2020年6月8日 | お役立ち情報
ベランダの掃除方法まとめ。汚れの原因・性質と落とし方
雨風やホコリによって、気づけば汚れているベランダ。掃除は室内を優先して、ベランダは後回しにしがちという方も多いのではないでしょうか。掃除の頻度が低いため汚れがたまりやすいのですが、ベランダをキレイにしたくても掃除の仕方がわからないという方も少なくないでしょう。
この記事では、ベランダの汚れの原因や性質、掃除方法について解説します。また、水を使わずにベランダ掃除をする方法もご紹介しますので、ベランダに水を流しにくい方はぜひ参考にしてください。ベランダがキレイなら、洗濯物や布団を干すときも快適です。まずは簡単な掃除を習慣にしてはいかがでしょうか。
ベランダ掃除の疑問
まずはベランダ掃除にまつわるさまざまな疑問から解決しておきましょう。
ベランダ汚れの原因は?
ベランダには、いつの間にか汚れがたまっていきます。ベランダが汚れる原因は主に次の4つです。
土ボコリ・砂
ベランダには風に乗って土ボコリや砂が舞い込んできます。また、ベランダでガーデニングをしている場合、植木鉢の土が舞ってベランダを汚すことも。放置していると、雨によってこびりついてしまうこともあります。
ホコリ・繊維クズ
ベランダには洗濯物や布団を干します。このときにホコリや繊維クズが落ちてベランダを汚してしまいます。
排ガス
交通量が多い道路に面している場合、排ガスもベランダを汚す原因です。排ガスには油が含まれているため、放置しておくと落としにくくなってしまうので注意が必要です。
鳥のフン
鳥のフンがベランダを汚すこともあります。放置しているとこびりついて落ちにくくなりますので、見つけたらなるべく早く掃除しておきましょう。
ベランダ掃除に水を使っても大丈夫?
さまざまな汚れがこびりついたベランダは、水を流してデッキブラシで掃除したくなりますが、マンションでは下の階や隣の住人の迷惑になるかもしれません。また、マンションによってはベランダに水を流してはいけない決まりになっているところもあります。マンションにお住まいの方は、次の点に注意が必要です。
防水加工されていないマンションは水漏れに注意
ベランダが防水加工されていないマンションは、水を流すと階下に水漏れする可能性があるため、ベランダで水を流してはいけないと決められている場合があります。マンションの管理規約を確認しておきましょう。
隣の家に汚れた水が流れていかないように注意
マンションのベランダの排水溝は、隣の家とつながっています。ベランダ掃除をするときにたくさん水を流すと、排水溝から汚れた水や泡が隣の家に流れていってしまいます。自分の家のベランダに隣から汚れた水が流れてくると不快な気分になる人も少なくないでしょうから、トラブルになるかもしれません。たとえベランダに水を流せる場合でも、「水を流す前に土や砂などはホウキで掃除しておく」「勢いよく水を流さない」といったことに気をつけておきましょう。
ベランダ掃除に適した日は?
ベランダ掃除に適した天候は、風が弱く、曇りや小雨の日です。また、湿度が高い日の方がベランダ掃除に向いています。風が強い日に掃除をすると、ホコリや砂が舞ってしまうので避けておきましょう。マンションの場合は階下の家がベランダの手すりに布団を干しているときは、ベランダ掃除で砂ボコリが舞わないように気をつけたいものです。曇りや小雨の日であれば布団を干している可能性は低いため、ご近所の迷惑にならないように掃除ができます。
ベランダ掃除の頻度
月に1〜2度は簡単な掃除をしておくと汚れがたまりません。3ヵ月に1回程度は念入りな掃除をして、ベランダをキレイに保ちましょう。
ベランダの掃除方法
普段のベランダ掃除は簡単に済ませても、ときどき念入りに掃除をすることで汚れの蓄積を防げます。簡単な掃除方法と念入りな掃除方法をご紹介しますので、普段は簡単な掃除を、3ヵ月に1回程度は念入りな掃除をしておきましょう。
水を使わない日常的な掃除
ベランダに水を流せない場合や、手軽に掃除をしたいときは、古新聞を活用してベランダ掃除をしましょう。濡らした新聞がベランダの床のホコリなどをからめとりますので、水を流さなくてもきれいに掃除できます。
用意するもの
- 新聞紙
- ほうき
- ちりとり
掃除方法
- 新聞紙を適当な大きさにちぎり、水で濡らします。
- ベランダの床にまきます
- 新聞紙ごとホウキで履きとります
掃除機を使って掃除
ベランダは砂やホコリで汚れやすいため、掃除機で吸い取ると簡単に汚れを取り除けます。ベランダの隅にたまった汚れを掃除機で吸い取るのは大変ですが、細かい部分は掃除機の細いノズルを使えば簡単に吸い取れて便利です。掃除を終えたらノズルを取り外して水洗いできますので室内の掃除に使うときも安心です。ただし掃除機の音が近所迷惑になる可能性もありますので、気をつけておきましょう。
しっかり掃除
