花粉の種類と飛散時期を徹底解説!

花粉症の種類と飛散時期を徹底解説!

4月に入り、いちだんと花粉が気になる季節となってきました。みなさんのまわりにも、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみなど辛い症状にお困りの人は多いのではないでしょうか。

しかし、そうした人たちの中にも“自分がどの種類の花粉に反応しているか”ということについては、知らない人もいるのではないでしょうか。

国内では花粉症の原因となる植物は50種類以上にものぼると言われ、種類が異なるものが年間を通して飛散しています。しかも、花粉はそれぞれ特徴や飛散時期、飛散エリアが異なるため、まずはお住いの地域に舞っている花粉の種類やその特徴、花粉の飛散量などをしっかりと把握しておくことが大切です。そこで今回は、花粉の種類と飛散時期についてご紹介いたします。

国内に飛散する代表的な花粉を一挙紹介!

北海道から九州まで、沖縄を除く日本全国でさまざまな花粉が飛散しています。花粉は種類によって異なる症状をもたらすほか、エリアによって飛散する種類によって時期が異なります。

スギ花粉

スギ

<特徴>

花粉症の代表的な存在といえるのがスギ花粉です。スギは風によって花粉を飛ばす植物であり、「風媒花」とも呼ばれています。スギ花粉は風によって飛散する距離も長いため、飛散時期には北海道や沖縄を除き、ほぼ全国的に飛散量が多いです。

スギ花粉の大きさは約30μm〜40μmといわれており、これは大気汚染の原因となるPM2.5の約12倍の大きさとなります。スギ花粉は飛散量が多い時期と少ない時期がありますが、農林水産省の外局となる林野庁によるとスギ花粉は花粉が形成される前年の夏の気象条件と密接な関係にあるといいます。具体的には日射量が多く、降水量が少ないと翌年の花粉生産量が多くなります。

<症状>

症状も花粉症の定番である「くしゃみ」「鼻水」「鼻づまり」「目のかゆみ」「咳」「肌のかゆみ」などが現れます。

<飛散時期・飛散量>

地域 スギ花粉の飛散時期 飛散量
北海道 3月~5月 少ない
東北 2月~6月・8月~12月 多い (3月~4月がピーク)
関東 1月~7月・9月~12月 多い (2月~4月がピーク)
東海 1月~5月・10月~12月 多い (2月~3月がピーク)
関西 1月~5月・10月~12月 多い (2月~3月がピーク)
九州 1月~7月・9月~12月 多い (2月~3月がピーク)

ヒノキ花粉

ヒノキ

<特徴>

スギ花粉と同時期かそれよりも少し遅れて飛び始めるのがヒノキ花粉です。そのため、スギ花粉の症状が和らいだと思ったら、すぐにヒノキ花粉で悩まされる方も多いのが特徴です。

ヒノキ花粉も飛散距離が長く、広範囲に及ぶため注意が必要です。特にスギ花粉と合わせてヒノキ花粉を持つ方は症状が重くなることもあるため、飛散量が多い季節は十分な予防が必要となります。

<症状>

スギ花粉症と同様、「くしゃみ」「鼻水」「鼻づまり」「目のかゆみ」「咳」「肌のかゆみ」などが現れます。

<飛散時期・飛散量>

地域 ヒノキ花粉の飛散時期 飛散量
北海道 4月~6月 少ない
東北 3月~5月 多い (4月がピーク)
関東 1月~7月 多い (3月~4月がピーク)
東海 3月~5月 多い (4月がピーク)
関西 1月~5月 多い (4月がピーク)
九州 3月~5月 多い (3月~4月がピーク)

ハンノキ花粉

<特徴>

全国的に1~6月頃まで飛散するのがカバノキ科のハンノキ花粉です。ハンノキは花粉が少ない北海道でも飛散し、時期としてはスギ花粉とかぶるため春先に花粉症に悩まされる人はスギ花粉と勘違いすることが多いです。

