2021年10月18日 | お役立ち情報
マスクが臭い!臭くなる理由やマスクの嫌なにおいを落とす方法を解説
日々の生活で手放せないアイテムとなったマスク。毎日のように使用していると、「においが気になる」という方も多いのではないでしょうか。
今回は、マスクがにおう理由と臭いマスクの対処法を具体的にご紹介し、マスクの抗菌・消臭におすすめのスプレーについても解説いたします。
マスクが臭いのはなぜ?
はじめに、マスクが臭いと感じる理由からご覧ください。
マスク本体のにおい
マスクの素材のひとつである「不織布(ふしょくふ)」とは、綿(めん)や麻、合成繊維などの繊維を織ったり編んだりせず、化学的・機械的に結合させて作った布を指します。そのほかの素材としては、一般的な綿や合成繊維などの布、樹脂を原料とするウレタンなどが挙げられます。
これらの天然繊維や合成繊維、布の染料、樹脂などのにおいに加え、マスクに使用される特殊フィルターや薬品などの臭気を「臭い」と感じることがあります。また、マスクを収納していた段ボールや引き出し、バッグ、衣服などのにおいが移ってしまう状況も考えられます。
雑菌の繁殖
マスクの内側は温度が高く湿気もこもりやすいため、雑菌の繁殖しやすい環境といえます。したがって、次にご紹介する唾液(だえき)や呼気(こき)、空気中の雑菌などがマスクの中に付着・繁殖して、においにつながるケースがあります。
また、洗濯したマスクが十分に乾燥していないときや、汚れが十分に落ちていないとき、すすぎが足りないときなども、雑菌が繁殖して臭いと思うことがあります。
唾液の付着
私たちの口の中は、唾液腺(せん)から分泌される唾液でおおわれています。唾液はもともと無色で、無味・無臭の液体ですが、口腔(こうくう)内を清潔に保ち、食べ物の咀嚼(そしゃく)を助けるなどの役割を果たします。通常は適度な量で口腔内の湿度を保っていますが、緊張時や空腹時などはその分泌量が減ります。
唾液の量が減少すると、酸素の少ない環境を好む嫌気性(けんきせい)菌が口内に繁殖し、においのもととなる揮発性硫黄化合物が作られて唾液に溶け込みます。会話や咳(せき)、くしゃみなどでにおいのついた唾液がマスクに付着すると、臭くなることがあります。
呼気や口臭(こうしゅう)
ニンニクやネギを食べたとき、飲酒したときなどは呼気がにおうため、マスクをつけたときに臭いと感じることがあります。呼気のにおいの多くは一時的なものなので、翌日にマスクを使用したときは気にならない場合がほとんどです。
また、先述した緊張時や空腹時、起床時などのほか、女性のホルモンバランスの変化で唾液量が減少するなどの「生理的口臭」がにおいにつながるケースもあります。さらに、歯周病や副鼻腔(ふくびくう)炎、肝臓病などが原因で起こる「病的口臭」が原因でマスクが臭いと思うこともあります。
【参考】
公益社団法人 日本口腔外科学会「口腔内のトラブル」
e-ヘルスネット「口臭の原因・実態」
臭いマスクの対処法~交換と洗濯
それでは、「マスクが臭い!」と感じたときの対処法を順にご紹介いたします。
こまめな交換
雑菌や唾液の付着などによってマスクがにおう場合は、新しいものと交換する方法が簡単です。常に複数のマスクを用意し、外出する際も持ち歩いてこまめに交換するとよいでしょう。
複数のマスクを準備できないときは、マスクと顔の間に交換用のシートやティッシュをはさんで使用し、内側だけをこまめに取り換える方法でも構いません。
洗濯の方法
天然繊維などのマスクの素材が臭いと感じたときは、いったん陰干ししたり洗ったりしてから使ってみましょう。1度使用したマスクは、洗濯すればにおいが気になりません。なお、ウイルスの付着を防ぐため、他人のマスクを一緒に洗濯しないようにしてください。
不織布のマスク
【用意するもの】
- 大きめのタライや洗面器
- 衣料用洗剤
- 乾いたタオル
- 物干し用ハンガー
【洗い方】
- タライなどに水を入れ、分量に合わせて洗剤を溶かす
- 1にマスクを浸して1時間ほど置く
- 化粧品がついた部分は、スポンジなどで軽くたたいて落とす
- 水を換えながらよくすすぐ
- マスクを取り出してタオルにはさみ、たたいて水分を吸収させる
- 形を整え、不織布の部分をピンチにはさんで陰干しする
【注意点】
不織布は熱に弱いので、乾燥機やアイロンなどによる加熱は避けてください。また、不織布は強い力で手洗いすると破れることがあります。洗濯を繰り返して表面が毛羽立ったマスクは、処分しましょう。なお、高性能のフィルターなどを使用したマスクは洗濯によって効果が落ちるおそれがあるため、基本的には洗濯できません。
布・ウレタンのマスク
【用意するもの】
- 大きめのタライや洗面器
