2017年12月25日 | お役立ち情報
パパになる夫が知っておきたい妊娠中の妻(妊婦)への接し方やサポート
妻が妊娠中に夫ができることは少なくありません。
ただ単に「健康な赤ちゃんが産まれてくれれば嬉しい」と思っているだけでは、本当のサポートになりません。
ここでは妻を支えるサポートについて、メンタル的なことから具体的な手続きなど様々な視点で紹介していきます。
実行して、妻に頼られる存在になりましょう。
余計な気を使わせない
周囲への連絡
まず最初に意識したいのは、周りへの連絡です。
妊娠が発覚して嬉しくなって思わず、会社の同僚や上司、あるいは近所の人などはベラベラと話してしまう夫もいます。
しかし、これはNG。
まだまだ安定期に入らなければ予断を許さない状況。
赤ちゃんが健康に育つかどうか大切な時期ですので、妻もデリケートになっています。
そういったときに変に期待感をあおったり、周りからのプレッシャーをより一層受けてしまう状況にするのは避けましょう。
安定期に入るまでは内密にしましょう。
もしどうしても仕事などで十分なサポートが出来ないという場合は、義母だけに伝えるなど一部の人だけに伝えましょう。
収入面で安心させる
これから出産を控えるにあたり、働いていた妻でも休まなければいけない期間がやってきます。
その時に、安心して子育てに集中できるような環境を作ってあげることが必要です。
そのためには、収入面でも安心できる状況にしましょう。
例えば下記のような行動はNGです。
- 定職につかない
- 仕事を辞める
- ギャンブルにはまる
- 大きい買い物をしてしまう
- 散財してしまう
こういったことがあると安心して育児に専念できないのでやめましょう。
精神面の安定と健康な出産は大きな関わりがあります。
具体的な手続きを検討する
出産場所の確保
妊娠が発覚しているぐらいなら、妻がすでに産院の確保はやっているケースも多いです。
ただ、より安心して子供を産む場所を考えてあげるなら、改めて出産場所を一緒に検討しても良いでしょう。
一般的には、総合病院か個人産院の二択となります。
その中で施設や待遇面に差があり、予算に見合ったところを選ぶ人が多いです。
例えば総合病院なら安心して産むこともできますが、大部屋となっているところも多いので若干プライバシー面では守られていない状況があります。
ただ、個室が確保されているところもあるのでそのあたりは妻の意見をしっかり聞いてあげましょう。
個室の場合は平均で10万円ほど予算がアップする可能性が高いです。
一方、個人産院は少人数なので信頼関係を築きやすいといったメリットがあります。
ただ、状況によっては転院しないと解決できないといった事態になる可能性もあり得ます。
出産場所は安いところだと30万円台、高いところだと50万円台となっています。
ただし健康保険から42万円支給されますので、全額負担することはまずないでしょう。
支給されるものの把握
子供を出産する際、いくつか手続きを行うことで支給されるものもあります。
家庭環境や保険状況にもよるのですが、下記のようなものが支給されます。
- 出産育児一時金
- 産休手当
- 育児休業給付金
出産育児一時金は、出産時点で加入している健康保険から支給されるものです。
妻が働いている場合は、妻の職場で手続きをすることによって支給されます。
妻が専業主婦で夫のみ働いているという場合は、夫の職場にて手続きする必要があります。
産休手当と育児休業給付金は妻の職場にて手続きしてもらえるものです。
こちらは妻が手続きをするケースが多いです。
忘れる人はいないと思いますが、念のため産休期間や支給される額の確認を取っておきましょう。
保育園の入園時期
夫婦共働きの場合は保育園の入園も検討しなければいけないでしょう。
これらは各保育園に申し込みをするのではなく、お住まいの市町村に手続きを行って申請します。
どの保育園が良いのか十分検討しておきましょう。
保育園には認可保育園と無認可保育園があります。
イメージとしては「認可保育園じゃないと不安」という人も多いかもしれません。
しかし無認可保育園でもしっかりとした体制が整っている所も多いですし、延長保育や夜間保育など、融通が利くところも多いです。
なお、保育園は4月入園が最も入りやすいです。
そして0歳という条件。
1歳、2歳となって10月に保育園に入れたい、などとなると保育園の定員を満たしてしまっていることが多いです。
どの保育園は評判が良く、比較的空きもあるのかなどの情報収集も進めておいた方が良いでしょう。
保育園が見つからないと、妻がいつまで経っても働けないという事態になることも考えられます。
準備および相談
