コミュニケーション能力が高い人の特徴と鍛える方法を紹介!

コミュニケーション能力が高い人の特徴と鍛える方法を紹介!

初めて会ったばかりなのにすぐに仲よくなれる人や、仕事先からも信頼されていて営業成績も優秀な同僚のことを、うらやましいと思ったことはありませんか。学校でも、会社でも、コミュニケーションは、人間関係を円滑にするために、ぜひ備えておきたい能力のひとつと言えます。

でも、「自分は人見知りだから…」とあきらめることはありません。人付き合いが上手なその人も、かつては同じように人見知りで、それを克服した人かもしれません。人付き合いが上手で、仕事も友人関係も良好な人たちは、コミュニケーションのコツを学び、日々の生活の中であることを実践しています。そこで今回は、コミュニケーション能力が高い人の特徴と、その能力を鍛える方法について解説していきます。

コミュニケーション能力とは

人見知りやアガリ症で人と上手に話せないことを理由に、人とコミュニケーションをとることを苦手に感じている方は多いのではないでしょうか。また、社交的で臆せずに誰とでも話せるからコミュニケーション能力が高い、と思っている方も案外いるようです。そもそもコミュニケーションはどういうものなのでしょうか。続いてはコミュニケーションの意味について考えてみます。

ラテン語の「分かち合う」が語源

ラテン語の「分かち合う」が語源

コミュニケーション(communication)を辞書で引くと、「社会生活を営む人間の間で行われる知覚・感情・思考の伝達」や、「言語、身ぶり、画像などの物質的記号を媒介手段とした精神的交流」で、要約すると「意思の疎通」を指す言葉で、語源はラテン語の「分かち合う」を意味するとあります。

たとえば、同僚や上司に仕事のことで相談をしたとき、こちらの悩みを自分のことのように親身に話を聞いてもらえた場合、悩みを打ち明けてよかったと感じるはずです。いっぽう、せっかく勇気を出して打ち明けたものの、「それで?」など、相手の対応がそっけない場合、打ち明けたことをきっと後悔するでしょう。

コミュニケーション能力が高い人の特徴とは

コミュニケーション能力が高い人の特徴とは

相手の話すことを正しく理解したり、考えていることをくみ取ったり、また、自分の意見や考えを相手にきちんと伝えるコミュニケーション能力は、会社や団体スポーツなど特に集団で行動する中で重要視されています。この能力に優れ、周囲の物事を円滑に進めることができる人たちには、共通した特徴があります。ここでは、その特徴について紹介します。

相手に興味を持っている

興味のない話や、興味を持てない人の話というのはなかなか退屈に感じるものですが、コミュニケーション能力が高い人は、相手のことを知るため相手に興味を持ち、自分から相手に歩み寄る気持ちを持っています。たとえば、初めて会う人に名前を聞いたあと、「ご出身は?」や「ご趣味は?」など相手のことを知ろうとすることで、コミュニケーションのきっかけを生み出しています。

つねに相手の気持ちを考えている

相手の話を聞いて、自分の意見や気持ちを伝える。こうした会話のキャッチボールがコミュニケーションの基本と言えますが、会話の中で「思わぬことを言って相手を傷つけてしまった」、反対に「思わぬ言葉に傷ついた」という経験のある方もいるのではないでしょうか。コミュニケーション能力が高い人は、つねに相手の気持ちを考え、相手にどんな言葉を返せばいいか知っています。

相手の話をしっかり聞くことができる

「コミュニケーション=話すこと」と勘違いして、つい自分ばかりがしゃべってしまう人がいますが、コミュニケーションにおいては、相手の話をしっかりと聞くことが大切です。このことをおろそかにすると、いっこうに話がかみ合わず、相手が伝えたいことの核心に迫れずに不快な気持ちにさせてしまいます。「話し上手は聞き上手」という言葉があるように、コミュニケーション能力が高い人は、相手の話をしっかり聞いた上で、話すべきことを考えています。

話がわかりやすい・話のポイントが明確

話を聞いていて、「この人はいったい何を伝えたいのだろう?」と思ったことのある方も多いことでしょう。相手とコミュニケーションをとるためには、伝えたいことを正しくわかりやすく伝えることが大切です。コミュニケーション能力が高い人の話は、伝えるべきポイントが明確です。そのため、相手にも理解されやすい話し方をしています。

相手の印象に残る話を準備している

相手に興味を持つことと同様に、相手に興味を持たれることはコミュニケーションにおいて重要な要素です。初めて会った人ともすぐに打ち解けることができ、また会いたいと思う人は、相手の印象に残る面白い話題を持っています。仕事のプレゼンテーションでは自社の商品やサービスなどに興味を持ってもらうため、事前にいろいろ準備をして臨みますが、コミュニケーション能力が高い人は、普段から話のネタを収集し、話の引き出しを増やしています。

コミュニケーション能力が高い人の特徴(まとめ)

  • わかりやすく伝えることができる
  • 聞き上手で、相手の話をどんどん引き出すことができる
  • 相手の立場に立って物事を考えられる
  • 相手の心をつかむ魅力的な話ができる
  • 会話の題材となるネタを収集している
  • 人をやる気にさせることができる
  • 相手に共感できる
  • 話をまとめることができる
  • 人に好感を与えることができる
  • 人を動かすことができる

