2017年7月15日 | 園芸・ガーデニング
夏の花でガーデニング!暑さに強く育てやすい植物
夏に強い植物!最近は温暖化の影響もあり増えています。猛暑にも負けずに美しい花を楽しむことができる植物を集めてみました。
夏のガーデニングは、草花選びがポイントです。とにかく最近の日本の夏は、気温40℃近くまで上がり酷暑となる日が続くので、暑さ対策として草花を守るにも限界があります。夏の暑い時期に花がら摘みや水やりなど、日に何度も庭先に出なければならない、こまめなお手入れを要する草花では、育てる人間がまいってしまいます。ですから、もともと耐暑性があり、極力手間のかからない草花を選ぶことが大事です。
また、夏場のガーデ二ング作業には必ず各種伝染病予防のための虫よけ対策、日焼けの予防対策、そして、熱中症の予防のための水分補給も忘れず行いないがら作業をするようにしましょう。
夏の暑さに強い植物【鉢花編】
ガーデニングで一番手軽なのは、なんといってもホームセンターやガーデニングショップの店頭などで、ビニール鉢で売られている草花です。夏の暑さに強い草花を集めてみました。
インパチェンス
植え付け時期は4月から7月、開花時期は6月から11月で赤、白、ピンク、オレンジなどの花色を楽しむことができます。別名「アフリカホウセンカ」と呼ばれる多年草ですが、寒さに弱く日本の冬に耐えられず枯れてしまうので日本では一年草として扱かわれます。
エボルブルス
植え付け時期は3月から5月、開花時期は6月から10月で花色はその名の通り青系です。別名「アメリカンブルー」と呼ばれ、小さな青い花が魅力です。暑さには強いのですが、蒸れに弱いので乾燥気味に育てるのがコツ。
ガザニア
植え付け時期は3月から5月、開花時期は4月から10月上旬で、赤、白、ピンク、オレンジ、黄など様々な花色を楽しむことができる宿根草(しゅっこんそう)。春から秋までと開花期間が長いのが特徴。高温乾燥には強いですが、寒さには弱いため冬場の寒さには注意が必要です。
ケイトウ
植え付け時期は4月中旬から6月、開花時期は7月から11月で赤、ピンク、黄、オレンジ、淡い緑などの花色を楽しむことができます。庭先のアクセントなどにもオススメです。
サルビア
植え付け時期は4月から6月、開花時期は6月から11月で赤、白、ピンク、紫などの花色を楽しむことができます。5,000以上の種類があり、英名ではセージと呼ばれ、葉に強い香りがあるものは日本ではハーブとしても親しまれています。
千日紅(センニチコウ)
植え付け時期は4月から8月、開花時期は7月から11月、赤、白、ピンク、紫などの花色を楽しむことができます。花の時期が長いことからその名が付いたとされています。ドライフラワーにすることもできます。
ヒマワリ
植え付け時期は4月から6月、開花時期は6月から11月、花色は黄色が主流です。サンフラワー、ニチリンソウとも呼ばれるテキサスやカリフォルニアが原産の植物です。大輪の花を咲かせる高性種、草丈が低く鉢植えでも可愛い矮性種(わいせいしゅ)、枝分かれする分枝性種などの品種があります。
ペンタス
植え付け時期は4月から6月、開花時期は5月から11月で、赤、白、ピンク、紫などの花色を楽しむことができます。星形の花びらが愛らしい夏の花です。暑さに強く、直射日光の下でも強い植物です。
マリーゴールド
植え付け時期は4月から6月、開花時期は6月から10月。赤、オレンジ、黄の花色を楽しむことができます。また、マリーゴールドの中にはコンパニオンプランツとして、野菜苗と一緒に植えることで害虫防除になるとされているものあります。
夏の暑さに強い植物【球根編】
失敗なく花を楽しみたい!そんな人にオススメなのが球根です。球根植物は、球根に養分を蓄えているので肥料や土質をあまり考えなくてもスクスク育ち、花を楽しむことができます。基本的に夏に花を咲かせる球根は春先に植えます。また、春に花を咲かせる球根は秋に植えます。なかには、秋に植えつけてすぐに花を咲かせるものもあります。
アガパンサス
別名のアフリカンリリー(英名)でも知られる、南アフリカ原産の植物です。花色は青と白。花は7月から8月にかけて楽しめます。十分な日当たりを好みます。花壇、ボーダー、コンテナ(鉢)などにも似合います。
アキメネス
別名では、ハナギリソウと呼ばれる中南米原産の植物です。花色は豊富で、青、ピーチ、ピンク、赤、オレンジ、白、紫、黄色などがあります。暖かい場所が好きで、日光を好みますが、直射日光は避けて管理しましょう。
イキシア
英名のワンド・フラワーやコーン・リリーの呼び名でも知られている南アフリカ原産の植物です。花色は豊富で6月から8月の間に花を咲かせます。午前よりも午後からの日当たりが良い場所ならスクスクと育ちます。星形の花が特徴で30から40種類の原種が知られています。
オーニソガラム
