そらぷちキッズキャンプとは?対象者や活動内容、開催場所を解説

そらぷちキッズキャンプとは?対象者や活動内容、開催場所を解説

そらぷちキッズキャンプをご存じですか?

そらぷちキッズキャンプとは、難病とたたかう子どもたちのための自然体験施設で、医療ケア付きのキャンプ場は日本でここだけです。そらぷちキッズキャンプでは、自由に外で遊ぶことができない難病の子どもたちが自然の中で過ごし、新しい出会いや体験を通して仲間との絆が生まれます。それが生きる力になり、未来の夢へとつながる夢のキャンプです。

今回は、そらぷちキッズキャンプの対象者や活動内容、開催場所などについてお伝えいたします。

そらぷちキッズキャンプとは?

そらぷちキッズキャンプの存在を知らない方も多いと思われます。まずは、そらぷちキッズキャンプとはどのようなキャンプなのかご紹介いたします。

日本で初めての医療ケア付きのキャンプ場

日本で初めての医療ケア付きのキャンプ場

そらぷちとは、アイヌ語で「滝下る川」という意味です。キャンプ地がある北海道滝川市の由来となった言葉です。そらぷちキッズキャンプは、小児がんなど難病とたたかう子ども(血液、循環器、免疫不全、肝不全などの疾患)を対象とする自然体験施設の運営に関する事業を行っています。

日本には難病とたたかう子どもたちが約20万人いると言われています。闘病生活の中で、外で遊ぶ機会はほとんどありません。そらぷちキッズキャンプは、キャンプという非日常体験が闘病中の子どもと家族の休息になり、明日を生きるエネルギーになることを望み、難病とたたかう子どもや家族を受け入れられるようにと作られた医療ケアが付いたキャンプです。

自然を体験する機会を得られずに闘病生活を送る難病小児とその家族のQOL(生活の質)の向上や、心のケアに寄与することがそらぷちキッズキャンプの目的です。

このような施設は国内にほかにはありません。すべて寄付やボランティアの力で運営されています。

シリアスファン公認キャンプ

シリアスファンとは、ハリウッド俳優の故ポール・ニューマン氏がアメリカで創設した難病の子どもと家族のための医療ケア付きキャンプの世界的ネットワークです。シリアスファンは、定期的な現地審査や書類審査で世界基準の安全性とサービスの質の認定を行っています。そらぷちは、アジア初(中東を除く)の公認キャンプ場で、2016年11月より正会員として加盟しています。

そらぷちキッズキャンプの対象者

これまでに小児がん(白血病、脳腫瘍など)とたたかう子ども、小児外科系疾患(二分脊椎症、短腸症候群など)をもつ子ども、心疾患(心臓病)、神経・筋疾患などをもつ子どもたちがキャンプに参加しています。

対象の病種は限定されていませんが、専門の医師や看護師など医療体制の構築が不可欠なので、キャンプごとにさまざまな条件を設定しています。キャンプに参加する子どもの選定は、医師や看護師、外部の医療専門家などで構成される医療専門委員会が医療面・安全面・各キャンプの目的を踏まえたうえで、キャンプごとに決定します。アジア初の施設であるため、対象者は日本人に限定せず、アジアの子どもも想定しています。

2005〜2021年度の17年間で、全国から1,180名の難病とたたかう子どもやその家族を無料招待しています。

活動内容

そらぷちキッズキャンプで行われている自然体験プログラムには、子どもだけで参加するキャンプと家族で参加するキャンプがあります。

キッズキャンプ

キッズキャンプは子どもだけ参加するキャンプです。対象年齢は10〜18歳(小学校高学年から高校生)で人数は20名程度、サポートスタッフやボランティアは40名程度で行われます。実施期間は7月と8月の夏休み期間で、3泊4日のスケジュールです。

参加する子どもたちは、親元から離れて同じ病気の仲間と集団生活することによって自信がつきます。また、見送る親にとってはリフレッシュの時間を、ほかの兄弟姉妹にとっては親との時間を持つ機会となります。

ファミリーキャンプ

ファミリーキャンプは家族で参加するキャンプです。対象年齢は18歳まで(高校生まで)で、年齢の下限は設定されていません。実施時期は1月・2月の冬で、雪が積もる時期に行われます。人数は8家族24名程度で期間は3泊4日、サポートスタッフとボランティア20名程度が参加します。

ファミリーキャンプでは家族での旅行やキャンプの機会を得られます。また、同じ病気の子どもを持つ家族が交流することで、孤独感が和らいだり仲間意識を作ったりできることが特徴です。

レスパイトキャンプ(個別家族参加)

医療ケア度の高い子どもと家族が対象で、2家族10名程度(同行医療者含む)、サポートスタッフ、ボランティアは20名程度です。6月や9月の過ごしやすい気温の時期に3泊4日で行われます。日常の緊張感から解放され、家族一緒に同じ時間を過ごし、思い出を作ることができるキャンプです。

グループキャンプ(団体参加)

難病の子どもの家族会や支援団体が対象で、8家族24名程度+同行者10名程度、サポートスタッフ、ボランティアは20名程度で行われます。5月や10月に3泊4日のスケジュールで、家族会・団体内の交流を目的に実施されます。

