2021年3月10日 | お役立ち情報
【シャワーヘッドの掃除方法】重曹・クエン酸やお酢での洗い方を紹介
いつも水を流すシャワーヘッドには清潔なイメージがありますが、実は見えない汚れがたまっている場合もあります。シャワーヘッドの目詰まりは、お湯の出が悪くなったり変な方向に出たりする原因になってしまいます。
体をきれいに洗い流すためのシャワーヘッドが実は汚れていたら、と考えただけでもすぐに掃除したくなるのではないでしょうか。今回は、シャワーヘッドの掃除方法について詳しく解説いたします。
シャワーヘッドの汚れは何?
シャワーヘッドの汚れには、さまざまなものが混ざっています。効率よく除去するためにも、汚れの種類を確認しておきましょう。
水垢
シャワーヘッドの汚れのほとんどは水垢です。使用後に残った水滴は蒸発しますが、ミネラル成分は残って凝固し、水垢となって付着します。水垢はこすったくらいでは簡単に落ちないため、シャワーヘッドの穴の周りにつくと、水の出が悪くなることがあるのです。
石鹸カス
石鹸やシャンプーの泡が使用中に跳ねることで、シャワーヘッドに石鹸カスが付着することもあります。水分は蒸発しますが、石鹸やシャンプーの成分が固まってしまうのです。石鹸カスは水垢より除去しやすいとはいえ、たまると目詰まりの原因になったり、雑菌のエサになったりするため、定期的に掃除しておきましょう。
皮脂
シャワーで体や頭を洗ったときに、皮脂が跳ねて付着することがあります。皮脂は油とタンパク質が混ざった汚れなので、簡単には落ちません。
黒カビ
浴室は湿気が多いうえに、石鹸カスや皮脂といったカビのエサもあり、黒カビが発生しやすい条件がそろっています。同様に、水分と石鹸カス・皮脂などの汚れにより、シャワーヘッドも黒カビが発生しやすい環境なので、繁殖する前に除去する必要があります。
シャワーヘッドの掃除方法
シャワーヘッドをお風呂掃除のついでに洗う習慣があれば、それほど汚れはたまらないでしょう。しかし、定期的に掃除していなければ、お風呂用中性洗剤では汚れを落としきれないかもしれません。シャワーヘッドの汚れが簡単に落ちないときは、次の方法で掃除してみてください。
クエン酸に浸け置き
汚れの大半を占める水垢は、お風呂用中性洗剤では落ちません。水垢はアルカリ性のため、酸性の性質をもつクエン酸で中和すると落としやすくなります。
1. クエン酸水を作る
洗面器など、シャワーヘッドが入る大きさの器を用意し、ぬるま湯1Lにクエン酸大さじ1を溶かしてクエン酸水を作ります。
2. シャワーヘッドを浸け置きする
クエン酸水の中にシャワーヘッドを浸け置きします。1〜3時間ほど浸けておくと、汚れが柔らかくなります。
3. 歯ブラシでこすり洗いする
柔らかくなった汚れを歯ブラシでこすり洗いします。シャワーの穴に詰まった汚れは、爪楊枝などで除去しましょう。穴の周りを傷つけないように注意しながら、丁寧に取り除いてください。汚れが落ちない場合は、もう少し長く浸け置きしましょう。
4. 全体を洗う
スポンジで全体を洗ったら、シャワーヘッドから水を出してクエン酸水を洗い流してください。
クエン酸パックする
クエン酸水に浸け置きしても落ちないほど頑固な汚れには、クエン酸パックが効果的です。次の手順で試してみてください。
1. クエン酸水を作る
スプレーボトルに水100mlを入れ、クエン酸小さじ1を入れて溶かします。
2. シャワーヘッドに吹き付ける
シャワーヘッドにクエン酸水をたっぷり吹き付けてください。上からキッチンペーパーを貼り付け、もう一度クエン酸水を吹き付けます。
3. ラップを巻く
キッチンペーパーの上からラップを巻きつけて、とれないように輪ゴムで止めます。ラップを巻くことでクエン酸の蒸発を防ぎ、パックの効果が高まります。
4.一晩置く
一晩置き、翌朝ブラシでこすり洗いして水で流してください。
重曹とクエン酸で洗う
酸性汚れに強い重曹とアルカリ性汚れに強いクエン酸の2つを組み合わせて洗うと、頑固な汚れにも効果を発揮します。水垢や石鹸カスなどアルカリ性の汚れはクエン酸が中和し、酸性汚れの皮脂は重曹が中和するからです。重曹だけで落とすのは難しいシャワーヘッドの汚れも、クエン酸と組み合わせることで効率よく掃除できます。
掃除の仕方
重曹とクエン酸を組み合わせて掃除する場合も、浸け置き洗いが効果的です。お湯2Lに対して、クエン酸50g、重曹大さじ2を用意します。重曹は水に溶けにくいので、42度くらいのお湯で溶かしてください。
