愛知ってどんなところ?愛知県の文化・食べ物・お祭り・県名の由来などを紹介!

愛知ってどんなところ?愛知県の文化・食べ物・お祭り・県名の由来などを紹介!

47都道府県を順にご紹介するシリーズ、今回は「愛知県」です。愛知県は中部地方で最も人口が多く、全国では東京都・神奈川県・大阪府に次いで4番目に人口が多い県です。

県庁所在地の名古屋市には高層ビルが立ち並びますが、豊田市の香嵐渓、田原市の伊良湖岬、豊根村の茶臼山高原など、自然を満喫できるスポットも多数あります。

今回は、愛知県の魅力をたっぷりお伝えします。

愛知県とは

はじめに、愛知県の基本情報をご紹介します。

県の位置

愛知県は日本のほぼ中央に位置し、東経約136° 〜 137°、北緯約34° 〜 35°に位置します。西は三重県、北は岐阜県、北東は長野県、東は静岡県に接し、南は太平洋に面しています。

県名の由来

愛知県の県名の由来は、万葉集巻三の高市黒人の歌「桜田へ鶴鳴き渡る年魚市潟(あゆちがた)潮干にけらし鶴鳴き渡る」に詠まれている、「年魚市潟(あゆちがた)」の「あゆち」が「あいち」に転じたといわれています。

愛知県の文化

愛知県の文化

愛知県に伝わる文化のうち、主なものをご紹介します。

喫茶店文化

名古屋には歴史ある喫茶店が多く、喫茶店文化が根付いています。愛知県では昭和10年代に喫茶店がオープンしました。城下町でお茶をたしなむ人が増え、喫茶店が栄えたといわれています。現在でも愛知県の喫茶店店舗数や喫茶に対する県民の支出は全国上位です。

愛知県の喫茶店はモーニングサービスがあることも特徴的です。コーヒーを注文するとトーストやゆで卵などが無料でサービスされます。

モーニングの発祥地は繊維の町として栄えた一宮市という説があり、愛知の中心地である名古屋市に伝わって人気が広まったといわれています。

モノづくりの街

愛知県は昭和52年から工業製品出荷額で日本一を続けるモノづくり王国で、とくに自動車や航空機、工作機械などの重化学工業が盛んです。古くから繊維産業や窯業、伝統工芸品などのモノづくりも盛んです。繊維産業の産地は一宮市の毛織物や、知多織物、三河織物などがあります。

陶磁器産業は長い歴史があり、愛知県は全国有数の産地です。瀬戸焼、三州瓦、三河焼、犬山焼、常滑焼などが有名です。伝統工芸品は名古屋友禅、尾張七宝、豊橋筆など15の工芸品が指定されています。

三英傑ゆかりの地

戦国武将の三英傑である織田信長、豊臣秀吉、徳川家康には愛知県出身という共通点があります。そのため愛知県には三英傑ゆかりの地が数多く残されています。

例えば、信長が必勝祈願した熱田神宮や合戦の舞台となった桶狭間古戦場、秀吉の生誕地である中村公園や秀吉を祀った豊国神社、家康の生まれた岡崎城や家康が築城した名古屋城などが挙げられます。

愛知県の食文化・有名な食べ物

愛知県の食文化・有名な食べ物

続いて、愛知県の主な食文化をご紹介します。

味噌煮込みうどん

味噌煮込みうどんは、愛知県を代表する調味料である八丁味噌仕立ての汁にコシの強いうどんを入れてグツグツと煮込んで作ります

うどんは塩を使わず小麦と水だけで作るため、煮込んでも柔らかくなりにくく、しっかりコシが残ります。具材は鶏肉やネギ、かまぼこなどで、最後にひと煮立ちさせる前に卵を割り入れるのが一般的です。

あんかけスパ

昭和30年代に考案され、名古屋市内を中心に広まったご当地スパゲティの「あんかけスパ」。茹でたた太麺を油で炒め、上にあんがかかっています。

 

ハムやベーコン、ウインナーなど肉類の具材をトッピングした「ミラネーゼ」、野菜が中心の「カントリー」、ミラネーゼとカントリーを組み合わせた「ミラカン」などのメニューがあります。

台湾ラーメン

台湾の担仔麺(タンツーメン)をアレンジしたラーメンで、台湾にはない名古屋オリジナルの激辛ラーメンです。トウガラシとニンニクを加えて炒めた激辛のミンチが麺の上にトッピングされ、ニラやもやしなどの具材が入っています。

昭和40年代頃に名古屋市内の台湾料理店「味仙」の創業者が、まかないとして作ったのが始まりといわれています。

最初は一部の常連客のリクエストに応えて提供していましたが、昭和50年代の激辛ブームでブレイクしました。口に運ぶと激しい辛さに涙ぐんだり咳き込んだりする人もいますが、その辛さがクセになり、ハマる人が多い名古屋の名物料理です。

愛知県の伝統的な行事・まつり

愛知県の伝統的な行事・まつり

愛知県に伝わる主な伝統行事や祭は、次のとおりです。

尾張津島天王祭

尾張津島天王祭は、津島神社の祭礼として600年近くの歴史があり、日本三大川祭の一つです。7月第4土曜日とその翌日に開催され、全国の夏祭りの中で最も華麗な祭といわれています。

午後7時ごろから提灯が点灯されると宵祭の始まりです。午後9時ごろには5艘のまきわら船が天王川に漕ぎ出します。川面にきらめく提灯が映り、まきわら船は幻想的な美しさを際立たせます。

