帽子は洗濯機や手洗いで洗える?洗い方や保管方法を解説

帽子は洗濯機や手洗いで洗える?洗い方や保管方法を解説

紫外線や寒さから頭を守ってくれる帽子。実用的なだけでなくファッション性も兼ね備えたアイテムとして、一年中欠かさない方もいることでしょう。特にこれからの暑い季節は、熱中症対策として役立ちます。しかし、汗をかいたり湿ったりした帽子のお手入れ方法がよくわからない、と困っている方も少なくないようです。

帽子には、自宅で洗えるものと洗えないものがあります。自宅で洗える帽子なら、汗をかいたときや汚れたときに洗濯して、いつも清潔に保つことができます。今回は、洗える帽子の見分け方や洗い方、保管方法やお手入れ方法を詳しく解説いたします。お気に入りの帽子を長く使えるように、しっかりお手入れしましょう。

洗える帽子・洗えない帽子の見分け方

洗える帽子・洗えない帽子の見分け方

帽子の汚れやニオイが気になるときは、まず洗濯できるかどうか確認してみましょう。

洗濯表示を見て確認する

タグの洗濯表示を見れば、自宅で洗えるかどうか確認できます。洗濯桶のマークや「手洗い」の表示があるものは、自宅で洗えます。洗濯桶のマークに×が付いている場合は、自宅で洗濯はできません。

素材を確認する

素材を確認することでも、洗濯の可否がわかります。基本的に綿、ニット、ポリエステル素材は洗濯可能ですが、麻、レザー、合皮、フェルト、ファーなどは洗濯できません。

色落ちをチェックする

洗うと色落ちしてしまう帽子もあります。大切な帽子が使えなくなってしまうのを防ぐためにも、洗う前にチェックしましょう。まず帽子の裏側など、目立たない場所に洗剤の原液を少量つけてください。白い布で拭き取ったときに帽子の色が移るようであれば、洗濯は控えておきましょう。

帽子の洗い方

自宅で洗う場合、手洗いと洗濯機で洗う方法があります。型崩れが心配な帽子は、手洗いで丁寧に洗いましょう。洗濯機洗いの可能な帽子であれば、より手軽に洗えることでしょう。ただし、洗濯機で脱水すると型崩れしやすいため、基本的には手洗いと同じ方法で水気を吸い取りましょう。

帽子を手洗いする方法

帽子を手洗いする方法

帽子を手洗いするときは、押し洗いかつけ置き洗いでやさしく洗ってください。水気を取る際は、絞ると型崩れの原因になるので、タオルに包んで吸い取ってください。

準備するもの

  • おしゃれ着用中性洗剤
  • 洗面器
  • タオル

洗う手順

  1. 洗面器にぬるま湯を入れ、おしゃれ着用中性洗剤を溶かした洗濯液を作ります。
  2. 帽子を入れて、やさしく押し洗いします。
  3. 汚れがひどい部分は、手でやさしくこすり洗いしてください。
  4. 汚れが落ちたら洗面器のぬるま湯を2〜3回替え、洗剤が残らないようによくすすぎます。
  5. タオルに挟んで水気をしっかり吸い取ります。帽子の内側もタオルで水気を吸収しましょう。

洗濯機で洗う方法

洗濯機洗いの場合も、基本的には手洗いと同じようにタオルで水気を拭き取るほうがよいでしょう。洗濯機で脱水する場合は、型崩れしないように1〜2で済ませましょう。

準備するもの

  • おしゃれ着用中性洗剤
  • 洗濯ネット

洗う手順

  1. 帽子を裏返して洗濯ネットに入れます。
  2. 「手洗いコース」などのやさしく洗うコースを選んで洗濯します。
  3. タオルに挟んで水気をしっかり吸い取ります。帽子の内側もタオルで水気を吸収しておきましょう。

帽子の干し方

水気を拭き取ったら、風通しのよい日陰に干しましょう。帽子の中にタオルや丸めた紙を詰めておくと、型崩れを防いで丸みのある形を維持できます。サイズの合うザルに帽子をかぶせて干すのもよいでしょう。ニット帽の場合は伸びるおそれがあるので、平干ししてください。洗濯バサミを使って干すと跡が残るので、使わないようにしましょう。

帽子を型崩れせずに保管する方法

保管方法を間違うと、型崩れすることがあります。帽子の保管に便利なアイテムや、型崩れせずに保管する方法をご紹介いたします。

帽子用ポールハンガーに掛ける

帽子をたくさん持っている方は、帽子用ポールハンガーに保管してはいかがでしょうか。場所を取らずにたくさんの帽子を保管できます。家族で使うなら大人は上方のフック、子どもは下方のフックに掛けると取りやすいでしょう。

ハンガーフックに掛ける

毎日のようにかぶる帽子は、ハンガーフックに掛けましょう。キャップならアジャスターの部分を掛けるときれいに保管できます。

突っ張り棒&フックで収納スペースを作る

突っ張り棒&フックで収納スペースを作る

突っ張り棒を通せる場所があれば、フックを使って帽子の収納スペースを作ることが可能です。壁に穴をあける必要もないため、ハンガーフックを取り付けられない賃貸にお住まいの方におすすめです。

