【2019年 花粉情報】地域ごとの飛散量予測と花粉症対策について

【2019年 花粉情報】地域ごとの飛散量予測と花粉症対策について

いまや日本人の4人に1人が発症する花粉症。くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみなど毎年つらい症状に悩まされている人たちにとっては、今年の花粉の飛散量や飛散時期が気になるところではないでしょうか。

花粉症=春のイメージをお持ちの方が多いかと思いますが、今では種類の異なる花粉が年間を通して飛散していて、飛散する量や時期は地域ごとに異なります。また、花粉の飛散量が多いか少ないかは前年の夏の暑さと大きく関係しています。

そこで前年の夏の暑さを思い返しながら、2019年の花粉情報をみていきましょう。

昨年の記録的な猛暑が影響!東日本を中心に6年ぶりの大量飛散に?!

昨年の記録的な猛暑が影響!東日本を中心に6年ぶりの大量飛散に?!

その年の花粉の飛散量は、スギ・ヒノキの雄花が育つ7~8月の時期の気象状況(日照時間、気温、降水量)が重要なポイントとなります。昨年の夏は記録的な猛暑が続き、スギ・ヒノキの雄花がよく育ったため花粉の大量飛散が予想されています。

昨年に比べ、飛散量が7~9倍となる地域も!

ウェザーニュースの調べによると、2019年は北海道を除くほとんどの地域で花粉の飛散量は多くなる予想です。2018年に比べ、山陰では7~9倍、関東では2~7倍となる地域も。東日本を中心に6年ぶりの大量飛散となる恐れがあります。

2019年の飛散開始※は2月中旬から!

日本気象協会の発表によると、スギ花粉の飛散開始は、2月中旬に九州・四国、東海、関東地方の一部からスタート。関東から近畿、中国、四国地方、九州で、例年より5日ほど遅くなる見込みです。

※飛散開始日は1平方センチメートルあたり1個以上のスギ花粉を2日連続して観測した場合の最初の日。

スギ花粉は1月から警戒!

2019年の1月~2月の気温は北日本でほぼ平均並み。東日本は平均並みか高く、西日本は平均より高くなる予想です。

冬のこの時期に気温が高めとなる見込みのため、スギの雄花の休眠打破が遅れ、2019年春のスギ花粉の飛散開始は、東日本と西日本で例年より遅くなるといわれています。

ただし、スギ花粉は“飛散開始”と認められる前から、わずかな量が飛び始めるため、2月中旬に飛散開始が予測される地域では、1月のうちから対策を呼びかけています。

【参考サイト】日本気象協会 2019年 春の花粉飛散予測(第2報)

夏の天候から飛散量を予測!エリアごとの花粉情報

夏の天候から飛散量を予測!エリアごとの花粉情報

夏の天候をもとに飛散量を予想した全国の花粉情報を見ていきましょう。

<北海道>※シラカバ花粉

[夏の天候]
2018年の夏は平年並みの暑さとなりました。前線の影響を受けて曇りや雨の日が多く、日照時間は平年をやや下回ったものの、シラカバの雄花の生育を大きく抑制する条件ではなかったとみられています。

[飛散量予想]
2019年シーズンのシラカバ花粉の飛散量は、平年並みの1.13倍、2018年シーズンの0.28倍と平年並みの予想。雨上がりの翌日や強風時には一時的に大量飛散する恐れがあります。

北海道 平年比:113% 2018年シーズン比:82%

<東北北部>

[夏の天候]
2018年の夏は平年並みに晴れて、平年よりやや暑い夏となりました。このためスギの雄花の生育に適した条件であったと考えられます。

[飛散量予想]
2019年シーズンの飛散量は、平年並みの1.01~1.16倍、2018年シーズンの1.44~1.81倍となる予想。2018年と比べ症状がつらく感じることも。早めの対策がおすすめです。

青森 平年比:113% 2018年シーズン比:167%
岩手 平年比:106% 2018年シーズン比:144%
秋田 平年比:101% 2018年シーズン比:151%

<東北南部>

[夏の天候]
2018年の夏は高気圧の影響で晴れた日が多く記録的な猛暑に。日照時間も平年を大きく上回ったため、スギやヒノキの雄花の生育に適した条件となりました。

[飛散量予想]
2019年シーズンの飛散量は、平年より多い1.57~1.75倍、2018年シーズンの2.34~2.57倍となる予想。ピーク時は大量飛散の恐れがあるので早めの花粉対策に備えましょう。

