2020年11月16日 | お役立ち情報
ガス代が高い!ガス代が高い原因と節約アイデアまとめ
寒い冬の時期、光熱費のなかでも料金がグンと高くなるのがガス代です。冬が来るたびに「どうしたら節約できるのだろう」と思っている方も多いことでしょう。特に、使用しているのがプロパンガスの場合、ガス代は都市ガスより高額になります。また、エアコンの設定温度を調整したり、電気をこまめに消したりといった電気代の節約術は知っていても、ガス代を節約する方法についてはよく分からないという方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、ガス代が高くなる理由などを解説しながら、料金を節約するポイントについてご紹介いたします。
ガス代が高くなる原因
節約について考える前に、まずはガス代が高くなる原因について解説いたします。ガス代が高くなるのには、いくつかの原因が考えられます。
ガスの使用量が多くなっている
家の中でガスを使用している場所は、おもにキッチンやお風呂です。ガスヒーターを使っているお宅では、もちろんその使用量もカウントされます。寒い時期は、コンロでお湯を沸かすにも時間がかかるうえ、お風呂の追い炊き回数も増えるため、どうしてもガスの使用量が多くなってしまいます。
ガスの種類による料金の違い
家庭で使用するガスには、「都市ガス」と「プロパンガス」の2種類があります。都市ガスは、地中のガス管を通じて供給されるもので、エリアによっては使用できないことがあります。一方プロパンガスは、業者がボンベを自宅まで届けて交換してくれるので、都市ガスを引き込めないエリアなどでも対応可能です。
プロパンガスは都市ガスの2倍近い火力を誇るほか、配送の人件費などもかかるため、比較するとどうしても高額になってしまいます。一方で災害時の復旧が早いというメリットもあり、都市ガスとプロパンガスのどちらにも一長一短があるといえるでしょう。
プロパンガスは以前からずっと自由料金で、契約する会社も自由に選ぶことができます。ですから、安価な事業者を選ぶこともガス代を安くするポイントといえます。一方都市ガスも、2017年4月の自由化により、自分でガス会社を選べるようになりました。ガス代を安くしたい場合は、他社と比較検討してみてはいかがでしょうか。
都市ガスとは
都市ガスは、メタン(燃える気体)を主成分とする天然ガスで、海外から輸入する液化天然ガス「LNG」がその大半を占めています。気体のガスを冷やして液体にすることで体積が小さくなったLNGは、タンカーで大量輸入されます。日本の都市ガス製造工場が、それを気体に戻してガスホルダーに貯蔵、その後地中のガス管を通じて各家庭に供給されます。
プロパンガスを使用している家庭が都市ガスに変更する場合、ガス管の引き込み工事が必要で、その費用は10万~20万円程度が相場です。ご自宅の場所がガスの本管から離れているとさらに高額になり、場所によっては引き込みのための掘削許可が下りない場合もあります。
プロパンガスとは
プロパンガスは、LPガスとも呼ばれます。これは液化石油「Liquefied Petroleum Gas」の略称で、「プロパン」や「ブタン」など比較的液化しやすいガスの総称です。LPガスはその大半を海外から輸入しており、国内の一次基地からタンクローリーなどで二次基地に運ばれます。さらに充てん所に運ばれてボンベ容器に詰め替えられ、各家庭へと配送されます。
ガス器具の熱効率が低い
キッチンやお風呂でお湯を便利に使用するために、「給湯器」が設置されています。給湯器は、内部でガスを点火させ、水を温めてからそれぞれの場所へ供給します。給湯器の故障などで熱効率が悪くなるとガスの消費量が大きくなり、料金も高くなってしまいます。
また、給湯器のもともとの熱効率が低い場合も、ガス料金は高くなります。最近では、お湯をつくる際の排熱を利用して水を温める、省エネタイプの給湯器が普及しています。気になる方は、契約先などに気軽に問い合わせてみるとよいでしょう。
ガス代の節約方法
家の中でガスを使用する場面として、真っ先に浮かぶのはお風呂とキッチンです。それぞれの場面でお湯や火を使う際、ちょっとした心がけでガス代を節約することができます。ここでは場面ごとに、ガス代を節約する方法をご紹介いたします。
お風呂場でできる節約法
家の中でガスを多く使用するのはお風呂場です。特に寒い時期のお風呂は、頻繁に追い炊きしたり、熱めのシャワーを長く浴びたりして、ガス代も高くなりがちです。上手に節約するために、次のことを実践しましょう。
浴槽のお湯の量を減らす
浴槽に肩までつかったらザバーっとお湯が流れ出てしまった、そのようなもったいないことをしている人も、意外に多いのではないでしょうか。お風呂に1回給湯するごとに、およそ150~250リットルものお湯が使われます。毎日入れ替える場合は、それだけで相当のガス代がかかることになります。つまりお風呂場のガス代を節約するには、浴槽にためるお湯の量を少なくするのが効果的です。こうすることでガス代も水道代も抑えることができ、一石二鳥の節約術になります。