お気に入りは帽子スタンドに掛ける

帽子スタンドを使えば、型崩れを防いで収納できるうえにおしゃれなインテリアにもなります。お気に入りのものだけを帽子スタンドに掛けて、飾りながら保管してはいかがでしょうか。

ハットはハットボックスに収納

型崩れが気になるハットは、ハットボックスに収納しましょう。丸い形のハットボックスは上品なインテリアにもなり、クローゼットから出しておいてもすてきです。

キャップはたたんで並べる

キャップをたくさん持っている方は、半分にたたんでツバを前に向けて重ねましょう。型崩れの心配がないため、省スペースでたくさん収納できます。

帽子の日常的なお手入れ方法

たとえ洗える帽子でも、頻繁に洗濯すると傷むおそれがあります。洗う回数を減らせるよう、常にお手入れしておきましょう。

ホコリを取り除く

日常的なお手入れとして、帽子のホコリを取り除いておきましょう。手ではらったり、帽子用のブラシでブラッシングしたりして、ホコリを落としてください。

汚れを拭き取る

全体的には汚れていなくても、直接肌や髪に触れる帽子の裏側は汚れがちです。特に「スベリ」と呼ばれる裏側の縁の部分はおでこに触れるため、日ごろからお手入れしましょう。

軽い汚れは、水にぬらして固く絞ったタオルで拭き取りましょう。もし落ちない場合は、薄めた洗濯用中性洗剤を浸したタオルで、たたくように汚れを取ります。帽子の本体がぬれないように、スベリの裏側には乾いたタオルをあててください。汚れが落ちてきたら、水にぬらして固く絞ったタオルで洗剤を拭き取り、風通しのよい場所に陰干ししてください。

洗えない帽子のお手入れ方法

洗えない帽子にも汚れをためないよう、日ごろからお手入れしましょう。

麦わらなど天然素材の帽子のお手入れ

麦わらなど天然素材の帽子のお手入れ

麦わら帽子やパナマ帽など、夏にかぶることの多い天然素材のほとんどは水洗いできないため、汗の汚れが気になります。天然素材の帽子は、次の方法でお手入れしてください。

お手入れの手順

  1. 帽子用ブラシでブラッシングし、網目に入り込んだゴミやホコリを取り除きます。
  2. 固く絞ったぬれタオルでたたくように汚れを取ります。スベリの部分は汗がしみて汚れやすいので、特に丁寧に拭き取りましょう。
  3. 乾いたタオルで水気を取ります。
  4. 形を整えて、風通しのよい場所で陰干ししてください。長期保管する前には、天気のよい日に陰干しして湿気を取り去ってください。

※水に弱い素材の場合はぬれタオルを使わず、乾いた布で拭き取ることをおすすめします。

フェルトハットのお手入れ

ホコリがつきやすいフェルトは、柔らかい馬毛ブラシで毛の流れ(毛流)に沿ってブラッシングしてください。毛流は通常反時計回りなので、ブラッシングするときも反時計回りにしましょう。フェルトは水に弱いため、内側のスベリの部分以外は、できるだけぬれタオルを使わずにお手入れした方がよいでしょう。ぬれタオルを使った場合は、しっかり乾かしてください。フェルトのような動物性繊維は虫食いの被害に遭いやすいため、汗の汚れを残さないようにお手入れしてください。収納時は、防虫剤を入れておくとよいでしょう。

お手入れの手順

  1. 帽子用ブラシでブラッシングします。
  2. 軽い汚れは消しゴムで毛流に沿い、軽くこすって落とします。
  3. 汚れがひどいときは固く絞ったぬれタオルでたたくように汚れを落としてください。
  4. 乾いたタオルでこすらずに水気を拭き取ります。
  5. 形を整えたら、風通しのよい場所で陰干ししてしっかり乾燥させます。

ファー素材の帽子のお手入れ

ファーはデリケートな素材なので、基本的には家庭で洗濯できません。汚れが気になるときや衣替え前のお手入れは、クリーニング店に依頼しましょう。

日常的なお手入れは、毛に負担がかからないようにやさしくたたいてホコリを落としてください。水にぬれた場合は乾いた布で拭き取って、風通しのよい日陰で乾燥させましょう。長期間保管するときは、虫食いの被害に遭わないように防虫剤を入れてください。

洗えない帽子におすすめの除菌ケア

自宅で簡単に洗えない帽子は、菌やウイルスの付着が心配です。そこでおすすめなのが、スプレーするだけで衣類を除菌するフマキラー「アルコール除菌プレミアム ウイルシャット衣類用」です。アルコールの力で菌やウイルスを99.99%除菌し、抗菌・抗ウイルス効果は24時間続きます。臭いの原因になる菌の増殖を抑え、防臭・消臭効果も発揮します。外出時に菌やウイルスを自宅に持ち帰らないためにも、帽子にシュッとスプレーしておいてはいかがでしょうか。

まとめ

汚れていないように見える帽子でも、目には見えない汚れが付着していることがあります。表面にはホコリ、内側には汗や皮脂、ファンデーションなどが付着しやすいので、こまめにお手入れしておきましょう。

洗えない素材の帽子には、汚れをためないよう特に注意したいものです。汗をかきやすい方は、できるだけ自宅で洗える帽子を選ぶとよいでしょう。

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