2017年12月5日 | お役立ち情報
後悔しない幸せな人生を送るために知っておきたいこと
みなさんにとって「幸せな人生」とはどのようなものでしょうか?「世界一周旅行に行ければ幸せ」という方もいれば、「休日にテレビを見てのんびりしている時間が幸せ」という方もいるでしょう。このように人が幸せと感じる瞬間は一人一人異なります。
しかし、どのような幸せを得るにしても多少の努力が必要になることには変わりありません。また、幸せな人生を送るために常に意識しておきたいこともあります。今回は将来幸せな人生を送りたいという方に向けたお役立ち情報をご紹介します。
現在の日本の幸福度ってどれくらいなの?
幸せな人生とは「幸福度の高さ」のことを指していますが、みなさんは現在の日本の幸福度はどのレベルにあるかご存じでしょうか?海外では国別ごとに幸福度を調査し、ランク付けしたレポートが複数あります。
まず、国連と米コロンビア大学が設立した「持続可能な開発ソリューションネットワーク(SDSN)」と同大学地球研究所が発表した「世界幸福度報告書2017」によれば日本は156ヶ国中51位にランクインしています。
また同じく幸福度調査でおなじみの「ワールドワイド・イディペンデント・ネットワーク/ギャラップ・インターナショナル・アソシエーション(WIN/GIA)」の調査結果によると日本は66ヶ国中25位となっています。
ちなみに前者のランキング1位はノルウェー、後者のランキング1位に輝いたのはフィジーです。この2つの幸福度調査ですが、幸福度を計る基準に違いがあります。前者の幸福度ランキングは以下の項目を分析し、トータルの幸福度を計算しています。
- ひとり当たりの国内総生産(GDP)
- 社会保障などの社会的支援
- 健康寿命
- 人生の選択度の自由
- 寛容さ
- 国や企業に対する信頼度
以上が「持続可能な開発ソリューションネットワーク(SDSN)」とコロンビア大学地球研究所の調査でチェックされる項目です。
一方の「ワールドワイド・イディペンデント・ネットワーク/ギャラップ・インターナショナル・アソシエーション(WIN/GIA)」の幸福度ランキングは各国約1,000人の男女へオンライン、対面、電話など複数の方法でアンケート調査を行っています。調査方法は「自分は今幸せですか?」という質問に対して、以下の5段階で回答するようになっています。
- とても幸せ
- 幸せ
- 幸せでも不幸でもない
- 不幸
- とても不幸
ご覧のように前者のランキングが国や社会的保障、信頼度などを対象としているのに対して、後者のランキングは一人一人の「今の幸福度」にフォーカスを当てています。日本は後者の「純粋幸福度」の調査で「とても幸せ」「幸せ」と回答したのは59%とのことです。
ちなみに1位のフィジーでは89%の方が幸せと感じています。日本も約60%の方が幸せと回答しており、決して低い数字ではないことがわかります。しかし、裏を返せば残りの40%の方は「幸せではない」ということです。
もちろん国民全員が幸せと感じる人生を送るのは非常に難しいことです。しかし「幸せではない」と感じる人の数を少しでも減らすことが今後の目標であり、課題とも言えるでしょう。
後悔しない幸せな人生を送るために大切なこと
ここからは実際に幸せな人生を送るために意識しておきたいポイントをご紹介します。特に現在「幸せではない」という方は必見です。
信頼できる人とのつながりを大切にする
私たち人類の祖先であるホモサピエンスは信頼関係を築き、協力しあうことで長く生き延びてこれました。これは人間の進化の歴史と言えるものであり、現在でも私たちはお互いに協力しあい、支え合いながら生きています。
もともと人というのはこのような社会的性質を持っているため、人とのつながりが皆無だと「孤独」を感じてしまいます。そのため、今後の人生を豊かに、そして幸せにするためには「信頼できる人」とのつながりを大切にしておかなければいけません。
ちなみに前述の幸福度調査において1位に輝いたフィジーは「人とのつながり」が非常に深いことで知られています。フィジーに住む方に「幸せを感じるのはどんな時?」といった質問をすると「家族」というキーワードが返ってくるといいます。
ちなみに日本では家族といえば両親、兄弟、子供、孫あたりまでが一般的ですが、フィジーは家族の定義が広義です。具体的には同じ村、同じ島に住んでいる人であれば家族としてカウントするほどです。