しかし、前述のように北海道ではスギ花粉はほとんど飛散しないため、この地域で花粉症を発症する人はハンノキが原因となります。

<症状>

スギ花粉症と同様、「くしゃみ」「鼻水」「鼻づまり」「目のかゆみ」など。また、症状が悪化すると鼻づまりによる「頭痛」や「倦怠感も」も覚えるようになります。ハンノキで特に注意しておきたいのは口腔アレルギー症候群(OAS)を併発する可能性があることです。これは口の中や唇にしびれやかゆみの症状が現れることで、中にはアナフィラキシーショックを起こす人もいます。

<飛散時期・飛散量>

地域 ハンノキ花粉の飛散時期 飛散量
北海道 3月~5月 少ない
東北 1月~6月 少ない
関東 1月~6月 やや多い (3月~4月がピーク)
東海 1月~4月 少ない
関西 1月~6月 少ない (3月がピーク)
九州 1月~5月 少ない

イネ科花粉

<特徴>

スギ花粉やヒノキ花粉のピークが過ぎたのに花粉症に悩まされている場合、イネ科による花粉が原因かもしれません。イネ科花粉症の原因となる主な植物はカモガヤ、ネズミホソムギ、オニウシノケグサ、ハルガヤと考えられ、いずれも繁殖力が強いのが特徴です。イネ科による花粉のピークは主に2回あり、1度目は春から初夏にかけての5~6月、2度目は夏から秋にかけての8~9月で、イネの田植えや稲刈りが関係しているとされています。

<症状>

基本的にはスギ花粉症と同様、「くしゃみ」「鼻水」「鼻づまり」「目のかゆみ」など。また、イネ科のアレルギーをお持ちの人は喘息などの呼吸困難、蕁麻疹といったアナフィラキシーを引き起こすこともあります。

<飛散時期・飛散量>

地域 イネ科花粉の飛散時期 飛散量
北海道 5月~9月 少ない (6月がピーク)
東北 3月~10月 やや多い (5月~6月は飛散量増加)
関東 2月~12月 多い (5月~6月がピーク)
東海 3月~10月 少ない
関西 1月~11月 やや多い (4月~5月・8月~10月がピーク)
九州 2月~12月 やや多い (4月~6月・8月~10月がピーク)

シラカンバ花粉

シラカンバ

<特徴>

シラカンバは北海道、東北のみで飛散する花粉です。前述のハンノキと同じカバノキ科の落葉樹であり、主に4月〜6月にかけて花粉症に悩まされる方が増えます。ハンノキとシラカンバの2種は抗原である花粉が似ているため、シラカンバ花粉症を発症する方は同時にハンノキ花粉によるアレルギー症状を引き起こすこともあります。

<症状>

スギ花粉症と同様、「くしゃみ」「鼻水」「鼻づまり」「目のかゆみ」など。また、症状が悪化すると鼻づまりによる「頭痛」や「倦怠感も」も覚えるようになります。口腔アレルギー症候群(OAS)の併発にも要注意です。

<飛散時期・飛散量>

地域 シラカンバ花粉の飛散時期 飛散量
北海道 4月~6月 やや多い (5月がピーク)
東北 4月~6月 少ない (5月にやや飛散量増加)
関東 なし なし
東海 なし なし
関西 なし なし
九州 なし なし

ブタクサ花粉

ブタクサ

<特徴>

ブタクサはキク科に属する植物であり、8月〜10月に花粉の飛散量がピークを迎えます。イネ科の花粉と同様の「草本花粉」です。草本花粉は低い位置で生息しているため、風によって花粉が遠くまで飛散されることはありません。そのため、基本的には植物に近づかなければ予防は可能です。

ちなみにブタクサはアメリカの外来種であり、過去にも北米軍が持ち込んだことから「マッカーサーの置き土産」ともいわれています。日本ではスギやヒノキ花粉で悩まされる方の割合が多いですが、輸入元の米国では全人口の5%〜15%がブタクサ花粉症という統計も発表されています。

