず、採取して問題ないでしょう。

イチゴ狩りに行くときは、こういった品種ごとの特徴を頭に入れておけば取るときの参考になるはずです。

おいしいイチゴに出会うために知っておきたいこと!

おいしいイチゴに出会うために知っておきたいこと!

スーパーは直売にはかなわない

スーパーで販売されているイチゴも美味しそうなものが多いですが、100%イチゴの良さを発揮しているかというとそうではありません。

スーパーに出荷されるようなイチゴは完熟したものではなく、完成度でいうと7割から8割のもの。

完全体のイチゴを出荷しては、すぐに劣化してしまうので日持ちしません。
「出荷されてから店頭に並び、消費者が購入し、食べるまでの時間」を逆算して、若干早めに出荷しているイチゴになります。

採取した後のイチゴは成熟するわけではないので、ベストな状態のイチゴというわけでは残念ながらありません。
スーパーなどの市場で、そういった完熟されたイチゴが店頭に並んでいないのはそのためです。

より最高のイチゴを買いたいなら、農家などで直売されているものを選択しましょう。

栽培方法によってベストシーズンが異なる

最近はハウス栽培も増えてきたので、12月から5月ぐらいまでと非常に長い期間、イチゴが食べれられるようになっています。

しかし本来のベストタイミングは、まだ冬の12月から1月です。
日光を浴びて糖度を増すので、暖かい時期になった方が甘さが増すようなイメージもありますが、適度な日光で適度な温度のほうが水分が必要以上に蒸発せず、おいしいイチゴが生育されます。

ただ最近はハウス内での温度管理や草生維持をしっかりしている農家さんもあるので、3月や4月でもおいしいイチゴが食べられるところも多いです。

ちなみにイチゴの生育環境とは別に、一般的に需要が高いのは12月。
12月はクリスマスケーキなどの使用頻度が高いので、多くのイチゴが出荷されます。

そのため1月のイチゴが品薄になって品質の良くないイチゴが出回ってしまうという可能性は十分あります。

そしてハウス栽培ではなく、露地栽培の場合は気温や地温の上昇とともにイチゴへの栄養も増えていくので、ベストシーズンがハウス栽培より若干時期が遅いです。

だいたいその場合は、5月ぐらいがベストシーズンです。
冬の乾燥をしのぐことができる場所では露地栽培が今でも行われています。

イチゴ狩りでおいしいイチゴに出会うために知っておきたいこと

イチゴ狩りでおいしいイチゴに出会うために知っておきたいこと

温度管理ができているか

おいしいイチゴに出会うためには、おいしいイチゴが育つ環境になっているかが大切。
イチゴの育苗期で温度が低すぎたり、高すぎたりすると葉や根にダメージを与え、おいしいイチゴが育ちにくくなってしまいます。

日中は25℃から30℃程度にキープして、夜間でも10度前後を保つことが必要とされます。
冬に温度管理を怠ると、イチゴが凍って損傷してしまいます。

よくイチゴ狩りに行ってハウス内に入ると、暑くて上着を脱がないと食べられないなんてことがよくあります。
しかし、それはイチゴの生育状況を保っている証なので、そういった環境ほど甘さのあるイチゴに出会える可能性が高いです。

また温度を保つだけでなく、1日に1回は換気をするなど空気の入れ替えを行い、湿気をためないことも大切です。

そしてハウス内でもしっかりと太陽光が当たる位置で、イチゴが生育されているかどうかも大事です。

花壇タイプとプランターの両方を運営している方が良い?

最近はお客さんがイチゴを採取しやすいように、立ったままイチゴを取ることができるプランタータイプが人気を集めています。

腰を痛めずにイチゴが食べられるので、高齢の方にも人気がありますね。
ただ、花壇タイプでイチゴを育てている農家さんもしっかりと生育を行っていると考えられます。

その理由として、花壇タイプの方が根腐れや病気になる可能性が高いと考えられます。
また、虫も中段のプランターで生育するものより付着しやすいです。

それだけ毎日の品質管理が必要なので、手の込んだ育て方をしているという証にもなります。

しかし単純に「プランターでの生育技術がない」というケースや、「経済的理由」も考えられるので一概には言えませんけどね。

ただ、花壇タイプとプランタータイプの両方をやっている場合は、2つの育て方の知識があるのでそれだけイチゴに対する理解が深いと言えそうです。

茎の長さに注目

茎の長さに注目

イチゴを見極める時、イチゴだけでなく「イチゴが生えている茎の長さ」にも注目してください。

これは農家さんが意図的に成長を促す生育方法を行っているケースがあります。
例えば「ジベレリン」と呼ばれる協和液を使って、植物の成長を促す生育を行っている可能性があります。

これは毒物ではなく、開花促進作用を与えるなど、植物の生育に効果があるものです。

簡単に言うと、「植物に栄養をあげてそれだけ品質の良いイチゴを作ろう」という取り組み。

茎の長さで、そういった農家さんの生育方法を知ることができます。
甘みのあるイチゴを感じたいなら、茎にも注目してみてください!

茎からの実は少ない方が良い

少数の茎から沢山のイチゴがなっているケースがあります。
しかしその場合、例えば5個イチゴがついていたら、1つぐらいは色みが薄くて、しかも形も悪かったりしていませんか?

これ全部のイチゴに必要な養分が行き渡らず、必要な栄養素が分散されてしまっている証です。
甘味を一つのイチゴに集中させるためには、茎からは少数のイチゴがなっている方が良いです。

まとめ

以上、おいしいイチゴの見極め方を紹介しました。
おいしいイチゴに出会いたいのなら、育てている環境から分析するとおいしいイチゴに出会える可能性が高まりますよ。

市販されているものの場合は、出来るだけ完熟に近いイチゴを選ぶようにしましょう。
また、イチゴがぎゅうぎゅうに敷き詰められたものより、若干ゆったりと置いてあるものの方が傷みにくくお勧めです。

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