過去に行われたキャンプの内容をご紹介

過去に行われたキャンプの内容をご紹介

実際にどのようなキャンプが行われているのか、過去に行われたキャンプの中から「2020年ウインター家族キャンプ」の内容をご紹介いたします。

2020年1月31日〜2月3日に3泊4日の家族キャンプが開催されました。小児がんを経験した子どもと家族、4家族19名が広島や東京から雪が積もるキャンプ場に集合。馬とのふれあいや馬そりなどの馬アクティビティ、冬の森探検(ツリーハウスカフェなど)、巨大かまくら作りなどの雪遊びを楽しみました。森の中は一面に雪が広がり、ときにはマイナス10度以下の気温の中、たくさんの雪遊びを体験できました。

開催場所

開催場所

そらぷちキッズキャンプを行うキャンプ場は、北海道滝川市の丸加高原にあります。滝川市は北海道のほぼ中央に位置し、石狩川と空知川の合流地に発展した自然豊かな町です。丸加高原は標高286メートルの丸加山の裾野に広がる草原で、大空と豊かな自然に囲まれています。

そらぷちキッズキャンプは、子どもたちが安心してキャンプできるよう日本初の医療施設が整ったキャンプ場です。敷地面積は約16ヘクタールあり、滝川市が無償で貸しています。

メインゲートを通るとすぐに「森のほけんしつ」があります。ここは医療者が常駐していて、体調が悪くなったときに診察や静養ができる場所です。緊急時体制をとれるよう滝川市立病院、砂川市立病院と連携しています。

森のほけんしつと森の案内所を通り過ぎると、「食堂&浴室棟(森の食堂・そらともりのお風呂)」があります。食堂は100人集えるホールになっていて、食事の時間以外は遊び場としても利用できます。大浴場は森と空をテーマに2つの浴場があり、キャンプの仲間と一緒に入って楽しい思い出を作れるでしょう。

食堂&浴室棟の奥には2棟の「宿泊棟(星のコテージ・月のコテージ)」があり、36人泊まれます。木の2段ベッドが設置されていて、1段目は車いすユーザーが利用しやすい高さに設定されています。中央には和室があり、寝転ぶことも可能です。リビングではゲームをしながら楽しく過ごせます。

また、敷地の2/3は森になっていて、中央あたりにはツリーハウスもあります。4本の大きな木に支えられたツリーハウスは、車いすのまま利用できます。子どもたちは、これまで感じたことがない森との一体感を楽しめるでしょう。

車いすのまま利用できるツリーハウス【写真は車いすのまま利用できるツリーハウス】

このほかには、車いすやバギーを使用している子どもたちも野菜の観察や収穫体験ができる「そらぷちガーデン」などがあります。2019年には「うまの家」が建設され、お馬さんが常駐するようになりました。

そらぷちキッズキャンプに参加するには

そらぷちキッズキャンプに参加するには

そらぷちキッズキャンプは年間10回程度のキャンプを開催しています。現在のところは医療支援体制の整った病種から開催していて、これまでに小児がん、小児外科系疾患、心臓疾患などをもつ子どもと家族のキャンプを開催しています。

これらの病種に該当する方は、主治医にキャンプ情報を聞いてみてください。安心安全快適にキャンプを運営するため、主治医に細かい病状などを確認し、そらぷち医療班が参加可否を判断しています。

上記以外の病種の場合は、医療支援体制を整えるため専門医の同行が必要です。同行が可能であれば、ドクターからそらぷちに連絡してもらう流れになります。

そらぷちキッズキャンプに参加するメリット

そらぷちキッズキャンプに参加するメリット

そらぷちキッズキャンプに参加することで、これまで病気だから無理と諦めていた自然体験を経験できます。最初は人見知りしていた子どもも、一緒にさまざまな体験をすることで仲良くなり、仲間がいることに勇気づけられるでしょう。また、キャンプが終わって日常に戻ってからもそらぷちでの体験がかけがえのない思い出になり、生きるエネルギーになります

そらぷちキッズキャンプのように医療設備が整った施設は国内にほかにはありません。仲間と過ごして最高の思い出を作ることが、そらぷちキッズキャンプに参加する大きなメリットです。

そらぷちキッズキャンプの資金協力団体にフマキラーも参加

そらぷちキッズキャンプの資金協力団体にフマキラーも参加

そらぷちキッズキャンプは滝川市が丸加高原の一部を無償提供していますが、事業はすべて民間主導で行われています。闘病生活に負担がかからないよう難病とたたかう子どもやその家族を無料で招待しているため、個人や企業・団体からの支援・寄付、ボランティアによって支えられています

フマキラーも2021年よりこの取り組みの賛助会員として、継続的な支援を行っています。

まとめ

まとめ

そらぷちキッズキャンプは、これまで「キャンプなんてとても無理」と思っていた難病とたたかう子どもやその家族が、自然体験や仲間との出会いを通してかけがえのない楽しい時間を過ごす場所です。

募金箱を見かけたことがある方もいらっしゃるでしょうが、まだまだそらぷちキッズキャンプの存在を知らない方も多いはずです。活動内容や募金方法、ボランティアになる方法など、より詳しく知りたい方は、ぜひ一度ホームページをご覧ください。

住所:北海道滝川市江部乙町丸加高原4264-1
公式サイト: 公益財団法人そらぷちキッズキャンプ(https://www.solaputi.jp

「For your LIFE」で紹介する記事は、フマキラー株式会社または執筆業務委託先が信頼に足ると判断した情報源に基づき作成しておりますが、完全性、正確性、または適時性等を保証するものではありません。

こちらの記事もオススメです!