宮城 平年比:157% 2018年シーズン比:257%
山形 平年比:116% 2018年シーズン比:181%
福島 平年比:175% 2018年シーズン比:234%

<関東>

[夏の天候]
2018年の夏は高気圧の影響で晴れた日が多く記録的な猛暑に。日照時間も平年を大きく上回ったため、スギやヒノキの雄花の生育に適した条件となりました。

[飛散量予想]
夏の天候と隔年の飛散傾向から2019年シーズンの予想飛散量は、平均の2倍以上。飛散量の多かった2018年シーズンと比べても1.69~6.83倍になる見通しです。特にピーク時は大量飛散の恐れもあるほど。2014年~2018年は飛散量が比較的少なく、実に6年ぶりの大量飛散となる2019年シーズン。早めの対策で花粉に備えましょう。

茨城 平年比:114% 2018年シーズン比:169%
栃木 平年比:258% 2018年シーズン比:566%
群馬 平年比:229% 2018年シーズン比:683%
埼玉 平年比:311% 2018年シーズン比:482%
千葉 平年比:160% 2018年シーズン比:322%
東京 平年比:235% 2018年シーズン比:426%
神奈川 平年比:229% 2018年シーズン比:564%

<北陸・甲信北部>

[夏の天候]
2018年の夏は高気圧の影響で晴れた日が多く記録的な猛暑に。日照時間も平年を大きく上回ったため、スギやヒノキの雄花の生育に適した条件となりました。

[飛散量予想]
夏の天候と隔年の飛散傾向から2019年シーズンの予想飛散量は、平年より多い1.63~1.97倍、2018年シーズンの2.07~4.18倍となる予想です。ピーク時は大量飛散の恐れがあるのでご注意を。なお、北陸で春に飛散するのは、例年スギ花粉がメインでヒノキ花粉は少ない傾向にあります。

新潟 平年比:197% 2018年シーズン比:229%
富山 平年比:163% 2018年シーズン比:361%
石川 平年比:193% 2018年シーズン比:418%
福井 平年比:188% 2018年シーズン比:207%
長野 平年比:171% 2018年シーズン比:231%

<東海・甲信南部>

[夏の天候]
2018年の夏は高気圧の影響で晴れた日が多く記録的な猛暑に。日照時間も平年を大きく上回ったため、スギやヒノキの雄花の生育に適した条件となりました。

[飛散量予想]
夏の天候と隔年の飛散傾向から2019年シーズンの予想飛散量は、平年より多い1.22~2.43倍、2018年シーズンの1.84~5.47倍となる予想です。ピーク時は大量飛散の恐れがあるので早めの花粉対策に備えましょう。

山梨 平年比:243% 2018年シーズン比:340%
静岡 平年比:123% 2018年シーズン比:388%
愛知 平年比:194% 2018年シーズン比:547%
岐阜 平年比:148% 2018年シーズン比:184%
三重 平年比:122% 2018年シーズン比:410%

<近畿>

[夏の天候]
2018年の夏は高気圧の影響で晴れた日が多く記録的な猛暑に。日照時間も平年を大きく上回ったため、スギやヒノキの雄花の生育に適した条件となりました。

[飛散量予想]
夏の天候と隔年の飛散傾向から2019年シーズンの予想飛散量は、平年より多い1.11〜1.97倍、2018年シーズンの1.38〜6.67倍となる予想です。ピーク時は大量飛散の恐れがあるので早めの花粉対策に備えましょう。

滋賀 平年比:152% 2018年シーズン比:138%
京都 平年比:183% 2018年シーズン比:225%
大阪 平年比:183% 2018年シーズン比:667%
兵庫 平年比:197% 2018年シーズン比:326%
奈良 平年比:111% 2018年シーズン比:204%
和歌山 平年比:170% 2018年シーズン比:613%

<山陰>

[夏の天候]
2018年の夏は高気圧の影響で晴れた日が多く記録的な猛暑に。日照時間も平年を大きく上回ったため、スギやヒノキの雄花の生育に適した条件となりました。

[飛散量予想]
夏の天候と隔年の飛散傾向から2019年シーズンの予想飛散量は、平年より多い1.32〜1.46倍、2018年シーズンの7.41〜9.25倍となる予想です。ピーク時は大量飛散の恐れがあるので早めの花粉対策に備えましょう。

