読書を生活に取り入れる方法 ‐ 本が人生を豊かに楽しくさせてくれる

読書を生活に取り入れる方法 ‐ 本が人生を豊かに楽しくさせてくれる

本は私たちの興味や好奇心を満たしたりヒマな時間をつぶすには最適ですが、実は読書の効果はこれだけではありません。読書を習慣化することでさまざまなスキル向上の効果も期待でき、人生も豊かに楽しくなります。

しかし、最近は「読書をする時間がない」「読書を習慣化する方法がわからない」と悩む方が増えているのも事実です。そこで今回は読書を日常生活にムリなく取り入れる方法などを解説します。これから読書を生活の一部にしたいという方は必見です。

読書の主なメリットとは?

読書の主なメリットとは?

冒頭でもお伝えしたように、読書は習慣化することでさまざまな力が身につくといわれています。まずは読書を日常生活に取り入れることで得られるメリットをご紹介します。

国語力・語彙力が身につく

読書で得られるメリットで真っ先に思い浮かぶのが国語力のアップです。国語力は国語の授業のときだけ必要と思っている方もいますが、そうではありません。

国語力が身につくというのは論理力、つまり道筋を立てて物事を考えたり、進めることができる力も身につくということです。

論理力が身につくことで、読んだ文章の意味も理解できるため、他教科においても問題の意味を正確に把握し、適切な回答を引き出すことができます。

また、さまざまな本を読むことで語彙力も身につきます。語彙力とは「言葉や単語(語彙)をどれだけ知っているかを表す力」のことです。語彙力が高まるとプライベート、ビジネスなどさまざまなシーンに応じて、適切な表現を選択することができます。

取引先の重役に対して「○○さんのいうとおりです」と発言するのと「○○さんのおっしゃるとおりです」というのでは、相手が抱く印象も変わってくる可能性があります。

語彙力はさまざまな文字や文章に触れることで身につくものですから、読書は語彙力アップに欠かすことができません。

文章を書くスキルがアップする

読書は国語力や語彙力をアップさせますから、必然的に文章を書くスキルも伸ばすことができます。実は日本語というのは世界で最も習得が難しい言語のひとつとして知られています。

実際にアメリカの国務省が公表している「外国語習得難易度ランキング」において、日本語は唯一、最高難易度にランクされています。確かに日本語は私たち日本人でも正しい使い方を正確に把握している人は少ないです。

この難しい日本語を理解する力や正しい使い方を習得できる方法のひとつが読書です。一般的に書籍というのは出版されるまでに何度も校正(文字や文章の誤りを正すこと)を繰り返すため、消費者は読書をすることで正しい日本語に触れることができます。

この「読書→正しい日本語に触れる→読書→正しい日本語に触れる」という繰り返しが、正確な日本語の使い方と文章を書くスキルアップに大きな効果を発揮します。

もちろんすべての日本語を正しく使えなくても問題はありませんが、社会人として生活を送る上では必要最低限の「意味が伝わる文章」を書くスキルは必須です。

周囲からよく「伝えたいことが何なのか理解できない」「意味を把握するまでに時間がかかる」といわれる方は、読書を習慣化することによって改善できる可能性が高まります。

想像力が身につく

これは主に小説などのフィクションに触れたときに得られる効果です。小説は架空の物語で構成されているのが一般的ですから、現実世界では体験できないストーリーを思う存分楽しむことができます。

この非日常的なストーリーに触れると、私たちは自分の頭の中でさまざまな情景を思い浮かべることが多々あります。

本はあくまでも文字のみで構成されているため、文章を映像に置き換える作業が必要となります。この作業を繰り返すことで、勝手に想像力が身についていきます。

思考力が身につく

読書を心から楽しむ人は書籍で描かれているストーリーなどに対して「なぜ?」「どうして?」と問いかけるなど、考えて読む力が備わっています。読書がつまらないと感じるのは、単に文字を読み流しているだけだからかもしれません。

これではよほど自分が興味のあるテーマの書籍しか、心から楽しむことができないでしょう。考える力がある人は「作者がこの作品で伝えたいこと」「表面上のストーリーの裏に隠された本当に伝えたかったメッセージ」などの答えを探しながら、読書をしています。