コミュニケーション能力を鍛える方法

コミュニケーション能力を鍛える方法

「コミュニケーションの質が人生の質を左右する」。これは、クリントン元大統領やダイアナ妃などをクライアントに持つ、世界的に有名なコーチ、アンソニー・ロビンス氏の言葉です。この言葉が示すように、仕事でも家庭でも自分を取り巻くすべての環境において、コミュニケーションがもたらす影響は大きいです。

コミュニケーションをとることが苦手という人でも、基本をしっかりおさえれば、あとは日々の心がけと実践で、コミュニケーション能力を高めていくことできます。ここでは、その方法について紹介します。

コミュニケーションの基本

コミュニケーションとは相手との「意思の疎通」であり、語源はラテン語の「分かち合う」ことであることからも、お互いが双方向で意思を通い合わせることが大切です。そのため、つねに相手の立場に立って物事を考え、「話すときは相手に伝わること」、「話を聞くときは相手の気持ちをくみ取ること」を意識することがコミュニケーションの基本と言えます。

会話の目的を意識して話す

一生懸命話しているのになかなか相手に伝わらない。話しているうちに相手をイライラさせてしまう。このように会話(伝えること)が下手な人の特徴は、話にまとまりがなく、話の目的や結論が見えないことにあります。

そんな人は、相手に話す際、はじめに話の「目的」をしっかりと伝えるようにしましょう。商談であれば「本日は新商品の説明にあがりました」、上司への報告であれば「●●の件でご報告します」、会議の進行役であれば「本日の議題は●●です」と、はじめに話の目的を述べ、話が進むなかでも、その目的を見失わないようにすることが大切です。

相手の話を傾聴する

相手の話を傾聴する

相手の話にしっかりと耳を傾けることを「傾聴(けいちょう)」と言います。カウンセリングやコーチングにおいて、傾聴は相手とコミュニケーションを深めるためのとても重要なテクニックです。コツはとにかく相手の話をしっかり聞くこと。相手が話す内容は、なかには退屈なものもあるでしょう。そうした場合にも、話をしっかり聞くことで会話のヒントを見つけて、そこから会話を発展させていくことができます。

人は、自分の話をしっかり聞いてくれる人に信頼や好感を抱きます。さらに、趣味などで共通点が見つかれば、お互いの距離がぐっと近くなります。

上手な人を真似る

同じ仕事を頼まれるとしても、ある人の頼みは快く受けられるのに、ある人に言われるとやる気が失せてしまう…。こんな経験をされた方も多いのではないでしょうか。両者の違いは、まさにコミュニケーション能力にあります。できる人は、つねに周囲への気配りや感謝の気持ちを忘れません。

コミュニケーション能力を高めるためには、こうした、あなたのまわりにいるできる人の行動や言動を真似るという方法があります。その人の「仕事の頼み方」や、「上司や部下との接し方」、「ビジネスメールの書き方」まで、お手本となる人を真似てみましょう。コミュニケーションは相手があってのことですから、その能力を高めるには、まずは自分がされてうれしいと感じることを、同じように相手にしてあげることが大切です。

話のネタをストックしておく

お笑い芸人の人たちはお客さんを楽しまるため、日々ネタの収集に努めています。また、人気ブロガーと呼ばれる人たちも、人気を維持するためいろんなネタでこまめに情報を更新しています。彼らのように、日頃からネタを収集しておくと、会話が途切れてしまったときなどに会話の潤滑油として役立てることができます。

話のプロに学ぶ

お笑い芸人や落語家は話のプロですから、彼らの話の構成や間のとり方、話し方や表現力などは大いに参考になります。特に漫才の場合、登場から数秒でお客さんの笑いを誘う、いわゆる「つかみ」のテクニックは、プレゼンテーションの場においてとても有効です。このつかみが成功すれば、そこにいる全員の緊張がとけ、そこから落ち着いた状態でプレゼンテーションを行うことができます。

期待感をあおり見る者の心をつかむ演出として、スティーブ・ジョブスのプレゼンテーションがおなじみですが、iPhoneを世界に発表したときは、「2年半、この日を待ち続けていた」という言葉にはじまり、「革新的な新製品を3つ発表します」と前置きし、「1つはタッチ操作のiPod、2つ目は革命的な携帯電話、3つ目が画期的ネット通信機器」と述べた上で、それらすべてを1台でまかなえるデバイスとしてiPhoneの存在を決定づけました。

円滑な人間関係を築いて、人生の楽しみを増やしてみませんか?

気持ちよくあいさつをする・あいさつされる。電車の中で席を譲る・譲られる。ファッションのコーディネートを褒める・褒められる。1日のなかで気持ちのいい場面に出会うとき、そこには必ずコミュニケーションが存在します。人間関係に悩む人が多い現代において、コミュニケーションは、会社や学校から家庭や近所づきあいまで、すべての人間関係を円滑にしてくれる、ぜひ身につけておきたい能力です。

話しにくいと思っていた人でも、話してみたら印象が変わったというケースも。円滑な人間関係をめざして、あなたもその一歩を踏み出してみませんか。

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