2023年7月20日 | お役立ち情報
夏味噌汁の作り方を解説!具材は何を入れるべき?
夏になると暑さで食欲がなくなってしまう方もいらっしゃるのではないでしょうか。気温が上がり汗をかきやすくなる夏の時期、少しさっぱりした夏味噌汁を食べたいと思っている方は多いかもしれません。
しかし、どんな具材を入れるべきなのか分からないし、おいしい作り方などを知らない方も多いと思います。そこで当記事では、夏味噌汁の作り方と、取り入れたい具材についてご紹介いたします。
夏味噌汁にぴったりな具材
まずは、夏味噌汁にぴったりな具材をご紹介していきます。
おいしい旬の野菜を使ってみよう
夏の野菜は、水分やカリウムを豊富に含んでいる野菜が多く、熱中症や夏バテを予防できます。野菜は、旬の時期が一番栄養価が高く、その時期に体に摂り入れるとよい栄養素も多く含まれています。
- トマト
トマトは、カリウムを多く含んだ野菜で、むくみ解消や血圧上昇の抑制にもおすすめです。また、ビタミンCも豊富に含まれており美肌効果もある栄養素です。赤い色素はリコピンという成分で抗酸化作用が期待できます。トマトは加熱したり油で炒めたりすることで吸収率が高くなります。加熱する味噌汁にもぴったりでしょう。
- きゅうり
きゅうりは水分とカリウムを多く含む夏野菜です。また、カロテンやビタミン類も豊富に含まれています。きゅうりは体を冷やす効果が期待されるので、暑い日の体のほてりを抑えたいときにも取り入れるとよいでしょう。利尿作用があるため、むくみ対策にもおすすめです。
- ナス
ナスにはカリウムが多く含まれており、利尿作用によるむくみ対策に効果的と言われています。皮にはアントシアニンという色素が含まれているため、皮ごと味噌汁に使うとよいでしょう。抗酸化作用や眼精疲労の軽減、また、豊富なカリウムで血圧の上昇を抑える効果も期待できます。
- 枝豆
枝豆は、ビタミンB1などのビタミン類により疲労回復や夏バテ防止、カリウムによるむくみ解消や血圧上昇の抑止も期待できます。また、イソフラボンも含まれているため体内で女性ホルモンに似た働きをしてくれて、美肌効果を期待したい方にもおすすめです。
- パプリカ
パプリカはビタミンCを多く含み、レモンやピーマンよりも含有量が多い夏野菜です。カラフルなカラーも特徴の1つで食欲をそそりますが、赤いパプリカにはカプサンチンという色素が含まれており高い抗酸化作用があり、黄色いパプリカにはビタミンCとルテインが豊富でシミやそばかす、肌の老化予防に、オレンジ色のパプリカにはβ-カロテン、ビタミン類によりアンチエイジング効果が期待できます。
- ズッキーニ
ズッキーニは、むくみの解消や血圧を下げる効果が期待できるカリウムが豊富な野菜です。また、ビタミンCやβ-カロテンも含まれているため、美容効果や抗酸化作用を期待したい方におすすめです。
- おくら
おくらはネバネバ成分により、胃の粘膜を保護して消化を助ける働きや整腸作用にも期待できる野菜です。夏バテしやすい時期にもぴったりの野菜と言えるでしょう。ほかにも、カリウム、ビタミン類やβ-カロテン、カルシウム、マグネシウムなどが含まれています。
- とうもろこし
とうもろこしは、カリウムやリンが多く含まれている野菜です。また、ビタミンB1・B2も含まれているのでエネルギー代謝を助けてくれます。疲労回復したいときにもぴったりの夏野菜です。
- キャベツ
キャベツは、ビタミンCやビタミンK、カルシウムを多く含んだ野菜です。ビタミンCは風邪の予防や美容に、カルシウムは骨を丈夫にする効果が期待され、ビタミンKは血液を凝固させる作用や骨の健康を維持することにも関わっている栄養素です。また、キャベツにはビタミンUが含まれていて、胃の粘膜の修復にも期待できます。
- レタス
レタスはカリウムや葉酸が多く含まれた夏野菜です。カリウムは血圧の上昇を抑えることとむくみ解消、葉酸は造血作用が期待できます。生で食べるときはシャキシャキ感を楽しめますが、茹でるとまた違う食感が楽しめます。
- ニラ
ニラの強い香り成分である硫化アリルがビタミンB1の吸収をよくしてくれて、疲労回復におすすめです。また、β-カロテンが豊富でビタミンAに変換されて作用することから、皮膚や粘膜を健康に保つ働きがあります。さらにビタミンEも含まれており、抗酸化作用に優れているのでアンチエイジングを意識している方にもおすすめの食材です。
- みょうが
みょうがの独特の香りはαピネンという成分によるものです。このαピネンは血行をよくし体を温めたり、食欲増進や消化の促進にも期待ができます。冷房による体の冷え対策にもぴったりの野菜です。また、赤紫色のアントシアニンが目の健康維持をサポートし、カリウムが血圧の上昇を抑えてくれるでしょう。
