2021年7月3日 | お役立ち情報
お弁当の作り置きを冷凍して時短に!簡単なおすすめレシピを紹介
忙しい朝に、お弁当のおかずを手作りするのは大変です。そこで活用したいのが、冷凍の作り置きおかずです。朝は電子レンジで解凍して詰めるだけなので、簡単にお弁当の準備ができることでしょう。
今回は、作り置きおかずを冷凍保存するときのポイントや、簡単なおすすめレシピをご紹介いたします。時間のあるときに作り置きして、お弁当作りをグンとラクに楽しみましょう。
冷凍保存するときのポイント
作り置きおかずを冷凍するにはコツがあります。安全においしく食べるためのポイントをご紹介いたします。
調味料を控えめにする
冷凍で長期間保存すると、味がしみやすくなります。お弁当のおかずを冷凍保存するときは、調味料を控えめにしましょう。
冷めてから冷凍保存する
温かい食品を密閉すると、容器のフタやラップに水滴がつきます。水滴が食品に付着すると、そこから菌が繁殖しやすくなります。食品の傷みを防ぐため、粗熱が取れてから冷凍してください。
お弁当用カップに入れて冷凍すると便利
量や形の調節ができてお弁当カップに入れやすいおかずは、あらかじめカップに詰めてから冷凍しましょう。お弁当箱に入れるとき、必要な分だけ取り出しやすくて便利です。暑い季節は凍ったまま入れると、保冷剤代わりにもなります。耐冷温度がマイナス20度以下のカップを選びましょう。
できるだけ空気に触れないようにして冷凍する
冷凍する食品が空気に触れると乾燥や酸化の原因になります。ラップなどで包んでからジッパー付きの袋に入れ、中の空気を抜いておきましょう。また、お弁当カップに入れた食品もフタ付きの容器に入れて、できるだけ空気に触れないよう冷凍保存してください。容器が深すぎると空気に触れやすくなるため、フタが食品に当たらない程度に浅いものを選びましょう。
金属製のバットにのせて急速冷凍する
おいしさを保つには、急速冷凍する必要があります。食品を金属製のバットにのせて冷凍するのがコツです。
お弁当の冷凍作り置きおかずにおすすめレシピ
おかずを作り置きして冷凍すれば、朝は解凍してお弁当箱に詰めるだけなので簡単です。冷凍作り置きおかずにおすすめのレシピをご紹介いたします。
鶏の唐揚げ
大人から子どもまで人気のおかず「鶏の唐揚げ」は、揚げたものを冷凍保存することができます。冷蔵では3日程度しかもちませんが、冷凍すれば1ヵ月ほど保存可能です。夕食のおかずを兼ねてたくさん作り、お弁当用には2〜3個ずつラップして冷凍保存しましょう。下味にマヨネーズを加えると、冷凍してもやわらかい食感をキープできます。
材料
- 鶏もも肉…1枚(300g程度)
- 薄力粉…大さじ2
- 片栗粉…大さじ2
【調味料】
- しょうゆ…大さじ2
- 酒…大さじ1
- マヨネーズ…大さじ1
- すりおろししょうが…小さじ1/2
- すりおろしにんにく…小さじ1/2
作り方
- 鶏もも肉を食べやすい大きさに切ります。
- ポリ袋に鶏もも肉と合わせ調味料を入れてもみこみ、冷蔵庫で15分ほど漬けておきます。
- ポリ袋に薄力粉を入れて全体をもみこみます。
- 鶏肉に片栗粉をつけて余分な粉をはたき、中温の揚げ油で3〜5分揚げます。
- 揚げ油の温度を高温にし、もう一度鶏もも肉を入れてこんがりときつね色になるまで1〜2分揚げます。
冷凍のコツ
熱いまま冷凍すると結露で傷みやすくなるうえ、解凍したとき水っぽくなってしまいます。しっかり冷ましてから冷凍しましょう。冷めたら1食分(2〜3個)ずつラップで包み、ジッパー袋に入れて空気を抜いてから冷凍保存してください。
さばの味噌煮
魚をメインにするなら、ご飯が進むさばの味噌煮はいかがでしょうか。生さばは鮮度が落ちやすいので、買ってきたらすぐに調理して冷凍保存しましょう。
材料
- さば…1尾
- しょうが…2〜3かけ
【調味料】
- 酒…150ml
- 水…100ml
- みりん…大さじ3
- 味噌…大さじ3
- 砂糖…大さじ2
【仕上げ用】
- 味噌…大さじ1
作り方
- さばは三枚下ろしにして、骨抜きで骨を取り除き、背びれや尾びれを切り落とします。
- 食べやすい大きさに切り、皮目に切り込みを入れます。
- ザルの上に皮目を下にしたさばを並べ、ゆっくりとお湯をかけて湯通しします。
- しょうがの皮をむいて千切りにします。
- フライパンにしょうがと調味料をすべて入れ、強めの中火でひと煮立ちさせます。
- さばは皮目を上にして重ならないように並べ入れ、落しぶたをします。
- ときどき煮汁をかけながら弱めの中火で10分程度煮ましょう。
- 落しぶたを取り、仕上げの味噌を溶き入れ煮汁がとろっとするまで5分程度煮たら完成です。
冷凍のコツ
崩れないように気をつけながら、冷凍保存用のポリ袋に重ならないように入れて冷凍しましょう。ポリ袋の中の空気を抜いてから冷凍してください。
卵焼き
お弁当の定番「卵焼き」も冷凍できることをご存じですか。これまで毎朝作っていた方も冷凍しておくことで、お弁当作りの時間短縮をお試しください。
