思考力を高める方法!思考力をつけたい人は考える力を鍛えよう

思考力を高める方法!思考力をつけたい人は考える力を鍛えよう

私たち人間は会社、学校、家庭などさまざまなシーンにおいて常に考えながら行動しています。しかし、この思考力は運動能力などと同様、全員が同じ能力を持っているわけではありません。

思考力は日々の生活の質を高めたり、円満な人間関係を築く上でも大切です。今回は思考力の基本、思考力を高める方法などをご紹介します。

思考力とは?

思考力とは広い意味で捉えると「考える力」のことを指します。向上心がある方などはスキルアップのために知識を身につける努力をします。しかし、単に知識を身につけるだけでは思考力は鍛えられません。

「習得した知識を未来に向けてどう活かすか?」「その知識を習得して将来的にどうなりたいのか?」などという点を明確にして、初めて思考力というものは鍛えられます。知識を身につけるだけであれば学校の授業や本などでもできます。

その身につけた知識をその後の人生に役立てるには、自分自身で考えながら実践していく必要があります。

「学生時代に習得した知識は○○の業界で活かせるのではないだろうか?」「○○の知識を○○で困っている人に教えてあげれば感謝される人生が送れるのではないだろうか?」といったように「知識」ではなく「知恵」を使うことが社会人生活では大切となります。

知識は先人たちが残してくれたものを暗記だけで習得できるという一面も持っています。しかし、知恵というのは自分自身で考えないと使えるものではありません。

まだこの世に出ていない製品やサービスを開発する力がある人は習得した知識を存分に活かし、考えながら試行錯誤を繰り返しています。習得した知識を社会で余すことなく活かすには考える力、つまり思考力が大きなカギを握ることになります。

思考力を高めることで得られるメリットとは?

思考力を高めることで得られるメリットとは?

思考力を高めることで得られる代表的なメリットは「問題解決能力が身につく」ということです。人生を生きる上では「なぜ?」「どうしてこうなった?」というさまざまな疑問が生まれてきます。

このような状況に陥ったとき、思考力を働かせない場合は「どうしよう」「ヤバい」といった自身の今の感情を表す言葉しか出てきません。

一方で思考力の高い人は「○○にトラブルが発生したから原因を調べよう」といったように疑問を解決の方向へと導く考え方ができます。そのため、不意なトラブルに対しても冷静に対処でき、何事もなかったかのように作業を進めることができます。

思考力を高めておくことで1人で対処できる問題も増えていくため、結果的に社会からの評価も上昇しやすくなります。

また思考力を高めることで周囲の人に対して、1人、1人に合った接し方ができるようになります。

考える力を最大限発揮することで「○○さんは怒りやすい性格だから丁寧に接しよう」「○○君は冗談も通じるから普段どおりの自分で接しても大丈夫」といったように臨機応変なコミュニケーションが可能となります。

思考力が高い人は世渡り上手ともいわれますが、それは得意の考える力を使って臨機応変に対処できるスタイルが身についているからです。

思考力を高める方法を徹底解説!

思考力を高める方法を徹底解説!

思考力を高めると人生においてさまざまなメリットがもたらされることがわかりました。ここからは実際に思考力を高める方法を解説します。

読書をしたり、新聞を読む

読書や新聞を読むといった習慣をつけることで、多くのメリットがもたらされます。活字に触れることで語彙力が身につきます。語彙力とは単語の理解力です。単語が理解できなければ、問題に対して適切な答えを返すことができません。

思考力というのは文章や言葉の意味を理解して初めて活きるものです。課せられている問題の意味がわからないといくら考えても誤った回答が出てくるばかりです。

語彙力を身につければ問題の内容も把握できるため、考える力を身につけることが可能になります。また新聞というのはひとつ、ひとつの出来事に対して5W1Hで記述してありますので、論理的に道筋を立てて考える能力が身につきやすいです。

物事をよく見て「気づく力」を身につける

考える能力が高い人は物事に対してさまざまな「気づき」をします。そもそも「考える力」というのは気づきがなければ活かすことができません。社内環境の変化に気づく、社内の売上低下に気づく、人間関係のちょっとした変化に気づく。

このように物事に対してちょっとした気づきがあると「あれどうしたんだろう?」という疑問が生まれてきます。疑問が生まれたら「こうなった原因を調べてみよう」ということができますから、思考力を身につけるレッスンになります。

思考力というのは気づきや疑問が生まれて活かすことができるものです。日々の生活の中で多くの気づきを得ておきましょう。

常に疑問を持つ

「気づく力を身につける」の項目でも解説しましたが、思考力を鍛えるには常に疑問を投げかけることが大切です。もちろんこれは相手に投げかけるのではなく、自分自身にです。

「最近、社内の雰囲気が悪いけどなぜだ?」「先月から売上が低迷しているけどなぜだ?」「最近、あの2人まったく会話をしないけどなぜだ?」。このようにさまざまな物事に対して疑問を投げかけることで、その先の思考力を活かせる段階へと入っていくことができます。

疑問を持たない物事に対しては考えるようなことはしません。疑問を持つからこそ「あの問題を解決したい」「原因を探りたい」といった思考力が活かせるステージへとつながるようになります。

