【スケボー初心者向け】乗り方や注意点・大会ルールを解説。シューズの選び方は?

【スケボー初心者向け】乗り方や注意点・大会ルールを解説。シューズの選び方は?

最近、スケボー人気が高まっており、挑戦してみたいと思っている方も多いようです。しかし実際に乗ってみると思いのほか難しく、早々リタイアしてしまわないためには基本を学ぶことが大切といえるでしょう。

そこで今回は、スケボー初心者が知っておきたい基本的な乗り方や、シューズの選び方をご紹介いたします。

初心者がスケボーに乗る前に知っておきたい3つのポイント

初心者がスケボーに乗る前に知っておきたい3つのポイント

これからスケボーをはじめようとしている方に知っておいてほしい3つのポイントをご紹介いたします。初心者の方にもっとも心得てほしいのは「怪我」についてです。

スケボーにケガはつきもの

「スケボーは何度も怪我をする」という話を聞いたことがあると思います。プロのスケーターですら大怪我をするほどですから、「スケボー初心者に多少の怪我はつきもの」くらいに考えておきましょう。そうすれば、「こんなはずではなかった」と挫折せずに済むかもしれません。

初心者の怪我にはいくつかの原因があり、その多くはスケボーに乗る正しい姿勢・スピード調整・止まり方などの『基本ができていないこと』です。上手にコントロールできずにスピードが出すぎると、勢いよく頭から転倒したり骨折したりなど、大きな怪我につながります。上手にコントロールできるようになるとある程度の怪我は防げるようになりますから、初心者の方はスケボーの基本を一から練習して、大きな怪我を防ぎましょう。

基本を身につけてからトリックに挑戦する

テレビや動画などで、プロのスケーターがジャンプしたり板を回したりなどの技を披露しているのを見ると、自分もやってみたい、挑戦したいと思うかもしれません。しかし初心者のうちは、トリックや技の練習は大怪我の原因になります。スケボーの基本的な乗り方をマスターし、きちんと身につけてからトリックに挑戦するのがおすすめです。

たとえば、刀の使い方が分からないまま戦に出陣するとします。敵に攻められたときどのように太刀打ちすればよいのか分からないように、バランスを崩したときどのように対処すればよいのか分からないのは、大変危険で無謀なことといえるでしょう。

トリックやテクニック技に挑戦するのはスケボーの基本をマスターしてから、と心得ましょう。

自分の「スタンス」を知っておこう

スケボーは片足を前に出した姿勢が基本姿勢で、これを「スタンス」といいます。スケボーに乗る前に、右と左のどちらを前にした方が乗りやすいかを確かめましょう。

スタンスは機械などを使わなくても、簡単に確かめることができます。

  • 全身の力を抜き、後ろから背中を軽く押してもらう

このとき、倒れるのを防ごうと踏み出した足が効き足です。スケボーは効き足をテール側(後ろ側)に乗せて操作します。一般的には効き手と聞き足は同じ側であることが多いのですが、逆の場合もあるので確かめておきましょう。

また、効き足によってスタンスの呼び方が異なります。

  • レギュラー 左足(ノーズ側:前足)・右足(テール側:後足)
  • グーフィー 左足(テール側:後足)・右足(ノーズ側:前足)

【参考】Science千葉科学館「あなたは右利き? 左利き? その1 ~利き足編~」

初心者はスケボーの基礎をマスターしよう

初心者はスケボーの基礎をマスターしよう

ここでは、スケボーの基本的な乗り方・進み方・止まり方について解説いたします。基本をマスターして、トリックやテクニック技にステップアップしていきましょう。

スケボーの基本的な乗り方

後ろ足を地面につけたまま、前足をデッキ(板のこと)の前方にあるビスの上に乗せます。このとき、つま先は進行方向よりやや内また気味です。

次に、後ろ足をデッキの後方にあるビスの上に乗せましょう。このとき、後ろ足を地面から離した際前方に重心が移ってしまい、転倒するおそれがあります。前足に重心を保ちつつ、後ろ足をデッキに乗せましょう。後ろ足の向きはデッキに対して垂直です。

