奈良ってどんなところ?奈良県の文化・食べ物・お祭り・県名の由来などを紹介!

奈良ってどんなところ?奈良県の文化・食べ物・お祭り・県名の由来などを紹介!

47都道府県を順にご紹介するシリーズ、今回は「奈良県」です。

奈良県は修学旅行で訪れた方も多いのではないでしょうか。かつて日本の都だった奈良県には有名な歴史的建築物が多く、古都のロマンに触れられます。本記事では、奈良県の魅力をたっぷりお伝えいたしますので、ぜひ最後までご覧ください。

奈良県とは

はじめに、奈良県の基本情報をご紹介いたします。

県の位置

奈良県は紀伊半島の真ん中にあり、東経約135°〜136°、北緯約33°〜34°に位置します。大阪府、京都府、和歌山県、三重県に囲まれた海のない内陸県です。

県名の由来

奈良県の県名の由来は「奈良町」です。奈良町は平安時代から鎌倉時代にかけて、東大寺や興福寺の門前町として生まれました。江戸時代には幕府の奉行所がおかれて、政治の中心となりました。明治時代になって県名をつけるとき、奈良町からとられました。

奈良市の北側には「平城山(ならやま)」が広がりますが、平らでなだらかな南向きの斜面があることから「なら(平ら)」と呼ばれたことが、奈良の地名の語源といわれています。

奈良県の文化

奈良県の文化

奈良県に伝わる文化のうち、主なものをご紹介いたします。

歴史文化財の宝庫

かつて日本の政治・経済・文化の中心を担っていた奈良県は、歴史的に貴重な文化財の宝庫です。日本には世界遺産が25件ありますが、その中の3件(「法隆寺地域の仏教建造物」「古都奈良の文化財」「紀伊山地の霊場と参詣道」)が奈良県にあります。国宝・重要文化財を合わせた件数は全国3位で、国宝のうち彫刻と建造物の数は奈良県が全国1です。

史跡・名勝・天然記念物の件数は149件(2023年3月1日現在)あり、同じく全国1位です。史跡には「特別史跡 平城宮跡」「特別史跡 平城京左京三条二坊宮跡庭円園」など、名勝には「特別名勝 平城京左京三条二坊宮跡庭園」「奈良公園」など、天然記念物には「特別天然記念物 春日山原始林」「奈良のシカ」などがあります。

日本の食文化のルーツ

お茶、うどん、清酒、まんじゅう、豆腐など日本の食生活に欠かせないこれらの食材は奈良にルーツを持つといわれています。お茶は9世紀初めに弘法大師(空海)が唐から茶の種子を持ち帰り、宇陀市の仏隆寺でまいたのが日本の茶栽培の始まりといわれています。

また、奈良市の正暦寺(しょうりゃくじ)は清酒発祥の地といわれ、濁り酒が主流の室町時代に「酒母」や「諸白づくり」で清酒造りが行われていました。

近鉄電車「奈良駅」の近くの漢國神社内にある林神社は、日本で唯一のまんじゅうの社です。日本で初めてあんこが入ったまんじゅうを作られた林浄因命(りんじょういんのみこと)が祀られています。

奈良のシカ

『奈良のシカ』は1300年以上前から奈良に生息する野生動物です。野生のシカと人との生活が溶け込んで共存してきたことが評価され、国の天然記念物に指定されています。奈良公園のシカは令和3年7月の調査によると、オスが217頭、メスが806頭、子どもが82頭で合計1105頭とのことです。

奈良公園は広大な敷地に春日大社、興福寺、東大寺、国立博物館、正倉院など貴重な歴史的文化遺産を包蔵しています。春日大社に祀られている武甕槌命(タケミカヅチノミコト)が白いシカに乗ってやってきたという伝説があり、万葉集にも実際にシカがいたことが記されています。

奈良県の食文化・有名な食べ物

奈良県の食文化・有名な食べ物

続いて、奈良県の主な食文化をご紹介いたします。

奈良漬

『奈良漬』はシロウリなどの野菜を塩漬けして酒粕に漬け込んだものです。酒粕を何度も変えて漬け込むことでべっ甲色になり、日本酒の香りやコメのうまみが野菜に染み込みます。

平城京出土の木簡に「加須津毛(かすづけ)」の名前が記されており、1300年以上前から食べられていたとみられます。

どぶろくの下にたまった汁に塩漬けした野菜を漬けたものが起源と考えられていますが、清酒造りが始まった室町時代に酒粕を用いるようになり、現在の奈良漬けの形ができあがりました。

茶粥

『茶粥』は煮出したほうじ茶の中にご飯を入れて炊いたもので、粘りがなくサラッとしていることが特徴です。毎年3月に東大寺で行われるお水取りは1200年以上の歴史がありますが、練行衆の献立には米をほうじ茶で煮て汁を取り去った「ゲチャ」、汁の多い茶粥のような「ごぼう(ゴボ)」が出てきます。奈良の茶粥は1200年前から食べられていました。

三輪そうめん

桜井市三輪はそうめん発祥の地とされ、三輪で作られるそうめんは『三輪そうめん』と呼ばれています。今から1300年以上前、日本最古の神社である三輪山の大神神社で、飢饉(ききん)と疫病に苦しむ民を救済するため祈願が行われたところ、神の啓示を賜りました。肥沃(ひよく)な三輪の里に小麦をまき、水車の石臼で粉にひき、湧き水でこね伸ばして糸状にしたものがそうめんの起源といわれています。