鳥取 平年比:132% 2018年シーズン比:925%
島根 平年比:146% 2018年シーズン比:741%

<山陽>

[夏の天候]
2018年の夏は高気圧の影響で晴れた日が多く記録的な猛暑に。日照時間も平年を大きく上回ったため、スギやヒノキの雄花の生育に適した条件となりました。

[飛散量予想]
夏の天候と隔年の飛散傾向から2019年シーズンの予想飛散量は、平年より多い1.29〜1.50倍、2018年シーズンの1.51〜5.08倍となる予想です。ピーク時は大量飛散の恐れがあるので早めの花粉対策に備えましょう。

岡山 平年比:129% 2018年シーズン比:151%
広島 平年比:150% 2018年シーズン比:157%
山口 平年比:130% 2018年シーズン比:508%

<四国>

[夏の天候]
2018年の夏は高気圧の影響で晴れた日が多く記録的な猛暑に。日照時間も平年を大きく上回ったため、スギやヒノキの雄花の生育に適した条件となりました。

[飛散量予想]
夏の天候と隔年の飛散傾向から2019年シーズンの予想飛散量は、平年並みの地域が多く、平年の0.63〜1.46倍、2018年シーズンの2.34〜3.96倍となる予想です。

徳島 平年比:63% 2018年シーズン比:234%
香川 平年比:146% 2018年シーズン比:380%
愛媛 平年比:121% 2018年シーズン比:338%
高知 平年比:86% 2018年シーズン比:396%

<九州北部>

[夏の天候]
2018年の夏は高気圧の影響で晴れた日が多く記録的な猛暑に。日照時間も平年を大きく上回ったため、スギやヒノキの雄花の生育に適した条件となりました。

[飛散量予想]
2019年シーズンの予想飛散量は、平年よりやや多い1.16〜1.54倍、2018年シーズンの1.08〜3.13倍となる予想です。

福岡 平年比:137% 2018年シーズン比:112%
佐賀 平年比:145% 2018年シーズン比:113%
長崎 平年比:148% 2018年シーズン比:313%
大分 平年比:154% 2018年シーズン比:108%
熊本 平年比:116% 2018年シーズン比:251%

<九州南部>

[夏の天候]
2018年の夏は平年並みに晴れて平年よりやや暑い夏となり、スギやヒノキの雄花の生育に適した条件となりました。

[飛散量予想]
2019年シーズンの予想飛散量は、平年並みの0.77〜1.06倍、2018年シーズンの1.98〜2.75倍となる予想です。

宮崎 平年比:77% 2018年シーズン比:108%
鹿児島 平年比:106% 2018年シーズン比:275%

【参考サイト】ウェザーニュース 花粉飛散傾向2019

くしゃみ、鼻水、鼻詰まり、目のかゆみなど、スギ・ヒノキ花粉にさらなる警戒を!

スギやヒノキの花粉を中心に大量飛散が予想される2019年シーズン。くしゃみ、鼻水、鼻詰まり、目のかゆみ、せき、肌のかゆみなどのつらい症状をもたらすスギ・ヒノキ花粉にはさらなる警戒を。

ここでは、それぞれの花粉の特徴をおさらいしながら、花粉対策のポイントについてご紹介します。

花粉の種類と症状

[スギ]:くしゃみ、鼻水、鼻詰まり、目のかゆみ、せき、肌のかゆみ、など

※スギ花粉については、「スギ花粉の症状と飛散時期 – スギ花粉症の予防と対策」で詳しく解説しています。合わせてご覧ください。

[ヒノキ]:スギと同じく、くしゃみ、鼻水、鼻詰まり、目のかゆみ、せき、肌のかゆみ、など

※ヒノキ花粉については、「ヒノキ花粉の症状と飛散時期 – ヒノキ花粉症の予防と対策」で詳しく解説しています。合わせてご覧ください。

[ハンノキ]:花粉が少ない北海道でも飛散。スギ、ヒノキと同じ症状を引き起こし、症状が悪化すると、鼻づまりによる頭痛や倦怠感があらわれます。また、口腔アレルギー症候群(OAS)を併発する可能性があるため十分注意しましょう。

[イネ科]:スギと同様の症状があらわれます。イネ科のアレルギーを持っている人は、喘息(ぜんそく)などの呼吸困難、じんましんといったアナフィラキシーを引き起こすこともあるので予防対策をしっかりと行いましょう。

[シラカンバ(別名シラカバ)]:抗原である花粉がハンノキと似ているため、シラカンバ花粉症を発症する人は同時にハンノキ花粉によるアレルギーを引き起こすこともあります。口腔アレルギー症候群の併発にも要注意です。

[ブタクサ]:ブタクサ花粉はスギ花粉よりも粒子が細かく気管支などに入りやすいため注意が必要です。アレルギー性鼻炎をお持ちの方は春のスギやヒノキだけでなく、秋のブタクサ対策も行いましょう。

[ヨモギ]:北海道ではブタクサ花粉の心配をすることはありませんが、ヨモギ花粉は飛散しています。

[カナムグラ]:ヨモギと同様に飛散距離が短く、飛散量は少ない傾向にあります。

花粉の多い気候は?

