2022年5月15日 | お役立ち情報
靴底の修理は自分でできる?かかとやつま先を修理する方法を解説
お気に入りの靴や履きやすい靴は、長く愛用したいと思うものです。とはいえ、頻繁に履いたり長く履いたりしているうちに靴底が減ってソールが剥がれ、そのまま眠っている靴もあるかもしれません。
そこで今回は、靴底を自分で修理する方法をご紹介いたします。修理業者に持っていけないままの靴があったらぜひ下駄箱から取り出して、セルフリペアに挑戦してみましょう。
靴底はどの箇所がすり減るのか?
靴底は、歩き方の癖によってもすり減り箇所やスピードが違うものです。ここでは、一般的に靴底のどのような部分がすり減るのかをご紹介いたします。
かかと部分
かかと部分は、すり減りを感じやすい箇所といえるでしょう。床に置いてかかと部分を見ると、人によって外側だったり内側だったりと、すり減り部分が違うものです。そのまま放っておくと、どんどんすり減ってしまいます。
外側、内側、真ん中部分
歩き方のクセによって、外側部分や内側部分などすり減り箇所に違いがあります。また、靴の真ん中部分のすり減りが早いという方もいるようです。とくに、ずり足で歩く方は、真ん中部分が早く減りやすくなるといわれます。
全体が剥がれることも
スニーカーや上履きなどは、靴底の一部や全体がベロンと剥がれてしまうこともあります。剥がれてしまったからとすぐに処分したり、そのまま下駄箱で眠らせてしまったりする前に、自分で修理してよみがえらせてみましょう。
靴の種類やすり減り箇所に適したセルフリペア法をご紹介
革靴やヒール・スニーカー・サンダルなど、靴にもさまざまな種類があります。また、すり減り箇所によっても修理の方法が違いますので、ここでは簡単にできるセルフリペア法をご紹介いたします。
靴底の「すり減り」や「穴あき」には?
ある程度の靴底のすり減りは避けては通れませんが、市販の靴底修正材や補修パッチでセルフリペアが可能です。
靴底修正材を使う場合
(材料)
- 靴底補修材
- クリアファイル
- 紙やすり(微調整用)
- ヘラ
- 新聞紙(あれば)
(手順)
- 靴底の水分や汚れをキレイに落としておきます。
- かかとの形に合うようにクリアファイルを高さ約2cm、かかと部分の周囲にぐるりと沿わせることができる長さにカットします。
- カットしたクリアファイルを、本来のかかとに合わせたら、両端にテープを貼って動かないように固定させます。テープは剥がしやすいマスキングテープがおすすめです。
- すり減っている部分に修理材をのせ、ヘラでのばしながら平らにしていきます。
- あとは、靴底を上向きにして商品に記載されている時間を守って乾燥させたら完成です。履いてみて不自然な部分があれば、紙やすりで微調整してください。
(注意)
クリアファイルは、修理材がしっかりと乾いてから剥がすようにしましょう。乾きが足りないとクリアファイルに修理材がくっつき、キレイな側面になりません。
補修パッチを使う場合
(材料)
- 補修パッチ
- 紙やすり
- 靴用瞬間接着剤
- 黒ペン
- 新聞紙(あれば)
(手順)
1. 汚れや水分を落としておく
作業台として床に新聞紙を敷き、靴底の汚れや水分を落としたら、すり減り部分を紙やすりで磨いておきます。
2. すり減り箇所を探す
靴底のすり減っている箇所を探し、補修パッチがフィットするようのせてみます。フィットする箇所が見つかったら、スムーズに接着剤がのせられるよう黒ペンでマークしておきます。
3. 靴用接着剤をつけて貼り合わせる
補修パッチの裏に適度に靴用接着剤をつけて、黒ペンマークに合わせて貼り合わせます。商品に記載されている接着時間を守りましょう。
4. 強化する
最後に、強化するためにパッチの周りに靴用接着剤を塗って完成です。
材料は身近なところで揃えられる
材料は一つずつ揃えることができるほか、材料自体がセットになってホームセンターやネットショップなどで売られているものもあり、準備もラクです。また最近は、100円ショップでも靴底の補修材が売られており、セルフリペアがさらに身近になりました。すぐには必要なくとも、いずれすり減ってきたときのために材料をストックしておくのも、いざというときに便利なのでおすすめです。
はじめてのリペアで不安な場合は、すり減りの少ない靴で手順や方法に慣れてみてもよいでしょう。
「ヒールのかかと」がすり減ってきたら?