大神神社では毎年2月5日にその年のそうめん相場を占う神事「ト定祭(ぼくじょうさい)」が執り行われ、その結果は三輪そうめんの初取引の参考にされています。

柿の葉寿司

『柿の葉寿司』とは、酢飯に塩で締めたサバを乗せ、柿の葉で巻いた押し寿司です。柿は奈良県を代表する農産物で、五条・吉野地域は奈良県最大の産地です。柿の葉にはポリフェノールの一種であるタンニンが多く含まれているため、抗菌・抗酸化作用に優れています。また、すし飯を乾燥から防いで保存性を高める効果もあります。

天理ラーメン

『天理ラーメン』は奈良県のご当地ラーメンです。しょうゆベースのピリ辛でこってりしたラーメンで、具材には白菜が使われます。天理ラーメンの元祖といわれる「彩華ラーメン」と、「天スタ」と呼ばれる「天理スタミナラーメン」が有名です。

奈良県の伝統的な行事・まつり

奈良県の伝統的な行事・まつり

奈良県に伝わる主な伝統行事や祭りは、次のとおりです。

若草山焼き

『若草山焼き』行事は毎年1月の第4土曜日に開催される古都奈良に早春を告げる伝統行事です。春日大社・東大寺・興福寺の神仏が習合し、先人の霊魂と慰霊、奈良全体の防火と世界の人々の平和を祈ります。

山焼き直前に奈良県最大級の大花火が打ち上げられ、18:30に法螺貝とラッパの合図で約33ヘクタール、周囲3800メートルの草地に一斉に点火されます。山全体が夜空を焦がすように燃え上がる様子は圧巻です。

春日若宮おん祭

『春日若宮おん祭』は春日大社の摂社である若宮の例大祭です。毎年12月15日〜18日に行われています。1136年に関白・藤原忠通が五穀豊穣、国民安寧を祈願して執り行ったのが始まりで、それ以来1度も途切れることなく2023年で888回目を迎えます。1979(昭和54)年には国の重要無形民俗文化財に指定されました。

17日は深夜0時から遷幸の儀が執り行われ、正午からは平安から江戸時代に至る時代行列の「お渡り式」がお旅所まで練り歩きます。14時半からは天下泰平・五穀豊穣・万民和楽を祈願する、おん祭りの中心的祭典「御旅所祭」が行われ、さまざまな神事芸能が奉納されます。

東大寺二月堂修二会

『東大寺二月堂修二会』(しゅにえ)は752年、東大寺開山良弁僧正の高弟、実忠和尚が創始されました。もとは旧暦の2月1日から行われていたため2月に修する法会ということで「修二会」と呼ばれるようになりましたが、現在では3月1日より2週間にわたって行われています。長い歴史の中、一度も絶えることなく引き継がれ、2023(令和5年)には1272回を数えました。

3月12日の深夜には若狭井(わかさい)という井戸から観音様にお供えする「お香水(おこうずい)」を汲み上げる儀式が行われます。この行を勤める練行衆(れんぎょうしゅう)の道明かりとして大松明に火が灯されることから「お水取り」「お松明」とも呼ばれています。

奈良県の建築物・遺産

奈良県の建築物・遺産

奈良県の主な建築物や遺産は次のとおりです。

東大寺

『東大寺』は仏の加護で国を守ることを目的に聖武天皇の発願で建立されました。751年に大仏殿が完成し、翌年には大仏開眼供養が行われています。2度の兵火に遭ったため、現在の建物は江戸時代に再建されたものです。「奈良の大仏様」として親しまれる国宝の盧舎那仏は東西57.012m、南北50.480m、高さ48.742mで世界最大級の木造建造物です。

住所:奈良県奈良市雑司町406-1
公式サイト:https://www.todaiji.or.jp

興福寺

『興福寺』は藤原鎌足の夫人である鏡女王が、重い病気を患った夫の回復を祈願して造営した山階寺(やましなでら)を起源としています。和同3(710)年、平城遷都の際に藤原不比等によって現在地に移され、『興福寺』と名付けられました。

藤原氏の氏寺として寺勢を拡大し、平安時代には春日社の実権を手に入れ、大和国を領するほどになります。鎌倉時代には大和守護職の実権を握り、実質的に大和国一帯を支配していました。

境内には興福寺伽藍の中心になる「中金堂」、古都奈良を象徴する「五重塔」、西国三十三所の第九番札所「南円堂」などが立ち並び、国宝館には有名な阿修羅像や千住観音菩薩立像など国宝級の寺宝・文化財が数多く所蔵されています。

住所:奈良県奈良市登大路町48番地
公式サイト:https://www.kohfukuji.com

法隆寺

『法隆寺』は現存する世界最古の木造建築物で、607(推古15)年に聖徳太子と推古天皇によって創建されたといわれています。1993(平成5)年、わが国最初の世界遺産として登録されました。境内は西院と東院に分かれ、国宝・重要文化財の建築物は55棟です。西院伽藍には国宝の五重塔や金堂が並び、中門と大講堂をつないで回廊が囲んでいます。建造物以外にも仏教美術品が多く所蔵され、国宝だけで39件・150点、重要文化財を含めると約3000点にもなります。

住所:奈良県生駒郡斑鳩町法隆寺山内1の1
公式サイト:http://www.horyuji.or.jp

県民の日

奈良県には県民の日がありません。関西で県民の日が制定されているのは和歌山県のみです。

まとめ

奈良県には見どころが多数ありますが、東寺・春日大社・興福寺の3つの世界遺産は奈良公園内に位置するため、1日で見て回ることも可能です。奈良公園には天然記念物の「奈良のシカ」が生息していますが、エサやりは鹿せんべい以外禁止されているため、訪れた際は適切に関わるようにしましょう。歴史的文化財が数多く存在する奈良県にぜひ足を運んでみてください。

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