冷凍してもおいしい卵焼きを作るポイント
卵焼きを冷凍するには、中までしっかり火を通すことが大切です。中が半熟状態だと、菌が残って食中毒を引き起こすおそれもあります。
また、普段通りのレシピで作った卵焼きを冷凍すると、解凍する際に水分が抜けてパサパサした食感になってしまいます。冷凍してもおいしい卵焼きを作るには、卵液に水分を加えないことが大切です。だしを入れるなら、だし汁を使わずに顆粒だしを使いましょう。
さらに、解凍してもふんわりした食感を得るには、マヨネーズを加えることがポイントです。マヨネーズに含まれる乳化された植物油や酢の効果で、卵焼きの柔らかな食感をキープできます。また、食材を柔らかくする砂糖や、巻くときに切れにくくする片栗粉を入れると、仕上がりに差がつくことでしょう。
材料
- 卵…3個
- 砂糖…大さじ1
- 片栗粉…小さじ1
- マヨネーズ…小さじ2
作り方
- ボウルに卵を割り入れ、泡立てないように溶きます。
- 砂糖、水溶き片栗粉、マヨネーズを入れ、さらに混ぜます。
- 卵焼き器を熱したらサラダ油をひき、ペーパータオルで隅までなじませます。
- 弱めの中火にして卵液を1/3流し入れ、卵焼き器を動かしながら全体に広げます。
- 固まってきたら、卵焼き器の奥から手前に向かって菜箸で巻いていきます。
- 巻き終わったら卵焼き器の奥に移動させましょう。中が半熟にならないように、卵焼き器の側面に押し付けてしっかり焼いてください。
- 手前部分に卵液1/3を流し入れて焼きます。固まってきたら1回目と同じように巻いていきます。この工程をもう1回おこなってください。
- 巻き終わったら、ペーパーを敷いた巻きすで軽く巻くかアルミホイルで包み、粗熱が取れるまで置いておきます。
冷凍のコツ
粗熱が取れたら、食べやすい大きさに切ります。1食分ずつラップで包み冷凍保存用のジッパー袋に入れて、空気を抜いてから冷凍しましょう。形が崩れたり他の冷凍食品の下敷きになってつぶれたりしないよう、置き場所に注意してください。冷凍で2週間ほど保存できます。
ピーマンとちくわのきんぴら
緑色系の副菜には「ピーマンとちくわのきんぴら」がおすすめです。食材としては苦手なお子さんも多いものですが、きんぴらにすることによってピーマンの苦味が軽減、ちくわの旨味も加わって食べやすくなります。
材料
- ピーマン…4〜6個
- ちくわ…5本
- ごま油…小さじ2
- 白ごま…適量
【調味料】
- 顆粒だし…小さじ1
- しょうゆ…小さじ2
- みりん…小さじ2
- 料理酒…小さじ 2
- 砂糖…小さじ2
作り方
- ピーマンはタネとヘタを取り、細切りにします。
- ちくわは斜め切りにします。
- フライパンにごま油とピーマンを入れて炒めます。
- ピーマンがしんなりしてきたらちくわと調味料を入れて炒め、汁気を飛ばします。
- 白ごまをかけたら完成です。
冷凍のコツ
1食分ずつお弁当用カップに入れ、できるだけ空気に触れないように浅い保存容器に入れて冷凍しましょう。
人参しりしり
お弁当はどうしても茶系の色に偏りがちです。人参の副菜を作り置きしておくと、見た目も華やかになります。沖縄の方言で人参の千切りという意味の「人参しりしり」。お弁当用カップにも収まりやすく、冷凍作り置きにおすすめです。
材料
- 人参…2本
- ツナ缶…1個
- みりん…大さじ1
- 顆粒だし…小さじ1
- ごま油…大さじ1
- すりごま…適量
作り方
- 人参の皮をむいて千切りします。ピーラーを使う場合は、人参に縦に切り込みを入れてからピーラーでむけば簡単です。
- フライパンにごま油を熱し、人参を中火で5分程度炒めます。
- ツナ缶、顆粒だし、みりんを加えて混ぜます。
- しんなりしてきたら、仕上げにすりごまを加えて完成です。
冷凍のコツ
お弁当用カップに入れて冷凍すれば、1回分ずつ解凍できます。空気が入りにくいよう、浅い容器に入れて冷凍保存しましょう。
お弁当作りには食品用アルコールスプレーがおすすめ
お弁当は、作ってから食べるまでに時間が空くこともあります。傷まないようにするためにおすすめなのが、100%食品成分のフマキラー「食品用アルコール除菌フードキーパー」です。食品に直接スプレーすれば、お弁当などの傷みを抑える効果を発揮します。おいしさをキープしたまま、幅広い細菌やウイルスを99.99%除去。お弁当作りのときにぜひ使ってみてください。
まとめ
お弁当作りのため毎日早起きしても、朝の時間に余裕がないとお悩みの方も多いものです。そのような場合、おかずを作り置きして冷凍しておけば、かなりの時短が可能です。前日のおかずがお弁当に適さない場合も、冷凍庫のストックおかずを活用すれば大丈夫。明日のお弁当はどうしようというお悩みも、すっきり解消できておすすめです。
主菜と副菜を複数冷凍しておけば毎日違うおかずを楽しめ、飽きもこないことでしょう。毎日のお弁当に、ぜひ冷凍の作り置きおかずを活用してみてください。