そのため、結婚式、出産祝い、誕生日会などの集まりが日常的に発生しており、準備も参加者たちが分担して行います。人は「誰かのために頼りにされている」と感じる時に、幸せも実感しやすいです。
フィジーには人とつながることができる素晴らしい環境が整っています。私たち日本人も1人でも多くの人とコミュニケーションをとり、信頼できる仲間を増やすことが「将来の幸せ」へとつながります。
ただし、1点だけ注意しておきたいのは人とつながるといっても誰でもいいわけではありません。ハーバード大学のロバート・ウォールディンガー氏によると、パートナーがいても頼れない、信頼できないと「幸せ」を感じることは難しいと言います。
そのため、人とのつながりによって幸福度を高めたい方は、自分が心から信頼できると思う人を見つける必要があります。この点はコミュニケーションをしっかりと取りながら見極めるようにしましょう。
当たり前だと思っていたことにも感謝する
一度1日の生活を振り返ってみてください。私たちは毎日3食の食事を食べ、お風呂にも入っています。また暑い時、寒い時はエアコンをつければ快適な生活を送れます。このような何気ない行動は生きていれば「当たり前」と思うようになります。
しかし、世界を見ると毎日の食糧にも苦労している国はたくさんあります。満足に食べられないため、飢えに苦しんでいる子供も多いです。このように視野を広げてみると私たち日本人が当たり前だと思っていることは、貧しい国からしてみれば当たり前ではありません。
人は当たり前だと思うことには感謝しません。そのため、今幸せではないと感じている方は一度日常生活で当たり前のことに感謝してみてはいかがでしょうか?「幸せ」というとどうしても「宝くじが当たった」「世界で最も高級なステーキを食べた」など特別なことを考えてしまいます。
つまり幸せのハードルを上げれば上げるほど「幸せ」と感じることは難しくなります。このような考え方ではいつまで経っても幸せが訪れることはありません。そのため、日常生活で当たり前に起きている小さなことに感謝してみましょう。
具体的には「今こうして元気でいられるのも毎日食事を作ってくれる奥さんのおかげ」「毎日美味しいご飯を食べられるのも農家さんがいるからこそ」などが挙げられます。このように日常的に頻繁に起きる出来事にも感謝することで「幸福度」は自然と高まるようになります。
他人と比較することをやめる
人は身長、体重、性格など全てが同じで生まれてくるわけではありません。また成長して社会人生活を送ると社会的な立場にも違いが生まれてきます。そのため、人間というのはどうしても他人と比較する傾向が強いです。
他人と比較し、自分が上回っていれば優越感に浸り、下回っていれば劣等感を持ちます。しかし、このような他人との比較は基本的に無意味と言えます。なぜなら上には上がいるからです。
前述のように人は他人よりも優れている時は非常に強い生き物ですが、下回ると脆くなりがちです。その結果として自分の評価を勝手に下げてしまい、「自分は不幸な人間だ」と感じてしまいます。
他人と比較することは神経を無駄に消耗させていることに過ぎないのです。そのため、優越感を得る目的で他人と比較するのはやめておきましょう。「私は〇〇さんよりもお金がない」「僕は〇〇君よりも容姿が悪い」。このような他人との比較で「幸せ」が生まれることは絶対にありません。
学ぶ姿勢・挑戦する意欲を常に持つ
幸せな人に共通する点は「常に行動している」ことです。【行動=挑戦】ということですが、幸せな人は失敗した時に立ち止まっていても状況は良くならないことを知っています。失敗したままやめてしまうから「不幸」になるのです。
今が幸せという方の中には「最初は失敗の連続でした」という方も非常に多いです。しかし、その失敗から成功へのヒントを学び、もう一度努力することで幸せの切符を掴むことはできます。
また活発的に行動する方というのはやはり新しい人との出会いも多いです。前述のように人とのつながりや出会いというのは幸せを掴むためには必要なことです。新しい人と出会うことで新しい世界、自分が知らない世界、貴重な情報も入手できる可能性があるため、結果的に成功へのチャンスを掴みやすくなります。
「幸せな人生は運で決まる」という方もいます。もちろん、物事を成功させるには多少の運も必要です。しかし、その運を引き寄せる力は過去にどれだけ努力をしてきたかによって決まります。年齢を重ねてから後悔しないように常に挑戦、学ぶ姿勢を持って活発的に動き回りましょう。