産休について
妻とよく話し合っておきたいことは産休期間です。
出産直前まで働いて、出産後すぐ働くという方もいますが、一般的には出産予定日の6週前からはほとんどの方が休んでいます。
早い人なら妊娠7ヶ月、8ヶ月ぐらいで産休に入るケースも多いです。
少なくとも臨月を迎える出産予定1ヶ月切ったぐらいには、安心して出産に備えてもらうため、休んだ方が良いでしょう。
産休手当は日給の3分の2×休んだ日数分がもらえますので、休んでいる間全く収入がなくなるというわけではありません。
どのぐらいの時期から休んで、どのぐらい休むのかという話し合いはしておいた方が良いですね。
ただ妻の体調によっては臨機応変な対応が必要となります。
子供用品の準備
生まれてくる赤ちゃんのために、妻に代わって夫が子供用品を準備しましょう。必要に合わせて下記のようなものを揃えておくと良いですね。
- 肌着
- オムツ
- バスタオル
- おくるみ
- 抱っこひも
- ベビーカー
- チャイルドシート
- 哺乳瓶
- 粉ミルク
- お布団セット
- シーツ
- ベビー用体温計
- ベビー用ローション、クリーム、パウダー
すでに妻が用意している可能性もありますが、不足しているものはないか妻に聞いて夫が用意しておきましょう。
妻を安心させるサポート
食事の用意
つわりなどで体調が振るわず、料理を作るのも困難という時が多くなります。
その状態で包丁など刃物を持っては危険です。
そんな時は夫が代わりに料理するのも良いですね。
ただ、妊娠中の妻が食べてはいけないものもあるので、そのあたり配慮して食事を用意する必要があります。
基本的に生ものなどは細菌が混入している可能性もゼロではないので、出来るだけ控えた方が良いでしょう。
例えば、レアチーズ、生ハム、ユッケ、マグロ、お寿司など。
魚すべてではありませんがメチル水銀と呼ばれる物質が入っている魚もあり、胎児への悪影響をもたらす可能性があるので気を付けましょう。
もし料理が苦手なら無理に作る必要はありません。
さすがに毎日コンビニ弁当などでは栄養のバランスが悪いですが、お惣菜でも野菜を必ず購入するなどバランスを意識した食事なら問題ありません。
特に葉酸を多く含んだ野菜(ほうれん草、ブロッコリー、アスパラガス、枝豆、アボカド)などはオススメです。
体を軽くマッサージ
妊娠中は肩が凝ったり、腰の張りを覚えたりなど何かと身体が痛む傾向があります。
身重になっている状態ですから、体への負担も当然かかります。
夫は妻の体を少しでも楽にしてあげるため、マッサージして痛みをほぐしてあげましょう。
肩や腰をマッサージしてあげたり、お腹を軽くさすってあげるなど。
単純にコリをほぐすというのももちろんですが、ボディータッチをしてスキンシップを図ることも精神の安定につながります。
またマッサージ以外でも、「重いものは代わりに持ってあげる」、「体の曲げ伸ばしが必要なことは代わりにやってあげる」など、気遣いが必要です。
家事を代行
夫が何もかもしなければいけないと感じる必要はありませんが、サポートできるところはサポートしていきましょう。
例えば、お風呂掃除やトイレ掃除。
お風呂は滑る危険性があるので代わりに夫がやってあげましょう。
トイレ掃除もかがんだりなど、体勢がきつく、妊婦には大変な仕事です。
体に負荷がかかるかどうかを基準に、積極的に家事の代行をしてあげましょう。
気分転換に付き合ってあげる
妊娠中は感情の起伏が激しくなり、時には落ち込んだりしてしまうこともあります。
そういった時に一緒に気分転換になるもので癒してあげましょう。
ただし今までのような気分転換は向かない場所もあります。
例えば、
- 人が多すぎる場所での買い物
- 負担のかかる運動
- エキサイトしてしまいがちなスポーツ観戦やライブ観戦
こういったところに出かけてしまうと、人によっては体に負荷がかかる可能性が高いので控えましょう。
また人が少なくても、夜のデートは身体が冷えて胎児への影響も良くないので控えましょう。
お勧めなのは映画鑑賞、カフェでまったり、プラネタリウム鑑賞などです。
体に負荷がかからずゆったり過ごせる場所を選んで気分転換してみてはいかがでしょうか。
まとめ
以上、妊娠中の妻へのサポートについて紹介しました。
精神的なサポートはもちろんですが、具体的に家事を手伝ってあげたり、代わりに赤ちゃん用品を揃えてあげたりすることも妻は喜びます。
またちょっと難しい手続きもスマートに済ませておくと改めて尊敬されるかもしれませんね。
妻のストレスがなくなれば赤ちゃんに良い影響が出てきます。
妊娠中ぐらいは一人二役こなすぐらいの意気込みでサポートしていきましょう。