店頭では別名のベツレヘムの星で売られていることが多い南アフリカ原産の植物です。花色は白だけですが6月から10月まで長期間花を楽しむことができます。日当たりを好み、耐寒性がある品種は宿根草としても親しまれています。
カンナ
別名インディアンショットプラント、インディアンリードフラワーなどとも呼ばれる南、中央アメリカ原産の植物です。花色はオレンジ、白、黄色、ピンク、赤などがあり花期は7月から10月と長いのが特徴。春植えの球根植物のなかでも、耐寒性があるので庭先などに一度植えれば宿根草として長期に楽しむこともできます。
カラー
観葉植物としても扱われているのが、南アフリカ原産のこの植物です。花色は、白、ピンク、赤褐色、黄色などがあり7月から10月にかけて花を楽しむことができます。日当たりのよい場所よりも木陰のほうが、葉色が良くなります。乾かし過ぎないように管理しましょう。
グラジオラス
春植え球根の中では最も知られているもののひとつで、南アメリカ原産の植物です。花色は、赤、白、ピンク、オレンジ、黄色、アプリコットなど様々で7月から9月にかけて次々に花を咲かせます。数え切れないほどの品種があるのも特徴です。
ダリア
中央アメリカ(メキシコ)原産の植物で様々な色を楽しむことができる植物です。花期は7月から10月。ユリ、ベゴニアに並び夏に咲く人気の高い花のひとつです。ちなみに、ダリアの愛好家は多く毎年新しいタイプや形や色が作り出されています。
ベゴニア
最近は、普通のベゴニアと分類され塊茎ベゴニアとも呼ばれている南アメリカ原産の植物です。花色は、赤、白、ピンク、オレンジ、黄色、紫、アプリコットなど様々あり、6月から10月まで花を楽しむことができます。直射日光には弱いので、やや日陰で管理するようにしましょう。
ユリ
日本で一番親しまれている夏の花。ジューンブライドには欠かせない花のひとつです。花色は黄色、ピンク、オレンジ、赤、白と様々あり、品種も豊富で6月から8月にかけて花を楽しむことができます。植え付け時に、バーミキュラートや砂に包んで植え付けると生育が良いようです。
ユーチャリス
別名のパイナップルリリーの名のほうが親しまれている南アフリカ原産の植物です。花色は白だけですが、春から晩秋にかけて次々に香りの良い花を咲かせます。
夏の暑さに強い植物【花木編】
シンボルツリーやアクセントとしてコンテナでも育てることができる人気の花木を紹介しましょう。
アジサイ
開花期は、5月から7月。白、青、紫、赤などの花色があります。日本ではとても身近な植物のひとつで梅雨から花を咲かせます。土の酸性度合いによって花色が変わる性質があり、挿し木などでも増やすことができます。
クチナシ(梔子/ガーデニア)
開花期は6月から8月。花色は白だけですが、香りの良い花であることから、春の沈丁花(ジンチョウゲ)、秋の金木犀と共に世界3香木の1つになっています。
サルスベリ
開花期は7月から9月。紅色、ピンク、白、濃い紅紫などの花色があります。長い間花を咲かせることから漢字では百日紅と書かれます。木の幹がすべすべしていることから、サルも滑りそうだとこの名が付いたとされています。
ハイビスカス
開花期は5月から10月。白、ピンク、赤、オレンジ、黄、紫、茶など色彩豊かです。南国のハワイや沖縄などのリゾート地では自生しています。温暖な場所では地植えでもいいですが、雪が降るような場所の場合にはコンテナで育てるほうがいいでしょう。
プルメリア
開花期は6月から10月。赤、ピンク、白、黄などの色彩豊かです。ハワイでは、フラダンスのレイに使われる花としても知られている香りの良い花です。温かい地域では自生や地植えも可能ですが寒さに弱いのでコンテナで栽培し冬は室内で管理するほうが良いでしょう。
ブーゲンビリア
開花時期は、5月から10月。花色は赤、ピンク、黄、白、紫でアメリカが原産の植物です。半つる性と呼ばれる低木です。花は水が切れると咲かせるので、花が咲かないと思ったら水やりを控えるように管理してみましょう。
ランタナ
開花期は5月から10月と長く、オレンジ、赤、黄、ピンク、クリーム、白、淡い紫等の豊富な花色を楽しめます。園芸品種によっては、花色が変化することから七変化(ナナヘンゲ)とも呼ばれています。挿し木で増やすことができます。
最後に
真夏に美しい花を咲かせる植物を集めてみました。コンテナガーデンをはじめ、庭先の花壇、また家庭菜園の一角に植えて楽しんでみてはいかがでしょうか。
日本の夏は、多くの植物にとってはその暑さよりも、蒸れでダメージを受けてしまいがちです。とくにハーブなどを育てている人は、切戻しをするなど早め、早めの対応が長く植物を楽しむコツになります。
もちろん、花を楽しむ植物であっても害虫などの被害も出やすい時期なので、毎日観察して、害虫かもと思ったら迷わず殺虫剤や農薬を上手に使って防除するようにするとよいでしょう。