追い炊きの回数を少なくする
お風呂の追い炊きも、ガス代を高くする原因のひとつです。節約のためには追い炊きの回数を少なくすることがポイントです。お湯が冷めないよう浴槽にしっかりとフタをするのはもちろんですが、基本的にお湯を張ったらすぐに入浴し、家族がいる場合もできるだけ間隔をあけない入浴を励行しましょう。追い炊きの回数が減り、効果的に節約できます。
お風呂のフタ+保温シート
追い炊きの回数を少なくするアイデアとして、まず湯ぶねに保温シートをかぶせてからお風呂のフタを使用するという方法があります。特に寒い時期は、お風呂のフタをしっかりしてもぬるくなってしまうため、ダブルの保温効果をぜひ試してみてください。
シャワーのお湯を出しっぱなしにしない
一般的に、1分間シャワーを使用した場合の湯量はおよそ10~12リットルといわれます。20分使い続けると約200リットルとなり、お風呂にためるのとほぼ同じ湯量を流すことになります。
お風呂に入るより経済的だからと、シャワーだけで済ませる人もいるようです。しかし寒い時期は、体を温めるために熱いお湯を長く浴びてしまい、結果的に湯ぶねにつかるのと同じくらいガス代がかかっているかもしれません。シャワーを使用する際は、こまめに止めることが節約のポイントです。
キッチンでできる節約法
鍋を火にかけたり、食器洗いでお湯を使用したり、ガスを使用する機会が多いキッチン。ここでもちょっとした心がけで、ガス代を節約することができます。
水滴を拭きとってからコンロにかける
フライパンやヤカンなどをコンロにかける際は、底の水滴をきちんと拭きとるようにしましょう。底に水滴がついたままだと、その水を蒸発させるために余分なエネルギーを使うことになってしまいます。
鍋やヤカンを火にかけるときは炎の量を調節
鍋やヤカンを火にかけるときは、底面から炎がはみ出さないように調節しましょう。早く沸かそうと強火にして炎が底からはみ出すと、エネルギーの無駄づかいになりますので注意しましょう。
ガスコンロをこまめにお手入れする
ガスコンロのバーナー部分が詰まっていると、熱効率が下がって無駄なガス代がかかる場合があります。炎の出る小さな穴に、竹串などを刺してチェックし、汚れが詰まっていたらきれいに取り除きましょう。また、鍋を火にかけているとき、噴きこぼして火を消してしまうことがありますが、そのままにしておくと火がつきにくくなるため、水分はしっかり拭きとりましょう。
食材や水は常温にしておく
冷たい水や冷えた食材を火にかけると、沸騰させたり火が通ったりするまでに時間がかかってしまいます。調理に使用する食材や水などは、いったん常温にしてから使用すると、ガスの使用時間を短くすることができます。特に、凍ったままの食材は温めるのにかなり時間がかかるので、事前に解凍しておきましょう。時間がない場合は、電子レンジの解凍機能を活用するのがおすすめです。
給湯器のお湯の温度設定を低くする
食器洗いなどでお湯を使用する際にも、お湯の温度設定を少し低くするだけで、ガス代の節約につながります。また、ゴム手袋を使用すれば、ぬるめの温水で洗い物をしても肌にやさしく、汚れもすっきりと落とせます。
電子レンジで野菜の下ごしらえをする
野菜を茹でて熱を通す場合、事前にある程度電子レンジにかけることで時短となり、ガス代の節約につながります。特にニンジンやジャガイモなど芯まで火が通りにくい野菜も、レンジにかけると短時間で処理できるうえ、野菜に含まれる栄養素の損失を抑えるというメリットもあります。
圧力鍋を使用する
ポトフやシチュー、チャーシューなど、ゆっくりと長時間煮込んで味を染み込ませる料理は、どうしてもガスの使用時間が長くなってしまいます。そのようなときこそ、圧力鍋が時短料理の強い味方となります。圧力鍋は高温・高圧力で調理時間を短縮でき、余熱でも調理可能なのでガス代が節約できます。そのうえ食材の旨味をぎゅっと閉じ込め、料理も美味しく仕上がります。
毎日のちょっとした心がけでガス代を節約しましょう!
夏場に比べて、冬はどうしてもガス代が高くなってしまうものです。お風呂にお湯をためるときやシャワーを浴びるとき、キッチンでコンロの火を使うときや食器を洗うとき、ちょっとした心がけで節約を実践してみてください。特に使用する湯量を少なくすることは、水道代の節約にもつながります。
また、そもそも現況のガス代が高いのかどうか分からないという方もいるのではないでしょうか。都市ガス・プロパンガスのどちらを利用する場合でも、それぞれ会社を選ぶことができます。ご自分に合った会社やプランを、一度じっくりと検討してみるのもおすすめです。
最適な料金プランのもと、日々のストレスフリーな節約術で、寒い季節を快適に乗り越えましょう。