2021年12月6日 | お役立ち情報
こたつを掃除するタイミングはいつ?こたつの掃除方法を解説
日ごとに気温が下がってくると、こたつの温もりが恋しくなる方も多いのではないでしょうか。こたつを使用するときは、「念入りな掃除」と「こまめな掃除」で清潔を保ちましょう。
今回はこたつの掃除にスポットを当て、掃除の必要な理由とタイミング、具体的な掃除方法などについてご紹介いたします。
こたつを掃除する理由
こたつには、想像するよりも多くの汚れやにおいなどが付着します。シーズン中も定期的な掃除を心がけ、清潔な状態で使用しましょう。
食べ物などの汚れ
飲食する機会が多いこたつには、食べ物や飲み物などがこぼれて付着しているおそれがあります。また、こたつで絵を描いたり工作したりする場合は、クレヨンや絵具、のりなどがつくことも考えられます。
上面の天板(てんばん)だけでなく、脚(あし)や布団類にも汚れがつきやすいので注意しましょう。天板と布団類の間にも、汚れやほこりがたまることがあります。
ヒーターのほこり
天板の裏側にあるヒーターには、汚れがつかないように感じるものです。しかし網(あみ)の部分には、布団類や衣服などから出た多くのほこりがたまっています。ヒーターのファンが回って温風を送るタイプのこたつは、ファンの部分にたまるほこりもチェックしてください。
ヒーターにほこりがたまったまま使用すると、内部の温度が上がりにくいだけでなく、異音や発火などのトラブルが起きることもあるので注意しましょう。
【参考】消費者庁「電気ストーブや電気こたつの火災に注意しましょう!-火を使わない電気ストーブや電気こたつでも火災が発生しています-」
体や衣服のにおいなど
こたつの内部には、体や衣服から出るにおいや汚れが残りがちです。こたつで過ごす時間が長い家庭や人数が多い家庭ではにおいや汚れがつく頻度も高まり、不快に感じることがあるかもしれません。
とくに、犬や猫などのペットがこたつで過ごす家庭では、ペットのにおいや抜け毛がつきやすいのでこまめに掃除しましょう。
内部の湿気
布団類をかぶせて使用するこたつの内部には、湿気がこもる傾向があります。かといって掛け布団に隙間があると冷気を感じるため、こたつに入っている間は内部を換気しない家庭が多いでしょう。湿度と温度が高い環境では、カビやにおいが発生するおそれも高まります。
また、冬に窓ガラスの内側が結露する現象と同様に、天板の裏や床に水分がついてぬれることもあります。天板の裏が結露するときはいったんかけ布団を干し、床が結露するときはマットの下に断熱シートを敷くなどして対処してください。
こたつを掃除するタイミング
定期的なこたつの掃除は、どのようなタイミングでおこなえばよいのでしょうか。本格的な掃除は、こたつを片づけるときと使いはじめるときが基本です。とくに、夏の間に収納した場所でカビが発生した場合、使いはじめに念入りな掃除が必要です。
シーズン中はこまめに天板を拭き、ヒーターのほこりを取ったり布団類を干したりして、清潔を保ってください。部屋を掃除するタイミングでこたつも掃除すれば、定期的に汚れを落とせます。ただし、食べ物をこぼしたり結露が発生したりしたときは、すぐに対処して汚れやカビを防ぎましょう。
こたつの掃除~本体
それでは、こたつを掃除する方法を順にご紹介いたします。こたつを掃除するときは、コンセントを抜いて本体の温度が下がってから作業してください。
用意するもの
- 乾いた布
- ぬらして固く絞った布
- 掃除機
掃除の方法
1. 天板と布団類を取り除く
2. 脚が外せるタイプのこたつは、分解してから作業する
3. 天板や本体の裏、脚のつけ根などのほこりを掃除機で吸う
【汚れが少ない場合】
4. 乾いた布で全体を乾(から)拭きする
【汚れがひどい場合】
4. 全体をぬらした布で拭き取る
【汚れが落ちない場合】
4. 中性洗剤を薄めた水に布をぬらし、固く絞って拭き取る
5. 真水でぬらした布を固く絞って拭き取る
【そのほか】
ぬれた布で拭いたときは、乾拭きして本体を乾燥させてください。脚を外したときは、組み立ててしっかりとネジを締めてから使用しましょう。また、除光液や化学ぞうきんなどは、塗装が傷むおそれがあるので使わないでください。
こたつの掃除~ヒーター
続いて、ヒーターの掃除方法をご紹介いたします。同様にコンセントを抜き、本体の温度が下がってから作業しましょう。
取り外せるタイプ
説明書に従ってヒーターを取り外します。故障の原因につながるため、内部のファンやそのほかの部品まで解体することは避けてください。
用意するもの(方法によって異なる)
- 新聞紙やシートなど
- ドライバー(必要な場合)
【一般的な方法】
- 掃除機
- ゴム手袋と軍手
- 綿棒、古い歯ブラシなど
【ほこりを吹き飛ばす方法】
- エアダスターまたはブロワー(空気を吹き出す道具)
