冬の花火の魅力や楽しみ方

花火と言えば夏の風物詩としてのイメージが一般的ですが、冬に開催される花火大会や雪祭りなどのイベントで花火が打ち上げられることは全国的にも結構あります。

浴衣を着て団扇を持って花火を見物するといった夏の花火とは違い、冬の花火は何となく寒々しいと思われるかも知れませんが、冬の花火には夏の花火とはまた違う魅力があります。今回は、冬の花火についてその魅力や楽しみ方についてご紹介します。

夏に花火大会が多い理由

花火大会が夏の風物詩として定着した理由は、そもそも花火大会のはじまりが夏だったことにあります。江戸時代、第8代将軍徳川吉宗公が全国的な飢饉と疫病の流行による多数の死者の慰霊と悪疫退散を願い、両国川開きの日に慰霊行事が行われました。

その慰霊行事にちなんで花火が打ち上げられたことが、花火大会の始まりと言われています。この時期が旧暦の5月から8月だったことから、夏に花火大会が開催されることが全国的に広まりました。またこの時期はお盆の時期と重なることもあり、ご先祖様を送る送り火としての意味合いから、徐々に夏の夜の娯楽として定着していきました。

冬の花火は夏よりくっきり鮮やか

夏の花火大会が一般的ですが、近年では冬の花火大会も増え、冬に開催される雪まつりなどでも花火が打ち上がられます。
これは冬空の方が花火が映えるからです。冬には星がきれいに輝いて見えますが、冬の花火もこの星と同じ理由から夏の花火よりくっきりと鮮やかに見えます。その大きな理由は、冬は空気中に塵や埃、水蒸気が少なく光の屈折が少ないためです。

夏は上空の空気の流れが弱く、空気中に舞い上がった塵や埃が滞留してしまいます。また暖められた空気は水蒸気を多く含んでいるため、空気中の塵や埃、水蒸気によって光が屈折してしまいます。これに対して冬に空気が澄んでいるのは、冬は偏西風などの影響から空気中の塵や埃が運ばれていくため滞留しません。

また気温が低く高気圧の関係から空気が乾燥し水蒸気は少ないのです。そのため冬の花火は光の屈折が少なく、より鮮やかに見えるのです。

夏と冬では種類が違う

夏と冬では打ち上げられる花火の種類が違います。夏の花火は主に、丸く大きく広がる「割物(わりもの)」と呼ばれる種類ですが、冬の花火は、ぽかっと2つに割れる「ぽか物」と呼ばれるものが主に打ち上げられます。
これは、冬の夜空でも鮮やかに見られるため、音があまり大きくなく流れるようなぽか物でも十分楽しめるためです。

「ぽか物」は、玉が上空に達したときに、くす玉のようにぽかっと2つに割れていろいろな部品などを放出させるもので、運動会やお祭りなどの合図を告げる「信号雷(しんごうらい)」、星をホウキ状に放出させ光の線を落下させる 「柳」、パラシュートで煙を吊りながら降下させる「煙竜(えんりゅう)」などがあります。

冬の全国の花火大会

主な冬の花火大会をいくつかご紹介します。

ウィンター花火ショー(愛知県)

日程:2019年11月23日(土)・12月7日(土)
会場:愛知県一宮市 / 国営木曽三川公園 138タワーパーク

華やかなイルミネーションで彩られた園内で行われるウィンター花火ショー。
合計約300発が打ち上がります。

【公式サイト】
http://kisosansenkoen.jp/

秩父夜祭 花火大会(埼玉県)

日程:2019年12月2日(月)・3日(火)
会場:西武「西武秩父」駅・「御花畑」駅周辺

秩父の師走名物であり、日本三大曳山祭りのひとつの「秩父夜祭」。江戸時代より300年以上の歴史を誇ります。夜にはスターマインなどの花火が打ち上がります。

【公式サイト】
https://www.saitamatsuri.jp/matsuri/chichibu_yomatsuri/

お台場レインボー花火2019(東京都)

日程:2019年12月7日(土)・14日(土)・21日(土)・28日(土)
会場:お台場海浜公園駅周辺

都会で見る冬花火の代表ともいえる「お台場レインボー花火」は、クリスマスイルミネーションが輝く冬のお台場で毎年開催される花火大会。各日約1,800発のダイナミックで色鮮やかな花火が打ち上がり、レインボーブリッジや東京タワーとのコラボレーションが楽しめるのも魅力です。

【公式サイト】
https://www.tokyo-odaiba.net/rainbow2019/

熱海海上花火大会(静岡県)

