2021年4月9日 | お役立ち情報
マスクでメガネが曇る原因は?曇らない方法や対策を解説
コロナ対策や花粉症のためにマスクをつけていると、メガネのレンズが曇って困る方も多いのではないでしょうか。メガネが曇ると視界が悪くなり不便ですが、コロナ禍ではマスクを気軽に外すこともできません。マスクが曇りにくくなる対策をしておきましょう。
今回は、マスクでメガネが曇る原因と、曇らない方法や対策について解説いたします。ほんのちょっとした工夫で曇りを予防できますので、普段メガネをかけている方はぜひ試してみてください。
マスクでメガネが曇るのはなぜ?
まずは、マスク着用時にメガネが曇りやすくなる原因を確認しましょう。
メガネが曇る原因は結露
マスク着用時のメガネの曇りは、結露によるものです。空気は温度が高いほど、目に見えない水蒸気を多く含んでいます。そして温度が下がると、含有できる水蒸気量が少なくなります。水蒸気をたくさん含んだ温かい空気が冷やされることで、含みきれなくなった分が液化、目に見える「水滴」となって現れます。これが結露の仕組みです。
マスクを着用していると、マスクと頬の隙間から呼気がメガネのほうに流れていきます。この温かく水分を含んだ息が冷たいレンズとの温度差で冷やされ、レンズの表面に水滴として付着し曇ってしまうのです。ラーメンなど温かい食べ物を食べたときや、寒い季節に満員電車に乗り込んだ際などにメガネが曇るのも同じ現象です。
レンズの汚れも曇りやすくなる原因に
レンズの表面についた皮脂やホコリを放置していると、水分の微粒子が付着しやすいことから曇りやすくなってしまいます。メガネが曇りやすい時期は、レンズをこまめにクリーニングして、きれいな状態を保つようにしましょう。
メガネを曇りにくくする方法
以上のように、メガネを曇らせる主な原因は、マスクと顔の隙間から漏れる「息」です。そのため、メガネを曇りにくくするには、マスクの上部から息が漏れないようにするのが効果的です。
マスクの選び方や付け方を工夫すれば、息漏れを軽減しメガネを曇りにくくすることができます。どれも手軽にできる方法ですから、ぜひ試してみてください。
自分に合ったサイズのマスクを選ぶ
まずは、自分に合うサイズのマスクを選ぶことが大切です。顔の小さな人が大きなサイズのマスクをつけていると、マスクと顔の間に隙間ができて温かい息が漏れ、メガネが曇りやすくなるのです。
マスクの適切なサイズを選ぶには、耳の付け根の一番高いところと鼻の付け根の1cm下までの距離を目安にします。親指と人差し指でL字を作り、親指の先を耳の付け根の一番高いところ、人差し指の先を鼻の付け根から1cm下のところに当て、親指から人差し指の長さを測ってサイズ選びの目安にしてください。測った長さによって、次のサイズのマスクを選びましょう。
- 9〜11cm …子ども用サイズ
- 5〜12.5cm…小さめサイズ
- 12〜5cm…レギュラーサイズ
- 14cm以上…大きめサイズ
【参考】一般社団法人 日本衛生材料工業連合会「マスクについて」
マスクのワイヤーをフィットさせる
不織布マスクの多くは、上部にワイヤーが入っています。このワイヤーを上手に活用しなければ、マスクと鼻や頬の間に隙間ができて息が漏れてしまいます。マスクを着用するときは、ワイヤーの入っている側を上にして、鼻の形に沿わせてフィットさせましょう。上部の隙間をなくすことで息が漏れるのを防ぎ、メガネが曇りにくくなります。
マスクにノーズパッドを取り付ける
マスクにノーズパッドを取り付けて鼻のラインにフィットさせると、メガネを曇りにくくする効果が期待できます。使い捨てタイプと洗って繰り返し使えるタイプがありますので、使いやすいほうを選んでください。最初からノーズパッドがついたマスクもありますので、メガネが曇りやすい方は試してみてはいかがでしょうか。
マスクの上部を折り曲げる
マスクの上部を内側に折り曲げて使うと、息の漏れを防いでメガネの曇りを軽減できます。他にアイテムを必要としない簡単な方法なので、今すぐメガネの曇りを軽減したいときに試してみてください。
マスクの内側にティッシュを添える
ティッシュを細長く四つ折りにして、マスク上部の内側に添えておきます。ティッシュを添えることでマスクと顔の隙間が埋められるので、息の漏れを防ぐことができます。ティッシュの折り方をマスクの幅に合わせて調整すれば、外側からは見えないので見た目も自然です。
