2019年2月5日 | お役立ち情報
決断力は重要?決断する力をつける方法を解説
ネットで欲しいスニーカーを見つけたけれど、ちょっと迷っているうちに売れてしまった…。異性から告白されたけれど、返事を待たせているうちに他の人と付き合いはじめてしまった…など、「あのときこうしていれば」と後悔した経験、皆さんにもあると思います。こうした経験から「自分には決断力がない」と思っている人も多いのではないでしょうか。
特にビジネスの上では、責任ある決断が求められ、その決断や決断のタイミングがビジネスの明暗を分けることも…。そこで今回は、決断力の重要性や決断力を身につける方法について、徹底解説します。
そもそも決断力とは?判断力との違いは?
決断力とはまさに決断する力。たとえば、ランチのときに注文する料理がすぐ決まる人や、買い物のときも時間をかけずにレジへと向かう人、こうした行動は「決断力のある人」と映るでしょう。ある辞書によると、決断力とは「ことを決断する意志」。つまり、それが良いか悪いか、正解か不正解かはさておき自分の意志に基づいて行動する力と言えます。
いっぽう判断力は、それが良いか悪いか文字通り判断する力ですから、物事をきちんととらえ評価する能力が求められます。
決断力がない人の特徴、口ぐせは「なんでもいい」「どっちでもいい」
お昼に何を食べようか?このあとの予定どうする?など人に何か聞かれたとき、つい「なんでもいい」と答えてしまっていませんか。本当は食べたいものや、やりたいことがあったとしても、決断力がない人は自分の考えに自信がないため、人の意見に身をゆだね、自分の意見を主張することを嫌う傾向にあります。
<決断力がない人の特徴>
- 「なんでもいい」や「どっちでもいい」が口ぐせ
- 優柔不断
- 自分に自信がない
- 人の上に立つことを嫌う
- 自分の意見に責任をもたない
- 失敗したときのことを考えてしまう
- 人に頼ることが多い
- 知的好奇心が低い
決断力のなさで失う大切なもの
決断力が低い人は決断するまでに何かと悩む時間が多いことからも、決断力のある人に比べて圧倒的に時間を無駄にしています。また、自分の意見に責任が持てず、すぐ人の意見に流されてしまうため、ビジネスの場では「優柔不断な人」と見られてしまい、上司や同僚たちからの信頼まで失うことに。反対に決断力のある人は、さまざまな場面で物事をいい方向へと導く可能性が高いと言えます。
決断力がある人の特徴
テレビなどで紹介されるビジネスで成功をおさめた社長の話を聞くと、起業すると決めたときの思い切りのよさや、起業するまでのスピードに驚かされます。ほとんどの社長がそうであるように、決断力がある人はいつも自信に満ちあふれています。
その自信はいったいどこからくるのでしょうか。ここでは、決断力がある人の特徴をみていきましょう。
とりあえずやってみる
新規事業の立ち上げなど新しいことに挑戦するときは、それがうまくいくか失敗に終わるか、心配は尽きません。ですが、ここで迷って時間をかけ過ぎてしまっては、別の会社に先を越されてしまう可能性があります。
こんなとき決断力のある人は、とりあえずやってみようと思います。決断力のある人のほとんどは「やらないで後悔するよりも、やって後悔するほうがいい」と思っているのです。
なんでも前向きに考えることができる
決断力のある人は、失敗の不安よりも、はるかに成功したときのワクワクを強くイメージしています。仮に万が一失敗したとしても、自分が決めた決断に対してあまり後悔しない傾向があります。
大きな成功をおさめている人たちの中には、若いうちから失敗を繰り返してきた人がたくさんいます。決断力のある人は、決して失敗を恐れず、失敗も次に成功するためのいい経験ととらえるポジティブさを身に付けています。
知識や経験が豊富
決断力のある人は、自分の中に「良い・悪い」「好き・嫌い」などの判断基準や、「うまくいく・うまくいかない」ことを察する感覚を持っています。こうした自己の基準や感覚は、そう簡単に身に付くものではありません。
決断力のある人は、いろんなことに興味を持ち、何事にもアクティブに取り組む人が多く、こうして豊富な知識や経験を身に付けることで、決断の精度を高めています。
論理的思考が決断を裏付ける
決断力がある人は、自分の決断に責任を持っているため、まず“こうする!”と決めたら、その目標をクリアするために情報を収集し、その情報を整理して成果を導き出します。つねに、こうした論理的思考が身に付いているため、あらゆる場面において、自信をもった決断ができるのです。
<決断力がある人の特徴>
- 失敗する不安より、成功するワクワクのほうが大きい
- やらないで後悔するよりも、やって後悔するほうがいいと考える
- 自分に自信がある
- 自分の決断に責任を持っている
- 何事にもアクティブにとりくむ
- 勉強熱心、知的好奇心が高い
- できない理由を口にせず、できることを考える
- 決断をする際に、まわりからどう見られるか気にしない
- やると決めたことは論理的に成功へと導く
- 失敗したときはくよくよ悩まず、次に成功するために原因を分析する
- すべてを完璧にこなそうとはしない
- 他人に頼らない
- 何事も先延ばしにしない
決断力を付けるためのトレーニング
決断力がある人とない人では、置かれている状況が大きく異なります。「自分はなぜ決断できないのだろう」「できることなら決断力のある人になりたい」という人のために、決断力が身に付くトレーニングを紹介します。
小さなことから自分で決断する習慣を
毎日の生活を振り返ってみると、いくつもの決断する機会があることに気づきます。たとえば、毎朝6:00に起きる、朝食はパンではなくご飯にする、今日はこのネクタイをして行くなど、朝起きてから家を出るまでの行動も、すべて小さな決断で成り立っています。
会社でも、「今日のランチはパスタにする」「定時までに仕事を終わらせる」など、まずはできることから自分で決断する習慣をつけていきましょう。
否定的な言葉を使わない
決断力のない人は物事をネガティブにとらえる傾向があります。勉強で難しい問題を目にしたときや、友人からちょっと面倒な頼まれごとをしたときなど、無意識に「できない」「無理」といった言葉を発していませんか?会社で責任ある仕事を任されたときなども、言葉にこそ出さないものの心の中でネガティブな言葉をつぶやいていませんか?
