ゴミムシが出る原因とは?ゴミムシの対策と駆除方法について

ゴミムシが出る原因とは?ゴミムシの対策と駆除方法について

湿気の多い場所を好み、堆肥やゴミ溜めなどでよく見かける「ゴミムシ」。名前の印象もあって、不衛生な害虫だと思っている方が多いのではないでしょうか。

そこで今回は、ゴミムシの発生に悩んでいる方に向けて、出やすい場所や大量発生する原因について解説するとともに、ゴミムシの種類や詳しい駆除方法・対策などについてもご紹介いたします。

ゴミムシの画像をご覧になりたい方はこちらから ⇒ ゴミムシ|Wikipedia

ゴミムシとは

ゴミムシとは

ゴミムシとは、甲虫目(鞘翅目)・オサムシ科に属する昆虫の総称です。このくくりのなかで「ゴミムシ」と「オサムシ」に大別されますが、ゴミムシはオサムシに比べて全体的に小型です。なかには「オサムシモドキ」というゴミムシがいたり、「ゴミムシダマシ」という別分類の甲虫がいたりと、とても複雑に分類されています。

「ゴミムシ」という名前は、人間が捨てたゴミを食べるからというわけではなく、ゴミを食べにくる他の昆虫を捕食することに由来します。地面を素早く歩くその姿から、「歩行虫」などとも呼ばれます。

生態

ゴミムシの多くは夜行性で、昼間は落ち葉などの下に隠れていますが、なかには昼間に活動する種もあります。餌は小さな昆虫やミミズ、カタツムリなどで、ほとんどの種が肉食ですが、なかには草や樹木に生息する種子食性のものや、野菜や果物を食害するものもあります。

日本では、北海道・本州・四国・九州などの平地から山地まで幅広く分布し、湿った環境を好んで生息します。種にもよりますが、住宅街でも比較的よく見かけることのできる甲虫です。しかしなかには、海岸の乾いた環境に生息する種や、地下の環境に適応して眼が退化した種などもあります。

特徴

種によって体長や体色、体の形もさまざまですが、大きさはおよそ5~20mmで、ほとんどが黒っぽい体色です。また、「歩行虫」という別名のとおり地上を歩いて移動しますが、5mm以下の小型の種は飛翔力にも優れています。

活動時期

種によって、春に繁殖するものと秋に繁殖するものがあります。春先に繁殖したゴミムシは卵から幼虫期間を経て夏に成虫となり、成虫として越冬します。秋に繁殖したゴミムシは幼虫のまま越冬し、翌年の初夏に成虫になります。

ゴミムシにはどのような種類がいるの?

ゴミムシの仲間は、世界では2万種以上いるとされ、日本では1000種以上が確認されています。ここでは、日本に生息する特徴的なゴミムシについてご紹介いたします。

ヒョウタンゴミムシ

全体的に光沢のある黒色で、クワガタのツノのように発達した大顎が特徴です。体長は15~20mmほどで、小さなクワガタによく似たこの種は、前胸と中胸の間がくびれて瓢箪のように見えるのがその名の由来です。北海道・本州・四国・九州に分布し、活動時期は3~10月。身近な場所のほか、河原や海岸などにも巣穴を掘って生息しています。

ミイデラゴミムシ(通称:へっぴり虫)

多くのゴミムシは黒っぽい体色ですが、この種は頭部や前胸が黄土色で、上翅は黒く黄色い紋が入っており、見た目の派手さが特徴です。体長は11~18mmと、ゴミムシのなかでは比較的大型です。危険を察知すると、大きな音と強力なガスをお尻から噴射することから、俗に「へっぴり虫」などとも呼ばれています。かわいい俗名とは裏腹に、100℃近い液体が霧状に噴射されるため、ミイデラゴミムシに触るときは注意が必要です。北海道・本州・四国・九州・奄美に分布し、活動時期は4~10月。田んぼや畑の周辺などに生息しています。

オオヒラタゴミムシ

全体的に黒色で、体長は11~16mm。上翅に対して胸部が小さい体型です。北海道・本州・四国・九州に分布し、活動時期は3~11月。水辺が近い平地に多く生息し、他の昆虫を捕らえるために木の上にいることもあります。

