沈黙が怖い人は必見!気まずい時に役立つ対処法と会話術

沈黙が怖い人は必見!気まずい時に役立つ対処法と会話術

私たち人間はビジネス、プライベートといったシーンに関係なく、会話をしながら社会生活を送っています。会話というのは社会生活を送る上では基礎のようなものです。しかし、中には会話が苦手という方もいます。その理由の一つに「会話中の沈黙が苦手」というのがあります。

確かに話の途中にふと訪れる沈黙の空気が耐えられないという方は多いです。ではなぜ人は沈黙を怖がってしまうのでしょうか?今回は会話中の沈黙に関する疑問やおすすめの対処法、会話術を中心とした情報を解説します。

なぜ人は沈黙を必要以上に怖がるのか?その心理を解説

沈黙の時間に入ると、必要以上にその「間」を恐れる人は多いです。ではなぜ人は沈黙を必要以上に怖がってしまうのでしょうか?これは主に「周囲の目を気にしすぎる」ことが影響しています。

「黙ってばかりで相手の気分を害してないかな」「何か言えよと思われてないかな」などという心理が働くため、沈黙という間が嫌になるのです。もちろんこれは相手が実際に言ったのではなく、勝手に自分がそう思い込んでいるだけです。

わかりやすい例では好きな異性との初デート中に「ヤバい、会話のネタがない」「何か話さないとつまらない人間だと思われて帰っちゃうかも」という経験をされた方は多いと思います。これも「沈黙によって人に嫌われたくない」という心理が強く働きすぎていることが影響しています。

つまり沈黙を必要以上に恐れる人は同性、異性関係なく、他人の目を気にしすぎるという傾向があります。周囲のことを気遣う姿勢はとても素晴らしいことですが、度を過ぎると逆に相手の気分を害す可能性もあるので注意が必要となります。

沈黙を必要以上に怖がると逆効果!その理由を解説

沈黙を必要以上に怖がると逆効果!その理由を解説

前述のように沈黙を必要以上に恐れてしまうと、逆効果になることもあります。ではなぜ沈黙を気にしすぎるのが逆効果になってしまうのでしょうか?ここではその理由を解説します。

沈黙を怖がっている雰囲気が相手にも伝わるから

沈黙が怖いという感情を強く持ちすぎると、相手にもその雰囲気がビシビシ伝わります。一例を出すとイライラしている時というのは、周囲にもしっかりと「機嫌が悪そう」という雰囲気が伝わっていますよね?

これと同じで沈黙を必要以上に気にしてしまう雰囲気も、相手にしっかりと伝わります。そうすると相手もどこか気を使ってしまいます。その結果としてお互いがギクシャクした状態になってしまうのです。相手が常にリードしてくれる先輩や上司であればさほど問題にはなりませんが、同僚や後輩だと「何か気まずい雰囲気だな」と思われることもあるので注意が必要です。

沈黙を無理に破ると相手の気分を害す可能性があるから

人は焦ると物事を正しく判断するのが困難になったり、冷静な対処ができなくなる傾向にあります。沈黙を必要以上に怖がってしまうとどうしても焦りの気持ちが生じます。そして心の中は「会話の内容」ではなく「沈黙を破る」ことしか考えていませんから、一歩間違えると相手の気分を害す発言を投げかけてしまう恐れがあります。

これがよくいわれる「沈黙を無理に破ろうとして失敗するパターン」ですね。「沈黙を破る」ことを第一優先にしてしまうと、失言や余計な一言を無意識に発してしまう可能性が高くなります。大抵の場合は素直に謝罪をすれば許してもらえますが、修復不可能な関係に陥るケースも決して0%ではありませんので注意が必要です。

適度な沈黙(間)も必要だから

「沈黙は悪者」と思い込んでいる方にお伝えしたいのは、会話をする上では「適度な沈黙(間)」は必要ということです。例えばですがとても仲の良いカップルや夫婦でも一日ずっと沈黙なく会話をするのは難しいですよね?

