玉ねぎの育て方は?土づくりや追肥、手入れ方法を解説

玉ねぎの育て方は?土づくりや追肥、手入れ方法を解説

カレーやシチュー、炒め物など、どんな料理にも大活躍する「玉ねぎ」。玉ねぎは、家庭菜園でも人気の高い野菜の一つです。しかし、「栽培期間が長くて大変そう」「いつ肥料をあげればいいの?」と不安に思う方も多いのではないでしょうか。

そこで本記事では、玉ねぎ栽培が初めての方でも取り組みやすいように、土づくりから植え付け、日々の管理、収穫・保存までの基本的な流れを、順を追って解説します。

玉ねぎの基本情報

まずは、玉ねぎの基本情報をご紹介します。玉ねぎは寒さには比較的強い一方で、高温多湿の環境はあまり得意ではありません。そのため、日本では秋から春にかけて育てる栽培方法が主流となっています。

学名 Alium cepa
分類 ユリ科ネギ属
原産地 中央アジア
耐寒性
耐暑性
発芽地温 20℃前後
生育適温 15~20℃

玉ねぎ栽培のスケジュール

玉ねぎ栽培のスケジュール

玉ねぎの栽培には、「春まき」と「秋まき」があります。北海道などの寒い地域は春まきですが、それ以外の地域は秋に苗を植えて翌年の初夏に収穫する秋まきが一般的です。種から育てる場合は9月頃に種をまき、苗が育った11月頃に植え付けを行います。苗から始める方は、11月中旬から12月上旬が植え付けの適期です。収穫は翌年の5月から6月にかけて行うため、約半年間という長い栽培期間が必要になります。

このように、玉ねぎは育苗の期間が長いため、家庭菜園は苗から育てるのがおすすめです。植え付け時期になると園芸店やホームセンターなどで手に入ります。

土づくりのポイント

玉ねぎ栽培の成功を左右するのが、植え付け前の土づくりです。植え付けの2週間以上前から準備を始めましょう。

苦土石灰で土を中和する

玉ねぎは酸性の土を嫌うため、地植えの場合はあらかじめ苦土石灰をまいて土を中和しておきます。目安量は、1平方メートルあたり約100グラムです。全体に散布して、よく耕しておきましょう。

堆肥・肥料を入れるタイミング

植え付けの1週間くらい前になったら、堆肥や肥料を入れて耕します。

  • 完熟堆肥:1平方メートルあたり2~3キログラム
  • 化成肥料:1平方メートルあたり約100グラム

プランターで育てる場合は、市販の野菜用培養土を使用すれば問題ありません。玉ねぎは水はけの良い環境を好むため、プランターの底に鉢底石や砂利を敷き、排水性を高めておきましょう。

畝はやや高めに作る

地植えの場合は、幅約80センチメートル、高さは10〜15センチメートルほどの畝を作ります。水はけを良くするため、畝はやや高めに作るのがポイントです。最後に表面を平らにならし、植え付けの準備をしましょう。

玉ねぎの育て方

玉ねぎは栽培期間が長いため、時期ごとの管理が重要です。苗選びから植え付け、日常のお手入れ、追肥のタイミングまで、玉ねぎを上手に育てるための基本的なポイントを解説します。

苗の選び方と植え付け

苗の選び方と植え付け

玉ねぎの苗を選ぶときは、茎の太さが鉛筆と同じかやや細い程度で、長さは20〜25センチメートルくらいのものを選びましょう。細すぎる苗は生育スピードが遅く十分な大きさに育たない可能性があります。逆に太すぎる苗は「とう立ち」といって、花が咲いてしまう原因になり、球の肥大が阻害されてしまいます。

植え付けの際は、苗の株間は15センチメートル程度、条間は15〜20センチメートル程度を確保しましょう。植え穴は深さ3~4センチメートルほど掘り、苗を垂直に立てて植えます。

浅く植えすぎると根の活着が遅れるだけでなく、冬の霜柱によって持ち上げられる可能性が高くなります。一方、深く植えすぎると苗が傷みやすくなるため、白い部分が少し地上に出る程度の深さに植えるのがポイントです。

植え付け後は苗が倒れやすいため、周囲の土を軽く寄せて手でやさしく押さえ、たっぷりと水を与えておきましょう。雑草の繁殖や冬の乾燥を防ぐには、マルチを利用するのがおすすめです。マルチを使用する場合は、苗を植える穴の直径は5センチメートル程度に開けておきましょう。

日常のお手入れ

日常のお手入れ

玉ねぎは比較的手間のかからない野菜ですが、水やりから雑草管理、根の保護まで、いくつかの重要なポイントがあります。季節ごとの生育段階に応じた適切な管理が、球の肥大や品質の向上につながります。

水やり

玉ねぎを地植えで栽培する場合、植え付け直後は根がしっかりと活着するまで、土が乾かないようにしっかり水やりします。根付いた後は自然の雨だけで育つため、日常的な水やりの必要はありません。土が極端に乾燥している場合には水を与えますが、冬場は水をやりすぎると根腐れを起こすリスクがあるため注意が必要です。

プランター栽培の場合も、基本的には地植えと同じです。土の表面が乾いたら、鉢底から水が流れ出るくらいたっぷりと与えましょう。

4月下旬頃になると球が大きく成長するため、水切れを起こさないように水やりの頻度を増やします。ただし、春になって気温が上がると病害虫が発生しやすくなるため、土が常に湿っている多湿状態にならないよう、注意しながら管理することが大切です。

