2018年12月5日 | お役立ち情報
執着心をなくす方法!不要なこだわりを捨てる楽な人生の始め方
ひとつのことに心をとらわれて、そこから離れられないことを執着といいます。執着心は何かひとつの物事を遂行する上では必要になりますが、強すぎるのも大きな問題です。
執着心が強すぎると他のことがおろそかになってしまい、人生に大きな悪影響を与える可能性があります。今回は執着心に関する基本と、強すぎる執着心を手放す方法を解説します。
執着心が強い人の特徴とは?
「執着心が強い人はどのような行動をとるの?」という疑問を抱えた方も多いです。まずはこの疑問を解消すべく、執着心が強い人の主な特徴を見てみましょう。
物や人に関係なくとにかくしつこい
執着心が強い人はとにかくしつこいという特徴があります。これは執着する対象となるのが物だけではなく、人やお金でも同じような傾向が見受けられます。
具体的には執着する対象が物だった場合。相手が「嫌」といっているにもかかわらず何度も「それちょうだい」といった言葉を投げかけてくるなどが挙げられます。
また自分と他人の意見に相違が見られた場合にも、相手が折れるまで自分の意見を通そうとするのも執着心が強い人といえるでしょう。
その他、執着する対象が人だった場合によく起こりがちなのが「つきまとい」「ストーカー」などです。
つきまといやストーカーレベルまでいかなくとも、遊びやデートなどの誘いが何度も続くのも執着心の強さをよく表しています。当然ですがこのようなしつこさは周囲の人にとっても迷惑となるため、人離れの原因にもなります。
自分に自信がない
意外に感じるかもしれませんが、執着心が強すぎる人は自分自身に対して自信を持てないことが多いです。自信のなさが異常な執着心に変換されてしまう理由ですが、自分に自信が持てない方は周囲の評価などを気にしすぎるなどの不安を抱えがちです。
この不安を解消するために別の物、人、お金に執着することになります。素敵な洋服やアクセサリー、素敵な人などで周りを固めることにより、自分の価値を高めようとするのです。
また自分に自信が持てない原因は容姿だけと思われがちですが、そうではありません。自分の考えていることや意見にも自信が持てない方もいます。
具体的には「こんなこと発言したら周囲から責められるかな?」「会議で自分のアイデアを提案したら的外れと思われないかな?」などがあります。
このように自分の考えに自信が持てない方は、自分の考えや意見に耳を傾けてくれる人に依存しやすいという特徴があります。
「○○さんなら自分の考えをわかってくれる」「他の人はわかってくれない」という気持ちが強くなると、特定の相手に対して強い執着心を抱くようになります。
嘘をつくことが多い
執着心が強すぎる人は「○○を手に入れるためならどんなことでもする」という感情が心の中を支配していることも多いです。その結果、執着しているものを手に入れるために平気で嘘をつくことも少なくありません。
物事というのは嘘をひとつつくとその後の対応も嘘で塗り固めなければなりません。最初は嘘をつくことに罪悪感を覚えたりもしますが、次第にそのような感情も薄れていき、最終的には嘘をつき続ける人生に陥ってしまう可能性が高くなります。
嘘で塗り固められた人生はどこかのタイミングで必ずボロが出ますので、改善することを強くおすすめします。
自分にとってネガティブな出来事を細かく覚えている
執着心が強い人は過去の出来事を事細かく覚えているという特徴もあります。ただし勘違いしないでほしいのは、過去の出来事を細かく覚えている人すべてが執着心が強すぎるわけではないということです。
自分が経験した物事などを細かく覚えている方の中には、単純に記憶力に優れている人だったり、それだけ思い出深い出来事だったという方もいます。
このような場合は周囲からも「よくそんなことまで覚えていてすごいね!」「そんな小さなことまで覚えていてくれたの?」といったように褒められることが多いです。
問題は自分にとってネガティブな出来事を事細かに覚えている方です。「私は3年前にあなたにこんなことをいわれた」「僕は昔こんなことをされた」といったようにネガティブな出来事だけを細かく覚えている方は、仕返しをすることに執着している可能性が高く、周囲から見ると非常に厄介な存在となります。
何度でも同じことを繰り返す
執着心が強い人は発言、行動にかかわらず何度でも同じことを繰り返すという特徴も持っています。醜い執着心の代表的存在でもあるストーカーなどの無言電話が非常にわかりやすい例です。
可愛らしい執着心では子どもがお菓子やおもちゃをおねだりするときの泣く行為などがあります。子どもによっては「泣けば買ってくれる」ということを覚えている子もいるため、欲しいものがあるときは何度も泣くという行為を繰り返すようになります。
その他ではブランド品を買ったときの周囲のうらやむ目が忘れられなくて、借金をしてまで高額な洋服やアクセサリーを購入してしまうといった行動も執着心の強さが大きく影響しているでしょう。
借金をしてまで同じ行動を繰り返すというのは特定の物しか見えていない証拠でもあります。
執着心をなくす方法を解説
物、人、お金などへの強い執着心を改善するのは中途半端な気持ちでは難しいです。長期間に渡って何かに執着しすぎると場合によっては依存症に陥る可能性もあります。
そのため、執着心が強い傾向にある方は早い段階で対策を施すようにしましょう。ここでは執着心をなくす主な方法をまとめましたので解説します。
執着していることを紙に書き出す
執着心が強すぎる人は一度冷静になって「自分が今執着しているものは何か?」ということを紙に書き出してみましょう。一例だと以下のようなものがあります。
- 自分がこだわっているものや出来事
- 自分がいちばん欲しい物
- 対象が人であれば相手のどんなところが気になるのか?
