2019年6月7日 | お役立ち情報
はじめてのストライダー。始める前に知っておきたいストライダーの基本
幼児の乗り物の定番といえば三輪車でしたが、今や三輪車に取ってかわる乗り物となっているのが「ストライダー」。
遊びながらバランス感覚を育むことができるので、小さな子どもがいる家庭で大変人気となっています。
この記事では、これから子どもにストライダーを買ってあげようかと検討している方のために、ストライダーの選び方や必要なもの、遊び方などをご紹介します。
もしお子さんがストライダーに夢中になったら、レースに出場するという楽しみもありますよ。カスタムに夢中になるパパもいるみたいなので、親子で楽しんではいかがでしょうか。
ストライダーとは
公園などで小さな子どもがストライダーに乗っている姿を見かけることも多いですよね。まずはストライダーについてご説明します。
ストライダーとはどんな乗り物?
ストライダーとは2007年にアメリカで誕生した乗り物で、日本には2009年に上陸しました。
ストライダーは自転車のような形をしていますが、ペダルやブレーキがありません。そのため足で地面を蹴って進み、止まるときは足で踏ん張ってブレーキをかけます。直感的に動かす乗り物なので、歩き始めたばかりの小さな子どもでも乗れる楽しい乗り物です。
1歳半から楽しめるランニングバイク
ストライダーは1歳半から楽しめます。1歳半というと、まだ歩き始めたばかりの子どももいるでしょう。そのような小さい子どもでも乗れるのは、子どもにとって操作が難しいペダルやブレーキがないから。また、重量は約3キロという軽さなので、小さな子どもでも操縦しやすいのです。
子どものバランス感覚が向上する
ストライダーは三輪車のように自立しませんので、子どもが自分でバランスを取りながら乗らなくてはなりません。そのためストライダーで遊んでいると、自然にバランス感覚や反射神経を養うことができます。
ストライダーに必要なものは?
子どもにストライダーを始めさせようというときは、何をそろえたらよいのでしょう?ストライダーに乗るために必要なものをご紹介します。
ストライダー本体
まずは当然ですが、ストライダー本体を購入しましょう。本体を購入すればそのまま乗れますが、カスタムパーツを組み合わせてオリジナルのストライダーを作ることも可能です。
ヘルメット
ストライダーに乗っていて転倒することもありますので、ヘルメットは必需品です。安全に楽しむためにも、必ず用意しておきましょう。
ヘルメットのサイズの目安は1歳が48cm、2歳が50cm、3~4歳が52cm、5~8歳が54cmです。頭のサイズを測るときは、額の真ん中から後頭部の一番出ているところを通るようにメジャーで測りましょう。
プロテクター
ストライダーに慣れてくると、だんだんスピードも出てきます。大人が横で支えているわけではありませんので、慣れるまでには何回も転倒することがあるでしょう。
親としても幼い子どもが転倒する姿を見ると、ケガにつながらないかドキッとしますよね。頭を守るヘルメットのように、肘や膝はプロテクターで守ってケガを防ぎましょう。
グローブ
スピードを出さずに乗っていたら、転倒したときにまず手を地面につきます。そのときにグローブをしていたら、手や指のケガを防ぐことができるでしょう。
グローブを選ぶときは、お子さんの手にフィットするものを選んでください。大きすぎると走行中に脱げてしまう可能性があり危険です。
グローブは、指まで覆うフルフィンガータイプと指先を覆わないフィンガーレスタイプがあります。フルフィンガータイプは蒸れやすいですが指先まで保護してくれるという特徴があり、フィンガーレスタイプは指先の保護ができませんが通気性がよくハンドル操作がしやすいです。メリットやデメリットを考えて、季節に合わせて選ぶのもよいでしょう。
キャリーバッグ
必需品ではありませんが、あると便利なのがキャリーバッグ。公園まで遠いとか、帰省時に持って行きたいというときに、ストライダーがすっぽり入るキャリーバッグがあると便利です。
キャリーバッグを肩にかければ、子どもと手をつないで歩くことが可能。耐久性が高く、カラーが豊富なので、一緒に購入しておくと役に立つでしょう。
ストライダーの種類
ストライダーには種類がありますので、どれを買おうか悩んでしまう方もいらっしゃるでしょう。主なストライダーの特徴をご紹介します。
ストライダー クラシックモデル
ストライダーのエントリーモデルがこの「クラシックモデル」で、シンプルで軽いことが特徴です。幼児にとって操作しやすく、シンプルといっても遊ぶために必要な機能は全て備えているので安心です。
- 重量/2.9kg