自分の子孫を残すため、花粉は生育しやすい温かい気候と、遠くに飛ばせる強風の日をねらって花粉と飛ばします。そのため、「高温」や「強風」の日は要注意。木から飛ぶ花粉に加えて、雨で地面に落ちた花粉が舞い上がって通常より花粉の量が増えるため、特に雨上がりの晴れの日も要注意です。

花粉の多い時間帯は?

花粉の多い時間帯は?

気象条件によっても異なりますが、お昼過ぎや日没後が多くなるため布団を干すなら天気のいい朝イチがおすすめです。

スギの雄花にはおよそ40万個の花粉が詰まっているといわれ、よく晴れた昼間に雄花から花粉が飛び出します。日没の気温の低下とともに空気の対流の影響を受け、上空に舞い上がっていた花粉が落ちてきます。

セルフケアを徹底して、つらい症状を緩和しましょう!

「鼻洗浄」で鼻の通りをよくする!

鼻がつまって眠れない!花粉症を抱えている人の約7割が睡眠障害を併発しているといいます。夜間に眠れないため日中に強い眠気に襲われたり、口で呼吸することで体に負荷がかかり眠りが浅くなってしまうことも。手軽にできるケアとして、寝る前に「鼻洗浄」を試してみましょう(塩をぬるま湯で溶かした液で洗浄します)。

※鼻のケアについては、「【花粉症対策】鼻のセルフケア – 鼻水・鼻づまりなど」でも詳しく解説しています。合わせてご覧ください。

アルコールの飲みすぎに注意!

アルコールは血管を拡張させる働きがあるため、鼻づまりや目の充血などを起こりやすくしてしまいます。年末から春にかけお酒を飲む機会が続きますが、花粉症の症状を悪化させないためにも、飲みすぎには十分注意しましょう!

タバコの煙に注意!

タバコの煙は、鼻の粘膜を直接刺激し、鼻づまりを悪化させる原因になります。吸う人も吸わない人もタバコの煙は要注意です。

食生活の改善で花粉症を予防!

花粉症は体の免疫システムの反応によって起こるといわれ、免疫力を強くすることで花粉症の症状を緩和させることができます。免疫力を高めるために大切なのは腸内環境を整えること。これには、納豆やチーズ、ヨーグルトなどの発酵食品を摂ることがおすすめです。

自宅でできる予防と対策

自宅でのちょっとしたひと手間で花粉の侵入や付着を防ぎます。

  • 窓やドアをこまめに閉める
  • こまめに部屋の掃除をする
  • 空気清浄機などを活用する
  • 洗濯物を取り込む際、花粉を持ち込まない
  • 外から帰ったとき、花粉を家の中に持ち込まない
  • 手洗い・うがい・洗顔を徹底する

外出時の予防と対策

〇マスク
花粉対策用マスクは自分の顔にフィットしたものを。花粉の侵入を7~8割以上カットできる機能的なマスクも、顔との間に隙間があると効果が弱まってしまうため自分に合ったものを選びましょう。

〇メガネ
花粉対策用のメガネも自分の顔にフィットするものを選びましょう。

〇花粉がつきにくい衣類
シルクやポリエステル、綿や麻など表面がなめらかな素材。花粉は静電気によっても衣類に吸いつくため、衣類に帯電スプレーをかけることで花粉の付着を軽減できます。

※花粉対策については、「【花粉症対策】今年こそ撃退!自分でできる予防と症状緩和」でも詳しく解説しています。合わせてご覧ください。

花粉の大量飛散に備えて、万全の態勢で春をむかえましょう!

今回は日本気象協会およびウェザーニュースの発表に基づき2019年の花粉情報を見てきましたが、ほとんどのエリアで大量飛散が予想されるなど、花粉症の人にとってはまさにつらいシーズンとなりそうです

外出時のマスクやメガネの徹底はもちろんのこと、この機会に免疫力を高めるセルフケアをこれまで以上に心がけてみてはいかがでしょうか。症状が悪化したら速やかに医療機関で診察、治療を受けるようにしましょう。

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