日程:2019年12月8日(日)・15日(日)
会場:熱海サンビーチ

夏だけでなく年間を通して10回以上も開催されている「熱海海上花火大会」。
1952年より65年以上の歴史を誇る熱海の名物イベントです。三面を山に囲まれた熱海湾の地形に、花火の音が反響するので圧倒的な臨場感が味わえます。

【公式サイト】
http://www.city.atami.lg.jp/event/event/1001205.html

ISOGAI花火劇場 in 名古屋港(愛知県)

日程:2019年12月21日(土)
会場:愛知県名古屋市港区 / 名古屋港ガーデンふ頭一帯

日本を代表する花火製造、演出会社の磯谷煙火店がクリスマスの時期に繰り広げる冬花火の一大イベント。音楽と花火が融合した新感覚エンターテインメントに加え、物語性のある“ドラマチックハナビ”も実施。

【公式サイト】
https://isogaihanabi.com/

河口湖・冬花火(山梨県)

日程:2020年1月18日(土)~2月23日(日)までの土曜・日曜開催
会場:河口湖畔大池公園

澄み切った冬の夜空を約1,800発の花火が染め上げる「河口湖冬花火」。
上空で華やかに咲く花火は湖面に映し出され、きらきらと煌きます。

【公式サイト】
http://www.fujisan.ne.jp/event/info.php?no=552

千歳・支笏湖氷濤まつり(北海道)

日程:2020年1月24日(金)~2月16日(日)
会場:支笏湖畔

支笏湖温泉で開催される冬の祭典「千歳・支笏湖 氷濤まつり」。透明度の高い支笏湖の水をくみ上げて凍らせた、大小さまざまな氷のオブジェが立ち並びます。期間中の土日祝には花火が打ち上がりイベントを盛り上げます。

【公式サイト】
https://hyoutou-special.asia/

十和田湖冬物語2020(青森県)

日程:2020年1月24日(金)~2月24日(月)
会場:十和田湖畔

冬の十和田湖畔で開催される「十和田湖冬物語」。毎日打ち上げられる冬花火に大雪像のライトアップ、光のトンネルなど見どころ満載。

【公式サイト】
http://towadako.or.jp/event/post1653/
※2020年の詳細については未発表

雲仙灯りの花ぼうろ2020(長崎県)

日程:2020年2月1日(土)~22日(土)
会場:長崎県 雲仙温泉街

毎年恒例となっている雲仙市の冬の風物詩。地元で“花ぼうろ”と呼ばれる霧氷をイメージしたイルミネーションが、雲仙温泉街一帯を幻想的に彩ります。

【公式サイト】
https://www.nagasaki-tabinet.com/event/50196/

第18回 大町温泉郷 夢花火と音の祭典 2020(長野県)

日程:2020年2月1日(土)~29日(土)
※2月1日(土)、8日(土)、15日(土)、22日(土)、29日(土)開催

会場:長野県大町温泉郷中央通り入り口(協会前広場)、森林劇場(野外ステージ)
大町温泉郷で行われる花火と和太鼓の競演。

【公式サイト】
http://www.omachionsen.jp/event/

阿寒湖氷上フェスティバル ICE・愛す・阿寒「冬華美」(北海道)

日程:2020年2月1日(土)〜3月2日(月)
会場:阿寒湖畔

北海道の東部、阿寒湖の冬の一大イベント。マイナス20℃にもなる氷点下の阿寒湖の氷上を舞台に、澄んだ空気の中、色鮮やかな打ち上げ花火が毎日鑑賞できます。

【公式サイト】
https://www.tsurugagroup.com/plans/fuyu_hanabi/

函館海上冬花火2020(北海道)

日程:2020年2月8日(土)~2月10日(月)
会場:函館湾

雪が空気中の塵を閉じ込め、空気も澄み切った2月の夜空を色とりどりに染め上げる「函館海上冬花火」。期間中は、函館湾の台船から連日約2,000発の花火が上がり、港の夜景とともに美しい冬花火が楽しめます。

【公式サイト】
https://fuyuhanabi.com/

冬の花火は空気が澄んでいるため夏の花火と比べて、くっきりと鮮やかに見えます。夏の花火は夏の風物詩としての楽しみ方があり、冬の花火は夏とはまた違った楽しみ方があります。

季節によってそれぞれの花火を楽しみことができるのも、日本の四季の味わいと言えます。
冬の花火見物の際には、防寒対策も忘れずにお出かけください。

「For your LIFE」で紹介する記事は、フマキラー株式会社または執筆業務委託先が信頼に足ると判断した情報源に基づき作成しておりますが、完全性、正確性、または適時性等を保証するものではありません。