ミツバチの面白い生態について 女王バチも働きバチもみんなメス・・オスは10パーセント

スズメバチやクマバチなどは、どちらかというと人間にとって、いて欲しくない怖い昆虫たちだと思いますが、ミツバチは、蜂蜜やローヤルゼリーなど美味しい食べ物として、あるいは健康食品として大いに役に立っていますね。

今や日本国中、地方創生の呼び声とともに、各地で地元の「ハチミツ」が人気です。あの瓶に入ったハチミツはもちろんですが、ハチミツの入ったカステラなどのスイーツや、いろいろな食品に利用され、人気を集めています。

ハチミツはどうやって作られるのか?

「ミツバチは花の蜜や花粉を飲み込んで、消化してから巣に吐き戻します。これが蜂蜜になります」(フマキッズこども研究所より)

そして、レンゲの花を始め、リンゴ、ミカン、アカシア、ラベンダー、栗、トチ・・・・いろんな種類の花の蜜を吸って、それぞれ特徴のあるハチミツが出来上がります。

ミツバチの巣は女王蜂をゴッドマザーとする一家

さて、このような花から、働きバチと言われるミツバチが、春になり花が咲き始めると花の蜜を吸い、花粉は後ろ足にくっつけて巣へとせっせと運搬します。ミツバチは一つの巣に、たくさんのハチが「集団」で住み、活動しています。多くの卵を産むたった一匹の「女王蜂」。

そして数千から数万とも言われる「働きバチ」。なんと「働きバチ」も全てメスです。そして数百から数千匹の「オス」のハチが一つの巣の中で集団生活しているのです。つまり女王蜂は、巣の全てのハチの「母」ということになります。

働きバチは本当に働き者

働きバチは、女王蜂はもちろん、オスのハチも含めた巣にいるハチや幼虫が食べる花の蜜や花粉をせっせと花から巣へと持って帰ります。
花の蜜は、働きバチたちが口の中で熟成させ、濃縮されてハチミツになります。

このようにミツバチの「食べ物」はハチミツと花粉です。中でもローヤルゼリーは女王蜂と女王蜂予備軍の幼虫だけに与えられる栄養満点の豪華ディナーなのです。

オスバチの役割

花が咲き乱れる春から夏にかけて働きバチたちは元気モリモリになり、レンゲなど花をたくさん訪れ、蜜を吸い、花粉をつけて巣に運びます。そしてハチの繁殖期(4月から6月)に入ります。

そうなるとオスバチは巣の中ではグータラ亭主を決め込み、働きバチが運んできた「食料」を食べるだけ。そして、毎日決まった時間になると女王蜂のお尻を追っかけて「交尾飛行」に出かけると言います。

働きバチより大きい体格をしていますが、女王蜂に精子を提供するのがまさに「仕事」なのです。それ以外の時間は巣の中でぶらぶらしています。ただ、秋になり花の蜜や花粉が減り始めると、悲しいかな食事をもらえなくなり、巣から追放されるさびしい運命が待っています。

命をかけて子孫を守る「働きバチ」

働きバチは、生殖以外の仕事の全てを担当・・・羽化してしばらくは巣のおそうじ、次に幼虫たちの育児、その次には巣づくり。そして巣の中で花粉を潰し加工したり蜜を運んだりまさに食料を「巣内調達」した後、いよいよ飛行開始。花々を訪ねて巣の外に出ます。自分の体重の半分ほどに相当する花の蜜、そして花粉を運ぶのです。

そして、敵がいると「ハチの一差し」を!ただ、ミツバチは刺すとハリが毒の入った袋と一緒に抜けて、敵にたくさんの毒が入るようにします。そして、そのために必ず死んでしまうのです。ただ、攻撃するミツバチは、年をとった残りの寿命の短いものが多いとも言われています。老兵が命をかけて子孫を守るということでしょうか。

このようにしてできた「ハチミツ」を我々は美味しくいただいているわけですが、植物にとってもミツバチは互いに欠かせない存在です。
つまり植物が太陽のエネルギーを糖質に変え、蜜としてミツバチに提供します。ミツバチの栄養になり、巣の材料にもなります。

一方で、花粉もミツバチにとっての大切な食料ですが、花粉を集めるために花から花を訪れることで「受粉」し、花たちも子孫を残していける訳ですね。
お互いに、どちらが欠けても成り立たない大切な関係なのです。

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