雑草を取り除く

玉ねぎ栽培は、雑草対策が大切です。玉ねぎの周りに雑草が生い茂ると、日光を遮られて光合成を阻害されるだけでなく、土中の養分も奪われて、生育が悪くなります。雑草は根が張る前の小さいうちに抜き取っておきましょう。

黒色のマルチを畝に敷くと、雑草の繁殖を抑えられます。ただし、完全に生えてこないわけでないため、見つけ次第すぐに抜き取るようにしましょう。

根を保護する

12月から1月にかけての寒さが厳しい時期には、株元に土を寄せて根を保護します。この時期は霜柱ができやすく、根が浮き上がってしまうことがあるため、根元をしっかり押さえておくことが重要です。寒冷地では、敷きわらやマルチを使って防寒対策を施しましょう。

ネギ坊主は摘み取る

春先になると、花茎が伸びてくる「とう立ち」という現象が起こることがあります。とう立ちして「ネギ坊主(花芽)」ができたまま放置しておくと、玉ねぎの中心部に固い芯ができてしまいます。ネギ坊主を見つけたら、すぐに根元から摘み取るようにしましょう。

追肥のタイミング

玉ねぎの追肥は、栽培している品種によってタイミングの調整が必要です。

極早生・早生品種の場合、1回目の追肥は12月下旬〜1月上旬に行い、2回目となる止め肥(最後の追肥)は2月上旬〜中旬に行います。中生・中晩生品種の場合は、1月上旬頃、2月上旬頃、3月上旬の計3回に分けて追肥を行うのが基本です。

追肥には化成肥料を使用し、1平方メートル当たり50グラム程度を株の周囲にまいて、土と軽くなじませましょう。注意したいのは、4月以降に肥料を与えないことです。遅くまで肥料が残っていると、球が柔らかくなり保存性が落ちてしまいます。

寒い時期に何度も追肥のタイミングを見極めるのは、手間がかかります。そんな悩みを解消するのが、フマキラー「カダン感動肥料 野菜用」です。この肥料の最大の特徴は、植え付け前に元肥として土に混ぜ込むだけで、その後の追肥が不要になることです。栄養が溶けだすスピードの異なる10種類の肥料成分をブレンドしているため、生育段階に合わせて必要な栄養を供給し続けます。

野菜に必要な肥料をバランスよく配合しているため、野菜が大きく育つことも特徴です。さらにRC100(放線菌入たい肥)を配合しており、土壌フローラを改善して、植物が育ちやすい環境を整えます。手間を省きながら質の高い玉ねぎを育てたい方は、家庭菜園にぜひご利用ください。

病害虫に注意

玉ねぎは比較的育てやすい野菜ですが、春になって気温が上昇してくると、アブラムシやネギアザミウマといった害虫の発生が増えてきます。また、葉に白や黄色の斑点が現れる「べと病」などの病気も発生しやすいです。

これらの病害虫は、水はけや風通しが悪く、湿気が多い環境で特に発生しやすいため、畑は畝を高めに作り、水はけを良好に保っておくことが重要です。病害虫を見つけたときは、他の株に病気や害虫の被害が拡大しないように、株ごと抜き取りましょう。

収穫と保存方法

収穫と保存方法

約半年間かけて育ててきた玉ねぎが、いよいよ収穫の時期を迎えます。収穫のタイミングを見極めることで、玉ねぎの品質が大きく変わってくるため、適期を逃がさないことが重要です。

また、品種によっては、正しい方法で保存すれば数ヵ月間の長期にわたって保存できます。ここでは、収穫のタイミングの見分け方から、長期保存のコツまで詳しく解説します。

収穫のタイミング

玉ねぎは収穫期が近づくと、茎が自然に倒れてきます。全体の7〜8割の葉が倒れたら、収穫のタイミングです。できるだけ晴れた日を選んで収穫しましょう。土が乾いている状態で抜くと、球に土がつきにくく、作業がしやすくなります。株元をしっかり持って、まっすぐ上に引き抜いてください。

抜いた玉ねぎは、葉をつけたままの状態で畑に並べて1日から2日間天日干しします。この作業で表面が乾き、保存性が高まります。

保存方法

天日干しした玉ねぎは、葉を15センチメートルほど残して切り落とし、数株ずつ束ねて風通しの良い場所に吊るして保管します。または、茎を根元近くで切り落とし、箱に入れ、風通しの良い冷暗所に保管する方法もあります。ただし、極早生品種や早生品種は長期保存に向かないため、早めに食べきりましょう。

まとめ

玉ねぎ栽培は、秋の植え付けから翌年初夏の収穫まで、約半年という長い期間を要します。しかし、各段階で基本的な手順を踏み、丁寧に育てていけば、初心者でも立派な玉ねぎを収穫できます。玉ねぎは酸性土壌を嫌うため、土づくりが重要なポイントです。

また、水はけを良くするために、畝は少し高めにしておきましょう。収穫後は、十分に天日干しすることで、長期保存が可能になります。この記事を参考に、玉ねぎ栽培にぜひ挑戦してみてください。

「For your LIFE」で紹介する記事は、フマキラー株式会社または執筆業務委託先が信頼に足ると判断した情報源に基づき作成しておりますが、完全性、正確性、または適時性等を保証するものではありません。

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