翌朝は朝祭です。市江車を先頭に6艘の車楽舟が能の出し物をかたどった置物を飾り、楽を奏でながら天王川を漕ぎ進みます。先頭の市江車からは10人の鉾持が布鉾を持って水中に飛び込み、泳いで神社に向かいます。

昭和55年に「尾張津島天王祭の車楽舟行事」が国の重要無形民俗文化財に、昭和59年に「尾張津島天王祭の車楽」が県の有形民俗文化財にそれぞれ指定されました。平成28年12月には33件の「山・鉾・屋台行事」の一つとして、ユネスコ無形文化遺産に登録されています。

名古屋まつり

名古屋まつりは昭和30年に始まった名古屋市の秋を彩る祭です。祭のメインイベントとなるのは豪華絢爛な行列です。

英傑(織田信長、豊臣秀吉、徳川家康)が鎧武者を従えて行進する郷土英傑行列をはじめ、市指定文化財の山車揃や市文化財の神楽揃、華やかなフラワーカーなどが登場します。

三英傑は市民から募集されます。

にっぽんど真ん中祭り

にっぽんど真ん中祭り(通称:どまつり)は、真夏の名古屋で繰り広げられる日本最大級の踊りの祭典です。国内外から集結する200チーム、20,000人が踊りを披露する市民参加型のお祭りです。

「人と地域の活性化」、「文化の継承と創造」を目指し、「市民が共につくる祭り」「観客動員ゼロ=全員参加型」をコンセプトにしています。参加者も観客も一緒に踊る、どまつり名物「総踊り」は、2010年にギネス世界記録「世界一の総踊り」として認定されました。

愛知県の建築物・遺産

愛知県の建築物・遺産

愛知県の主な建築物や遺産は次のとおりです。

名古屋城

名古屋城は1615年、徳川家康によって建てられました。徳川の威信をかけて築かれた名古屋城は金鯱を頂き、史上最大の延べ床面積を誇った大天守、絢爛豪華な本丸御殿、広大な二之丸庭園、さらに高い石垣と深い堀、堅固で巧妙な縄張りなど鉄壁の守りを固めた要塞(ようさい)としての機能を備え、城郭として国宝第一号に指定されました。

戦災で天守や本丸御殿などを焼失しましたが、学術上の価値が極めて高いとされ、国内屈指の城郭として1952年に国の特別史跡に指定されています。

本丸御殿は第1級の史料をもとに復元工事が行われ、現代の名工たちが細部にいたるまで技巧の限りを尽くし、2018年に往時の姿を忠実に復元した空間が完成しました。

住所:愛知県名古屋市中区本丸1番1号
公式サイト:https://www.nagoyajo.city.nagoya.jp

博物館明治村

博物館明治村は、取り壊される建築物の中から順次移築・復原し、保存展示する野外博物館です。昭和40年、犬山市郊外の入鹿池に面した美しい風景の丘陵地に開村しました。これまでに移築・復原した建造物は60を超え、重要文化財が11件含まれています。

国内最古の蒸気機関車や京都市電の乗車体験もできて、明治時代にタイムスリップした気分を味わえます。

住所:愛知県犬山市字内山1番地
公式サイト:https://www.meijimura.com

中部電力MIRAI TOWER(旧名古屋テレビ塔)

名古屋の街のランドマークとして知られる中部電力MIRAI TOWERは、地上90mの屋内展望台から名古屋の景色を一望できます。日本夜景遺産にも認定されています。

1954年に名古屋テレビ塔の名称で、日本初の集約電波鉄塔として建設されました。全長180mで、完成当時は東洋一の高さを誇ったため「東洋のエッフェル塔」とも呼ばれていました。2005年には全国のタワーで初となる国の登録有形文化財に認定されています。

アナログ放送が終了して集約電波鉄塔としての役目を終えた2011年からは、観光タワーとして歩み始めています。

2014年の開業60周年を機に、塔体の中心部分に1万球以上のLEDが設置され、ダイヤモンドの輝きをイメージしたライティング「煌(きらめき)」を開始し、名古屋の街を彩りました。

2019年からは開業以来初となる全体改修工事がはじまり、世界初の工法による免震装置の設置で、震度6強程度の地震にも耐えられる強度を持つタワーとなりました。2021年に新名称「中部電力MIRAI TOWER」として新たにスタートしています。

2022年には全国のタワーで初めて国の重要文化財に指定されました。

所在地:名古屋市中区錦三丁目6-15先
公式サイト:https://www.nagoya-tv-tower.co.jp

県民の日とその由来

愛知県の県民の日は11月27日です。2022(令和4)年に県政150周年を迎えたことを契機とし、11月27日を「あいち県民の日」とする条例が定められました。令和5年の11月27日が1回目の県民の日です。

あいち県民の日を含む直前1週間(11月21日から27日まで)を「あいちウィーク」と定め、この期間中は県の施設などが割引や無料で利用できたり、県内各地でイベントが開催されたりします。県内の学校ではあいちウィーク期間中の平日1日を「県民の日学校ホリデー」に指定し、休業日とされます。

まとめ

愛知県は金の鯱で有名な名古屋城以外にも有名なお城が数多くあります。天守閣が国宝に指定されている犬山城、信長が初めて築城した小牧山城、信長の天下取りの出発点となった清洲城、家康生誕の地である岡崎城など、お城が好きな方はお城巡りを楽しめます。

近年は、味噌カツやひつまぶし、手羽先などご当地グルメ「なごやめし」が人気です。観光やグルメを満喫しに、愛知県に脚を伸ばしてみてはいかがでしょうか。

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