浸け置きの手順は、クエン酸でおこなうときと同じです。重曹とクエン酸を混ぜた際の発泡により、シャワーヘッドの隙間や穴に微小の泡が入り込んで汚れを浮かせます。1〜3時間浸け置きした後、こすり洗いして流してください。シャワーの出が悪いと感じたら、早めに重曹とクエン酸を使って汚れを落としておきましょう。
注意点
お使いのシャワーヘッドによって、クレンザーのように粒子の荒い洗剤が使えない場合もあります。重曹には研磨作用があるので、使用前にあらかじめ取扱説明書を見て確認しましょう。
クエン酸の代わりに「酢」でも可能
クエン酸は、酢で代用可能です。クエン酸がない場合は酢で掃除してください。ただし、掃除には穀物酢を使いましょう。すし酢や黒酢などには砂糖などの調味料が入っており、掃除に使用するとべたついてしまいます。
酢で浸け置きするときは「酢:水=1:6」の割合、パックするときは「酢:水=1:2」の割合にしてください。ただし、酢は独特のニオイが残りやすいので、掃除の際には換気扇を回し、シャワーヘッドも十分にすすぎましょう。
シャワーヘッドを分解掃除する方法
シャワーヘッドの内側まで掃除するには、分解する必要があります。穴から入った汚れや散水穴の目詰まり除去には分解掃除が効果的ですが、慣れないうちは少し気が重いものです。
ここでは一般的な分解方法についてご紹介いたしますが、分解の手順はシャワーによって異なるため、取扱説明書で確認しましょう。
シャワーヘッドを取り外す
ホースとヘッドのつなぎ目は、ほとんどの場合回転させると取り外せるようになっています。ヘッドとホースを反対側に回して取り外しましょう。また、間にはゴムのパッキンが取り付けられていることが多いため、外したら紛失しないように注意してください。
散水板を外す
シャワーの水が出る穴がついている板を散水板といいます。散水板の中央がネジで止められている場合は、ドライバーを使って外してください。ネジが使われていない場合は、回転させると外れます。
他のパーツも取り外す
細かいゴミを受けるフィルターや、水道水に含まれる塩素を除去するカートリッジなどがヘッドの内部に入っている場合は取り外しておきましょう。先ほどのパッキンも含めて、取り外したパーツは紛失しないように保管してください。
シャワーヘッドの掃除を楽にする日ごろの手入れ
掃除を楽にするためには、日ごろから汚れをためないようにすることが大切です。シャワーを使った後は、次のことに気をつけましょう。
使い終わったら水気を切る
シャワーヘッドに水垢がたまるのは、使用後に残る水分が原因です。水気は蒸発しますが、ミネラル成分が残って固まり、水垢が発生します。シャワーを使い終わったら、シャワーヘッドを振って中の水分を出し切り、最後にタオルで水気を拭き取っておきましょう。できるだけ水分を残さないことで、水垢の付着を軽減できます。
シャワーは高い位置にかけておく
高い場所は低いところより湿気がこもりにくいため、シャワーを使い終わったら高い位置にかけておくとカビ予防につながります。シャワーフックの位置が調節できる場合は、高い位置にしておきましょう。
浴室全体の湿度を下げる
浴室の湿気をできるだけ取り除くのも、カビ予防に効果的です。換気扇を回し、入浴後はスクイージー(水切りワイパー)やタオルで壁の水気を除去しましょう。
浴槽や小物もきれいに洗おう
シャワーヘッドをきれいにしたら、浴槽や小物もすっきりと洗い、浴室全体を清潔にしたいものです。とはいえ、石鹸カス・タンパク質・皮脂などが混じって頑固になったお風呂アイテムの汚れは、想像以上に落ちにくいことがあります。
そこでおすすめなのが、フマキラーの「お風呂まとめて泡洗浄 グリーンアップルの香り」です。残り湯に混ぜ、洗面器などの小物類を一晩漬けておけば、酸素の泡が汚れを浮かし、湯あか・黒ずみ・ヌメリをすっきり除去します。バイ菌を99.99%除去する効果もあり、お風呂を清潔に保ちます。漬けておくだけの簡単お掃除で除菌もできますので、ぜひ使ってみてください。
まとめ
浴室の掃除といえば浴槽や床などが中心で、シャワーヘッドを丁寧に掃除したことがないという方もいるでしょう。とはいえ体を洗うお湯が出てくる場所に、汚れが残ったまま使うのは気持ちのよいものではありません。
水垢はお風呂用洗剤で簡単には落ちませんので、ご紹介した浸け置き洗いやクエン酸パックを参考に掃除してください。頑固な汚れはさらに落ちにくくなるため、ちょっとした汚れやシャワーの出の悪さに気づいたら、すぐ掃除することがポイントです。まずは汚れをためないためにも、お風呂上がりにひと手間かけて、いつも快適な状態をキープしてはいかがでしょうか。