後ろ足をデッキに乗せると重心が中央に移動するので、安定してデッキの上に乗り続けられます。これが、スケボーの基本的な乗り方です。デッキの上に両足を乗せている状態を維持し、体で感覚をつかみましょう。

スケボーの進み方

基本的な乗り方と同様、前足をデッキ前方のビスの上に乗せ、後ろ足は地面に着地している状態からスタートします。重心を前足にかけ、後ろ足で押し出してみましょう。このとき、真後ろに押し出すことを意識するのがポイントです。

押し出す力加減でスピードを調整できるので、最初のうちは軽く押し出してゆっくり進みます。進むのが怖くて重心が後ろになったり、逆に前方に傾きすぎたりするのは転倒の原因になるため、重心は前足に意識します。これは、「プッシュ」というトリックの基本的な動作です。基礎練習からしっかり取り組んでおくと、トリックの練習をするときも比較的簡単に技を磨けるようになるため、初心者のファーストポイントです。

後ろ足で押し出し、ウィール(車輪)が回って前進したら、デッキ後方のビスの上に後ろ足を乗せます。重心が中央に移るのでデッキの上で安定し、走行が可能になります。

スケボーの止まり方

進んでいるスケボーを止めるには、重心を中央に保ちつつ後ろ足を地面に下ろし、ブレーキをかけます。前方の足は進行方向に向けた状態の方が、バランスを取りやすく安定します。ブレーキをかけてしっかり減速したら重心を後ろ足へ移し、前足をデッキから降ろしましょう。

この止まり方が、初心者でも安全におこなうことのできる方法です。スケボーを安全に止められるということは、出過ぎたスピードを抑えたり、人や物との衝突を避けたりして、危険を回避できるということです。何度もやっているうちに体に染みこんでいきますが、スケボーに乗るうえでもっとも大切な技術なので、最初に練習することをおすすめします。

【トリック】ターン

ターンは基本的なトリックです。プッシュして進みながら左右にターンしてみましょう。足首を柔軟に使い、前後左右のきっかけを作ります。頭と腰はデッキに対して垂直を保ち、腰を使って進行方向を調整しましょう。

なかなか思うように進めない場合は、目線を行きたい方向へ移してみましょう。それでもうまくいかないときは、肩を使います。レギュラースタンスの場合、左へ進みたいときは左肩を開き、右へ進みたいときは左肩を閉じます。そうすることで自然に腰も同じ動きをするので、上手に向きを変えられるようになるでしょう。

大会を見るならこれだけは理解しておこう!スケボールール

大会を見るならこれだけは理解しておこう!スケボールール

最近のスケボー人気により、テレビやネットなどで大会の様子が放送され、それを見る機会も増えてきました。大会を楽しむうえで知らなければならないのがルールです。ここでは、スケボー大会の基本的なルールを解説いたします。トリックや技を見て楽しむのはもちろんですが、ルールや得点について知っておくだけで、技の得点など違った視点からもスケボーを楽しめます。

スケボーの種目は「パーク」「ストリート」の2つ

競技種目は大きく分けると「パーク」と「ストリート」の2です。

パーク

いくつかの異なるお椀やお皿を組み合わせたような、椀状の大型コースで行われるパーク競技。湾曲状のコースが特徴で、コース内を自由にライディングして技を競います。

勢いをつけて窪地から空中へと飛び上がり、エアやトリックの技を繰り出すダイナミックな演技が見どころです。壁の上部はほぼ90度と、傾斜はかなり急。それゆえにトリックやエアは美しく、見るものを魅了する競技です。

ストリート

パークとは異なり、平面上のコースに手すり・縁石など街中にあるセッション(構造物)を再現し、技を競う種目です。

縁石や手すりなどをデッキで滑ったり、デッキとウィールをつないでいる金属部分で滑ったり、どの部分を使って滑っているのかも注目ポイント。何より初心者の目標でもある、手を使わずにボードとジャンプするトリック「オーリー」を、いとも簡単に披露しているのも見ものです。

パークのルール

持ち時間45秒間×3本のランをおこない、もっとも高い点数で順位が決まります。45秒の間はどのコースを滑ってもよく、何度でも技を出すことができます。得点は100点満点。5人のジャッジのうち最高・最低得点を除く、残り3人の平均得点が点数となります。

