夏休みにカブトムシを捕まえる、飼ってみる!

さあ、いよいよ夏休み!家族で森や山や川へ行くことも多くなりますね。また、家の近くの林にも、昆虫の王様とも言われるカブトムシは生息しています。パパやママたちも子供の頃カブトムシを飼った経験があるのではないでしょうか。さあ今年は、お子さん達と一緒に楽しんでみませんか。

そこで今回、フマキラーが管理・運営している自然を楽しく学ぶ情報サイト『フマキッズこども研究所』の虫はかせに、カブトムシの捕まえ方や育て方、その生態等について聞いてみました。

カブトムシはどうやって捕まえる?

カブトムシやクワガタムシを捕まえるには、バナナを使った方法がよく使われます。女性のストッキングに腐りかけたバナナを入れて、できるだけ樹液の出ている木に巻きつけます。バナナと一緒に焼酎やお酒などを入れて混ぜるとより効果的です。乳酸飲料やコーラがいいという人もいます。余った飲み物でいいので色々試してみるといいですね。

そして夕方から夜にかけていくつかこれを仕掛けてみましょう。出かけるときにはヘッドランプを持っていきましょう。懐中電灯でももちろんいいですが、両手が使えるといろんな作業をするのにとても便利で安全です。何箇所か仕掛けを木につけたら、あとは帰って寝て待ちましょう。

朝になったらカブトムシやクワガタムシが来ているかチェックしに行ってみましょう。ドキドキする瞬間です。もちろんいるときもいないときもありますが、何日か続ければ捕まえられる確率は当然ながら上がります。

また、夜の8時から10時ごろに街灯をチェックしてみるのも効果的です。カブトムシやクワガタムシが光に寄って来ていることが結構あります。特にクヌギやコナラなどの木を好むのでその近くに光があればチェックしてみてください。

どうやって飼えばいいのか?

苦労してカブトムシを取ったはいいけど、家に持って帰ってどうすればいいか?という質問も多いです。(もちろん買った場合も同じですね)

まずは大きめの水槽に腐葉土などを10センチぐらい入れて、フカフカの住みやすいベースを作ってあげましょう。木の枝や枯葉などがあってもいいですね。

そしてどんな生き物でもまずは食べ物が必要です。バナナやリンゴなどの果物や、カブトムシ用のゼリーが手に入れられればカブトムシのいい食事になります。

そして、夏の時期なのでスイカをあげる人もいるのですが、これはできればやめたほうがいいです。スイカは人間にはみずみずしくて甘く、とても美味しいけれどカブトムシにとっては水分が多過ぎて、最悪はお腹を壊して死んでしまうことがあります。

一つの水槽でたくさんの虫を飼おうとすると、仲間同士で喧嘩をして死んでしまうことがあるのでこれも注意が必要です。
また、水槽がかわきすぎると、カブトムシが弱る原因になるので、時々水で湿らせることが大切です。

いずれにせよ、8月の終わりから9月にかけてほとんどのカブトムシは死んでしまいます。それが寿命です。およそ10ヶ月間のはかない命なのです。

カブトムシの一生

カブトムシの産卵は大体8月から9月にかけて。その頃に飼っているカブトムシが、オスとメスであれば交尾し、産卵の可能性があります。そして卵で過ごす期間が約10日間と言われています。

その後、幼虫となり9、10月ごろに2度の脱皮をします。そして12月頃から3月頃まで冬眠をします。そしてまた4月頃起き出して活動を再開。このように幼虫として約8ヶ月過ごす。

5月ごろにサナギとなり、その約10日後にあの立派な成虫となります。そして、この成虫は約1ヶ月半程度生きることができます。

幼虫から育てるのも楽しい

このように、カブトムシが成虫でいる期間はわずか約1ヶ月半程度しかありません。できればつがいを飼って、産卵させることができると良いですね。この産卵から幼虫になり、そして、その幼虫を育てれば、まさに「カブトムシの一生」を全て観察することができます!

サナギへの変態、成虫として羽化。劇的な変化・成長を確かめることができれば最高ですね。

カブトムシの1日の生活は?

カブトムシは主に夜活動する夜行性の昆虫です。
しかし昼間でも見つける事が出来ます。木の枝の上や葉っぱの陰、木の幹の皮がめくれたところや、うろ(アナ)等に潜んでいることが多いです。木の根元や落ち葉の中にも潜っていることもあります。

そして夜になると外に出てきて食事などのための活動をします。食べ物は木の樹液が多いです。でも一晩中活動しているわけではありません。日が暮れるとすぐやってくる虫もいれば深夜にならないと活動しない夜行性の虫もおり、人間と同じでカブトムシも色々です。

さあこの夏、カブトムシを捕まえて、そして飼ってみませんか!子供達の自由研究にも良いかもしれません。

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