小松菜の育て方は?おすすめの品種や育苗管理、病虫害対策を紹介

小松菜の育て方は?おすすめの品種や育苗管理、病虫害対策を紹介

初めての家庭菜園には、育てやすい野菜がおすすめです。小松菜は、種まきから収穫まで1ヵ月ほどと期間が短く、プランターでも手軽に育てられます。寒さにも暑さにも強いため、初心者でも失敗しにくいでしょう。

本記事では、初心者が迷わず栽培できるよう、品種の選び方から育苗の手順、収穫のタイミングまで詳しく解説します。病虫害対策についても紹介するので、ぜひ参考にしてください。

小松菜の基礎知識

小松菜の基礎知識

小松菜はアブラナ科の葉物野菜です。東京都江戸川区周辺の小松川地区で栽培されていたことが、名前の由来とされています。

現在でも、関東での栽培が盛んです。小松菜は、ほうれん草と並ぶ代表的な青菜で、アクが少ないため下ごしらえが簡単です。炒め物や和え物、スープなど幅広い料理に活躍します。

βカロテンやビタミンC、カルシウムなどを豊富に含む栄養価の高い野菜です。

学名 Brassica rapa var. perviridis
分類 アブラナ科アブラナ属
原産地 中国、日本
日当たり ひなた、半日陰
土壌pH 6.0〜6.5
発芽適温 15〜20℃
生育適温 20〜25℃

小松菜は、耐寒性・耐暑性ともに比較的高く、1年を通じて栽培できます。初心者は栽培しやすい春まきと秋まきがおすすめです。

品種の選び方

品種の選び方

小松菜の品種は数多くあり、基本的にどの品種も適応力が高く育てやすいのが特徴です。家庭菜園では、栽培シーズンを軸に選ぶと失敗が少なくなります。

春・秋まき向け品種

春と秋は気温が安定しているため、耐病性に優れた品種が多く、安定した収穫が期待できます。

  • さくらぎ…草姿が立性で収穫しやすく、病気への耐性も高い初心者向けの品種です。
  • きよすみ…病気に強く育てやすい品種です。収穫できる期間が長いため、自分のペースで収穫できます。
  • いなむら…高温期に強く年間を通して栽培できる晩生品種です。

夏まき向け品種

夏の高温期は小松菜栽培のなかでも難しい時期です。高温で生育が早まり軟弱になりやすく、害虫の活動も活発になるため、耐暑性の高い品種を選ぶことが大切です。

  • 夏楽天…生育が早く歯切れも良い夏向けの品種で、短期間での栽培に向いています。
  • 菜々子…高温と病気に強く、高温乾燥下でもよく育つ丈夫な品種です。
  • つなしま…暑さに強い晩生品種で、春から秋まで長く栽培できます。高温でも良く育ち、丈夫な株が収穫できます。

冬まき向け品種

寒さの厳しい冬でも、耐寒性の高い品種を選べば小松菜を育てられます。

  • わかみ…生育が早く寒い時期でもぐんぐん育つ早生種で、年間を通した栽培にも対応しています。葉柄が太く折れにくいため収穫作業がしやすく、家庭菜園初心者にも扱いやすい品種です。
  • 浜美2号…低温下での生育も良いため、寒い冬でも安心して育てられます。正月菜や冬菜として利用できます。

周年栽培向け品種

季節を問わず育てたい方には、暑さ・寒さの両方に強い周年栽培向けの品種がおすすめです。

  • はっけい…寒暖差に強く、露地栽培に適した品種。病気への耐性もある品種
  • スピード小松菜…生育が早く、繰り返し栽培が可能。プランター栽培にも適した品種。ベランダで育てたい方におすすめ

小松菜の育て方

ここからは、実際の栽培手順を解説します。小松菜は苗からではなく、種から直接育てるのが一般的です。栽培時期によって収穫までの日数が大きく異なり、春まきは種まきから約30〜40日、夏まきは約25〜30日と早く、秋まきは約50〜70ほどかかります。

土づくりと種まき

種をまく前に、まずは土の準備をしましょう。小松菜はアブラナ科の野菜で、弱酸性の土を好みます。畑で育てる場合は、種まきの2週間前に苦土石灰を1平方メートルあたり約100~150gまいてpHを6.0〜6.5に調整します。

1週間前には堆肥と元肥を入れてよく耕しておきましょう。それから水はけを良くして根の生育環境を整えるため、10〜15センチメートルほど高さのある畝を立てます。

プランター栽培の場合は、深さ15センチメートル以上ある標準的なものを用意しましょう。肥料入りの野菜用培養土を使うと土づくりの手間が省けて便利です。

土の準備が整ったら、いよいよ種まきです。深さ約1センチメートルのまき溝を作り、1センチメートル間隔で種を条まきします。種をまいたら厚さ5ミリメートル程度の覆土をして手で軽く押さえ、種が流れないよう丁寧に水やりをしましょう。