人生においてもさまざまなシーンで「なぜ?」「どうして?」という場面が訪れます。ここで思考力が身についている人は自分で考え、解決する力を持っているため、プライベートや仕事などの面において効率よく物事を進めることができます。

成功している人の考え方を学ぶことができる

多くの書籍には当然のことながら著者がいます。そしてこの著者の考え方というのは1人、1人異なるため、自分の知らない世界、考え方、人生の生き方、仕事への取り組み方など、さまざまな役に立つ知識を習得することができます。

それまで自分のやり方でことごとく失敗してきた人は、さまざまな著者の作品に触れることで、失敗を回避する方法や成功する近道を学ぶことができます。

「こんな考え方もあったのか」「このやり方なら自分でも成功できそうだ」などのように、新たな発見ができるのが読書の素晴らしい点ではないでしょうか。

豊かな人生に!読書を日常生活に取り入れる方法を解説

豊かな人生に!読書を日常生活に取り入れる方法を解説

読書をしない、またはできない理由は主に「時間がない」「興味がない」「おもしろくない」などです。確かに興味がないものをムリして行う必要はありませんが、前述のように読書は私たちに多くのメリットをもたらします。

そのため、一度ムリのない範囲で書籍や小説を手にとって読んでみましょう。ここでは読書をムリなく日常生活に取り入れる方法を解説します。

最初は古本・中古本を読む

読書をしない人の中には「書籍代が高いから」という方もいます。このような方はいきなり新品を購入するのではなく、低価格の古本や中古本からスタートすることをおすすめします。

古本や中古本でも有名な著者が書いた書籍が多くあり、内容は新品の書籍と比べても劣ることはありません。また低価格な古本や中古本であれば、仮に購入した書籍が役に立たなかったとしても「大きな損をした」という気持ちも軽減されます。

読書が苦手な人は「自分がどのようなジャンルに興味があるのか?」といった点も正確に把握できていないことが多いです。そのため、安価な古本や中古本を購入しながら、興味が持てそうなジャンルを見つけていくのもよいでしょう。

世の中には「ある1冊の古本で人生の成功のヒントをつかんだ」という方もいます。これから読書を始める方は経済的にも優しい古本や中古本から入っていきましょう。

映画版・漫画版から入る

「文字だけだから頭が痛くなる、眠くなる」という理由で読書を敬遠している人も多いです。このような方におすすめなのが書籍や小説が映画化、漫画化されていれば、まずはそちらから入ることです。

映画、漫画は映像や絵によってユーザーの視覚に訴えることができるため、ストーリーなどを理解しやすいというメリットがあります。

書籍や小説は文字のみで構成されており、文章を理解する力が不足している人にとっては、著者が本当に伝えたいメッセージが伝わらない可能性もあります。

対象となる書籍や小説が映画化、漫画化されている場合は「映画・漫画→書籍・小説」の順番を意識しましょう。映画や漫画である程度のストーリーを理解したあとに原作となる書籍、小説を読むことで、面白みがグンと増します。

基本的に映画化、漫画化されている作品は原作(書籍や小説)のほうが情報量が多いです。そのため、映画や漫画に目を通したあとに原作を読むと、新たな発見をすることも多々あります。

スキマ時間を活用する

デキるビジネスマンはスキマ時間を有効活用し、読書で自己啓発をしているといわれています。自己啓発とは本人の意思で自分(自己)の能力や精神をより高いレベルへ上昇させる行為のことを指します。

さまざまな書籍に目を通すことで、新たな発見や多くの考え方を習得できるため、読書はビジネスマンの自己啓発にぴったりです。ただし、ビジネスマンによっては仕事の時間が長くなり、読書をする時間がないという方もいます。

このような方はスキマ時間を使って徹底的に読書をするという意識を持ってください。具体的には通勤で利用する電車の中、10分ほどの休憩時間などです。

1日の中でこのようなスキマ時間は必ず1つ、2つはありますので、まずは自身のスキマ時間を探すところから始めてみましょう。

読書の習慣化をジャマする誘惑を遠ざける

読書の習慣化をジャマする誘惑を遠ざける

物事は習慣化するまでは、苦痛になることが多々あります。これは読書が苦手な人にも当てはまることです。最初の2日~3日は読書を頑張ったけど、4日目からは中断したなどという方も多いです。