マスクの上部を折り曲げる方法や、内側にティッシュを添える方法は、警視庁警備部災害対策課のツイートでも話題になりました。ティッシュを添える方法は、長時間着用しているとずれてくる場合もありますので、自分に合っているか試してみてください。
マスクを二枚重ねする
マスクの二枚重ねもメガネの曇り止めに効果的です。まずは小さめのマスクを装着し、その上から自分に合うサイズのマスクをつけます。内側に小さめのマスクを着用することで息の漏れが分散されるため、上部から漏れる息が減ってメガネの曇りを軽減できます。ただし、マスクの二枚重ねで息苦しさを感じたり、紐が二重になるため耳に痛みを感じたりすることがあるかもしれません。
立体型のマスクを選ぶ
立体型のマスクは顔にフィットするため、プリーツタイプよりも上部から息が漏れにくく、メガネの曇りを軽減できます。マスクに工夫をしなくても息が漏れにくくなるため手軽です。マスクのつけ方を工夫してみて違和感がある場合は、マスクそのものを立体型に変えてみてはいかがでしょうか。
マスクの上からメガネをかける
メガネのかけ方を工夫することでも、曇りを軽減することができます。マスクの上からメガネをかけると、マスクの上部をメガネが押さえて、息の漏れを抑制できます。小さいマスクではメガネを上からかけられないので、縦幅の大き目なマスクを着用しましょう。
メガネに曇り止めの対策をする方法
メガネ自体に曇り予防の対策をすることも可能です。曇り止めのグッズが販売されていますので、上手に利用してクリアな視界を確保しましょう。
曇り止めクロスで拭く
拭くだけでメガネの曇りを予防できる曇り止めクロスがあります。ドライタイプなので持ち運びしやすく、お手入れの手間もかかりません。携帯していれば、外出先でも手軽に拭くことができて便利です。メガネの曇りに悩まされている方は、曇り止めクロスを用意しておくと便利でしょう。
レンズの曇り止めを塗布する
曇り止めには、スプレータイプやフォームタイプなど、さまざまなものがあります。塗布しておけば、マスクのかけ方や種類に関係なくレンズの曇りを防げるので便利です。
レンズの曇り止めを使うときは、先にメガネを洗ってクリーニングしておきましょう。レンズに汚れがついたままだと、曇り止めを均一に塗布できないおそれがあります。また、汚れが残ったままクロスで拭くと、レンズに傷をつけてしまうリスクもあります。レンズを洗って水気を丁寧に拭き取ったら、曇り止めを薄く伸ばしましょう。表面が乾いてきたら、柔らかい布などで拭き取ってください。
防曇レンズを選ぶ
曇り止めを使うお手入れが面倒な方は、防曇(ぼうどん)レンズを選ぶという方法もあります。レンズ自体を曇りにくいタイプに変えることで、メガネが曇るという悩みを解消できます。少し費用はかかりますが、コロナ禍では季節を問わずマスクをつけるため、できるだけ手間をかけずにメガネの曇り対策をしたい方にはおすすめです。ちなみに使用環境にもよりますが、防曇効果は一般的に1〜2年程度です。
花粉やウイルス対策にはマスク用スプレーがおすすめ
花粉やウイルス対策のため、マスクを着用した生活が当たり前になりました。しかし空気中のウイルスや細菌は、マスクの隙間から入ってくるおそれもあります。マスクにウイルスや細菌を除去するための対策をしておいたほうが安心といえるでしょう。
フマキラーの「ウイルシャット マスクでブロック」は、マスクの表面にスプレーするだけで、ウイルスや細菌を99.99%除去、抗菌効果は24時間持続します。朝のお出かけ前にシュッとスプレーすれば、効果は1日中続きます。
また、プラスの電荷をもつイオンがマスクをコートし、ウイルスや細菌、花粉、PM2.5、黄砂などを反発・吸着するため、マスクの隙間からの侵入を防いで安心です。アルコールフリー処方なので、アルコールに弱い方やお子さんのマスクにも安心して使用できます。シュッとひと吹きするだけで、いつものマスクがパワーアップ。
ウイルス対策や花粉対策の効果を高めるため、お出かけ前にマスクへのスプレーを習慣にしてはいかがでしょうか。
まとめ
これまで、マスク着用時のメガネの曇りに悩まされてきた方は多いことでしょう。しかし、意外に簡単な工夫で曇りを軽減することができます。道具を使わずにできることもありますので、ぜひご紹介した方法を試してみてください。
より曇りにくくするには、マスクの対策とレンズの曇り止めを併用するのがよいでしょう。マスクをつけていてもメガネが曇らず、クリアな視界を確保できるよう、自分にとって快適な方法でメガネの曇りを解消してください。