秋に人気の花でガーデニング!庭や鉢植えで季節を楽しめる植物

秋に人気の花でガーデニング!庭や鉢植えで季節を楽しめる植物

夏のうだるような暑さが少しずつ和らぐと、いよいよ秋の季節に入ります。秋は外でのガーデニング作業などが楽になる季節でもあります。

そのため、このタイミングで庭や鉢植えをフル活用して素敵な花を楽しみたいという方も多いです。そこで今回は秋に開花を迎える人気植物をまとめましたのでご紹介します。

秋に咲く人気の花~一年草~

早速、秋に楽しめる人気の花を見ていきましょう。まずは発芽から1年以内に成長し、開花、結実した後に種子を残して枯れてしまうタイプの一年草を取り上げます。

コスモス

コスモス

開花時期:6月~11月

秋を代表する花のひとつといえば、やはりコスモス。コスモスはピンク、白、濃赤、黄色、オレンジなど品種改良によって、年々カラフル度が増しています。

また以前は9月~11月が主な開花時期でしたが、近年は3月~4月に種まきを行い、6月~8月に開花する品種も多く出回るようになりました。

コスモスは一般的にどのような土でも育つという特徴があり、かつ肥料もあまり必要としません。水やりの頻度もそこまで多くないため、初心者でも比較的育てやすい植物のひとつです。

ただし、7月~8月の真夏日が続く時期は、乾燥状態に陥りやすいため、午前か夕方の涼しい時間帯に水やりを行うようにします。地植えの場合は雨水を吸収できる環境であれば、水やりを行わなくても大丈夫です。

ジニア(百日草)

ジニア(百日草)

開花時期:5月~11月上旬

ジニア(百日草)はキク科の一年草です。長い期間、花を咲かせることができるため「百日草」という名前が付けられました。今では5月から11月が開花時期となっており「百日どころではない」という声もあがるほど、長期的に楽しめる花となっています。

白、オレンジ、黄色など秋をイメージさせるカラーが多いことから、秋のガーデニングには欠かすことができない存在でもあります。

また品種改良によって色鮮やかなものから、シックな色のものまで出回るようになったのも大きな魅力です。ポンポン咲き、ダリア咲きなど花の形もバラエティに富んでいます。

ガーデニングで主に利用されているジニア(百日草)の品種はエレガンス(ヒャクニチソウ)、リネアリス(ホソバヒャクニチソウ)、プロフュージョン(エレガンスとリネアリスの中間雑種)などです。

パンジー・ビオラ

パンジー・ビオラ

開花時期:10月下旬~5月下旬

パンジー、ビオラはヨーロッパ産のスミレを改良した一年草です。ひと昔前は花径4㎝より大輪のものをパンジー、それ以下のものをビオラと呼んでいましたが、近年はその境がはっきりしなくなりました。

またパンジー、ビオラともに以前の開花時期は2月中旬以降というのが一般的でしたが、新しく改良された品種の多くは10月下旬に開花するようになっています。

「花壇の女王」とも呼ばれるビオラ、パンジーは赤、ピンク、黄色、オレンジ、青、紫など色彩が非常に豊かです。寒さに強いなど丈夫さも兼ね備えているため、毎日の手入れも比較的簡単です。

ただしパンジー、ビオラは夏の暑さが苦手な植物でもありますから、気温が高い時期から育てると腐りやすいです。

このような理由から苗立枯病(なえたちがれびょう)などには注意する必要があります。早い時期に咲かせるコツは8月中旬~下旬に種をまき、風通しの良い場所で育苗することです。

ケイトウ

ケイトウ

開花時期:7月~11月

ヒユ科の一年草となるケイトウ。形がニワトリの鶏冠(トサカ)に似ていることから、その名が付けられました。

またその他にもフワフワのチークブラシのような形状ともいわれることがあります。ケイトウは根をいじられるのがとても苦手な植物なので、黒ポットから抜いて植えるときは、根鉢を崩さないように丁寧に扱うのがポイントです。

水やりは土が乾燥したらたっぷりと行なうことを意識してください。これは水のやりすぎで過湿になってしまうと、腐る可能性が高くなるからです。

また水やりを行うときは、花に水がかからないようにしましょう。花に水がかかってしまうとすぐに種を作ろうとする働きが起きます。この影響で花がしぼみ、見た目がみすぼらしくなってしまうため、水を与えるときは注意しておく必要があります。

7月~11月という開花時期を見てもわかるように、ケイトウは非耐寒性の植物ですので、春に撒いた種や植えた苗が夏から秋にかけて咲きます。

秋に咲く人気の花~多年草~

続いては複数年に渡って花を咲かすことができる多年草を見てみましょう。多年草は植え替えなどの手間が発生しないため、ガーデニング初心者の方にもおすすめです。

ポットマム(洋菊)