こうしたネガティブな言葉や思考を使わないようにすることで、気持ちも少しずつ前向きになっていきます。
人のせいにしない
何事も自分で決断する人は、仮に失敗してもすべて自分の責任と受け止めますが、決断力がなくすべて人任せで物事を決めている人ほど、うまくいかなかったときそれを人のせいにしがちです。
「友人に勧められてサークルに入ったのに…(全然楽しくない)」「親に言われてこの大学を受験したけど…(本当は別に行きたい大学があった)」。人任せの選択ほど後悔も大きいもの。まわりの人たちの意見はあくまでアドバイスとしてとらえ、最後は必ず自分で決めるようにしましょう。そして自分で決めたことですから、責任はすべて自分で受け止めるようにします。何事も人のせいにしないことで、きっと人生は大きく変わります。
自分をよく見せようとしない
「自分が意見することで人から悪く思われないだろうか」「人と違うものを選択してまわりから浮いた存在にならないだろうか」など、まわりを気にするあまり自分で決断できない人たちも少なくありません。いっぽう決断力のある人は、あまりまわりを気にせずGoing my way(我が道を行く)なところがあります。
まわりにはいろんなタイプの人がいますから、すべての人に好かれようなど無理なこと。いちいちまわりを気にしていたら、それだけで悩み事が増えて大きなストレスを抱えてしまいます。
自分をよく見せようとせず、自分らしさを出していくことでそれが自信となり、決断力も身に付いていきます。もし、人に意見を求めたいときは、自分が信頼のおける人の意見を参考にするといいでしょう。
結論から先に話す
人と話しているとき、相手に「で、結局何が言いたいの?」と言われる人も少なくないのではないでしょうか。結論の見えないダラダラした話は、相手に優柔不断な印象を与え、相手をイライラさせてしまうことがあります。
特にビジネスにおいて話し方はとても重要で、上司に仕事の報告をするときなど、「こちらもいろいろと頑張ってはいるのですが…」と言い訳から入るのも印象がよくありません。「A社の件、まだ発注には至りませんが、いい感触なのでもう一押ししてみます!」と、結論から先に話すようにすることで、話が簡潔になり、それだけで相手に与える印象もグッと良くなります。
情報を集める
決断できない理由のひとつに決断するための情報がないということがあります。たとえば、就職を決めるときはその会社について、大学を決めるときはその大学について、それぞれある程度の情報が必要です。
その情報をもとに比較検討することで、「AよりBのほうがいいな」と決断に一歩近づくことができます。ただし、情報は集めすぎるとかえって迷う原因となるためご注意を。情報を集める前に、まずは自分の希望する条件などを書き出しておくといいでしょう。
消去法で決断する
数あるものの中からコレ!と選べないときには、自分にとって「コレはないな」と思うものを消去していきましょう。冷静にそれぞれのメリットやデメリットを考えることで決断に必要な判断力を養うことができます。
「今日は麺という気分ではない」「揚げ物が続いたから今日はサッパリしたものにしよう」など、選択肢を消去していくことで決断するという方法も効果的です。
メリット・デメリットを書き出してみる
人生においては進学や就職など自分の将来のために決断を迫られることがあります。「留学するか国内の大学にするかで迷っている」「これまで続けてきたスポーツをこの先も続けるか」など、やりたい気持ちと不安な気持ちに迷いが振り切れない場合、頭であれこれ考えてもなかなか答えが導き出せないもの。
そんなときは、やりたいことを選んだときのメリットとデメリットを紙に書き出してみましょう。
留学するかで迷っているときの例
<留学したときのメリット>
- 憧れの海外で暮らせる
- 英語が話せるようになる
- 外国に友達ができる…etc
<留学したときのデメリット>
- 言葉が通じるか不安
- 親しい人たちにしばらく会えない
- 気軽に日本食が食べられない…etc
こんな感じにさらにたくさんのメリット・デメリットを紙に書き出すことで、自分の気持ちが整理でき、よりよい決断ができるようになります。
決断力を身に付けて、人生をさらに面白く、有意義な毎日を過ごしましょう!
会社の運命を左右する、そんな大胆な決断を迫られるケースは稀ですが、人生においては大小さまざまな決断を迫られるときが訪れます。今回ご紹介したポイントを参考に、ぜひ毎日の生活の中で「自分で決断する」機会を増やしていってください。