2017年3月25日 | お役立ち情報
毎日を楽しく生きよう!上手な「感情コントロール」で自分の世界を変える方法
人間は年を重ねるごとに感情のコントロールが上手くなっていきます。
ただ、それでもなかなかうまくバランスがとれずに、時としてうつ病や不安障害が生じてしまうこともあります。
それは自分の感情だけでなく、周りの環境によって変化が生まれストレスを感じ、感情のコントロールを失ってしまうケースが起こります。
感情のコントロールが苦手な人はこれから紹介する3つのことが、日頃から上手くこなせていない可能性があります。
ストレスを発散する
人間一度に色んな感情は持てない
例えば、会社で嫌なことがあって落ち込んでいる時に、好きなミュージシャンのライブチケットが当たり、急にテンションが上がって喜んだ、なんて経験はありませんか?
人間の感情には様々なシーソーがあって、どちらか片方に重きがある時は、もう片方の感情を忘れる傾向があります。
この場合で言うと、「悲しみ」や「不安」のほうが重かった時に、さらに重い「喜び」や「幸せ」という気持ちが上回ったと考えられます。
人間様々な感情を深く同時に受け止めることができないので、悲しいことがあったら、幸せになれる事を精一杯楽しんだ方が、嫌なことを忘れられる可能性が高まります。
ただ、ちょっとした楽しみだと気休め程度にしかならず、落ち込んだ気持ちがなかなか晴れないこともあります。
目標や理想を上げすぎない
ストレスが溜まってしまうのは、自分の思い描いたものに到達できなかった時です。
例えば友達が5分遅れてきただけでも、イライラしてしまう人もいるでしょう。
それは前段階として、「友達は時間通りに必ず来るもの」と頭の中で思っているからです。
そこをあえて、「あの友達はちょっとルーズだから遅れてくる可能性も十分あるな」という気持ちで切り替えると、ストレスがほとんどたまりません。
脳があらかじめ予防線を張っておくと、余計な不安や怒りがたまらず負担がかからないからです。
これはどんな場面でも使えます。
例えば自分の母親が、「勉強しろ!勉強しろ!」とうるさくてストレスがたまる人は、「母親はそういったことを言ってくる人」と、あらかじめ想定しておけば、想定内のことに変わるので深く受け止めなくなります。
テスト勉強をして試験に臨んでも、「あんまり勉強してなかったから今回の点数は良くないかもしれない」、と思っていればイマイチの点数でもそこまでショックを受けずに済みます。
あらかじめ若干低い想定をしておくことが、ストレスをためない秘訣と言えます。
笑いを意識したストレス発散
ストレス発散方法は人によって色々ありますが、特におすすめなのが笑い。
これには実際に面白い研究結果があって、日本医科大学の名誉教授が病気とストレスの関連性について調べたデータがあります。
通称「ストレスホルモン」と呼ばれるコルチゾールが落語を鑑賞した後だと、基準値から大きく下がったというデータがあります。
コルチゾールが高すぎると筋力が弱くなったり、免疫力が弱くなったり、記憶や脳の低下にも繋がってしまうといわれています。
この原因物質を、笑いによって減らしてくれるという面白い効果が発表されています。
ただの気休めでなく、本当にストレスと関係する物質が減らされていると分かれば、積極的に笑いのある場所に身を置いてストレスを緩和していきたいですね。
客観視と周りの分析
相手を出来るだけ知る
例えば普段は穏やかなのに、車の運転をしていると性格が変わるという人がよくいますね。
前の車がノロノロ運転していたり、急に車線変更したりして怒りを覚える人もいます。
なぜこういったことで、イライラしてしまうのか。
これは「周りにどんな人が運転しているのか全く知らない」ということも影響しています。
例えば、前の車が自分のおばあちゃんや友達だったとしたら、ノロノロ運転していてもイラつくことはないでしょう。
「おばあちゃんはこういう性格だから」、「友達はのんびりした性格だから」と割り切ることができます。
性格を知ることは、「相手を予見できる」ということに繋がるのでストレスがかかりません。
知らない環境で新しく働いたり、学生が転校してストレスがかかるのは、このためです。
車の運転では、どんな人が周りに乗っているかはさすがに分かりませんが、仕事や学校なら理解することも可能なので、できるだけ周りにどんな人がいるのか理解することから始めましょう。
自分だけなのか検証する
例えば、会社でめちゃくちゃ怒られて、「ムカつく上司だな」なんて思うことがありますね。
その時は単純にその上司が嫌いとしか思わないかもしれません。
しかし自分と無関係の場面で、その上司が他の人にも同様に怒っているのか観察してみましょう。
もし違う人にも同じような接し方をしているのなら、自分だけが嫌な思いをしたわけではありません。
「その上司はそういう性格なんだ」と割り切ることができます。
逆に、「みんなから好かれていない残念な上司」、と哀れみな心で見ることもできるはずです。
もし嫌な事があった場合は、自分以外の人がどんな状況に陥るのかも分析すると、意識の共有も生まれて安心感が出てきます。
同じ気持ちの人を探す
例えば何か悩み相談するとき、相手に望むことはなんですか?