- 衣料用洗剤(化粧品がついている場合は中性洗剤)
- 乾いたタオル
- 物干し用ハンガー
【洗い方】
- タライなどに水を入れ、分量に合わせて洗剤を溶かす
- 1にマスクを浸して10分ほど置く
- やさしく押し洗いして、化粧品がついた部分はスポンジなどで軽くたたいて落とす
- 水を換えながらよくすすぐ
- マスクを取り出してタオルにはさみ、たたいて水分を吸収させる
- 形を整え、布やウレタンの部分をピンチにはさんで陰干しする
【注意点】
色・柄がついたマスクは色落ちの心配があるため、単品で洗濯してください。乾燥機を使用すると型崩れや縮みが出やすいので、自然乾燥を心がけましょう。
臭いマスクの対処法~口臭ケアと体調管理
続いて、口臭によるマスクのにおいの対処法をご紹介いたします。
口臭ケア
こまめな水分補給のほか、タブレットなどの摂取で唾液の分泌をうながして、口腔内の乾燥を防ぎましょう。食後は歯みがきやうがいをして、口の中を清潔に保つことも心がけてください。また、食べ物のカスや雑菌が舌の表面に付着していると口臭につながるため、舌ブラシまたは小児用の歯ブラシか、指に巻きつけたガーゼで汚れを落としましょう。
鏡を見ながら舌を出し、ブラシなどを舌に当てて奥から手前に軽くこすり出します。ブラシを水で洗って再び舌に当ててこすり、汚れがつかなくなるまで動作を繰り返します。ただし、ケアしすぎると舌に傷がつくこともあるので、1日1回に抑えてください。
体調管理
病的口臭の原因となる歯周病や虫歯などにり患しているときは、早めに通院して治療しましょう。「ドライマウス」と呼ばれる口腔乾燥症が疑われる場合は、歯科または口臭外来などを受診してください。
ストレスがたまると口の中が乾燥しやすいため、忙しいときでもこまめに水分補給をおこないましょう。朝ごはんを食べて規則正しい生活を送る、過度なダイエットを避けるなども大切なポイントです。
また、姿勢の乱れなどから口で呼吸する習慣がある方も、口腔内が乾燥しやすいので気をつけましょう。先述のとおり、女性ホルモンと呼ばれる「エストロゲン」の分泌が低下したときも、唾液の量が減少します。定期的な水分補給を心がけ、体調が思わしくない場合は、病院の受診を検討しましょう。
臭いマスクの対処法~香りつきやスプレーなど
次に、香りつきのマスクなどを使用する方法をご紹介いたします。
香りつき・消臭マスク
香りのついたマスクを使用すれば、気になるにおいが軽減するかもしれません。市販の香りつきシールやシートを用意して、マスクにはってもよいでしょう。活性炭フィルターなどを用いた消臭マスクも販売されているので、マスクが臭いと思うときはお試しください。
ただし、これらのマスクは効果の感じ方に個人差があります。また、さまざまな機能が施されたマスクの多くは洗濯できないため、商品の説明に合わせて使用してください。
マスクスプレー
抗菌成分や香りが配合されたマスクスプレーを吹きつける方法もあります。一般的には、マスクの外側に数回スプレーした後、20~30秒ほど空気に当ててから着用します。
スプレーの香りには、主にミントやローズマリー、ティートゥリーなどのハーブが使用されています。ただし、比較的入手しやすいアロマオイルは、成分濃縮により効果が強すぎる場合もあるため、原液をそのままマスクにつけることは避けてください。自分でスプレーを作るときは専用の商品を選び、説明に合わせて原液をエタノールなどで薄めてから使用しましょう。
臭いマスクにおすすめ!消臭・抗菌のウイルシャット
最後に、臭いマスクの対処法として消臭・抗菌などができるスプレーをご紹介いたします。フマキラーの「ウイルシャット マスクでブロック」は、マスクの表面にスプレーするだけで、ウイルスや細菌を99.99%除去、抗菌効果は24時間持続します。朝のお出かけ前にシュッとスプレーすれば、効果は1日中続きます。
また、プラスの電荷をもつイオンがマスクをコートし、ウイルスや細菌、花粉、PM2.5、黄砂などを反発・吸着。マスクのすき間からの侵入を防いで安心です。アルコールフリー処方なので、アルコールに弱い方やお子さんのマスクにも安心して使用できます。
シュッとひと吹きするだけで、いつものマスクがパワーアップ。消臭や抗菌、ウイルス対策の効果を高めるため、お出かけ前にマスクへのスプレーを習慣にしてはいかがでしょうか。
マスクが臭いときは適切な対処法を
今回は、マスクがにおう理由と臭いマスクの対処法を取り上げ、マスクの抗菌や消臭におすすめのスプレーについてご紹介いたしました。基本的にはこまめな交換や洗濯でマスクを清潔に保ち、日々の生活を見直しながら口臭ケアもお試しください。状況に合わせて香りつきのマスクやスプレーなども活用し、毎日を快適に過ごしましょう。