2020年8月19日 | 感染症
マスクの購入時・使用時の注意点とは?
新型コロナウイルス感染症の拡大とともに、依然として品薄状態が続いているマスクですが、人々の不安感に便乗する形で、粗悪な品質の製品が横行する事態となっています。このような粗悪品を見分けるのは難しいですが、少しでも知識を持っていることで判断の手助けになることもあります。
ここでは、マスクを購入する際に知っておきたいポイントと使用時の注意点について解説します。
そもそもマスクの役割とは
本来マスクの役割は、風邪やインフルエンザなど症状がある方が着用し、咳・くしゃみによる飛沫の飛散を防ぎ、他者への感染を阻止するためにあります。風邪やインフルエンザ患者の方は1回の咳で数十万個、1回のくしゃみで数百万個のウイルスを放出すると言われており、マスク装着の有無で周囲への飛散量は大きく変わってきます。
コロナ禍におけるマスクの役割
もちろん前述したように、マスクは他者への感染を阻止する役割が大きいですが、飛沫を吸い込まないため、また直接手指で口や鼻に触れないための自衛目的でも使用します。むしろコロナ禍においては自衛の役割として使用されているケースが圧倒的に多く、世界中でコロナ対策=マスクの着用が当たり前になっています。そしてこのような状況に便乗して粗悪マスクが横行する事態も起こっています。
マスクを購入する際のポイント
健康な人が飛沫を完全に吸い込まないようにすることはできませんが、ウイルスや細菌などの病原体対策としてマスクを購入する場合は、「3㎛以下の粒子に対する吸入抑制率」を確認する必要があります。
これをBFE試験基準「バクテリア(細菌)ろ過効率」と言い、約3㎛の細菌を含む粒子がどれくらいろ過(捕集)できたのかを表しています。咳やくしゃみで放出される飛沫粒子が対象となり、バクテリア(細菌)以外ではウイルスや花粉を含むこともあります。
「BFE99%」という表記であれば、約3μmの細菌を含む粒子を99%ろ過するということになり、マスク購入時にはこのBFE値の高いものを選ぶことが重要です。
市販マスクの課題
しかしながら、購入判断の重要な指標となる、この性能評価を実施していないマスクメーカーも数多く存在しているのが現状です。その他、性能表示があったとしても試験方法や試験機関の表示がない、あるいは基準に違反した表記をしているものも多数見受けられ、こういった製品を使うことは大変危険です。
マスクを製造しているすべての企業は、命を守る製品を国民に届けていることの自覚と責任を持ち、公正かつ明確な性能評価をするべきです。フマキラーでは、日本最大級の総合ディスカウントストアからの要請に基づき、店舗で扱われているマスクの性能評価に協力しており、こうした販売側の積極的な取り組みは、消費者の不安を軽減するうえで非常に価値があると考えています。
マスク着用でも100%感染予防できるわけではない
どれほど高性能のマスクであっても、ウイルスの吸入を100%抑制することはできません。これは新型コロナウイルスであっても同様です。またマスクは正しく使用しなければその抑制力は低下します。
各自でできること、それは顔とマスクの間の隙間を作らないなど、正しい着用方法を徹底することです。
正しいマスクの使用
単にマスクをつけたから良いという訳ではありません。感染しない・させないためにマスクを正しく着用しましょう。
- 鼻と口の両方を確実に覆う(サイズが小さい場合、鼻や下唇が出てしまうことがあるため注意。鼻からあごまで覆うのが理想)
- ゴムひもを耳にかける(布と肌をしっかりと密着させる)
- 隙間がないよう鼻まで覆う(ノーズフィッターがある製品は鼻の形に合わせて軽く押さえます)
さらにマスクの効果を高めるために
確かな製品を選び、また正しく着用をすることでウイルスの侵入を大きく抑制することにつながりますが、さらに抑制効果を高めるために、フマキラーの「ウイルシャット マスクでブロック」をおすすめします。
ウイルシャット マスクでブロックはいつものマスクにスプレーするだけで表面をコートし、ウイルスや細菌・花粉・PM2.5・黄砂を反発・吸着、マスクの隙間からの侵入を防ぎます。また1回のスプレーで24時間抗菌効果が持続します。
最後に
感染予防には、マスクだけでなく手洗い・うがい・消毒・除菌・換気・ソーシャルディスタンス・3つの蜜を避けるなどさまざまな対策がありますが、どれもが正しい方法で行わなければリスクを低減することはできません。
世間ではコロナ対策として、多くの情報が溢れていますがその全てが正確であるとは限りません。コロナウイルスを正しく恐れ、正確な情報収集と感染対策に努めたいものです。
【参考】厚生労働省『国民の皆さまへ (新型コロナウイルス感染症)』