ブタクサ花粉はスギ花粉と比較すると粒子が細かく、気管支などに入りやすいため注意が必要です。アレルギー性鼻炎をお持ちの方は春のスギやヒノキだけではなく、秋のブタクサ対策もしっかりと行っておいたほうがよいでしょう。

<症状>

「くしゃみ」「鼻水」「鼻づまり」など。「目・鼻・喉のかゆみ」を伴うケースもあります。

<飛散時期・飛散量>

地域 ブタクサ花粉の飛散時期 飛散量
北海道 なし なし
東北 8月~10月 やや多い (9月は飛散量増加)
関東 7月~12月 多い (8月~10月がピーク)
東海 9月 少ない
関西 8月~10月 やや多い (9月がピーク)
九州 9月~10月 やや多い (9月がピーク)

ヨモギ

ヨモギ

<特徴>

ヨモギもブタクサと同じキク科に属する植物です。ブタクサが一年草であるのに対し、ヨモギは多年草となり日本全国に自生しています。ヨモギはヨモギならではの独特の香りがあり、古くから草餅に使用されてきた非常に身近な植物でもあります。

ちなみにお灸のもぐさもこのヨモギから作られています。ヨモギは非常に繁殖力が強くブタクサと同様に8月〜10月に花粉のピークを迎えます。また北海道ではブタクサ花粉の心配をする必要はありませんが、ヨモギ花粉は飛散しているため、全国的に注意が必要な植物となります。

<症状>

「くしゃみ」「鼻水」「鼻づまり」など。「目・鼻・喉のかゆみ」を伴うケースもあります。

<飛散時期・飛散量>

地域 ヨモギ花粉の飛散時期 飛散量
北海道 8月~9月 少ない
東北 8月~10月 やや多い (9月がピーク)
関東 7月~12月 やや多い (8月~9月がピーク)
東海 8月~10月 少ない
関西 8月~11月 やや多い (8月~9月がピーク)
九州 8月~11月 やや多い (9月がピーク)

カナムグラ

<特徴>

ブタクサ、ヨモギと同に秋の花粉症の原因となるカナムグラ。カナムグラは万葉集でも詠まれているほど古くから生息している植物です。カナムグラの和名は「鉄葎」です。カナムグラはつる状の茎に鋭いトゲがあり、これを「鉄」と表します。

秋の花粉症の原因となるのは雄株から飛散する花粉です。カナムグラもブタクサ、ヨモギと同様に飛散距離は短いため、飛散量は少ない傾向にあります。しかし、道端など日常生活圏でも生息する植物のため、散歩やジョギング中に花粉を吸い込み花粉症を発症するケースもあるので注意が必要です。

<症状>

「くしゃみ」「鼻水」「鼻づまり」など。「目・鼻・喉のかゆみ」を伴うケースもあります。

<飛散時期・飛散量>

地域 カナムグラ花粉の飛散時期 飛散量
北海道 なし なし
東北 8月~10月 やや多い (9月がピーク)
関東 8月~11月 多い (9月~10月がピーク)
東海 9月~11月 少ない
関西 8月~11月 少ない (9月~10月にやや飛散量増加)
九州 8月~11月 少ない (9月にやや飛散量増加)

飛散する「地域」で花粉の種類や時期を把握しましょう!

飛散する「地域」で花粉の種類や時期を把握しましょう!

花粉は地域や時期によって飛散状況が異なります。ご自分が該当する花粉はどれか、地域で絞り込んで種類や飛散時期などをしっかりと把握しておきましょう。

北海道

  • 3月~5月 / スギ花粉(飛散量は少ない)、ハンノキ花粉(飛散量は少ない)
  • 4月~6月 / ヒノキ花粉(飛散量は少ない)、シラカンバ花粉(飛散量はやや多く、5月がピーク)
  • 5月~9月 / イネ科花粉(飛散量は少なく、6月がピーク)
  • 8月~9月 / ヨモギ花粉(飛散量は少ない)