「ヒールのかかとはすり減りが早い」と思っている方も少なくないことでしょう。せっかく素敵な服でのお出かけも、ヒールのかかとからコツコツと金属音が響いていては、どことなく気恥ずかしいものです。こちらも、簡単にセルフリペアできます。
かかと用の交換パーツで簡単リペア
(材料)
- ペンチかニッパー
- かかと用交換用パーツ
- 瞬間接着剤
- 金づち
- 新聞紙(あれば)
- 紙やすり(微調整用)
(手順)
1. ヒール部分のかかと用交換パーツ選び
ネットショップや靴屋さん、100円ショップなどでも購入できます。事前にヒール部分のサイズを測っておきます。商品にはサイズが記載されているので、ヒールサイズに合った商品を選びましょう。時間のあるときに買ってストックしておくと、いざというときに便利です。
2. 作業場として新聞紙を敷く
床などの汚れや傷の防止に、家に新聞紙があれば敷いてから作業するとよいでしょう。
3. ピンを抜く
ペンチやニッパーで、古いヒールのゴム部分をはさんでピンを抜きます。
4. 新しいかかと用交換パーツを差し込む
古いピンを抜いたら穴が見えます。交換パーツの向きを揃えて、その穴に金属部分を差して金づちで叩くだけです。
(注意点)
- もしも交換用パーツがはみ出していたら、紙やすりで削りながら微調整してください。
- 交換用パーツがゆるい場合は、穴に接着剤をたらしてからピンを差し込んでみてください。
- ヒールの土台が削れてしまった場合は自分で修理をするのは難しいため、修理屋さんに持っていくことをおすすめします。
「スニーカー」や「上履き」などの靴底が剥がれたら?
スニーカーや上履き、サンダルなどの靴底がベロンと剥がれてしまう場合もあります。そんなときは、靴専用の瞬間接着剤で手軽にリペアできます。靴専用の接着剤は、雨にも強いという特徴があります。
接着剤で簡単リペア
(材料)
- 靴専用の瞬間接着剤
- 新聞紙(あれば)
- 紙やすり
(手順)
1. 作業場として新聞紙を敷いておく
床などの汚れ防止に、新聞紙があれば敷いてから作業するのがおすすめです。
2. 汚れや水分を拭き取り研磨する
靴専用接着剤が接着しやすいように、汚れや水分をしっかり拭き取ってから紙やすりで研磨します。靴は雨の日に履くこともありますから、一般的な接着剤よりも、靴専用の接着剤を選んだ方がよいでしょう。
3. 靴専用接着材を塗り、貼り合わせる
靴の片面に接着剤を塗って貼り合わせたら、強く密着させて完成です。その際、商品に記載されている接着時間を守りましょう。
つま先部分だけが剥がれてきたら?
つま先部分だけが剥がれてくることもよくありますが、靴用接着剤で簡単にリペアできます。
- 紙やすりや布を使いながら、靴用接着剤をつける部分の汚れや水分を拭き取ってきれいにしておきます。
- ヘラを使いながら、貼り合わせる両面に靴用接着剤を塗っていきます。靴を合わせた際にはみ出してしまうので、接着剤の出し過ぎには注意しましょう。
- 最後に、接着面を合わせていきます。硬化するまでは剥がれてくる場合もあるので、つま先にビニールひもを巻きつけたりクリップなどではさんだりしながら、商品に記載されている接着時間のルールを守って固まるのを待ちます。
汚れもにおいも落として、気持ちよく使おう
靴を長時間履いていると、足は蒸れやすくなります。蒸れてしまっている靴を毎日履き続ければ、においや水虫の原因となってしまうおそれがあります。革靴やパンプスなどは毎日ではなくローテーションをしながら履き、スニーカーや上履きといった洗える靴は定期的に洗うことで、気持ちよく使うことができます。
つけ置きし、軽くこするだけでピカピカに!
シューズには黒ずみや汚れがつきものです。洗う際にブラシの届きにくい箇所があったり、学校の上履きの汚れが落ちなくて諦めていたりという方も少なくはないようです。
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まとめ
今回は、大切な靴を自分で修理して、より長く愛用する方法をご紹介いたしました。修理屋さんに持っていく時間がない方や、急に対応する必要のある方にも、セルフリペアはとても便利です。
とくに靴底のすり減りは、早い段階で修理をすれば時間も手間も省けます。また、毎日同じ靴を履かずにローテーションし、洗えるスニーカーや上履きは汚れやにおいを落とすなど定期的にお手入れをすることで、気持ちよく長く愛用していきましょう。