- 大葉
大葉はβ-カロテンが豊富に含まれている野菜で、抗酸化作用や皮膚や粘膜を丈夫にする作用が期待できます。さらには、血圧の上昇を抑えるカリウムや貧血予防の葉酸、骨の健康維持に役立つビタミンKなども豊富です。大葉の特有の香りに食欲もそそられることでしょう。
- にんにく
にんにくの香り成分のアリシンはビタミンB1の吸収を高める作用があり、スタミナアップや疲労回復が期待できます。強いその香りに食欲をそそられる方もいらっしゃるでしょう。夏バテしやすい食欲のなくなる時期にもぴったりの食材です。また、むくみ予防が期待できるカリウムや貧血予防が期待できる葉酸も含まれています。
夏バテ予防!おいしく食べる夏味噌汁の作り方
暑い季節にぴったりな食材を使った、味噌汁のレシピを紹介します。季節の食材を中心にした味噌汁は、食欲が落ちがちな夏でも食べやすいと感じる方も多いでしょう。旬の食材を活かして、暑い季節を乗り切りましょう。
おくら、ナス、みょうがの味噌汁
みょうがのさわやかな香りも相まって夏味噌汁にぴったりの1品です。
- 材料(2人分)
ナス:1本
おくら:3本
みょうが:1個
味噌:大さじ1.5
水:400cc
だし(和風だしの素でも可):適量
- 作り方
- ナス、おくらを乱切りにし、フライパンで焼く。軽く焦げ目がつけばOK
- 鍋に水を入れて沸騰させたら、1の野菜を入れる
- ふたたび沸騰させたら味噌を入れ、お椀に盛り付ける
- 最後に、刻んだみょうがをのせて完成
※味の濃さは自分好みに調整してください
とうもろこしとトマトの味噌汁
トマトの酸味ととうもろこしの甘味が、暑い夏にもよく合います。
- 材料(2人分)
とうもろこし:1本
トマト:1個
水:400㏄
味噌:大さじ1.5
- 作り方
- とうもろこしは皮をむき、実を削り取って用意しておく。トマトをくし切りにしておく
- 鍋に水を入れ、とうもろこし、とうもろこしの芯があれば一緒に中火で10分程度煮る
- 火を止め、芯を取り出し、味噌を加える。
- 最後にトマトを加えて火にかけたら、沸騰直前で火を止めて完成
豚肉とレタスのスタミナ味噌汁
食欲が落ちている時期、豚肉とにんにくの香りで食欲促進。
- 材料(2人分)
豚もも薄切り肉:60 g
レタス:60 g
にんにく:一片分
水:400cc
だし(和風だしの素でも可):適量
味噌:大さじ1.5
- 作り方
- レタスは手で食べやすい大きさにちぎり、豚肉も食べやすいサイズにカット、にんにくはスライスしておく
- 鍋に水とだし、にんにく、豚肉をほぐしながら入れ、火にかける(豚肉のアクが出てきたら取り除く)
- 豚肉に火が通ったらいったん火を止め、レタス、味噌を加える
- 再度中火にし、沸騰直前で火を止め完成
夏の定番、冷たい味噌汁
冷や汁は、暑い夏でもごはんにかけてさらりとどうぞ。
- 材料(2人分)
木綿豆腐:120g
きゅうり:1/2本
みょうが:2個
塩:小さじ1
大葉:2枚
水:400ml
和風だしの素:小さじ2
味噌:大さじ2
白ねりごま:大さじ2
白すりごま:大さじ2
- 作り方
- 水と和風だしの素を火にかけ、だしが溶けたら粗熱をとりボウルなどに移し替えて冷蔵庫で冷やしておく
- 木綿豆腐をキッチンペーパーでくるみ、お皿にのせ、ラップをかけてレンジで500W1分30秒加熱し、水切りしておきます
- 大葉とみょうがを千切りにします
- きゅうりを塩もみし、しんなりしてきたら水洗いしてしっかりと絞ります
- ボウルに白ねりごま、白すりごま、味噌を合わせ混ぜたら、冷蔵庫で冷やしていたおだしを少しずつ加えていきます
- 木綿豆腐を食べやすい大きさに手でちぎりながら入れ、残りの大葉、みょうが、きゅうりも入れたら完成
とうもろこしとキャベツの味噌汁
キャベツのシャキシャキ食感と、とうもろこしの甘さが味噌汁によく合います。
- 材料(2人分)
キャベツ:1枚
たまねぎ:1/4個
とうもろこし:適量
油揚げ:半分
水:400cc
味噌:大さじ1.5
だし(和風だしの素でも可):適量
- 作り方
- とうもろこしを粒で用意し、キャベツはざく切り、たまねぎは薄切り、油揚げは食べやすくカットしておきます
- 鍋に水とだしを適量入れ、火にかけたらキャベツ、たまねぎ、油揚げを投入し野菜に火が通るまで煮ます
- 最後に味噌を入れて完成
まとめ
旬の夏野菜はたくさんあるので、合いそうな野菜を組み合わせてみたり、野菜の期待したい効能を考えたりして味噌汁を作るのもおすすめです。なかなか食欲が湧きづらい時期だからこそ、栄養価の高い旬の夏野菜を取り入れた味噌汁で暑い夏を乗り切ってみてください。