【ほこりを吸い取る方法】
- 大きめのビニール
- はさみ
掃除の方法
【一般的な方法】
1. 天板と布団類を取り除く
2. 新聞紙などを敷き、こたつを裏返して置く
3. ヒーターを取り外す
4. ヒーターの網についたほこりを掃除機で吸い取る
5. ゴム手袋と軍手を重ねて手にはめたり、綿棒などを使用したりして網に残ったほこりを取り除く
6. ヒーターを取りつけるスペースのほこりも取り除く
【ほこりを吹き飛ばす方法】
1~4は同じ
5. 奥のファンなどにほこりがたまっているときは、エアダスターやブロワーを使用して吹き飛ばす
【ほこりを吸い取る方法】
1~3は同じ
4. 大きめのビニール袋の底に小さい穴を開ける
5. ヒーターをビニール袋に入れる
6. ビニール袋の入れ口に掃除機のノズルを挿し込み、ほこりを吸い取る
【そのほか】
掃除が終わったら、ヒーターを正しい位置に取りつけましょう。周囲に散らかったほこりも吸い取って、部屋を清潔に保ってください。
取り外せないタイプ
ヒーターが取り外せないときは、以下の方法で掃除します。
用意するもの
取り外せるタイプと同じですが、ほこりを吸い取る方法では粘着テープを使用します。
掃除の方法
【一般的な方法】
1. 天板と布団類を取り除く
2. 新聞紙などを敷き、こたつを裏返して置く
3. ヒーターの網についたほこりを掃除機で吸い取る
4. ゴム手袋と軍手を重ねて手にはめたり、綿棒などを使用したりして網に残ったほこりを取り除く
【ほこりを吹き飛ばす方法】
1~3は同じ
4. 奥のファンなどにほこりがたまっているときは、エアダスターやブロワーを使用して吹き飛ばす
【ほこりを吸い取る方法】
1~2は同じ
3. 袋状のビニールを解体して平らにする
4. ヒーターを覆うようにしてビニールを本体にはりつけ、入れ口と空気穴を作る
5. 入れ口から掃除機のノズルを挿し込み、ほこりを吸い取る
6. ビニールをはがす
こたつの掃除~布団類
こたつに使用する掛け布団やマット、カバーも清潔に保ちましょう。布団類は縫い目にほこりがたまりやすいので、こまめに掃除機で吸い取ってください。部屋の掃除と並行して、掛け布団やカバーをめくってこたつの内部に風を通してください。天気のよい日は布団類を外に干し、日光消毒をしましょう。
布団類の洗い替えを用意すれば、シーズン中に洗濯することも可能です。ラベルに記載された表示マークを見て、洗濯ができるかどうか確認してから取りかかってください。家庭で扱えるサイズであれば洗濯機で洗い、大きいものはコインランドリーを利用するか、クリーニング店に依頼しましょう。
小さいお子さんがいる家庭などでは複数枚のカバーを用意し、1~2週間に1度のタイミングで交換して洗濯するとよいでしょう。
こたつを快適に使用するポイント
最後に、こたつを快適に使用するポイントについてご紹介いたします。
定期的な掃除
先述した掃除の内容をまとめると、次のようになります。
【片づける前と使いはじめ】
- 本体の念入りな掃除
- ヒーターの念入りな掃除
- 布団類を干す・洗う
【シーズン中の掃除】
- 天板を拭く
- ヒーターのほこりを取り除く
- 布団類の縫い目のほこりを取り除く
- 掛け布団とカバーをめくってこたつの内部に風を通す
- 布団類を干す・(予備があれば)洗う
部品類のチェック
こたつを使いはじめる時期は、部品類のチェックも欠かさずおこなってください。一般的に、ヒーターの寿命は10年くらいと考えられています。こたつのメーカーによってはヒーターの修理や交換もできるので、電源を入れても作動しない場合は内部を分解せずに専門店に問い合わせましょう。
そのほか、使いはじめるときはコードやネジなどの状態もチェックしてください。
こたつ布団の保管には
こたつの本体を片づけたら、布団類も収納しましょう。掛け布団やカバー、マット類で洗濯できるものは洗ってよく乾かし、洗濯できないものは干してから収納します。一般的な寝具と同様に、不織布(ふしょくふ)の袋などに入れて保管してください。
こたつの布団類を収納するときは、フマキラーの「サザン・ロング 引き出し用」がおすすめです。成分が蒸発して広がる揮散(きさん)口が大きいため、布団類の上に置くだけで安定した効果を発揮します。
12ヵ月間の持続性があり、「とりかえ」の文字が出たらお取替えのサイン。布団類に薬剤のにおいがつかないだけでなく、ほかの防虫剤との併用が可能です。天然消臭剤・防カビ・除菌剤の配合で、においやカビなどの複合臭もすっきり消臭します。
こたつを掃除して冬を快適に過ごそう
今回はこたつの掃除をする理由やタイミング、具体的な掃除方法などについてご紹介いたしました。使いはじめるときと片づけるときは丁寧に掃除し、シーズン中はヒーターの掃除や布団類を干すなどして清潔を保ちましょう。定期的にこたつを掃除して、この冬も快適にお過ごしください。