このように人は会話をする時には、相手が誰であれ、沈黙という場面が必ず発生します。また適度な沈黙(間)というのは自分も相手も、それまで話してきた会話の内容を整理するために必要となります。

よくマシンガンのごとく次から次へ話題を持ち出して会話をする人を見かけますが、このような場合は話の中身を整理する時間がないため、相手も「あの人何言ってたっけ?」となりがちです。

またこれはビジネスの世界においても同様です。商談や営業などの場面では一方的にセールストークをすると上手くいかないといわれます。これも相手が情報を整理する時間や考える時間が会話の中において皆無のためです。このように会話の中には適度な沈黙(間)が必ず必要であったり、発生したりするものです。ですから沈黙を必要以上に恐れる必要はまったくありません。

相手も会話のネタを考えている可能性があるから

先ほども取り上げたように沈黙(間)の時間は話の中身を整理するためには必要です。そしてこの沈黙の時間を使って相手は次に発する言葉を考えていることがあります。このような時に自分が沈黙が嫌だからといって、無理やり沈黙を破る行動を起こすと、逆効果になってしまう可能性があります。

また内容によっては言いにくいことや言葉を十分に選んで伝えなければならないケースもあるでしょう。このような場合も相手は沈黙の時間を利用して「どのように伝えるべきか?」を一生懸命考えています。

それを知らずに沈黙が嫌という理由だけで、次から次へと話を振ると相手も大事なことを伝えるタイミングを逃してしまいます。その結果として相手をガッカリさせてしまうこともあるでしょう。しかし沈黙を極端に嫌がる方は「沈黙がなかったからOK」と自己満足に浸ってしまうため、相手の本当の気持ちに気付かないこともしばしばあります。

これで沈黙も怖くない!今日から使える対処法と会話術を解説

これで沈黙も怖くない!今日から使える対処法と会話術を解説

沈黙を怖がる必要はない理由を解説しましたが、やはり良好な人間関係を構築する上では適度な会話の時間も大切となります。そして沈黙の時間が必要以上に長くなる方の場合は、どうしても会話のネタなどが思いつかないことが多いです。そこでここでは沈黙の時間が長引きそうなシーンにおいて使える対処法と会話術を解説します。

目の前にあるものを話題にする

目の前にあるものを会話のネタにするのは定番中の定番ですね。周囲をよく見渡すとわかりますが、話のネタになりそうなものはたくさんあります。外出時であれば飲食店や雑貨店などのお店が視界に入ることは多々ありますし、社内であれば飾ってある観葉植物などをネタにすることもできます。

また相手が新しい洋服やアクセサリーを身につけていれば「それどこのブランド?」「どこのお店で買ったの?」など聞いてみるのもよいでしょう。このように視界に入るものをネタにすることで、沈黙の時間を減らすことは十分に可能です。ただし視界に入っているからといって、人の気分を害すような悪口ネタなどは避けておくのが無難です。

質問をする

初対面の人や普段あまり接しない人に対しては、会話の中に上手に質問を取り入れるとよいでしょう。「〇〇君はどこに住んでいるの?」「〇〇さんは趣味や好きなことはあるの?」など、質問のネタも豊富にあるため、それほど困ることはありません。

また質問によって相手をもっと深く知ることができるメリットも生まれます。共通の趣味や話題を探るチャンスでもあるので、質問は会話の中に積極的に取り入れるようにしましょう。

仮に同じ趣味などを持っていた場合は意気投合できる可能性が非常に高いです。ただし会話の中身が質問のみにならないように注意しておきましょう。過度な質問は相手に圧迫感や息苦しさを与えてしまう原因にもなります。要所要所で自分のことも挟むようなバランスの良い会話を意識することが大切です。

質問されたことを聞き返す

投げかけた質問に相手が嫌な顔をせずに対応してくれるなら問題はありませんが、質問内容によっては相手を困惑させてしまうこともあります。具体的には「年収」「配偶者や交際相手の有無」などは、誰にでも話せる内容ではありませんよね。

また人によってはこれ以外にも答えづらい質問があるでしょう。相手にとって答えづらい質問をどんどんしてしまうと、場合によっては不快な想いを抱かせてしまうこともあります。

そこで推奨したいのが「相手から質問されたことをそのまま聞き返す」ことです。基本的に相手が投げかけてくる質問は、自分が聞かれても問題ない質問です。同じ質問をしているのに「その質問はやめてください」ということは、まずありません。そのため、質問によって相手を困惑させたくないという方は、相手からの質問を待つ方法を実践してみるのもありです。

沈黙の雰囲気が嫌だということをネタにしてしまう

これは素直に沈黙の空気が流れるのが苦手ということを相手に伝える対処法です。プライベートで友達を作る時や場の空気を盛り上げる必要がある飲み会、パーティーの席では、自己紹介も兼ねて会話中の沈黙の空気が苦手なことを伝えてみましょう。

会話中の沈黙を嫌う人は多いですから、案外共感を得ることができたり、笑ってくれる人もいます。また最初に沈黙の空気が苦手ということを伝えておけば、精神的にも楽になるものです。

もちろんこの対処法は硬い表現が好まれるビジネスや面接のシーンなどでは、逆効果になる可能性もあるので注意が必要です。気軽な雑談シーンで使える対処法と覚えておくとよいでしょう。