完璧主義はほどほどにする
完璧主義が悪いわけではありません。完璧主義の方に仕事を任せればキッチリとこなしてくれますし、何事も真面目に取り組んでくれます。しかし、残念ながら重度の完璧主義に陥ると自分も周囲も不幸になります。
なぜなら完璧を求めるあまり、周囲の人間と意見の食い違いが起きたり、他人のしていることが理解できなくなるからです。「なぜあの人はこんな適当な仕事しかできないのだろう?」「僕ならもっと細かくやるのに」といった完璧主義らしい感情が強くなりすぎると周囲も煙たがるようになります。
もちろん大事なプロジェクトなどにおいては真面目で完璧主義という性格を持った人間も必要です。しかし、人間関係が破綻しそうな雰囲気を作るほどの完璧主義者は人が離れていく危険性が高いです。
この問題に気付いた時には「周囲から孤立して1人になってしまった」ということもあります。「孤立」から「幸せ」が生まれる可能性は限りなく低いです。完璧主義はほどほどにし、周囲の人とも楽しくコミュニケーションを取る人生を意識すると、お互いに気持ちが楽になり「幸せ」と感じやすくなるでしょう。
心と体の健康を大事にする
将来、幸せな人生を送るために積極的に行動することは素晴らしいことです。しかし、毎日の頑張りの中で自身の心と体のケアもしっかりと行わなければ、健康を損なう恐れがあります。
仕事時間を確保するために食事を抜いたり、睡眠時間を大幅に削るといった行為などは体力的にも精神的にも大きな負担がかかるため絶対にやめましょう。現在「成功している」「幸せ」という方は毎日コツコツと無理のない範囲で努力してきたからこそ、心も体も健康で充実した人生を送っています。
もちろん一時的には睡眠時間が極端に減ったり、生活のサイクルが乱れることもあります。しかし、このような状態が長期的に続くと思わぬ病気にかかったり、精神的ストレスで心の病を抱える可能性が高くなります。
「幸せ」になるために行っている行動が「不幸」を招く良い例でもあります。努力する姿勢は今のままでOKです。しかし、短期間で集中的に努力するのではなく、毎日コツコツと努力することを意識してみましょう。
そうすることで体にかかる負担も軽減することができます。またどうしても忙しい時には疲労回復の効果がある食事を作る、1日の中で複数回の仮眠を取り入れるといった工夫を施してみましょう。無対策よりも楽になります。これから先何十年と幸せでいるためには、やはり体が第一です。
ある程度のお金は貯めておく
「今が幸せと感じるなら、お金なんて必要ない」。このような声を時々聞きます。非常に素晴らしい言葉でもありますが、幸せな人生を送るのであれば少々のお金は貯めておきましょう。
理由としては人生は何があるかわからないからです。今日元気だった人が次の日には体に異常を訴え、長期入院を余儀なくされる可能性も0%ではないのです。こうなると入院費用や治療費、場合によっては手術費用もかかります。
このような時に多少の蓄えがないと必要な費用を賄えないという状況にもなります。そのため、万が一のケースに備えて、ある程度の貯蓄はしておくようにしましょう。また幸せな人生を送るのに必要な費用も人によって変わります。
信頼できるパートナーとの食事や旅行が一番の幸せという方もいれば、毎日1本の缶コーヒーを飲むのが幸せという方もいます。毎日の缶コーヒーが幸せという方はそれほどお金はかかりませんが、食事や旅行を楽しむにはそれなりの貯蓄が必要です。
そのため、自分が幸せになるにはどれくらいの資金が必要なのかということを常に意識しておきましょう。そしてその幸せを得るための資金が不足していたら、若いうちから対策や解決策を検討しておくことが大切です。
幸せな人生を送るために今から精一杯努力しておこう!
今回は幸せな人生を送るために大切なことを取り上げましたがいかがでしたでしょうか?人が幸せと感じる瞬間は一人一人異なります。しかし、どのような幸せを望むにしても「人とのつながり」「幸せを得るための積極的な行動」は最低限必要です。
「自分にとっての幸せとは何だろうか?」「その幸せを得るためには何が必要で、どう動けばいいのか?」といったことを常に考えながら毎日の生活を送ってみましょう。時には疲れることもありますが、将来自分が幸せになっているシーンをイメージしたり、信頼できる人に相談することで頑張り続けることも可能です。年齢を重ねてから後悔しないように今から幸せを得るための努力を精一杯しておきましょう。