2022年8月8日 | お役立ち情報
網戸の張り替えは一人で簡単にできる?網戸の穴の塞ぎ方や補修方法を解説
網戸は虫の侵入を防いで換気できるので大変便利ですが、破れたり穴が空いたりすることがあります。破損箇所からは虫が侵入するおそれもあるため、補修や張り替えが必要です。網戸修理は業者に依頼する方法もありますが、自分でできれば節約にもなることでしょう。
今回は、網戸修理に必要な道具や補修方法などをご紹介いたします。網戸の補修は意外に簡単なので、自分で修理してみてはいかがでしょうか。
網戸が破損する原因
網戸に穴が空いたり大きく破れたりした経験は、誰にでもあるのではないでしょうか。網戸が破損する原因には、次のようなことがあります。
紫外線などによる経年劣化
網戸は窓の外側についているため、常に紫外線や風雨にさらされ、経年劣化していきます。とくに南側や西側の網戸は強い日差しを浴びるため、劣化の早い傾向にあります。網戸が傷んでしまうのは、ある意味仕方のないことだといえるでしょう。
虫が噛みちぎる
バッタや蜂などの強い顎をもつ虫が、網戸を噛みちぎることもあります。虫の多い地域にお住まいの方は、虫によって網戸に穴を空けられてしまうことがあるかもしれません。
ペットによる衝撃
ペットの猫がよじのぼることで網目が広がったり、ひっかいて穴が空いたりすることもあります。網戸をペットに破られることが多い場合、修理してもまたすぐに破損するケースも考えられます。網の素材を変えることを検討した方がよいかもしれません。
たとえばペットを飼っている家庭向けの丈夫な網戸用ネットや、ステンレス製の網戸にすることで、ペットによる破損を防げるでしょう。
網戸の寿命はどのくらい?
網戸の寿命は5〜10年といわれています。とくに大きな衝撃を与えなくても、経年劣化によって破損しやすくなるのです。耐用年数を過ぎると、せっかく補修してもまたすぐに別の部分が破れるかもしれません。5〜10年以上使用している網戸が破損したときは、張り替えを検討した方がよいでしょう。
張り替えを業者に頼んだときの料金の相場は、3,000〜4,000円程度です。5〜10年で寿命を迎えるのですから、自分で張り替えできれば節約にもなるでしょう。小さな穴であれば、DIYが得意というわけではなくても簡単に補修できるようです。
網戸の穴を補修する方法
網戸の穴を放置していると、虫が入ってくることもあります。専用の補修用品が市販されているので、補修範囲に合わせて準備しましょう。
小さな穴の場合
比較的小さな穴は、「網戸補修シート」を使って補修しましょう。シートは10cm×10cm程度の網で、網戸に直接貼れるシールタイプになっています。網戸と同じように本物の網が使われているため、補修しても目立ちません。穴の空いた部分に貼るだけなので、慣れていない方でも簡単に補修できることでしょう。
シートを使った補修方法をご紹介いたします。
- 補修シートを貼る部分の汚れを拭き取ります。
- 破れた部分の網をハサミで切って整えます。
- 穴の大きさに合わせて補修シートをカットします。
- 破れた部分にシートを貼り付けます。
大きな穴の場合
比較的大きな穴の場合、補修シートのサイズでは足りないかもしれません。その場合は、ロールタイプの「網戸補修テープ」がおすすめです。補修テープなら穴や破れた部分に合わせて自分でカットできるため、比較的大きな箇所の補修も対応可能です。網戸補修テープは次のように使います。
- 補修シートを貼る部分の汚れを拭き取ります。
- 破れた部分の網をハサミで切って整えます。
- 穴や破れた部分の大きさに合わせて補修テープをカットします。
- 破れた部分にシートを貼り付けます。
網戸の張り替えに必要な道具
破れ方が大きな場合や耐用年数を過ぎている場合は、網を張り替えた方がよいでしょう。まずは網戸の張り替えに必要な道具をご紹介いたします。
網戸張り替えネット
張り替え用の網を用意しましょう。網戸のサイズは、ヨコとタテを測ります。タテの長さは、網戸用レールの上先端から下先端まで測って調べましょう。ネットは大きめにカットして取り付けてから、仕上げに余分な部分をカットします。このため、実際の網戸のサイズより大きなものを用意してください。
網の色にはグレーと黒があります。一般的なのはグレーですが、黒は見通しがよく、室内から屋外が見通しやすいという特長があります。また、メッシュの細かさにも注意して選びましょう。メッシュの数値が大きいほど、細かい網目になっています。虫の多い地域は、網目が細かいものを選ぶと侵入を防ぎやすいでしょう。
網戸ネット張り替え用クリップ