疑問から適切な答え(解決策・対処法など)を出す

自分の中に疑問が生まれた物事ができたら、次は答えを出す作業に移行してみましょう。「売上低迷は大口の顧客の契約解除が原因だ」「売上を伸ばすには他の大口の顧客と契約を締結する必要がある」といったように、疑問に対する答えがいくつも出てくると思います。

不思議なことに社会人になると正解はひとつだけではなく、何種類もの正しい答えが出てくる物事が多くあります。これは学生時代に行っていた各教科のテストとは大きな違いです。

そのため、思考力というのは社会人生活を送るようになってから徐々に身についていく方が多いです。社会人生活で若いうちからさまざまな疑問を作り、そして答えを導くという作業を多く経験しておきましょう。

このようなスタイルを維持することで、自然と思考力が身につきやすくなります。ただし、単に疑問を見つけ答えを出すといっても、あまりに的外れな考え方だと周囲も「何をいっているの?」といった感情を抱くかもしれません。

出した答えに対して周囲が納得できるような理由を付け加えておくことも忘れないようにしましょう(例:過去の事例やデータを参考資料にするなど)。

自分自身を客観的に見つめる

自分自身を客観視することも思考力を高めるのに有効です。「自分は積極性ある行動が武器だから○○のような仕事は向いているかもしれない」「自分は性格が優しすぎるから○○のような仕事には向いていないかも」といったように、自分自身を客観的に見つめることで、感情に左右されない適切な選択ができる可能性が高まります。

意外に思うかもしれませんが、自分自身の性格などをしっかりと把握している人は少ないです。「自分という人間はどのレベルの物事までなら取り組んでいけるだろうか?」という点を把握しておくと大きな失敗や問題を起こす可能性は低くなります。

人間観察を怠らない

組織をまとめる役職に就いている人などは、社員1人、1人の性格や能力などを把握しておかないと適切な人員配置を行うことができません。明らかに誤った人員配置を行ってしまうと、最悪の場合は業績悪化という可能性もあります。

そのため、常に人間観察を怠らないようにしましょう。適切な人間観察を継続していると「○○さんはみんなをまとめるのが上手だからチームリーダーになってもらおう」「○○君の営業能力は見本になるから若手の教育係をお願いしよう」といったように、周囲も納得できる考え方を示すことが可能になります。

もちろん人間観察は上の人間だけがやるものではありません。上司の目の届かないところは社員1人、1人がカバーしてあげる必要があります。

このような日々の積み重ねが「後任のチームリーダーは組織全体をよく見ている○○さんにお願いしようと思う」といった結果につながります。

複数の作業を同時に進行してみる

意図的に複数の作業を同時に進行してみるのも思考力を高めるのに有効です。複数の物事を同時に進行するということは「考える力」が求められます。具体的には「○○の締切日は○○日だけど、○○は○○日までか」といったものです。

ここから「先に締切日が近い○○から片付けていこう」というように、思考力を働かせて作業スケジュールなどを作成していきます。

複数のプロジェクトを同時に受け持つと、全体の進捗を考えながら作業を進めていく必要がありますので、自ずと考える力が鍛えられるようになります。

そのため、思考力を鍛えるのには良い訓練となります。ただし、複数作業の同時進行は慣れるまでは大変です。作業スケジュールに頭を悩ませすぎて、ひとつひとつの作業の質が落ちないように注意しておきましょう。

ストレスを蓄積させない

思考力が高いというのは常に冷静に考えながら最善の答えを導き出すことです。人はストレスが蓄積されているときや気持ちに余裕がないときは冷静な思考を働かすことができません。

その結果、思わぬ凡ミスや過ちを犯すことも多々あります。つまり正しい答えを導き出すためには、気持ちに余裕がある環境を作っておく必要があります。

ストレスフリーなときは精神状態も良好ですから、訓練で高めた思考力を思う存分発揮することができます。ストレスを蓄積させないというのは、直接思考力を高める方法ではありません。

しかし、本来持っている思考力を100%発揮する上では必須になる項目です。日々の生活でストレスが蓄積されている方は質の良い睡眠をとったり、休日に好きなことに没頭するといった工夫を施してみましょう。

思考力を高めてプライベート、仕事の質もアップさせよう!

思考力を高めてプライベート、仕事の質もアップさせよう!

今回は思考力を高める方法を解説しました。人は基本的に目の前にある物事に対して、常に考えながら取り組む姿勢を持っています。

しかし、普段から思考力を鍛えておかないと自分自身で考えて行動するという能力が身についていないため、常に周囲の声などに左右されがちな生活を送ることになります。

もちろんこのような生活も決して悪いということではありませんが、社会人になると自分で決断しなければならないシーンが圧倒的に増えます。そのため考える力を向上させ、適切な決断、判断を下せる能力を身につけておくことは非常に大切です。

「いつも何も考えずに何となく生きている」という方は、さまざまな物事に対して興味、関心、疑問を持ってみましょう。こうすることで自ら考える力が育まれ、人生の質が向上する可能性も高くなります。ぜひ参考にしてください。

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