ポットマム

開花時期:9月~11月

植木鉢に入れられて販売されている秋の花といえばポットマム(洋菊)です。ポット(植木鉢)に入っているマム(菊)ということで、ポットマムという名が付けられています。

秋の季節の代表的存在でもある菊は和のイメージが強いですが、同じキク科のポットマムはアメリカで矮星園芸品種(わいせいえんげいひんしゅ)として改良されたものです。

矮星とは近縁の動植物の一般的な大きさよりも、小形のまま成熟する性質のことを指します。つまりポットマムは一般的な菊よりも草丈が短く、花も小ぶりであるということです。

色もピンク、白、オレンジ、黄色など暖色系のものを中心に豊富なため、自宅の庭が華やかな見た目になること間違いなしです。またポットマムは通常の菊と違って、洋風の庭にもマッチすることから、非常に使い勝手の良い秋の花といえるでしょう。

リンドウ

リンドウ

開花時期:9月~10月

秋の代表的な山野草や薬草としても知られるリンドウ。清楚な藍色が非常に美しさを感じさせる植物でもあります。

綺麗な色合い、釣鐘型の花は花壇やプランターに植えると上品な印象を与えることができるでしょう。リンドウは開花後に草丈がほとんど伸びることがないので、他の植物との寄せ植えにも適しています。

ヒガンバナ(彼岸花)

ヒガンバナ(彼岸花)

開花時期:7月~10月

秋のお彼岸(9月中旬)の時期に花が咲くことから、その名が付けられたヒガンバナ(彼岸花)。地下の鱗茎(球根)で増えていき、開花時期のピーク時に群生となって咲く赤い花は見事の一言です。

ちなみにヒガンバナ(彼岸花)は真っ赤な花のイメージが強いですが、中には白色やピンク色の品種もあります。

また近年は品種改良などにより、7月から花を咲かせるものもあります。そしてこのヒガンバナ(彼岸花)は一般的な植物とは真逆の育ち方をすることでも有名です。通常の植物は先に葉茎が成長し、その後花が開花します。

対してヒガンバナ(彼岸花)は先に花が咲き、その後に葉茎が成長してきます。ちなみにヒガンバナ(彼岸花)と同じような成長過程を辿る植物には桜や梅があります。

ヒガンバナ(彼岸花)の基本的な育て方はとても簡単であり、球根を春に植えるだけで、後は土の中で自然と成長していきます。開花後の球根はそのままにしておくと分球し、群生したガーデニングを楽しむことができるでしょう。

ネリネ(ダイヤモンドリリー)

ネリネ(ダイヤモンドリリー)

開花時期:9月~12月(種類による)

ネリネ(ダイヤモンドリリー)はヒガンバナ(彼岸花)に似たような花を咲かせる秋の多年草です。

キラキラと光り輝く花弁を持っていることから別名「ダイヤモンドリリー」とも呼ばれており、原産国の南アフリカには約30種類のネリネ(ダイヤモンドリリー)が分布しています。現在、流通している品種の多くはネリネ・サルニエンシスを元にした品種群です。

ネリネ(ダイヤモンドリリー)は花が咲いている期間が比較的長いため、切り花やアレンジメントとしてもよく利用されています。

ネリネ(ダイヤモンドリリー)の耐寒性は品種によって大きく異なりますが、現在主流になっているネリネ・サルニエンシス種は寒さに弱いため、冬は凍結に注意して鉢植えで管理するのが一般的です。

サフラン

サフラン

開花時期:10月~12月

サフランは秋に咲くクロッカスの一種です。もともとは染料、香料、薬用として多く栽培されていましたが、現在は観賞用の花としても人気です。

ちなみにサフランは香辛料サフランの原料としても有名であり、少なくとも3500年以上前から栽培されていることがわかっています。

サフランには野生種が存在せず、ギリシャのクレタ島に存在するクロッカス・カートライトイヌス種が原種と考えられています。日本には江戸時代に薬として入ってきており、その後明治時代になって本格的な栽培が行われるようになりました。

サフランの開花時期は10月~12月にかけて。地面から蕾を出し、花径約5㎝ほどの花を咲かせます。花弁は透明感のある淡い紫色をしており、非常に美しさを感じる秋の花です。

シュウメイギク(秋明菊)

シュウメイギク(秋明菊)

開花時期:8月中旬~11月

秋の風情を感じさせるシュウメイギク(秋明菊)。その名前は日本原産をイメージさせるものですが、シュウメイギク(秋明菊)は中国が原産となっています。

日本にシュウメイギク(秋明菊)が入ってきたのは、非常に古い時代だとされており、京都の貴船地方では野性化したものを見ることができます(キブネギク)。

本来、シュウメイギク(秋明菊)というのは、このキブネギクのことを指していましたが、現在ではさまざまな品種すべてをひっくるめてシュウメイギク(秋明菊)と呼んでいます。