ベランダの網戸はタテ180cmくらいありますので、一人で張り替えるときは網を仮止めできる「網戸ネット張り替え用クリップ」があると便利です。必ずしも必要なわけではありませんが、網戸専用のクリップは作業しやすいように片面が平たい設計になっています。また、サッシが傷つかないようにクリップの先にゴムがついているものが多い点も、普通のクリップとの違いです。網戸の張り替えに慣れたらなくてもできるようですが、慣れないうちは使った方が作業しやすいでしょう。
網押さえゴム
網戸のネットは、網押さえゴムをサッシの溝にはめ込むことで固定されています。そのため網押さえゴムは張り替えの必需品なのですが、購入するときは太さを間違えないようにしましょう。現在使用しているサイズを確認して、同じものかひと回り大きなサイズを選びましょう。ひと回り大きなサイズがよい理由は、ゴムが古くなって縮んでいる可能性もあるからです。
網押さえローラー
網押さえゴムを、サッシの溝にはめ込むときに使用します。指で押してはめ込むことも可能ですが、専用器具を使った方が楽に作業できます。ゴムを少し引っ張りながら網押さえローラーで押し込むと、はめ込みがスムーズにできるでしょう。
マイナスドライバー
古い網押さえゴムを外すときは、マイナスドライバーを使うと便利です。家庭にあるドライバーを用意しておきましょう。
網戸専用カッター
余分なネットをカットするための専用カッターです。なければ普通のカッターナイフで代用できます。
網戸の張り替え手順
ここからは、網戸を張り替える手順をご説明いたします。一人での作業も可能ですから、次の手順で張り替えてください。
【手順①】古い網を外す
網は、網押さえゴムでサッシに固定されています。網戸を窓枠から外したら、まずは古い網押さえゴムの切れ目を探し、浮かせて引っ張ります。このときマイナスドライバーを使うと、楽にゴムを取り外せるでしょう。網押さえゴムを取れば、古い網は簡単に外せます。
【手順②】新しい網をカットする
新しい網をサッシの上に広げてクリップで固定します。最後に調整しますので、外枠に合わせて大きめにカットしましょう。カットしたら四辺を網戸クリップで固定してください。
【手順③】網押さえゴムをローラーで押し込む
サッシの枠に沿って網押さえゴムをローラーで押し込み、網を固定します。網がたわむことがありますので、軽く引っ張りながら押し込みましょう。
【手順④】調整する
網がしっかり張れているか確認のうえ、調整しましょう。たるみなどがある場合は、押さえゴムをはめ直して調整できます。余分な網をカットした後ではやり直しできないため、仕上げのカット前に確認して調整しておきましょう。
【手順⑤】余分な部分をカットする
枠を1周した網押さえゴムは、カットして押し込みます。余分な網は網戸専用カッターでカットしましょう。
網戸のデコボコの直し方
網戸の表面がデコボコになって、見た目が悪くなることもあります。このような場合は張り替えなくても簡単に直せます。網戸から30cmほど離してドライヤーの温風を当てると、デコボコがなくなってきれいになるので試してみてください。
網戸の素材であるナイロンは、熱を加えることで伸びますが、冷めると収縮するためデコボコがなくなるのです。ただし、熱くなりすぎると網が溶けたりダメージを受けたりするため、長時間温風を当て続けないように注意しましょう。
虫対策をしておこう
網戸があれば換気中も虫の侵入を防げますが、それで万全とはいえません。洗濯物を干すときや取り込むときなどは窓を開けるため、虫が室内に入ってくるおそれもあります。網戸にも虫よけ製品を使用して、室内への侵入を防ぎましょう。
フマキラー「虫よけバリアブラック3Xパワー アミ戸用260日」は、網戸に貼って使用するタイプの虫よけです。大型の面ファスナーなので、網戸にしっかりと固定できます。黒色ボディと黒色ネットが太陽光を吸収し、温度が上昇すると有効成分の蒸散量が増加(最大3倍)します。また、独自の「ウインドキャッチ構造」で横方向の風を取り込み、薬剤を効率よく蒸散させることが可能です。
暖かくなってくると虫が増えて、室内への侵入に悩まされる方も多いことでしょう。最後まで効き目が落ちない「虫よけバリアブラック3Xパワー アミ戸用260日」を使って、網戸の虫対策をしてください。
まとめ
網戸の補修や張り替えはハードルが高そうに思えるかもしれませんが、作業自体はそれほど難しくありません。とくに穴の補修はシールタイプの補修シートを貼るだけなので、初心者でも簡単にできます。張り替える場合も、余分な網をカットする前ならやり直しできるので安心です。
網戸には寿命がありますので、定期的に張り替えの時期がやってきます。自分で張り替えられるようになれば、破損したときもすぐに修理できて安心です。網戸の張り替えが必要な方は、ご紹介した道具や手順を参考に挑戦してみてはいかがでしょうか。