2021年8月3日 | お役立ち情報
お弁当にサラダは大丈夫?食中毒にならない方法やおすすめレシピを紹介
健康やダイエットのため、お弁当にサラダを入れたいという方も多いのではないでしょうか。野菜の入ったお弁当は彩り豊かでおいしそうに見えますが、夏場のサラダは傷みやすいので食中毒にならないか心配です。
そこで今回は、お弁当にサラダを入れる際、食中毒にならないようにする方法を解説いたします。また、お弁当のおすすめサラダレシピもご紹介いたしますので、栄養バランスのよい健康的なお弁当作りを考えている方は、ぜひ参考にしてください。
お弁当のサラダで食中毒にならないようにする方法
夏場のサラダは傷みやすいので、お弁当に入れるときは食中毒にならないように注意しましょう。食中毒の菌が繁殖しやすい条件は「栄養」「水分」「温度」の3つ。また、食中毒予防の3原則は、細菌を「つけない」「ふやさない」「やっつける」です。これらをふまえて、お弁当のサラダで食中毒にならないようにする方法を解説いたします。
【参考】食中毒予防の原則と6つのポイント | 暮らしに役立つ情報 | 政府広報オンライン
手をきれいに洗う
きれいに見えても、手には目に見えない汚れが付着しているおそれがあります。手洗いがきれいにできていなければ、手についた細菌やウイルスが食品に付着して食中毒を引き起こすかもしれません。調理前は石けんで手をきれいに洗い、アルコール消毒をしましょう。
調理器具の衛生管理に注意する
お弁当の食中毒を防ぐには、調理器具の衛生管理にも十分注意が必要です。調理に使うまな板や菜箸は熱湯消毒して、衛生的に保ちましょう。
食材を手で触らない
冷蔵庫のドアを開けたり、調味料のケースを触ったり、調理中の手には雑菌が付着するリスクがあります。食材をお弁当箱に詰めるときなどは菜箸を使い、手で直接触れないようにしましょう。どうしても手で触れなくてはならないときは、使い捨てのビニール手袋を使うと安心です。
水気をしっかり切る
生野菜を洗ったときに残る水気は、お弁当が傷む原因の1つです。水分の残っている食品をお弁当に入れると、雑菌が増えて傷みやすくなります。野菜はサラダスピナーを利用するなどしてしっかり水気を切り、キッチンタオルで拭き取っておきましょう。
また、ぬれたままのお弁当箱にも注意が必要です。詰める直前に洗うと水気が残り、食材が傷む原因になることがあります。できるだけ前日のうちにきれいに洗い、完全に乾かしておきましょう。もし直前に洗ったときは、水気をきれいに拭き取ってください。
できるだけ加熱する
できるだけ食材を加熱しておくことで、食中毒の予防になります。サラダに入れるハムなどは通常生で食べられますが、お弁当には加熱して入れましょう。また、卵にはサルモネラ菌が潜んでいるおそれがあるため、サラダにゆで卵を入れるときは中までしっかり火を通してください。野菜は洗っても菌が残っているため、菌の繁殖しやすい夏は生野菜より温野菜の方が安心です。
【参考】たべもの安全情報館|「食品衛生の窓」東京都福祉保健局
加熱した食材は冷まして入れる
食材が冷める前にお弁当箱のふたをすると、蒸気がふたについて水滴となり、雑菌の温床になってしまいます。加熱した食材は、冷ましてからお弁当箱に入れましょう。
傷みにくい野菜を使う
お弁当に入れる野菜は、傷みにくいものを選びましょう。カットしたトマトや玉ねぎ、サニーレタスなどの葉物野菜は水分が出やすいため、夏場のお弁当には不向きです。レタスをおかずの仕切りに使うこともありますが、暑い季節は避けた方がよいでしょう。
お弁当に入れても傷みにくい生野菜には、プチトマトがあります。大きなトマトをカットして入れると水分が出て傷みやすいものですが、プチトマトは傷みにくいのでおすすめです。ただし、ヘタの部分には雑菌が残りやすいので、ヘタを取ってから入れてください。
マヨネーズやドレッシングは別の容器に入れる
ドレッシングやマヨネーズは別の容器に入れておき、食べる直前にかけましょう。酢が入っているためマヨネーズ自体が傷むとは考えにくいのですが、他の食材に混ぜると水分がしみ出て、菌が繁殖する原因になります。ドレッシングも同様に、食べる直前にかけるようにしましょう。
お弁当の温度管理に気をつける
お弁当は、作ってから食べるまでの数時間を常温で持ち歩くことになるため、温度管理に気をつけましょう。ほとんどの細菌は、高温多湿な環境下で繁殖が活発になります。お弁当を持ち歩くときは保冷剤や保冷バッグなどを活用し、温度が上がらないように注意しましょう。また、お弁当が傷みにくくなる抗菌シートなども活用してください。
夏場は要注意!お弁当にNGなサラダ
気温の高い季節は、食中毒のリスクも高まります。食中毒を防ぐため、次のサラダや生野菜メニューは避けるようにしましょう。
ポテトサラダ