適温であれば3〜5日ほどで発芽します。夏場の種まきは、遮光と防虫のために寒冷紗をかけておきましょう。

間引き

間引き

小松菜の栽培で欠かせない作業が間引きです。芽が密集したまま育てると、十分な日光が当たらなくなります。その結果、茎が必要以上に伸びてひょろひょろとした「徒長」が起こりやすくなります。丈夫な株を育てるためにも、こまめな間引きは大切な作業です。

1回目の間引きは、本葉が1〜2枚になったころに行い、株間を3〜4センチメートルにします。2回目は本葉が3〜4枚になったころに行い、最終的な株間を5〜6センチメートルにしましょう。

間引きが遅くなると光が十分に当たらず、軟弱な株になってしまうため、タイミングが遅れないように注意が必要です。間引いた小さな葉はベビーリーフとしてそのまま食べられるので、サラダなどに活用しましょう。

水やり

地植えの場合、発芽までは土が乾燥しないように水やりが必要ですが、発芽してからは基本的に自然の雨に任せて大丈夫です。ただし、雨が続かない乾燥した時期は、土の表面が乾いたら水を与えてください。

プランター栽培では土の表面が乾いたら鉢底から流れるくらいたっぷりと与えましょう。1日1回が目安ですが、夏場は朝夕の2回水やりが必要になることもあります。受け皿に水をためたままにすると、根腐れの原因になるので注意しておきましょう。

追肥

小松菜は生育が早い分、肥料が切れると葉が黄色くなったり生育が止まったりしやすくなります。2回目の間引きのタイミング(本葉3〜4枚、草丈7〜8センチメートルのころ)に合わせて追肥を行いましょう。

ただし、葉色が濃くイキイキしている場合は肥料が足りている状態なので、無理に追肥する必要はありません。なお、生育の早い夏まきは追肥が不要なこともあります。

収穫のタイミング

小松菜の収穫適期は、草丈が20〜25センチメートルになったときです。株元をはさみで切り取るか、手で株ごと引き抜いて収穫します。収穫が遅れると茎が硬くなり、アクが出て味が落ちてしまいます。

とくに春まきは「トウ立ち」(花芽が出て茎が急に伸びる状態)を起こしやすいため、適期を逃さず早めに収穫することが大切です。一方、秋まきは生育がゆるやかなため、収穫を急ぐ必要はありません。外葉から必要な分だけ摘み取れば、長期間にわたって収穫を楽しめます。

きれいな葉を収穫するための病虫害対策

きれいな葉を収穫するための病虫害対策

小松菜はアブラナ科の野菜のため、同じアブラナ科を好む害虫の被害に遭いやすい野菜です。管理を怠ると葉が穴だらけになったり、生育が一気に止まったりすることもあります。とくに春まき・夏まきの時期は害虫被害が多いので注意が必要です。

代表的な害虫は、葉や茎に群がって汁を吸う「アブラムシ」、葉を食い荒らして穴を開ける「アオムシ」、葉や根を食害する「ハムシ」などです。なかでもアブラムシはウイルスを媒介するため、見つけ次第すぐに駆除しましょう。

害虫対策の基本は防虫ネットで、種まきと同時にネットをかぶせることで害虫の産卵を防ぐ効果があります。無農薬で育てる場合は寒冷紗のトンネル掛けも有効です。ただし、ネットをかぶせていても隙間から侵入することがあるため、定期的に葉の裏を確認し、見つけたら早めに取り除きましょう。

また、春や秋の長雨が続く時期は「白さび病」や「うどんこ病」などカビが原因の病気にかかりやすくなります。病気の多くは過湿が原因とされているため、間引きをして風通しを良くすることや、水やりの頻度を適切に保つことが予防の基本です。

小松菜の害虫や病気の対策に薬剤を使うなら、フマキラー「カダンセーフ」がおすすめです。アブラムシ類やアオムシなどの害虫に加え、うどんこ病などにも効果があります。

植え付け時や病気発生前にスプレーするだけで、予防効果を発揮。害虫には発生初期に使用することで、食品成分由来の膜が虫を包み込み、呼吸を妨げて駆除します。科学殺虫・殺菌剤を使用していないため、お子様やペットがいるご家庭でも安心です。使用回数に制限がなく、収穫当日まで使えるため、気づいたときにすぐ対処できます。小松菜の病気・害虫予防にぜひ活用してみてください。

まとめ

小松菜は、種まきから収穫まで早いものは1ヵ月ほどで育てられる手軽さが魅力です。プランターでも育てられるため、ベランダで家庭菜園を始めたい方にもおすすめです。

本記事でご紹介した基本的な育て方を押さえれば、初心者でもおいしく育った小松菜を収穫できるでしょう。ぜひ家庭菜園で、栄養豊富な小松菜を育ててみてください。

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