2023年4月1日 | お役立ち情報
レジャーにおすすめなアウトドアフード。選び方やレシピも解説
新型コロナウイルスの感染拡大で外出を控えていた方も多いでしょうが、コロナ前の日常を取り戻しつつある最近は、レジャーを楽しむ人が増えてきました。レジャーは野外での食事が楽しみの一つですが、どのような食べ物にするか悩んでしまう方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、レジャーにおすすめなアウトドアフードの選び方やレシピをご紹介します。また、最近意識する人が増えてきたゼロ・ウェイストレジャーについても解説します。
レジャーに適した食べ物の選び方
屋外での食事は気持ちがいいですが、どのような食べ物に何を持って行くか悩む方もいらっしゃるでしょう。レジャーに適した食べ物の選び方をご紹介します。
肉は適量を準備する
アウトドアフードに欠かせないのが肉です。豪快に肉を焼いて食べるのは、アウトドアの醍醐味といえるでしょう。しかし、肉や魚は傷みやすいので注意が必要です。クーラーボックスに入れていても、頻繁に開け閉めすると温度が上がりやすいため、できるだけ早く火を通すことをおすすめします。
バーベキューには、以下の肉がおすすめです。
- 牛肩ロース
- リブロース
- Tボーンステーキ
- スペアリブ
牛肩ロースは牛肉の味が濃く、赤みと脂身のバランスが良いのが特徴です。リブロースはサーロインと肩ロースの間の部分で、肉質がやわらかくおいしいステーキ肉なので、食べ応えがあります。
骨つき肉のTボーンステーキは、骨がTの形をしていることが名前の由来です。サーロインとヒレの両方が味わえる贅沢なステーキです。スペアリブは骨つきの豚肉で、赤みと脂身が重なった部分です。
前日からタレに漬け込んでおくとしっかり味がつきますが、焦げつきやすいので焼くときに注意しましょう。
肉はメイン料理になりますが、量が多すぎると余ってしまいます。肉や魚など傷みやすい食材は、食べ切れる量にしておきましょう。
バーベキュー用の肉の一般的な目安量は以下の通りです。
- 男性…300g
- 女性…200g
- 中学生200g〜300g
- 小学生100g〜200g
缶詰やレトルト食品を活用する
生鮮食品は余ると傷んで無駄になるため、余っても持ち帰りやすい缶詰やレトルト食品を活用しましょう。缶詰はコンパクトなので、持ち運びに場所を取りません。味がついているので、温めるだけで食べられます。調理にあまり時間をかけたくない方にもおすすめです。
野菜はバーベキューやホイル焼きにおすすめ
アウトドアフードは肉料理が中心になりやすいですが、栄養のバランスや彩りを考えると野菜も欠かせません。バーベキューの具材やホイル焼きなどにおすすめの野菜をご紹介します。
- トウモロコシ…バーベキューで定番のトウモロコシは、ボイルしたものを焼くか、皮ごと焼くと中までしっかり火が通ります。
- パプリカ…カラフルなので、バーベキューの串に刺すと彩り豊かになります。
- じゃがいも…ホイル焼きにおすすめです。じゃがいもやさつまいもは水分が少ないので、まずキッチンペーパーで包んでから新聞で包み、水でぬらしてからアルミホイルで二重に包むと、よりホクホクした仕上がりになります。
- 玉ねぎ…バーベキューやホイル焼きにおすすめです。ホイル焼きにするときは、十字に切り込みを入れましょう。
アウトドアフードのおすすめレシピ
ここからは、アウトドアフードのおすすめレシピをご紹介します。自宅でできるだけ下準備をしておきましょう。
きのこのアヒージョ
オリーブオイルとニンニクの香りが食欲をそそるアヒージョは、食事にもお酒のおつまみにもなるため、人気のアウトドアフードです。具材はとくに決まりがないため、オリーブオイルとニンニクで好きな具材を煮込みましょう。
アヒージョをおいしく作るコツは、弱火で作ることです。火力が強いとニンニクが焦げやすいため、高温にならないようにしておきましょう。ニンニクもみじん切りでは焦げやすいため、厚めのスライスがおすすめです。
今回はきのこを使ったレシピをご紹介します。アヒージョは食材に水分が残ると油が跳ねるうえに味も水っぽくなるため、肉類や魚介類を具材に入れるときは、キッチンペーパーで水気をよく拭き取っておきましょう。
材料
- オリーブオイル…スキレットの半分までの量
- ニンニク…1/2片
- 赤唐辛子…1〜2本
- マッシュルーム・エリンギなどのきのこ…適量
- 黒コショウ…適量
作り方
- きのこは石づきを落として食べやすいサイズに切ります。
- ニンニクをスライスします。
- スキレットにきのこを並べます。
- 3にオリーブオイルとニンニクを入れて火にかけます
- 煮立ってきたら黒コショウをかけて完成です。
ハムチーズエッグホットサンド
直火式ホットサンドメーカーがあれば、アウトドアでも手軽にホットサンドが作れます。チョコやバナナ、マシュマロなどを挟めば、デザート感覚のホットサンドを作ることも可能です。
今回は、ハム・チーズ・卵をサンドしたレシピをご紹介します。
材料(2人分)
- 食パン8枚切り…4枚
- ロースハム…4枚
- とろけるチーズ…2枚
- 卵…2個