望むのは正論ではなく、あなたと同じ答えのはずです。
誰かに相談した時に、自分の味方になってくれる人ほど心地よいと感じます。
正論を言ってダメ出しをするような人だと、むしろ嫌な気になります。
人間はだれしも「気持ちの共有が図れた」、「自分の考えが間違っていなかった」という安心感を得たいと思っています。
もし嫌なことがあったら、似たような経験をしている人を探しましょう。
気持ちが通じ合えて不安やストレスも軽減されるはずです。
例えば、趣味などをきっかけに恋人関係に発展するのは自分の気持ちを共有できる部分が多いからです。
こういった人間の心理を利用すると、感情コントロールが上手く保たれやすいですよ。
喜怒哀楽を表す
相手に伝わった方が良いこともある
感情のコントロールと言うと、「喜怒哀楽をできるだけ出さない方が良い」と思われがちです。
しかし、喜怒哀楽を表現した方が相手に伝わり、結果的に自分に良い状況が生まれる可能性があります。
例えば、幼児などを見ているとわかりやすいです。
幼児同士で遊んでいる時に、おもちゃを取られた方はすぐに泣き出してしまいます。
ただ泣き出したことで、おもちゃを取ったほうは悪いことだと解釈し、おもちゃを返すケースがあります。(図太く返さない子もいますが・・・)
泣いたり、笑ったり、悲しんだりすることで相手にどのような感情か伝えることが出来、それに呼応しやすくなるメリットがあります。
大人になってからは特にポジティブな表現(笑い、嬉しい、喜び)は積極的に伝えていった方が相手も喜びます。
逆に感情表現が少なく、喜怒哀楽がない人は「何を考えているかわからない」、「無気味な感じがする」、「あまり近寄りたくない」など、ちょっとネガティブな印象を持たれてしまうので注意しましょう。
発散するだけでなく、相手の事も受け取る
喜怒哀楽を表して感情を表現するのは良いですが、自分が伝える側の立場だけにいると、次第に相手は耳を傾けてくれなくなります。
相手も、「自分が困ったときに話を聞いてくれる人だ」という認識があるからこそ、あなたの話を聞いてくれるわけです。
一方的な情報発信にすると、段々と受け取る側が窮屈に思えてきます。
その情報がネガティブなことばかりだと、余計に受け取りたくないと思う気持ちが強くなるでしょう。
自分が悩み相談をしたら、今度は相手の悩み相談も聞いてあげるという気構えが大切です。
状況を考えた喜怒哀楽を
喜怒哀楽を伝えるのは良いですが、状況や環境を考えていないと逆効果になってしまうことがあります。
例えば相手が仕事から帰ってきて、ぐったりしている時に「悩み相談に乗ってくれ!」と言われても、相手は嫌がるでしょう。
真面目な話をしている時にふざけた話をする人も空気を悪くしたりなど、マイナスの印象を取られてしまいます。
いわゆる「空気を読めない奴」ですね。
自分の感情表現より、まずは今どんな状況なのかを理解してから感情を伝えるようにしましょう。
会社や家庭など大人になるほど、状況の把握が大切になってきます。
笑顔は自分だけでなく、周りに与える影響も
喜怒哀楽の中で「喜」と「楽」は特に表現したい感情。
冒頭で笑うことで体内のストレスホルモンを下げるという話をしましたが、それだけでなく、笑うことで周りに与える好影響も期待できます。
笑うことで脳をリラックスさせるアルファー波が排出されるので、相手のストレスや緊張をほぐす効果もあります。
笑うことで「ポジティブな人間」、「温和な人間」、「安らぎを与える人間」など好意的に受け取ってもらえるので、より一段と自分にとっても居心地の良い空間が出来上がります。
「笑う門には福来る」ということわざがありますが、笑うことが良いというのは決して迷信やただの言い伝えではなく、理にかなったプラス作用を与えていると言えます。
まとめ
以上、自分の世界を変える方法として感情コントロールに必要な3つの要素を紹介しました。
例えば、ちょっとした悲しい出来事でも深く傷ついてしまう人もいれば、それほど気にしない人もいます。
できるだけ感情をうまく保つには、俯瞰から見て、悪いケースも想定できるようになりましょう。
なにもかもがうまくいくと考えすぎていると、逆に失敗した時の振り幅が大きくなって感情が乱れやすいです。
ポジティブすぎても、ネガティブすぎてもダメなので、難しいところですが、あらゆる場面を想定出来れば感情コントロールの精度もアップしていくはずです。