サラダの中でも人気のポテトサラダは、夏場のお弁当には避けましょう。じゃがいもはでんぷんを多く含むため、お弁当に入れると傷みやすい食材です。生のキュウリも、マヨネーズに含まれる塩と反応して水分を出します。マヨネーズは他の食材と混ぜることで菌が繁殖しやすくなるため、ポテトサラダは夏場のお弁当に不向きといえるでしょう。
ちくわきゅうり
さっぱりしているので、暑くて食欲のない日も食べやすい「ちくわきゅうり」。お弁当の隙間を埋めやすくて便利ですが、夏場は入れない方がよいでしょう。ちくわは魚肉が原料のため、傷みやすい加工食品です。また、きゅうりは生で使いますが、生野菜はきれいに洗っても菌が残りやすく、それがちくわと触れ合うことで増殖しやすくなります。暑い季節のお弁当には避けましょう。
お弁当のサラダにおすすめのレシピ
傷みにくいサラダであれば、お弁当にも安心して入れられます。お弁当のサラダにおすすめのレシピを3つご紹介いたします。
お好み野菜のピクルス
酢には抗菌作用があるため、お弁当の食中毒対策に効果的です。お好みの野菜をピクルスにすれば雑菌の繁殖を抑えられるため、夏場でも安心してお弁当に入れられます。ただし、ピクルスは水分が多いため、お弁当には水気を拭き取って入れましょう。持ち歩いているうちに水分が出る場合もありますので、他の食材につかないようにお弁当用のカップに入れておいてください。
ピクルスはスティック状のイメージがあるかもしれませんが、角切りや薄切りにすればお弁当に入れやすいことでしょう。手作りしたピクルスは、密閉容器に入れて冷蔵庫で保管すれば3日程度保存できます。
材料
- パプリカ、きゅうり、カリフラワーなどお好みの野菜
- 酢…100cc
- 水…100cc
- 砂糖…大さじ2
- 塩…小さじ1
- 鷹の爪…1本(辛いものが好きな方)
作り方
- 鷹の爪は種を取り除いて輪切りにします。
- 鍋に酢・水・砂糖・塩を入れて加熱します。
- 沸騰したら火を止めて冷まします。
- お好みの野菜を入れた瓶に冷めたピクルス液を入れ、冷蔵庫で冷やして味をなじませます。
キャロットラペ
キャロットラペは、にんじんのおいしさがシンプルに味わえます。抗菌作用のある酢を使ったメニューなので、夏場のお弁当にもおすすめです。さっぱりした味わいなので、夏バテ気味のときも食べられるでしょう。お弁当に入れるときは汁気をしっかり切り、お弁当カップに入れてください。
材料
- にんじん…2本
- 酢…大さじ4
- オリーブオイル…大さじ2
- 砂糖…大さじ1
- 塩…小さじ1
- こしょう…小さじ1
作り方
- にんじんの皮をむき、スライサーで千切りにします。
- 調味料とにんじんを混ぜ合わせます。
- 冷蔵庫に30分ほど入れて味をなじませます。
鶏ささみと切り干し大根のサラダ
鶏肉が入っているのでボリュームのあるサラダですが、真夏でもさっぱりと食べられます。殺菌作用のある梅干しと大葉を混ぜ込んだサラダなので、夏場のお弁当におすすめです。
材料
- 鶏ささみ…4本
- 切り干し大根…40g
- かいわれ大根…1/2パック
- 梅干し…3個
- 大葉…10枚
- 鶏の蒸し汁…大さじ2
- ごま油…大さじ1
- 白ごま…大さじ1
- 砂糖…小さじ1
【鶏ささみの下味】
- 酒…大さじ2
- 塩…少々
- こしょう…少々
作り方
- ささみは筋を取り除いて耐熱皿に入れ、酒・塩・こしょうをまぶしてラップします。電子レンジ600Wで3分加熱します。
- 粗熱がとれたら手でほぐします。
- 切り干し大根は洗ったら水に10〜15分つけて戻し、水気を絞ります。
- かいわれ大根は半分にカットします。
- 梅干しの種を取り除き、包丁でたたいてペースト状にします。大葉は千切りにします。
- 鶏肉の蒸し汁、ごま油、砂糖を入れた容器に鶏ささみと切り干し大根、かいわれ大根を入れてよく混ぜ合わせます。
- 最後に白ごまをまぶします。
お弁当には食品用除菌スプレーがおすすめ
お弁当が傷まないようにするには、食材の菌を除去することが重要ですが、洗ってもきれいに取れないこともあります。そのようなときにおすすめなのが、フマキラーの「食品用アルコール除菌フードキーパー」。
細菌やウイルスを99.99%除去し、腐敗菌による食品の傷みを抑えるスプレーです。100%食品成分でできているため、食品に直接スプレー可能。お弁当にスプレーすれば、味や香りを損なわずに食品の傷みを予防します。スプレーして20〜30秒置いてから、ふたをしてください。梅雨どきや夏場にも安心して持って行けるよう、お弁当にぜひ使ってみてください。
まとめ
夏場のお弁当は菌が繁殖しやすいので、食中毒を起こさないように注意が必要です。サラダを入れたお弁当を作る場合、衛生面や調理方法、保管方法に気をつけることで傷みにくくなります。今回ご紹介したポイントを参考にして、夏場も傷みにくいサラダのお弁当を作ってみてください。