普段は簡単な掃き掃除程度であっても、ときどきはしっかり掃除をしてベランダの汚れを取り除きたいものです。掃除をする場所や用意するもの、掃除方法などを解説します。
掃除が必要な場所と掃除のポイント
- 床
ベランダの風雨で砂などが舞い込むだけでなく、洗濯物を干すときにホコリや繊維クズ、髪の毛なども落ちます。日常的には新聞紙を使った方法などで簡単に掃除をすませ、定期的に水や重曹水を使ってデッキブラシで洗いましょう。水を使えない場合は、重曹水をスプレーして拭き掃除をする方法もあります。
- 室外機
室外機のクリーニングを自分でするのは難しいですが、ベランダ掃除をするときに外側だけでも掃除をしておきましょう。まずは表面の汚れをほうきで落とし、固く絞った雑巾で水拭きします。正面の網目の吹き出し口は汚れがたまりやすいため、歯ブラシでゴミをかき出してから掃除機で吸い取りましょう。
- 手すり
手すりは風雨による砂汚れや排ガスによる汚れが目立ちます。まれに鳥のフンが落ちているときもあるでしょう。排ガスによる黒ずみ汚れは重曹水で拭き取りましょう。
鳥のフンが落ちている場合は、湿らせたキッチンペーパーで拭き取り、エタノールで消毒しておいてください。
- 側溝
側溝は床と同じように砂やホコリなどをほうきで掃き、可能であれば重曹水をまいてデッキブラシで掃除しましょう。また、側溝は日陰になりやすいため、苔が生えてしまうことがあります。その場合は台所用の塩素系洗剤を少量かけ、少し放置してから歯ブラシで擦って落としましょう。
- 排水口
排水口には枯葉や髪の毛、ゴミなどがたまりやすいため、長期にわたって掃除を怠ると詰まってしまい、水の流れが悪くなるかもしれません。ゴム手袋をして枯葉などを取り除き、細かいところは古くなった歯ブラシを使ってゴミをかき出しておきましょう。
ベランダ掃除前の準備
- ベランダに置いている物を片付ける
ベランダに物を置いている場合は、まず片付けておきましょう。物を移動させながら掃除をするのは手間がかかります。また、ガーデニングをしている人は、植木鉢やプランターも移動させておきましょう。できるだけ物がない状態にしておけば、掃除がはかどります。
- 鳥のフンがあれば最初に取り除く
床や手すりなどに鳥のフンがある場合は、掃除を始める前に取り除いてください。鳥のフンには細菌や寄生虫などが含まれている可能性がありますので、吸い込んでしまわないためにも最初に処理しておきましょう。また、ベランダ掃除に掃除機を使うことも可能ですが、鳥のフンは吸い取らないようにしてください。室内で掃除するとき、掃除機の内部に入った菌が排気口から出る可能性があります。鳥のフンを除去するときは手で触れないようにゴム手袋をして、吸い込まないようにマスクもしておきましょう。
用意するもの
- ほうき
- ちりとり
- 雑巾
- バケツ
- 重曹
- 歯ブラシ
- デッキブラシ(水を流せる場合)
- ゴム手袋・軍手・マスクなど
掃除方法
- ベランダに置いているものを片付ける
- 室外機や手すりなど、高いところのホコリをほうきで落とし、水拭きする
- 床や側溝にたまったホコリや砂、落ち葉などをほうきで掃いて取り除く
- (水が使える場合)水と重曹をまきながらデッキブラシで掃除する
- (水が使えない場合)固く絞った雑巾で水拭きをする。汚れた雑巾で拭くと線が残るので、バケツで洗いながらきれいな雑巾で水拭きしましょう
- 排水口には落ち葉やゴミなどがたまりやすいので、軍手やゴム手袋をして取り除く。細かいところは歯ブラシを使って掃除する。
ベランダ掃除のついでに虫よけも
部屋からベランダに出入りするときに、窓や網戸を開けたタイミングで室内に虫が入ってくることもあります。部屋に虫が侵入しないよう、ベランダ掃除とあわせて虫よけもしておきましょう。
フマキラーの「虫よけバリア プレミアム 300日」は、吊り下げて使用するタイプの虫よけです。薬剤シートをプリーツ状に折りたたむことによって広い表面積を確保し、薬剤の含有量や蒸散量の向上を実現しました。従来品の5倍の効き目がありますので、虫の侵入を防ぐためにぜひお使いください。
ベランダから入ってくる虫対策には、カーテンレールやベランダの物干し竿に吊るしておくことをおすすめします。手間をかけずにイヤな虫の侵入を防げるので、ベランダに出入りするときも安心です。
まとめ
ベランダをきれいに掃除しておけば、洗濯物や布団に汚れがつくこともなくて安心です。ベランダは、いつの間にか風雨や排ガスによって汚れていきますので、定期的に掃除をして清潔にしておくと、洗濯物を干すときも快適でしょう。
念入りな掃除は手間がかかるので数ヵ月に1回程度にして、普段の掃除は濡らした新聞を使った掃き掃除や、布団を干すときに手すりを拭く程度なら手間なくできるのではないでしょうか。
汚れを長く放置するとこびりついて落ちにくくなるので、簡単な掃除を習慣にして、汚れをためないようにしておきましょう。