2018年2月5日 | お役立ち情報
全国のあったかユニーク鍋
年が明けてあっと言う間に1月が過ぎましたが、まだまだ寒い日が続きます。
寒い日にはやっぱり「鍋」ですね。全国各地の意外な食材を使った、あったかユニーク鍋の中からいくつかご紹介します。
題して、「For your LIFEセレクト鍋！」
「笑子豚（エコブー）のしゃぶしゃぶ」（秋田県）
まずは、秋田県横手市の「笑子豚（エコブー）しゃぶしゃぶ」です。
笑子豚（エコブー）は、秋田県横手市の株式会社菅与（すがよ）が生産する、地場にこだわったブランド豚です。リキッドフィーディングで育った笑子豚は、全世界で最も多く生産されるハイブリッド豚で、日本では数パーセントしか飼育されておらず、貴重で地球環境にやさしい豚です。
笑子豚の食感は柔らかい肉質で脂の甘さと旨みが特徴で、一般の豚に比べカロリーが1/3低く、炭水化物は23倍もあります。さらにはコレステロールが低く、とてもヘルシーな豚肉だそうです。食品ロス解消というエコの視点で開発されたシステムで生産され、秋田地産の稲庭うどんや納豆などを原料に育ち、豚特有の臭みがほとんどなく、旨みをたっぷりと含んだ豚肉本来の味を感じることができるそうです。
素材のおいしさが直接感じられる、しゃぶしゃぶで食すのに適しています。
「大和鍋（やまとなべ）」（奈良県）
「奈良のうまいもの」の1つとして考案された、大和イモを使った鍋です。
「大和鍋」は、奈良県が平城遷都1300年に向け「奈良のうまいもの」として創作した料理の1つです。鶏と豆乳仕立てのスープに、揚げた大和イモが入るのが特徴です。
粘りのある大和イモと鶏肉を組み合わせ、鶏肉のスープと豆乳でサッパリとした鍋になっています。
大和イモは、すりおろしたものを揚げてあり、旨味と香りが出て食べやすくなっています。大和イモは、ヤマノイモの仲間で、塊形（かいけい）状のものを特にツクネイモといいます。奈良に多いことから大和イモと呼ばれています。他には、素麺・白菜・ニンジンなどが入っています。御所市（ごせし）は、江戸時代から栽培が行われてきた歴史があり、古くから大和イモの産地として知られています。
「美酒鍋（びしょなべ）」（広島県）
美酒鍋（びしょなべ）は、広島県広島市の酒どころ西条の名物料理です。鍋といっても水を使わず、お酒で具材を蒸し焼きにした物で、お酒の香りと旨みを味わう鍋です。たっぷりとお酒を使っていますが、アルコールは加熱時に抜けるので子供も食べることが出来ます。作り方は、豚肉、鶏肉、野菜類を日本酒と塩・こしょうだけで調理するのが特徴です。元は蔵人たちの賄い料理で、利き酒に影響のないようにとシンプルな味付けになっていて、素材本来の旨味が引き出されています。アルコール分は抜けるので子どもやお酒が苦手な方でも心配なく食べられます。寒い日の逸品です。
「みかん鍋」（山口県）
みかん鍋は、周防大島（山口県大島郡周防大島町）のご当地グルメとして開発された鍋料理です。周防大島は温暖な気候から温州（ウンシュウ）みかんの栽培が盛んであり、みかんと地魚を組み合わせた料理として「みかんを使った鍋料理」の企画が持ち上がり、試行錯誤の末に「焼いたみかんを鍋に入れる」アイディアが生み出されました。
周防大島町観光協会では、みかん鍋の定義として以下の4項目を掲げています。
- 体に優しい橘皮が香る「鍋奉行御用達」の焼きみかん
小ぶりのみかんを丸のままオーブンで焼き、皮をむかずにそのまま鍋に用いる。 - 爽やかな柑橘の香りを練り込んだ地魚のつみれ
- 薬味としてピリリと辛いみかん胡椒
「みかん胡椒」とは青唐辛子とみかんの皮を練り合わせたもので、いわゆる柚子胡椒の変種である。 - お鍋の最後はふわふわメレンゲによるみかん雑炊
上記の定義以外の部分は自由に調理してよく、お店ごとに味わいが異なるそうです。
これはやっぱり一度チャレンジしてみたい鍋ですね。
「霧島神話ぼっけ鍋」（鹿児島県）
「霧島熟成神話豚」をはじめ、霧島熟成黒豚・白豚、地元で採れた旬の野菜をたっぷり使った鍋です。
霧島は天照大神（アマテラスオオミカミ）の神勅（しんちょく）を受けて、孫神ニニギノミコトが、三種の神器を手に、7人の神様を共に降り立ったとされる「天孫降臨の地」です。その神話を「ぼっけ（＝大胆）」という鹿児島の方言を組み合わせて、霧島の大自然の恵みを生かした斬新な鍋という意味で、「霧島神話ぼっけ鍋」と名づけられたとのことです。
「霧島神話ぼっけ鍋」は、全国的に名高い「霧島熟成神話豚」を中心に、霧島熟成黒豚・霧島熟成白豚を使い、地元でとれた旬の野菜をたっぷり入れた新・名物鍋です。霧島を愛する地元料理人たちが、約１年間かけて試行錯誤し完成させた逸品で、スープは、旨みとコクがしみる「豚味噌味」、まろやかな味わいの「豆乳味」、上品な深みがある「しょうゆ味」の3種類を楽しめるそうです。神話の鍋を食べると神様に会えるかも！？
以上、「For your LIFEセレクト鍋！」を食べたつもりになって、あったか～い気分になって、冬を乗り切りましょう。
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