- 価格/10,900円+税
- カラー/全4色(グリーン・レッド・ブルー・ピンク)
- シート/硬質プラスチック製
- シートポスト/標準サイズのみ付属
- ハンドルバーのサイズ(径の太さ)/22mm標準サイズ
- ハンドルバーパット/付属なし
- フットステップ(足乗せステップ)/付属なし
ストライダー スポーツモデル
「より快適に、より安全に、より長く遊べる」がコンセプトの「スポーツモデル」は、高機能タイプのストライダー。エントリーモデルと同じように1歳半から楽しめますが、より機能が充実したタイプです。
たとえばシートはクッション性が高く、衝撃性が高い場所でも快適なライディングが楽しめるタイプ。また、ロングサイズのシートポストが付属されていますので、成長に伴う買い替えを省けます。
転倒時の衝撃を防げるハンドルバーパットも標準装備されているので安全性が高いです。カラーは最も多い7色展開なので、子どもの好きな色が見つかりやすいでしょう。
- 重量/3.0kg
- 価格/13,500円+税
- カラー/全7色(グリーン・レッド・ブルー・オレンジ・ピンク・イエロー・ブラック)
- シート/クッション性のある軟質性プラスチック
- シートポスト/標準サイズとXLロングシートポストの2種付属
- ハンドルバーのサイズ(径の太さ)/12mm細身サイズ
- ハンドルバーパット/付属あり
- フットステップ(足乗せステップ)/付属あり
ストライダー プロモデル
プロモデルは「シンプルで軽く」というコンセプトがさらに進化して、エントリーモデルよりも軽い2.5㎏の最軽量モデルです。フレームとハンドルバーがアルミニウム製なので、サビに強く、剛性があるのが特徴です。
- 重量/2.5kg
- 価格/20,500円+税
- カラー/全1色(シルバー)
- シート/軟質性プラスチック
- シートポスト/標準サイズとXLロングシートポストの2種付属
- ハンドルバーのサイズ(径の太さ)/12mm細身サイズ
- ハンドルバーパット/付属あり
- フットステップ(足乗せステップ)/付属あり
- ナンバープレート/付属あり
いずれも対象年齢は1歳半~5歳です。この他には対象年齢が3歳半~7歳頃でペダルを装着できる14インチのストライダー「ストライダー14x」や、つかまり立ちで歩けるようになったら乗れる「ストライダーベイビーバンドル」、レーサーモデルの「ストライダーST-R」なども。
また、コラボレーションモデルとして「ハーレーダビッドソンモデル」、1台購入ごとに1,000円寄付される「セーブ・ザ・チルドレンモデル」、カラーリングデザインがホンダ監修の「ホンダ®モデル」などもあります。
ストライダーの選び方
ストライダーには種類がありますので、どれを選べばよいのか悩んでしまう親御さんも多いでしょう。特に「エントリーモデル」と「スポーツモデル」のどちらにするか悩む方が多いようです。
後悔のないように、目的別で選ぶようにしてはいかがでしょうか。
価格で選ぶなら
ストライダーは価格が幅広いので、できるだけ安いものをという方は「クラシックモデル」がおすすめです。
他のモデルに比べて付属品が少なくシンプルですが、公園で遊ぶのには問題ありません。
長く遊ばせたいなら
ほとんどのストライダーは、対象年齢が1歳半~5歳です。しかし体が大きく成長するこの時期、1歳半と5歳では身長も大きく異なります。
「ストライダー スポーツモデル」を選べば、4~5歳児用のXLロングシートポストが付属でついています。成長に合わせてシートポストを取り換えて、長く遊ぶことができるでしょう。
また、スポーツモデルはクラシックモデルと比べると、クッション性が高いシートなので、長時間遊んでも快適です。1歳半から5歳までの間に、公園でたっぷり遊ばせたいなら、スポーツモデルを選んではいかがでしょうか。
色重視で選ぶなら
子どもにとって、自分の大切な相棒となるストライダーは、色も重視したいものでしょう。色の種類が最も豊富なのは、同じくスポーツモデルです。
クラシックモデルはグリーン・レッド・ブルー・ピンクの4色展開ですが、スポーツモデルはこの4色にオレンジ・イエロー・ブラックの3色が加わり計7色から選べます。
お子さんがこの3色の中の色を気に入った場合は、スポーツモデルから選ぶようにしてはいかがでしょうか。
大会出場を考えているなら
お子さんをストライダーの大会に出場させたいと考えているのなら、迷わず「ストライダー プロモデル」を選びましょう。スポーツモデルでも大丈夫ですが、大会に出場する子どもの多くはプロモデルに乗っています。
本格的にストライダーを始める予定なら、最初からプロモデルを選びましょう。