東北

  • 1月~6月 / ハンノキ花粉(飛散量は少ない)
  • 2月~6月 / スギ花粉(飛散量は多く、3月~4月がピーク)
  • 3月~5月 / ヒノキ花粉(飛散量は多く、4月がピーク)
  • 3月~10月 / イネ科花粉(飛散量はやや多く、5~6月は飛散量増加)
  • 4月~6月 / シラカンバ花粉(飛散量は少なく、5月にやや飛散量増加)
  • 8月~10月 / ブタクサ花粉(飛散量はやや多く、9月は飛散量増加)、ヨモギ花粉(飛散量はやや多く、9月がピーク)、カナムグラ(飛散量はやや多く、9月がピーク)
  • 8月~12月 / スギ花粉(飛散量は多い)

関東

  • 1月~6月 / ハンノキ花粉(飛散量はやや多く、3月~4月がピーク)
  • 1月~7月 / スギ花粉(飛散量は多く、2月~4月がピーク)、ヒノキ花粉(飛散量は多く、3月~4月がピーク)、
  • 2月~12月 / イネ科花粉(飛散量はやや多く、5月~6月がピーク)
  • 7月~12月 / ブタクサ花粉(飛散量は多く、8月~10月がピーク)、ヨモギ花粉(飛散量はやや多く、8月~9月がピーク)
  • 8月~11月 / カナムグラ花粉(飛散量はやや多く、9月~10月がピーク)
  • 9月~12月 / スギ花粉(飛散量は多く、2月~4月がピーク)

東海

  • 1月~4月 / ハンノキ花粉(飛散量は少ない)
  • 1月~5月 / スギ花粉(飛散量は多く、2月~3月がピーク)
  • 3月~5月 / ヒノキ花粉(飛散量は多く、4月がピーク)
  • 3月~10月 / イン科花粉(飛散量は少ない)
  • 8月~10月 / ヨモギ花粉(飛散量は少ない)
  • 9月 / ブタクサ花粉(飛散量は少ない)
  • 9月~11月 / カナムグラ花粉(飛散量は少ない)
  • 10月~12月 / スギ花粉(飛散量は多い)

関西

  • 1月~5月 / スギ花粉(飛散量は多く、2月~3月がピーク)、ヒノキ花粉(飛散量は多く、4月がピーク)
  • 1月~6月 / ハンノキ花粉(飛散量は少なく、3月がピーク)
  • 1月~11月 / イネ科花粉(飛散量はやや多く、4月~5月、8月~10月がピーク)
  • 8月~10月 / ブタクサ花粉(飛散量はやや多く、9月がピーク)、ヨモギ花粉(飛散量はやや多く、9月がピーク)
  • 8月~11月 / カナムグラ花粉(飛散量は少なく、9月~10月にやや飛散量増加)
  • 10月~12月 / スギ花粉(飛散量は多く、2~3月がピーク)

九州

  • 1月~5月 / ハンノキ花粉(飛散量は少ない)
  • 1月~7月 / スギ花粉(飛散量は多く、2月~3月がピーク)
  • 2月~12月 /イネ科花粉(飛散量はやや多く、4月~5月、8月~10月がピーク)
  • 3月~5月 / ヒキ花粉(飛散量は多く、3月~4月がピーク)
  • 8月~11月 / ヨモギ花粉(飛散量はやや多く、9月がピーク)、カナムグラ花粉(飛散量は少なく、9月にやや飛散量増加)
  • 9月~12月 / スギ花粉(飛散量は多い)

飛散する花粉や時期を知ることが花粉対策の第一歩!

基本的な花粉症対策は年間を通して行う必要がある!

今回は主な花粉の種類を飛散する地域や時期ごとに紹介しました。花粉対策を講じる上では、まずご自分が住んでいる地域ではどんな種類の花粉が飛散しているかがポイントとなります。こうした情報を事前に知っておくことが花粉対策の第一歩となります。お出かけの際は、お住いの地域に飛散する花粉に十分ご注意ください。

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