微笑ましい失敗談をネタにする

微笑ましい失敗談をネタにする

他人に話しても構わないような失敗談もどんどん会話の中に取り入れてみましょう。私たち人間というのは大なり小なり何かしらのコンプレックスを抱えていることが多いので、失敗談には共感しやすいというメリットもあります。

また失敗談を話すことで、相手にも「よかった、失敗しているのは自分だけじゃないんだ」という安心感が生まれます。「〇〇さんって素直でとても面白い人」という評価を得られる可能性も大きいので、失敗談ネタはいくつか持っておくとよいかもしれません。

話のネタを掘り下げる

会話が長続きせずに、すぐに沈黙に入ってしまう原因の一つに「話の内容が浅い」ことが挙げられます。具体的には相手が「昨日新しい洋服を買いに行った」という話をしてきたとしましょう。

ここで会話がすぐに途切れてしまう人は「そうなんですか」「それは良かったですね」という返事をしている可能性が高いです。このような返事から次の会話につなげるのは難易度が高いです。

「そうなんですか」と言われたほうも「うん」と答えるしかありません。これでは会話が途切れるのは当然です。このような時は話のネタをさらに深く掘り下げるようにしましょう。

具体的には「洋服を買いに行かれたんですか?どこのお店ですか?」といったような返しをすれば、相手も「〇〇ってお店だよ」と答えることができます。さらにここから「あのお店はメンズ服が安いと聞きますが本当ですか?」と深く掘り下げていくことで、話がどんどん広がっていきます。

テーマをコロコロ変えて沈黙を作らせないような方法もありますが、これはネタ切れを起こすことも考えられます。一つのテーマに対して深く掘り下げていくことで、自分もその分野に対する知識が身につく可能性が高くなります。また相手も自分が好きなテーマについて掘り下げているため、心から会話を楽しむことができるでしょう。

相手のことを褒める

人は基本的に他人から褒められて嫌な気分になることはありません。したがって相手の気分を害すことなく、無難に話を広げたいという方は、相手の褒めポイントを探してみましょう。

褒めポイントを探すというと難しく聞こえますが、基本的には相手の見た目や所有品など目に入ってきたもので構いません。「とても素敵なネックレスですね」「そのスマホケース可愛いですね」など、探せば意外と褒めるポイントはたくさんあります。

褒めポイントが見当たらないという場合は、相手のことをよく観察してみましょう。褒めることで相手も気分が良くなり、会話が弾む可能性も高くなります。ただし注意点としてはウソをついてまで相手を褒めないことです。

何でもかんでも褒めてしまうと相手も「絶対ウソでしょ」と疑いの目を向ける可能性があります。相手を褒めて話を広げる時には、自分が本当に褒められると感じたポイントのみを伝えるようにしましょう。

相手の話には興味を持ち関心・共感する

相手から話をしてきたら、基本的にはその話の内容に興味を持ち、そして関心や共感をしてあげましょう。相手がせっかく「〇〇ってイタリアンのお店美味しかったよ」と話を振ってきてくれたのに「そうですか」では、沈黙の時間に入るのは目に見えています。

「本当ですか?おすすめはありますか?」「私もイタリアン好きですから、凄い興味があります」など、相手も次の言葉を投げかけやすいような環境を整えておくことが大切です。ただし、わざとらしい共感の仕方はしないようにしましょう。

適当に相槌を打っている雰囲気は、相手にも伝わりやすいため、結果的に話をするのが嫌になってしまう可能性があります。もし相手の話す内容がわからなくて興味が湧かない場合は、素直に質問をして、その分野の知識を深めるのがよいでしょう。多少の知識が身につけば、話の内容も理解しやすくなります。

沈黙の時間と会話の時間のバランスを意識することが大切

沈黙の時間と会話の時間のバランスを意識することが大切

今回は会話の中で発生する沈黙について解説しました。沈黙を必要以上に怖がってしまう人は意外と多いです。しかし、沈黙を怖がりすぎてしまうと、適切なコミュニケーションを取るのが難しくなる可能性が高くなります。

案外、沈黙の時間が長くなっても相手は何も思っていないことが多いです。そのため沈黙のことばかりを気にするのではなく、会話の中身を重視してコミュニケーションを図ることを意識してみましょう。

物事はバランスが大事とよくいわれますが、これは会話にも当てはまります。沈黙と会話のバランスを意識して、周囲と上手に付き合っていきましょう。会話のネタがないという方は、今回ご紹介した対処法や会話術をぜひ参考にしてください。

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