シュウメイギク(秋明菊)の開花時期は概ね8月~11月にかけてです。花期になると細い花茎を長く伸ばし、花径5㎝~6㎝程度の花を咲かせるようになります。

皇帝ダリア

皇帝ダリア

開花時期:11月~12月

ダリア属の植物はメキシコから中米にかけて27種が分布しており、その中でも茎が木質化する3種をツアーダリアといいます。皇帝ダリアはこの3種の中で特に茎が太くなり、草丈も長くなる品種です。

成長すると他の品種よりも大きくなることから、皇帝ダリアという立派な名前が付けられています。成長後の皇帝ダリアは木質化した茎が約3m~5mにもなり、その茎の頂上に約20㎝のピンク色の大輪を咲かせます。

皇帝ダリアは日が短くならないと発芽しないという性質があるため、太陽の光だけではなく、街灯や電灯などにも注意しながら育てる必要があります。

切り花にしても楽しむことができますが、蕾の状態で切り花にしても開花することはありません。そのため、切り花として利用するときは花が咲いてから行うようにしましょう。

オキザリス

オキザリス

開花時期:種により異なる

開花期が秋咲き、春咲き、四季咲きなど多岐に渡るオキザリス。主な原産地は中南米と南アフリカです。オキザリスはカタバミの仲間で約800~850の種類があり、世界に広く分布している植物のひとつでもあります。

日本にはミヤマカタバミなど6種が自生しており、7種ほどが外来種として帰化しています。オキザリスの花は夜間時や雨天時は閉じている状態ですが、日中の光を受けるとロート状になって大きく開きます。

見た目がクローバーに似ているため、よく間違える人もいます。オキザリスを育てるときのポイントはやはり日当たりの良い環境を整えてあげることです。またオキザリスは水はけが良好な土や乾燥にも強いという性質を持っているため、水の与えすぎには要注意です。

秋に咲く人気の花~花木・庭木~

最後に秋に花を咲かす花木、庭木を見てみましょう。

シコンノボタン

シコンノボタン

開花時期:8月~11月

9月ごろになると園芸店でひときわ目を引く美しい紫色の花がシコンノボタンです。シコンノボタンは5枚の花弁からなるシンプルな形をしています。花自体に存在感がありますので、秋の寄せ植えなどにはぴったりの植物でもあります。

シコンノボタンの特徴としては「暑さに比較的強い点」が挙げられます。近年は9月になっても気温が30℃に達する日が多く、ダメージを受けている草花も増えてきています。

しかし、シコンノボタンはこの厳しい残暑でも次々に花を咲かせることができます。シコンノボタンは花が咲いてから1日~2日で散ってしまいますが、花の数が多いので、冬の気配が近づく晩秋まで楽しむことができるでしょう。

キンモクセイ(金木犀)

キンモクセイ(金木犀)

開花時期:9月~10月

初秋の短い時期にオレンジ色の花を株いっぱいに咲かせるキンモクセイ(金木犀)。キンモクセイ(金木犀)で注目すべきポイントといったら、やはりその香りです。

「千里先まで届く」ともいわれる上質な香りは春のジンチョウゲ(沈丁花)、夏のクチナシ(梔子)とともに「三大香木」と称されています。

ちなみにキンモクセイ(金木犀)はモクセイ属に分類される品種ですが、仲間には白い花を咲かせることで有名なギンモクセイ(銀木犀)があります。

キンモクセイ(金木犀)はこのギンモクセイ(銀木犀)の変種とされており、日本では一般的に雄株のみが栽培されているとのことです。風水の考えでは金運を持ち込む木とされており、庭植えなどでも人気の花木です。

カルーナ

カルーナ

開花時期:夏・秋咲きタイプは6月~9月

ヨーロッパ、シベリア、北アフリカなどに分布する常緑性の低木がカルーナです。カルーナ属に分類される植物は本種でもあるカルーナ・ブルガリス種のみですが、変わり種(変種)が多いことで知られる植物でもあります。

カルーナは開花時期になるとピンク、白、紫色など非常に美しい花を咲かすため、観賞用として世界中で人気の植物になっています。

カルーナには夏咲きタイプと冬咲きタイプの2種類がありますが、暑さに弱いという欠点があるため、暖地や温暖地などでは主に冬咲きタイプのものが流通しています。開花期には花径5mm程度の可愛らしい小さな花を多数見ることができるでしょう。

季節感のあるアイテムをプラスして秋のガーデニングを満喫しよう!

秋は過ごしやすい気候でガーデニング作業がはかどるため、季節の花を使って庭や花壇に彩りを与える方が増えてきます。夏が終わると美しさが増す花の種類は多いため、花選びで迷うことは少ないでしょう。

秋はどちらかといえばちょっと落ち着いた雰囲気を醸し出す花、シックな印象を与える花が好まれる傾向にあります。

季節に合った花を上手に利用すると、自宅の庭も見事な秋の風景を演出することができるでしょう。「今年は秋のガーデニングを成功させたい」という方などは、ぜひ参考にしてください。

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