マルガタゴミムシ

カナブンやコガネムシのような銅色の光沢で、体長は7.5~10mm。多くのゴミムシは前胸部と腹部の間がくびれているのに対し、この種はカナブンやコガネムシのようなずんぐりとした体型です。北海道・本州・四国・九州・対馬・屋久島などに分布し、活動時期は3~10月。畑などでよく見られる種で、ダイコンなどの野菜やイチゴなどを食害することがあります。

オオキベリアオゴミムシ

黒をベースに、光によって緑や赤褐色に輝くきれいな体の種で、体長は19~22mm。北海道・本州・四国・九州・石垣島などに分布するこの種は、小さな昆虫のほかにカエルやミミズを捕食する珍しい特徴があります。幼虫もカエルを捕食する習性があり、カエルの喉元などに噛みついたまま離れず、そのまま栄養を奪い取ります。

メクラチビゴミムシ

洞窟や土の中などに生息しているため、地下環境に適応して眼が退化した種です。全体的に色素を失ったような薄い茶色で、体長は約5mmと小型です。北海道・本州・四国・九州・淡路島・小豆島などに分布しています。

ゴミムシが出やすい場所・条件

ゴミムシが出やすい場所・条件

多くの種は湿気のある場所を好むため、水辺の近くや湿気を帯びた堆肥やゴミ溜めなどで見かけることができます。畑では土中や落ち葉の下、下草の根元などに生息。多くの種が夜行性で、電灯などの明かりに集まってくる種もあります。

ゴミムシによる被害

ゴミムシによる被害

人間が直接危害を加えられることはありませんが、ゴミムシによって受ける被害があります。ここでは、ゴミムシによる被害について解説いたします。

悪臭を放つ

ミイデラゴミムシ(別名:へっぴり虫)は、身の危険を感じると100℃近い高温のガスを噴射します。このガスは熱いうえに、小さな体からは想像もできないほど強力な悪臭を放ちます。

製品や食品に混入するケースも

人間の生活圏にも生息するゴミムシの多くが夜行性であるため、灯りに誘引されて飲食店や食品製造工場などに侵入することがあります。侵入したゴミムシは工場内を飛び回り、原料の中に入り込んでしまうこともあるようです。たとえ小さな虫でも食品に混入すれば大問題となるため、関係者を悩ませています。

ダイコンやハクサイなどを食害

マルガタゴミムシなどの種は、ダイコンやハクサイの稚苗を噛み切ってしまうことがあります。食害された作物は売り物にならなくなったり、商品としての価値が下がったりすることから、生産者も苦慮しています。

益虫としての側面もある

食害などにより害虫扱いされる一方で、益虫として重宝される種もあります。主に肉食性であるオオアトボシアオゴミムシ、セアカヒラタゴミムシ、キボシアオゴミムシ、キンナガゴミムシなどは、作物の葉を食害するヨトウムシやコナガを捕食する益虫としての側面をもち合わせています。

ゴミムシの予防・駆除

ゴミムシの予防・駆除

ここでは、ゴミムシの予防対策や駆除方法についてご紹介いたします。大切な作物を食害から守り、食品工場などにゴミムシを侵入させないために、ぜひ参考にしてください。

なるべく光がもれないよう工夫する

電灯の光に誘われて工場などに侵入するゴミムシへの対策として、紫外線の少ない照明に取り替えたり、ガラスに遮断フィルムを貼ったりする方法があります。極力光がもれないようにすることで、ゴミムシの侵入を防ぐことができます。

殺虫剤を使用する

ゴミムシの駆除には殺虫剤が効果的です。100種以上の虫に効くフマキラーの「カダン お庭の虫キラーダブルジェット 480ml」は、地面をはう虫・飛ぶ虫いずれにも効果を発揮します。超速効殺虫成分「イミプロトリン」の働きで、ゴミムシを素早く退治。あらかじめスプレーしておくことで、イヤな住みつきも1ヵ月間防ぐことができます。

まとめ

ゴミムシを知らない方でも、クワガタのような姿をした黒く小さな虫や、地面をしっかりと歩く小型の甲虫を見かけたことがあるのではないでしょうか。

ゴミムシは種が豊富なため、コレという特徴を示しにくいところがありますが、その分さまざまな姿や色をしたものが多く、知れば知るほど面白い甲虫です。家のまわりでゴミムシを見かけたら、それが作物などに害を与える種かどうか、まずは調べてみてはいかがでしょうか。

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