- なぜそこまでお金が欲しいのか?
- 自分が1日の中でとった行動
これらの情報を紙に書き出すことで、現在の自分の感情や考えていることを客観的に見ることができます。自分のしたことや抱いている感情を客観的に見ることで、冷静に自分自身を見つめ直すことができるようになります。
その結果「オレってこんなことしてたの?」「ちょっと異常な行動だな…」といったように自分のしていることが恥ずかしく思えるのであれば改善のチャンスです。
自分の今の行動が間違っている、恥ずかしいと思うようになると「もう明日からやめよう」「お金の使い方を考えよう」といったように何かしらの変化が見られるようになります。
これを毎日続けていくことで、徐々に周囲の人と同じような生活を送れる可能性もアップします。大切なのは効果が現れるまで毎日続けることです。一度身についた習慣や癖というのは1日、2日で改善できるものではありませんから、コツコツと頑張っていきましょう。
目標や夢を設定する
何かひとつのことに執着しすぎている人は新しい目標や夢を設定するのも有効です。もちろん設定する目標や夢は執着している対象とは別のものにします。前述のように執着心が強い人は自分に自信が持てないことが多いです。
人というのは設定した目標や夢を達成すると自然と自信が湧いてくることも少なくありません。自信がつくことで今まで日常的に抱えていた不安や悩みも解消されるため、何かに依存することなく自分らしい生き方ができるようになります。
目標や夢は「今の自分なら少しだけ頑張れば達成できる」というレベルに設定するとよいでしょう。
あまりにも非現実的すぎる目標や夢を設定してしまうと、必ずどこかで挫折や失敗を経験することになります。こうなるとさらに自分に自信が持てなくなる可能性が高くなるため、最初は小さなレベルの目標や夢からスタートしましょう。
「広く浅く」を意識する
執着心が強い人はひとつのことに粘着しすぎる傾向があります。これを改善するには他の多くの分野に触れてみるのもよいでしょう。
「広く浅く」の気持ちで自分の知らない世界を見ると「こんな楽しい分野もあるんだな」「初めて触れた世界だけど奥が深くておもしろい」といった感情が湧いてくることもあります。
このような気持ちを持つと自然と「今までの自分はなぜ○○のことしか考えてこなかったのだろう?」といった新しい感情が芽生える可能性もあります。
「もっと色々な世界に触れてみたい」「さまざまな業界の人と会話をしてみたい」といった気持ちが強くなればひとつのことに執着しすぎる癖は改善される可能性が高まります。
執着心を捨てることに執着しない
執着心を手放したいと思う方の中には、執着心を捨てることに固執しすぎていることもあります。これは強すぎる執着心を改善しようという気持ちの表れでもありますから、決して悪いことではありません。
しかし「執着心を捨てる」という目標に執着しすぎると抑えつけられた圧力によって反発や歪みが生じる可能性が高くなります。
人は自分の行動や言動などを上から抑えつけられると「どうしてもやりたい」「一度でよいから経験してみたい」という気持ちがさらに強くなる傾向にあります。
そのため、執着心を捨てることを目標にしている人は「徐々に改善していく」というスタンスで取り組むようにしましょう。
一例を挙げると食に対する執着心が強く、週7日で外食をしてしまうという方はいきなり外食をやめるのではなく週3日や4日に抑えるというやり方などがあります。
このように少しずつ頻度を減らすことで、徐々に執着している対象から離れていく生活スタイルがムリなく身につくようになります。
執着しているものを一度手にしてみる
執着している対象がまだ自分の手元に入っていない場合は一度入手するという方法もあります。一例を挙げると車のパーツが欲しい方であれば実際に購入してみる、お金であれば富裕層が訪れる高級店へ足を運んでみるなどがあります。
このように一種の憧れでもある対象を入手したり、触れてみることで考え方などが変わってくる可能性もあるでしょう。
執着している対象に一度触れてみると「実際に経験してみたけどあまり楽しくなかった」「思っていたよりも質が悪かった」という感情を抱くこともあります。
こうなると「なぜ今まで自分はこんなことに執着しすぎていたのか」といった感情が湧いてきます。その結果、今まで執着していた対象への興味がまったく湧かなくなることもあります。
執着心を捨てる対策を施して自分らしい生き方をしよう!
執着心や依存心を強く持ちすぎると、自分の判断でひとつの物事を遂行する力が低下します。反対にひとつのことに執着しすぎない方は、他人の意見こそ参考にするものの最終的には自分の判断で自分らしい決断をするようになります。
社会に出ると自分の力で判断、決断する場面が増えます。「○○がないと自分は生きていけない」「○○さんの意見を聞かないと自分では決断できない」という状態は自分らしい生き方ではなく、他の対象を中心とした生き方です。
このような生き方は絶対に悪いというわけではありませんが、仮にその対象がなくなった場合は自分1人で生きていく力が身についていないわけですから、その後の人生に悪影響を与える可能性があります。
人は1人では生きていけない生き物ですから、周囲と協力する姿勢は大切ですが、他のものに執着しすぎるのも問題です。現在、日常生活の中でひとつのことに執着しすぎている方は今回取り上げた執着心を捨てる方法を実践してみてください。