ストリートのルール

「RUN方式」と「BEST TRICK方式」で争われるストリート競技。RUN方式は45秒間で、コースを自由にランディングして技を競います。本数は一人2本です。一方、BEST TRICK方式は自分が得意とするセッションを1つ選択し、技を1種類披露して争われます。BEST TRICK方式は5滑ることができ、RUN方式と合わせて全7。得点は各10点満点で、7本中の高い得点4つの合計点が持ち点となります。

スケボーシューズの選び方

スケボーシューズの選び方

スケボーをはじめるためには、道具をそろえなければなりません。なかでもシューズは直接身に着けるものなので、怪我につながらないよう、選び方には注意が必要です。

それでは、どのような靴を履けばよいのでしょう。スケボーシューズを選ぶポイントを解説いたします。

スケボーに合った「素材」

スケボーの靴に適した素材は次の2つです。

  • スエード
  • ヌバッグ

スエードとは子ヤギ・子牛の皮を使い、裏側を起毛させた皮素材のこと。一方、ヌバッグとは子ヤギ・子牛の表側を起毛させた皮素材のことで、いずれもやわらかいのが特徴のひとつです。履き心地もよく、デッキの表面に貼るデッキテープとの相性も抜群。また、耐久性もあるため、靴が擦れやすいスケボーに適している素材なのです。

足首を動かしやすい「ローカット」

スケボーは足首の柔軟性がポイントです。そのため、ローカットの靴を選ぶようにしましょう。ハイカットはくるぶしまで覆われてしまうため、足首が柔軟に動きません。トリックするときに足首が窮屈になり、技を失敗してしまうのもよくあることです。ときには捻挫してしまうおそれもあります。

ハイカットの靴を履きスケボーに乗っている方を見かけることもありますが、上級者向けの靴と考えましょう。

底が「平ら」で「グリップ」のある靴

ヒール・サンダル・厚底は、いうまでもなくスケボーに適していない靴です。しかし、スケボー専用として販売されていないものでも、「平ら」で「グリップ」のある靴はスケボーシューズとして着用可能です。

  • つま先からかかとまで凹凸が少なく平ら
  • デッキの上で滑りにくくグリップが効く

この2つのポイントがクリアできていれば、スケボーシューズとして適している靴といえるでしょう。

スケボー後の靴の気になるニオイ対策には!

スケボーは激しく動くので、たくさんの汗をかきます。靴の中も例外ではなく、雑菌や蒸れが原因となって嫌なニオイが発生し、靴の寿命を短くしてしまいます。それでなくてもスケボーシューズは擦れたり穴が開いたりして寿命が短いので、少しでも長く使えるように除菌消臭はしたいものです。

そのようなときは、フマキラー「シューズの気持ち プレミアムハイブリッド 280ml 無香性」がおすすめです。消臭成分が嫌なニオイを瞬間消臭!除菌成分も従来品の3倍量配合。抗菌成分であるプラズマイオン抗菌剤を約2倍配合し、靴の中から長持ちサポートします。シューズを消臭・除菌して練習にはげみ、スケボーを思い切り楽しみましょう。

基本をマスターしてスケボーを楽しもう!

世界で活躍しているスケートボーダーは10代が中心ですが、はじめる年齢に制限はありません。とはいえ、気持ちよく乗りこなすにはかなりの練習を積み重ねる必要があり、ときには怪我をすることもあるかもしれません。初心者の方がスケボーを安心安全に楽しむには、やはり基本をしっかりとマスターすることが大切です。

少しでも早く格好のよいジャンプに挑戦したくなるものですが、何事も基本ができていればこそ。練習課程も存分に楽しみながら、スケボーで横乗り系スポーツをマスターしましょう。

またスケボーをやる場所には十分注意しましょう。条例で禁止されている場所では絶対に滑らないよう、ルールをしっかり守りながらスケボーを楽しんでください。

「For your LIFE」で紹介する記事は、フマキラー株式会社または執筆業務委託先が信頼に足ると判断した情報源に基づき作成しておりますが、完全性、正確性、または適時性等を保証するものではありません。

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