- マヨネーズ…適量
- バター…適量
作り方
- 卵を溶きます。お好みでマヨネーズを加えてください。
- クッカーを火にかけ、バターを溶かしたところに溶き卵を流し入れます。
- 固まってきたらかき混ぜて、スクランブルエッグを作ります。
- ホットサンドメーカーの両面にバターを塗ります。
- 片面に食パンを置き、ハム、チーズ、スクランブルエッグ、マヨネーズを乗せて、もう1枚の食パンを重ねます。
- ホットサンドメーカーを閉じて弱火でじっくり焼きます。
- ときどきひっくり返しながら、両面に焼き色がつくまで焼き上げます。
焼き鳥
アウトドアフードは自宅でできるだけ下準備しておくことが鉄則です。キャンプなどは設営にも時間がかかるため、料理は焼くだけの状態にしておくと調理時間を大幅に短縮できます。自宅で野菜や肉をカットして串に刺し、タレも作っておきましょう。
焼き鳥やバーベキューで使う串は、鉄製のものを使うと竹製のようには焦げないため、ボリュームのある食材でもしっかり火を通せます。洗って何回でも繰り返し使えるため、ゴミを削減できるメリットもあります。
材料(2人分)
- 鶏肉(もも肉など)…300g
- 長ネギ…1本
【タレ】
- しょうゆ…大さじ4
- みりん…大さじ4
- 酒…大さじ2
- 砂糖…大さじ2
作り方
【下準備】
- 鶏肉を一口大に切ります。
- 野菜も一口大に切ります。
- 食材を串に刺します。
【タレを作る】
- 鍋にすべての材料(しょうゆ・みりん・酒・砂糖)を入れて弱火にかけます。
- 沸騰したら混ぜながら、とろみがつくまで煮詰めます。
【焼き方】
- 焼く前に塩をふります。
- 網で肉を焼きます。皮がついている場合は皮面から焼きましょう。
- 焼けた肉にタレをつけてもう一度焼き、仕上げに再度タレをつけましょう。
ミートソースドリア
レトルトのミートソースがあれば、スキレットで簡単にミートソースドリアが作れます。ベーコンはあらかじめカットしておきましょう。玉ねぎやマッシュルームなど、お好みで具材を追加してください。
材料(2人分)
- ミートソース…2人分
- ご飯…2合
- ベーコン…適量
- とろけるチーズ…適量
作り方
- スキレットを熱し、ごはんを敷きつめます。
- ごはんの上にミートソースをかけ、ベーコンとチーズを乗せます。
- ふたをして中火で10分加熱し、チーズが溶けたら完成です。
最近増えている「ゼロ・ウェイストレジャー」とは
「ゼロ・ウェイスト」という言葉をご存じでしょうか?廃棄物をできるだけ出さないための取り組みのことで、最近はゼロ・ウェイストレジャーを実践する人が増えています。
ゼロ・ウェイストについては、「ゼロ・ウェイストとは?メリットや始め方、取り組み事例を解説」記事でも詳しく解説しています。
実はキャンプ場ではゴミの問題が深刻化しています。マナーを守らない利用者がゴミを大量に放置したり、分別していないゴミを置いて行ったりすることがあるからです。
アウトドアを快適に楽しむには、ゴミをできるだけ減らすことを真剣に考える必要があります。レジャーでアウトドアフードを楽しむときに、できるだけゴミを作らないようにするには、次のような方法があります。
飲み物はタンブラーや水筒に入れる
レジャーに飲み物は欠かせませんが、ペットボトル飲料は飲み終えたらゴミになります。本数が多ければ、かなりの量になってしまうでしょう。飲み物はタンブラーや水筒に入れて持行くことで、ペットボトルのゴミを削減できます。
食器やカトラリーを持って行く
使い捨てのお皿やフォーク・スプーンは洗い物をなくせて便利ですが、大量にゴミが発生します。レジャーの際も食器やカトラリーを持参すれば、ゴミをできるだけ減らせるでしょう。シェラカップはコップや食器として使えるだけでなく、調理器具としても使えます。スタッキングできるため、持ち歩いてもかさばりません。箸も割り箸ではなくマイ箸を持ち歩くとゴミを削減できます。
食材を買いすぎない
キャンプ場に着く前に食材を買い込みすぎると、余ってしまうことがあります。到着してからでは食材を買い出しに行けないという思いから、立ち寄った店で買いすぎてしまうケースもあり、食材の無駄につながってしまいます。衝動買いや買いすぎを防ぐには、あらかじめ献立を考えておき、必要以上に買わないようにすることが大切です。
自宅で下ごしらえを済ませる
料理の下ごしらえをすると、野菜の皮などのゴミが発生します。自宅で下ごしらえを済ませておくことで、現地でのゴミの発生をできるだけ減らせます。調理時間の短縮にもつながるので、できるだけ自宅で下ごしらえを済ませておきましょう。
まとめ
レジャーでのアウトドアフードに欠かせない食材といえば、まず肉が挙げられます。
屋外での肉料理は、食卓で食べるときとは違ったおいしさがあるものです。しかし肉は傷みやすいため、食べ切れる量を用意することが大切です。食材が足りなくならないか心配なときは、傷む心配がない缶詰やレトルト食品などを活用しましょう。
キャンプ場などではゴミの問題が深刻化していますが、できるだけゴミを発生させないようにすることが大切です。誰もが自然の中で快適なレジャーを楽しめるよう、ゴミの削減に努めましょう。