このような方は読書が習慣化するまでの間、読書をジャマする誘惑を遠ざける工夫を施してみましょう。一例を挙げると現代社会において爆発的な普及を果たしたスマホ。これはちょっとした空き時間に触る方が非常に多いです。

このスマホを触る時間を、読書の時間に変えられるようにしましょう。具体的には通勤時は電源を切っておく、すぐに取り出せないように鞄の奥深くにしまっておくなどが挙げられます。

通勤で電車に乗っている時間は1日わずか10分だとしても、週5日出勤であれば、1週間で50分の読書が可能です。1週間50分の読書を継続していけば、読書によるさまざまなメリットを得られる可能性も高いです。

読書を取り入れるなら夜ではなく朝

近年、朝活の一環として読書をする方が増えています。朝は「脳のゴールデンタイム」ともいわれており、脳の神経細胞が活発になっています。

また、朝は1日の中でも前向きな意欲が湧きやすいため、自分の能力や意識を高める目的で読書をするには最適な時間帯です。学校で朝読書を導入したり、サラリーマンの朝活に読書が推奨されるのは、このような理由があるからです。

中には仕事が終わったあとの夜に読書をしたほうが集中できるという方もいます。しかし、夜の脳は昼間の仕事で疲れているため、場合によっては本の内容が頭の中に入ってこない可能性もあります。

夜の読書に効果を感じられないという方は、夜は1日の疲れを癒すためにぐっすり眠り、朝の時間帯に読書をしてみてはいかがでしょうか。

電子書籍サービスを利用する

地域の書店に足を運んで本を購入するとなると、手間もお金もかかりやすいです。これが原因で読書をしないという方も一定数います。このような方におすすめしたいのが電子書籍です。

電子書籍なら「本をネットで探す→購入する→読む」の簡単3ステップで読書が可能となります。

また電子書籍は各サービス会社で料金体系が異なるものの、1冊の価格が安価であることが多く、経済的にも優しい読書を可能にしています。好きなときに好きなだけ読書をしたいという方は、お得な定額制プランを利用するのもよいでしょう。

ムリをしない

読書を習慣化しようという気持ちで努力する姿勢は素晴らしいですが、それが明らかに逆効果になっているなら、一度読書を中断しましょう。

読書は習慣化することでさまざまなスキルをアップさせてくれますが、脳が苦痛と感じると精神的にも悪影響を及ぼす可能性があります。

読書を苦痛に感じない方法はさまざまですが、主に「徐々に読書の時間を増やす」「最初は簡単な内容の本から入る」「疲れたと感じたら適度に休憩を挟む」などが挙げられます。

特に読書初心者の方の場合、いきなり内容の難しい書籍などから入る方は多くいます。しかし、その中身を理解できる人は少ないです。このような方たちは、まず自分の好きな本や興味のある本から入っていき、徐々に内容が難しいものを読んでいくのがおすすめです。

不思議なもので、読書が習慣化すると過去に内容が難しくて放置した書籍なども「今なら内容が理解できる」ということがあります。これは読書が習慣化されたことで自身の国語力、語彙力などが高まった証拠ともいえるでしょう。

読書の入口を難しくすると、読書が嫌いになります。最初は「読書って楽しいな」と感じられるような環境を整えることを意識しましょう。

読書を日常生活に取り入れて、充実した日々を過ごしてみませんか?

読書を日常生活に取り入れて、充実した日々を過ごしてみませんか?

今回は読書を生活の中に取り入れる方法を解説しました。一般的な書籍や小説は文字のみで構成されているため、どうしても「話の内容が理解できない」という問題が出てきます。

これが読書を好きになれない理由のひとつでもあります。しかし、読書をすることで社会人に必要な国語力、語彙力、思考力などが向上します。

これらの能力を伸ばしたいという方は積極的に読書をしてみましょう。最初のスタートを上手に切ることができれば「読書が趣味」といえるようになり、人生も少しだけ楽しくなる事でしょう。

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