ストライダーの遊び方
ストライダーの楽しみ方や注意点について解説します。安全に楽しく遊ぶための参考にしてください。
ストライダーに乗るときの服装
まずはストライダーに乗るときの服装ですが、基本的に長袖、長ズボンが理想的です。
半袖や半ズボンのときは、肘や膝にプロテクターを付けておいた方が安全です。ヘルメットも忘れないように着用してください。
また、靴は靴紐の付いているものやマジックテープタイプの脱げにくい靴を選びましょう。
ストライダーの練習場所
ストライダーは公道を走ることはできません。最初は起伏の少ない公園で練習をしましょう。急な坂道や段差がある場所は危険なので避けてください。芝生の生えた公園なら、転倒したときに大きなケガにつながりにくいため安心して練習できます。
乗る前に調整を
ストライダーに乗るときは、両足が地面にしっかり着く位置でサドルを固定しましょう。ハンドルは窮屈でない位置を確認して固定してください。
ストライダーの乗り方
ストライダーはサドルに座り、足で地面を蹴るようにして進ませます。最初は歩くように足を動かしながら進むでしょうが、徐々に慣れてくるとバランスが取れるようになり、うまく地面を蹴って乗れるようになるでしょう。
子どもは乗り方を特に教えなくても、自然と乗れるようになるものです。ストライダーにはチェーンもありませんので、安心して遊ばせることができるでしょう。
しかし、乗り始めはバランスが取れなくて怖がる子どももいます。その場合は肩や腰を支えてあげることで、安心して乗ることができるでしょう。
ストライダー本体を支えるとバランス感覚を育むことができませんので、お子さんの体を支えてあげてください。
ストライダーに乗ることに慣れてきたら、今度は緩い斜面を下ってみましょう。地面から足を離してバランスが取れるようになれば、自転車に乗っているような感覚で運転できます。慣れないうちは転倒する可能性もありますので、安全な場所で練習するようにしてください。
ストライダーは基本的に子どもの好きなように遊ぶものなので、友だちと遊んでいるうちに、どんどん上達していくでしょう。大人が必要以上に付きっきりで教えなくても、自然と乗り方を覚えていきます。しかし転倒する可能性がありますので、大人は目を離さずに見守っておいてください。
大会に出てみよう!
2歳から出場できるストライダーの大会もあります。お子さんがストライダーを夢中で楽しむようになったら、大会に参加してみてはいかがでしょうか。
ストライダーの大会は、「ストライダーエンジョイカップ」と「ストライダーカップ」の2種類があります。それぞれの特徴については、次のようになっています。
ストライダーエンジョイカップ
楽しむことが目的の「ストライダーエンジョイカップ」には、ストライダーを始めたばかりの子どもでも参加できます。全国で開催されていますので、ストライダーの公式サイトからお住いの地域での開催予定を確認して申し込みましょう。
ストライダーエンジョイカップは2歳~5歳まで(レース当日)の年齢別のレースです。予選と敗者復活戦を勝ち抜いた子どもは準決勝へ進めます。そして決勝は最大12名で行われ、全員が表彰の対象に。
決勝に進めなくても、参加者全員に「がんばったで賞」と「レーシングメダル」が贈られるので、きっと子どもたちにとって楽しい思い出になることでしょう。
ストライダーカップ
「ストライダーカップ」は、元祖世界最年少レースで、ストライダーの公式レースとして世界中で開催されています。対象年齢は12インチが2歳~5歳、14xが4歳~6歳(オープンクラス)です。1位~12位までの子どもが表彰されます。
全国からストライダーが大好きな子どもたちが集まるイベントなので、入賞目指して参加してみてはいかがでしょうか。
公式サイトURL https://www.strider.jp/cup/#about
まとめ
ストライダーで遊ぶと「バランス感覚が身につく」「自転車にすぐ乗れるようになる」「かけっこが速くなる」など、メリットがたくさんあります。ストライダーで遊ばせてよかったという声もたくさん聞かれますので、お子さんの成長のためにもぜひストライダーで遊ばせてください。
ただし、転倒の危険性がありますので、「必ずヘルメットをかぶらせる」「なるべくプロテクターをつける」「子どもから目を離さない」といったことにも気を付けてください。
最近は子どもたちの運動能力が低下していると言われていますので、ストライダーで楽しみながら運動能力の向上を図ってはいかがでしょうか。
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